2021/05/20時点)富士登山関連ニュース

日記

現在、新型コロナウイルス感染症の対策に伴い、緊急事態宣言・まん延防止等重点措置が講じられています。

日本アルプスなど、例年であれば多くの登山者が訪れる山域は、十分なコロナ対策をした上で開山する方向で動いているようですが、富士山に関してはまだ正式な発表は見受けられません。(山小屋の予約受付は始まっているところもあるようです

そこで、最近の富士登山ニュースをいくつか抜粋してみました。

 

 

富士登山 感染対策に疑「?」ー間隔確保→渋滞/マスク→高山病リスク
県など策定マナー 非現実的の声(2021.5.07)

2年ぶりの開山を目指す今夏の富士山登山で、国や山梨県などでつくる協議会が示した新型コロナウイルス感染症対策の登山マナーに、地元登山ガイドから「現実的でない」との声が上がっている。マナーでは登山者同士の間隔確保やマスク着用を要請。ただ、国内最高峰で酸素が薄く登山道が狭いだけに、地元ガイドなどは「登山道が渋滞する」「マスク登山は高山病のリスクがある」と指摘する。現実に即した対応を推奨しようと、ガイドらでつくる組合は独自のマニュアルの作成に乗り出した。

「2メートルの間隔を空けたら大渋滞が発生する。マナーを守らない登山者で秩序は乱れ、密は避けられないのではないか」。登山ガイドの男性の一人は県などが作成したマナーに苦言を呈する。マスクなどの着用についても「標高の高い富士山ではマスクの着用は危険で、現実的に難しい」とこぼす。

協議会は今年3月中旬、同行者以外の登山者と2メートル以上の間隔を空けたり、間隔を保てない時や登山ツアーの同行者間、人とすれ違う場合にはマスクを着用したりする登山マナーを策定した。

ガイドらでつくる富士吉田市案内人組合によると、登山道での2メートル以上の間隔の確保は、特に吉田口と須走口登山道が合流した9合目での渋滞を助長する可能性があるという。ガイドが先導するツアー客に間隔確保を徹底させたとしても、個別で訪れる一般登山者がその間隔に入り込むように歩くことが予想され、「登山者全員が間隔を空ける共通認識を持たないと実現しない」(関係者)という。

運動生理学の専門家はマスクの着用について、標高3千メートル以上で発症することが増える高山病など人体へのダメージを懸念。山梨学院大スポーツ科学部の小山勝弘教授(運動生理学)は「富士山は平地に比べ酸素が薄く、体にも負担となる。マスクの着用で呼吸をしにくくなり、人体へのダメージは避けられない」と強調。「登山規制など登山者をコントロールし、密を回避する施策を考えるべきだ」と提言する。

こうした指摘に対し、県の担当者は「マナーは強制ではない。ガイドの方々の知恵を取り入れながら、実施してもらえるとありがたい」と述べるにとどめた。

富士吉田市案内人組合は5月中旬の完成を目指し、山小屋のガイドリーダーからの意見を基にした独自マニュアルの策定を進めている。団体でのトイレ休憩時の対応や個人登山者への注意喚起なども盛り込む予定だ。ガイドについても飛沫を飛ばさないよう小型拡声器やプラカードを使った案内方法を検討している。

ガイド歴15年の小山田俊夫組合長(75)は「富士山でクラスターを出すわけにはいかないので登山ガイドの責任は大きい。できる限り事前に対策を考えておきたい」と話している。

(2021年5月5日付 山梨日日新聞掲載) [出典:富士山NET]

富士山は日本国内において特殊な山で、その1つが”標高の高さゆえの高山病の発症率の高さ”です。3月に策定されたれたコロナ対策に伴う登山マナーは、マスクについても掲載されていますが、マスク無しでも多くの高山病症状がでる登山者が行く中、ある程度呼吸を阻害するマスク着用で、例年に加えて高山病の発症率や症状程度が悪化する可能性があり、大きな懸念材料となっています。

富士山は、他の山域と状況が異なるため、現場に即した実践できるコロナ対策の策定が非常に重要です。

富士山検温 1合目でも(2021.5.13)

県、地元要望受け見直し
山梨県は10日までに、今夏の富士山開山期間に新型コロナウイルス対策として登山者に実施する検温について、富士山有料道路(富士スバルライン)の1合目下駐車場でも行う方針を固めた。県は当初、5、6合目で検温を実施する予定だったが、地元自治体から「対策が不十分」と再検討を求める声が上がり、計画を見直した。

県世界遺産富士山課によると、1合目下駐車場は料金所から3.4キロ進んだ地点。検温は任意で、計画では駐車場内に最大3列の検査会場を設ける。対象はマイカーや自転車で訪れる登山者。スタッフが非接触型体温計で乗客全員を検温し、体温が37.5度を超えるなど感染の疑いがある登山客には下山を要請する。

登山者が当日の体温や感染者との接触有無などを記録するチェック表を提示し、安全が確認された場合は検温は不要。チェック表は事前に県ホームページなどからダウンロードできるようにする。

開山期間は7月1日~9月10日。5合目は総合管理センター、6合目では安全指導センターで検温を行う。観光バスなどの団体客に対しては、事前に事業者側に乗車時の検温やチェック表の取りまとめを依頼する。

県は3月、地元自治体などに対し、5、6合目で検温を実施する方針を説明。富士吉田市の堀内茂市長が会見で「不十分。麓での対策が重要」と指摘するなど、再考を求める声が上がっていた。

県は近く地元自治体などに方針を説明し、意見を聞く。

(2021年5月11日付 山梨日日新聞掲載) [出典:富士山NET]

富士登山において、密になりやすい状況がいくつかありますが、水際対策として、「いかにコロナウイルス感染の疑いがある登山者の入山を抑制するか」が大きな対策の1つとなっています。

 

装備・持ち物リスト

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10年以上の登山経験を元に作成しました。安全・快適な登山の参考になれば幸いです。

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あいさつ

過去に何度も富士山やそれ以外の山々に登った経験を元に、これから富士登山に挑戦する方々に役立つ服装・装備・持ち物を中心にまとめています。富士山は近年訪れる登山者が非常に多くなってきています。毎年のように富士山に登って感じるのは富士山は独立峰で周囲に視界を妨げる山がないため、天気が良ければ8合目ぐらいからの眺めには圧倒的な解放感があります!ただ、決して楽な登山ではありません。標高が3776mと非常に高く、周囲に木が生えていないため、天候があれると予想以上に危険な状況に陥ることも少なくありません。また、日本のその他の山々と比較して高山病の発症率も高いのも、富士登山の特徴です。このサイトが皆様の安全かつ快適な富士登山に役立てば幸いです。

このサイトの特徴

富士山の初登山は2007年、以降、登山回数10回以上。また、登山用品店で4年程度勤めていた経験があり、富士登山されるお客様から同じ質問を100回以上回答してきた経験が、このサイト作成のベースになっています。私自身も様々な登山用品に触れて、使ってきているため、装備関連の情報に関しては多め、かつ具体的な商品についても紹介しています。仲間に登山のプロフェッショナルがおり、そこから得た現場の情報もでるだけ反映するように心がけています。

富士登山を楽に登るポイント

ズバリ荷物軽くすることです。軽量化することで体感できるほど登山が楽になります。富士山は登山中に天候が変わることも多々あり、安全登山に欠かせない装備もありますが、できるだけ軽量化することで本当に登山が楽になります。若くて体力もある方は多少重くても登りきれますが、ご年配の方は軽量な装備を心がけて用意されるのを強く推奨します。登山時の重い荷物の代表格として”飲み物”があります。富士登山では最低でも1リットル以上の水分を必要としますが、多数ある山小屋でも販売されていますの(価格は500mlで500円程度)で、飲み物を山小屋で購入するスタイルにすると体感できるほどの軽量化に繋がります

近年、富士山に登って感じること

WEBメディア・登山サービス(装備レンタル等)の充実により、日本人に関してはある程度情報を得て、装備も準備している方が多いように感じます。(外国人登山者に関しては相変わらず市街地を歩くような軽装備の方が散見される)。 ただ、登山者の方々を見ていて実感しているのが、

  • 筋力不足
  • 装備の有効な使い方を知らない
  • 山の歩き方が認知されていない

点です。確かにどれも昨日今日では身に付きにくい内容ではあるのですが、このサイトでも情報発信できればと考えています。

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