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【2026年版】富士登山者向け天気予報(雷・強風・雨)確認手順

富士登山者向け天気予報(雷・強風・雨)確認手順

富士山の天気は、麓と山頂でまったく違う顔を見せることも珍しくありません。この記事では、初めての方にもわかりやすく富士山の天気予報の見方や、登山前にチェックしておきたいポイントをまとめました。2026年の最新情報をふまえて更新しています。

富士山の天気予報と悪天候対策を確認する登山者
この記事の著者

名前:Masaki T (登山歴16年)
経歴:2007年から富士登山に挑戦し、通算22回。関東最大級だった登山用品店で約4年勤務し、富士登山の接客も100回以上経験。現在も月1回登山を継続し、装備・高山病・登山中のトラブル対応などの実体験をもとに、安全で楽しい富士登山情報を発信しています。

富士登山記録・運営者情報

この記事の著者

Masaki T (登山歴16年)
富士登山記録・運営者情報

経歴:2007年から富士登山に挑戦し、通算22回。関東最大級だった登山用品店で約4年勤務し、富士登山の接客も100回以上経験。現在も月1回登山を継続し、装備・高山病・登山中のトラブル対応などの実体験をもとに、安全で楽しい富士登山情報を発信しています。

目次

天気予報をチェックする前に知っておきたいこと

天気予報を確認する前に

吉田ルートは
装備チェックがあります

吉田ルート(山梨県側)は、装備が足りないと登れないって本当?
富士山の吉田ルートは、上下セパレートのレインウェアを持っていないと入山拒否

富士山でいちばん人気の吉田ルートでは、2025年から五合目での装備チェックが始まり、2026年も同じルールが続いています。

特に重要なのが「防寒具」「上下セパレート式の雨具」「登山に適した靴」の3点で、これらが足りないとゲートを通してもらえない可能性があります。

以前は、装備が足りない軽装のまま無計画に登って事故になってしまうケースが後を絶ちませんでした。そこで、登山者がいちばん多い山梨県側の吉田ルートでは、登山口に「鉄製ゲート」が設置され、条例にもとづいて係員(富士山レンジャー)が装備の整っていない登山者に”入山をお断りできる”しくみになっています。

なかでも「上下セパレート式のレインウェア(雨具)」は、天気に関係なく必ず持っておきたい装備として案内されています。

管理人

実際に入山をお断りしている様子は、各メディアでも取り上げられました。

UTYテレビ山梨公式チャンネル

静岡県側(須走・御殿場・富士宮の3ルート)も、油断は禁物です。

静岡県側も2026年から入山規制

須走・御殿場・富士宮ルートは、五合目ゲートでの装備チェックがないから安心?

静岡県側の3ルートは、吉田ルートのように「防寒具・上下セパレート式の雨具・登山靴」の3点を五合目ゲートで確認する方式とは異なる仕組みです。ですが、装備確認がない=軽装でよいという意味ではありません。

2026年は静岡県側でも、入山前の「事前学習」と「入山証(QRコード)の取得」、入山料4,000円の支払い、現地でのリストバンド提示が必須になっています。

管理人

「静岡県FUJI NAVI」というアプリやWebサイトで事前登録をしておくと、事前学習・確認テスト・入山料の支払い・入山証の発行までオンラインで完了できます。

当日は五合目で入山証(QRコード)を提示するとリストバンドを受け取れるので、それを登山道入口のスタッフに見せて入山する流れです。

五合目で現地受付をすることもできますが、混雑期は30分ほど時間がかかることもあるので、事前登録がおすすめです。

また、2026年は須走ルートが吉田ルートと同じ7月1日に開山し、富士宮ルート・御殿場ルートは例年どおり7月10日の開山です。
どのルートを登るにしても、登山靴・上下セパレート式の雨具・防寒着は欠かせない装備として、必ず準備しておきましょう。

2026年 ルート別 入山ルール早見表

天気予報を見る前に、まずはルートごとの基本ルールをさらっと確認しておきましょう。
スクロールできます
ルート開山期間入山料14時〜翌3時装備・入山確認
吉田ルート7/1〜9/10予定4,000円山小屋宿泊者以外は通行不可五合目で装備確認あり
(防寒具・上下セパレート式雨具・登山に適した靴)
須走ルート7/1〜9/10予定4,000円山小屋宿泊者以外は入山不可FUJI NAVI・入山証・リストバンド確認あり
※吉田ルートとは異なる方式
富士宮ルート7/10〜9/10予定4,000円山小屋宿泊者以外は入山不可FUJI NAVI・入山証・リストバンド確認あり
※吉田ルートとは異なる方式
御殿場ルート7/10〜9/10予定4,000円山小屋宿泊者以外は入山不可FUJI NAVI・入山証・リストバンド確認あり
※吉田ルートとは異なる方式

※開山期間はあくまで予定です。気象状況や残雪、登山道の安全確認によって変更される場合があるので、登山前に富士登山オフィシャルサイトの最新情報もあわせてご確認ください。

管理人

須走・富士宮・御殿場の3ルートは「ゲートでの装備チェックがない」というだけで、装備そのものが不要というわけではありません。

入山証(QRコード)とリストバンドの確認は必須なので、事前学習・入山証の取得(静岡県FUJI NAVI)は油断せず済ませておきましょう。

ルート別・天気面での注意点

悪天候時の避難しやすさはルートによって異なります。
ルート天気面での注意点
吉田ルート登山者が多く、悪天候時は渋滞で行動が遅れやすい。登りは山小屋が多く悪天候時に避難しやすい。
須走ルート下山道「砂走り」で砂ぼこりが発生しやすい。
御殿場ルートルートが長く、悪天候が続くと体力の消耗が大きい。登山ルート上の山小屋が少なく、悪天候時に避難しにくい。
富士宮ルート五合目の標高が高く、出発時点から寒さや天候の変化を感じやすい。山小屋が多く山小屋が多く悪天候時に避難しやすい。

現地情報の確認を!

登山ルートの様子は、天気予報サイトだけではわからない!?
現地の配信情報の確認を

富士山頂上は雨

富士山のように、標高が森林限界(2,500m以上)を超える山では、登山ルートの様子を一般の天気予報サイトだけで把握しきれないことがあります。

管理人

富士登山の施設や関係者が、Xで現地の天候状況を発信してくださっているので、登山前にぜひチェックしてみてください!(Xのリンク集はこちら)

砂ぼこり発生状況を確認!

ゴホッゴホッ!砂ぼこりで呼吸ができない~!?
管理人

たとえば、富士山では何日も晴天が続くと地表が乾いて、マスクなしでは息苦しいほどの砂ぼこりが舞うことがありますが、こうした様子は天気予報サイトだけではわかりません。

富士山 須走ルート下山道 砂走りで砂ぼこり発生

須走ルート下山道「砂走り」砂ぼこり発生(2023年)

富士山の登山ルート上には複数の施設・山小屋があり、天気状況や登山状況をXで配信してくれている所もあります。一般の天気予報サイトの確認と合わせて、施設・山小屋の配信情報の確認も強くおすすめします。

午後は曇や雨になりがち

午前より午後の方が雨が降りやすい!?
午後は曇や雨になりがち
富士山 午後 雲が多くなりがち

夏の富士山では、午後は曇りや雨になりがちです。これは、日の出とともに地表の気温が上がり、地面の水蒸気が徐々に上空へ運ばれて雲になっていくためです。

下山中に降られるくらいならまだいいのですが、登っている途中の雨は蒸れてしまい、正直しんどいものです。早めの午前中のうちに行動したほうが、天候が安定していて登りやすい、と言われています。

その他

富士山の場所はどこ?天気図を見る前に確認したい富士山の位置

赤丸●が富士山です。伊豆半島に囲まれた駿河湾の北部、静岡県と山梨県の県境にあります。

富士山の位置を示した関東周辺の地図
静岡県と山梨県の県境にある富士山周辺の地図

(出典:Yahoo!地図

登山を中止・延期すべき天気の目安

富士登山では「登れるかどうか」よりも、「安全に下山できるか」で考えることが大切です。ここでは、天気の状況ごとにどう判断すればいいか、目安をまとめました。

状況考え方の目安
雷注意報が出ている、または雷ナウキャストで活動度が出ている登山の中止・延期を強く検討
登山予定の時間帯に雷雨の予報がある初心者は中止・延期を基本に検討。時間をずらしても雷雲の発達が続く場合は登らない
台風が接近・通過中、または通過直後登山は中止
暴風警報・強風注意報が出ている中止、または大幅な計画変更
レベル3大雨警報・レベル4土砂災害危険警報などが出ている登山は中止
雨と風が同時に強まる予報体温が奪われやすいため中止を検討

ここに挙げたのは、あくまで一般的な目安です。実際に登るかどうかは、当日の最新の予報や現地の状況、ご自身の経験・体力を踏まえて総合的に判断してください。

風速の目安を知っておこう

気象庁の「風の強さと吹き方」をもとに、風速の目安を整理してみます。

平均風速気象庁の表現目安となる状態
10〜15m/sやや強い風風に向かって歩きにくい、傘がさせない
15〜20m/s強い風風に向かって歩けない、転倒する人も出てくる
20〜30m/s非常に強い風何かにつかまっていないと立っていられない
30m/s〜猛烈な風屋外での行動は極めて危険
出典:気象庁「風の強さと吹き方」をもとに作成
管理人

強風時の富士山に何度か登ったことがありますが、常に同じ風速の風ではなく、強風になったり少し弱くなったりをランダムに繰り返す感じで、身構えにくく、足を前に出す片足立ちになる瞬間に強風に煽られると、バランスを崩して倒れそうになります。

富士山の山頂や尾根は木々がなく、風をさえぎるものがありません。同じ風速でも、下界より体感的に強く感じることが多いので、「やや強い風」の予報でも油断せず、様子を見ながら行動しましょう。

雷ナウキャストで雷の動きを先読み

雷ナウキャストで雷の動きを先読み

気象庁の雷ナウキャストは、雷の激しさや発生する可能性を1km四方の細かさで解析し、10分ごとに更新しながら1時間先までを予測する情報です。

雷の激しさは「活動度1〜4」の4段階で表され、数字が大きいほど雷が激しいことを示します。

活動度2以上が出ている場所では、すでに積乱雲が発生していて、いつ落雷があってもおかしくない状況です。活動度1は「今後1時間以内に雷が発生する可能性がある」段階なので、この時点から早めに避難の準備をしておくと安心です。

管理人

ただし、雷監視システムがすべての雷を捉えられるわけではありません。雷鳴が聞こえたら、ナウキャストの表示にかかわらず、すぐに安全な場所へ避難してください。

山頂の気温・体感温度の目安

富士山の山頂の気温・体感温度の目安。標高が100m上がるごとに気温は約0.6℃下がる。五合目(標高2,000〜2,400m前後)と山頂(3,776m)では8〜10℃前後の気温差があることになります。夏の富士山頂の平均気温は8月でも6℃前後とされていて、真夏でも防寒着は欠かせません。

登山の世界では、標高が100m上がるごとに気温は約0.6℃下がるといわれています。

単純計算すると、五合目(標高2,000〜2,400m前後)と山頂(3,776m)では8〜10℃前後の気温差があることになります。夏の富士山頂の平均気温は8月でも6℃前後とされていて、真夏でも防寒着は欠かせません。

さらに、風が吹くと体感温度はもっと下がります。無風のときと比べて、風速1m/sにつき体感温度は約1℃下がるといわれているので、風速10m/sの風が吹けば、体感温度はさらに10℃前後低く感じられるイメージです。

雨で濡れた状態に強風が重なると、真夏でも低体温症のリスクが高まるので注意しましょう。

登山前日・当日のチェックリスト

タイミング確認すること
数日前週間天気予報、台風の有無、大まかな天候の傾向
前日1時間天気、警報・注意報、雷の予報、風速、山頂の気温
当日の朝雨雲レーダー、雷ナウキャスト、ライブカメラ、現地のX情報
登山中雲の発達具合、雷鳴の有無、風の強まり、山小屋・係員からの案内
下山前下山ルートの天気、バスの最終便の時刻

確認手順①
富士登山の数日前にすること

確認手順①
富士登山の数日前

富士登山の数日前になったら、富士山周辺の天気予報をざっくり見て、どんな天気になりそうか大まかに把握しておきましょう。

”登山数日前”の天気予報の確認

まずは、富士山山麓の天気予報を確認しましょう

ルート別に確認したい天気予報

管理人

登山数日前の天気予報は、発表日から離れるほど当たる確率が下がっていきます。

気象庁の週間天気予報には「信頼度」というA・B・Cの3段階の目安があり、気象庁の発表によると信頼度Aは降水の有無の適中率が平均88%、Bは平均73%、Cは平均58%とされています。

あくまで目安なので、次の”前日”と”登山当日”の確認が非常に重要です。

登山予定日が悪天候の場合はどうする?

富士山は天気が猛烈に荒れることも度々あります。たとえば、

  • 猛烈な大雨で、沢のように登山道に水が流れた(七合目で断念し下山)
  • 猛烈な強風で立っていられないだけでなく、砂粒が舞い上がって顔にバチバチ当たる(目安は風速15m/s以上)

以上は過去の富士登山で実際に体験したことですが、事前の天気予報でこのレベルだとわかったら、登山予定日を変更することをおすすめします。

<富士山の強風・大雨・雷>

管理人

経験からいうと、登山日の天候がいまいちなときほど、装備の重要度が上がります。

1泊2日の登山だと、初日は大丈夫でも翌日は荒れる、ということも当然あります。登山関係者の間でよく言われる「山の天気はコロコロ変わる」という言葉のとおり、最終的にはその時になってみないとわからないこともあります。事前の予報が良さそうでも、ある程度の天候の変化に対応できる準備を強くおすすめします。

確認手順②
富士登山の前日&登山当日

確認手順②
富士登山の前日&登山当日
富士登山前日&登山当日 天気予報の確認手順

雨の予報に加えて、落雷情報も必ずチェックしましょう。もし登山中の時間帯に落雷の可能性が高い予報が出ている場合は、登山の中止を検討する方向で考えましょう。

登山当日は、安全に登れる天候かどうかを確認したうえで、雨が降りそうな時間帯や雷の予報が出ている時間帯を意識しながら行動しましょう。雨が降る時間を把握できていれば、その前にレインウェアを着ておく、登山中にゴロゴロ鳴り出したりピカピカ光る雲が近づいてきたら最寄りの山小屋に避難するなど、柔軟に対応することが大切です。

管理人

ちなみに私自身、高山で雷に2度遭遇したことがありますが、鳴り響く轟音と間近の閃光に、本気で死を意識しました。

落雷に気づいたときは、まずこれだけ

The thunderbolt of Mt. Fuji
富士山の7合目から見えた雷雲の写真(友人より)

  • 雷鳴が聞こえたら、もういつ近くに落ちてもおかしくないサインです。すぐに山小屋など屋内の安全な場所へ避難しましょう
  • 近くに避難できる建物がない場合の対処法は、この記事の後半「悪天候時の富士山を知る」で詳しく解説しています
”登山前日&登山当日”の天気予報の確認

ルート別の1時間天気予報

天気図

山頂(3,775m)の気温

[富士山周辺の警報・注意報]

2026年5月29日から、気象庁の警報・注意報の名称が変わりました。たとえば従来の「大雨警報」は「レベル3大雨警報」に、「土砂災害警戒情報」は「レベル4土砂災害危険警報」になっています。名前に数字が入るようになったので、数字が大きいほど危険度が高いサインだと覚えておくと安心です。

[現在の降水・雷・竜巻]

現地からの気象報告

X(旧twitter)

最新の現地の天候や富士山の状況は、各富士登山関係者がXで配信してくれています。

  • 富士山全般(重要)
  • 富士山の山頂(おすすめ!)
  • 吉田ルート(山梨県側)
  • 富士宮・須走・御殿場ルート(静岡県側)

また、静岡県側から登る方は「静岡県FUJI NAVI」アプリでも、現地の気象情報を確認できます。無料の「富士山アプリ」も、電波が届きにくい山中でGPSでの現在地確認や、ルートを外れたときの音声案内に使えるので、登山前にインストールしておくと安心です。

悪天候時の富士山を知る

悪天候時の富士山を知る

遭難や生死に関わる富士山の悪天候には「落雷」「強風」「暴風雨・台風」があります。

落雷と対処法

富士山の落雷と対処法

富士山の天気で最も危険なのは雷です。実際に富士山で登山中の落雷で亡くなられた方もいます。

経験談

私自身、富士山で雷そのものに遭遇した経験はありません。(予報で雷雲が徐々に近づいてきたため、七合目付近で諦めて途中下山したことはあります。)ただ、富士山から北北西に約80km離れた場所に八ヶ岳という2000m級の山々があり、そこの稜線で雷に遭遇したことがあります。登山二日前に天気予報を確認すると雷雨の予報だったのですが、前日には雨のち曇りに変わり、「大丈夫かな」と思って登ったところ、当日途中で雷雨に遭遇してしまいました。すぐ近くで・・・ゴロゴロバリバリ!!!ピカッ!!!ドゴーーーーーーーン!!!!

まるで自分自身が雷雲の中にいるようでした。あのゴロゴロという音と、落雷による閃光があまりにも近いのです!仲間2人での登山でしたが、先頭を歩いていたK氏が振り返った瞬間、私のすぐ後ろに雷の閃光が見えたそうです。あまりの怖さに、逃げるように下山しました。

高所での雷は、強烈な青白い光と爆音が周囲を支配するため、ただただ恐怖でしかありません。

The thunderbolt of Mt. Fuji

富士山の7合目から見えた雷雲の写真(友人より)

落雷が発生したときの対処法として、気象庁が公開している解説が参考になります。

落雷から身を守るには?

気象庁が公開している「雷から身を守るには」という解説から、富士登山に役立つポイントをまとめてみます。

  • 雷鳴が聞こえるなど、雷雲が近づく様子があるときは、もう落雷が差し迫っている状態です。できるだけ早く、山小屋などの安全な空間へ避難しましょう
  • 近くに避難できる建物がない場合は、電柱や鉄塔など高い物体を4m以上離れた場所(その物体を見上げたときに45度以上の角度に見える範囲)で、姿勢を低くして待避します。高い木の近くも危険なので、木の幹・枝・葉から2m以上は離れましょう
  • リュックやトレッキングポールなど、持ち物を体より高く突き出さないようにします
  • 金属類を身につけていても、あわてて外す必要はありません
  • 近くに落雷があった場合、地面にうつ伏せになるのはNG。両足をそろえてしゃがみ、頭をできるだけ低くして耳をふさぐ姿勢を取りましょう
  • 雷の音が止んだように感じても、20分程度は油断せず様子を見てから移動しましょう
管理人

事前の天気予報で雷の予報が出ているときは登山を避けるのが基本ですが、天候が急変して雷が発生してしまったら、すぐに最寄りの山小屋に避難するようにしましょう。

強風・暴風雨と対処法

富士山の強風・暴風雨

冬の富士山は体が飛ばされそうになるほどの強風で知られていますが、夏の富士山でも強風になることがあります。七合目より上はどのルートも木々がないため、強い風がそのまま体に直撃します。

経験談
管理人

私自身も、強風が吹き荒れる中で富士山に登ったことがありますが、風に体を押されてまともに歩けなくなることもありました。

特に足場が不安定な場所を通過するときは、強風にあおられて転倒しそうになります。(このときは結局7合目で断念し、下山しました。そのときの登山日記はこちら)しかも、雨が混じるとさらに難しい状況になります。

強風にのって雨が目に入り込み、視界を奪われることもあります。(そういうときは、キャップのつばで視界を確保しています。)

管理人

正直なところ、雨まじりの強風が吹き荒れる中での登山は、ただただ危険でつらい登山になります。

標高が上がるにつれて風もさらに強くなるため、「せっかく来たのだから、なんとか登頂したい!」という気持ちと「いったい何のために登っているんだ?」という気持ちが交錯し、何度も自問自答したのを覚えています。

2011/06/28 猛烈な強風が吹き荒れる富士山山頂

2011/08/04 18:19 須走口下山道8合目付近

事前の天気予報で強風注意報が出ている場合は、できるだけ登山を避けるのが無難です。また、登山の途中で思わぬ強風になることもあります。登っている最中であれば、山小屋の前を通ったときに小屋番さんから下山を指示されることもあります。

管理人

山頂付近は風が強いことが多く、疲れた体で下山しなければなりません。私もこれまでに富士山で強風に遭遇したことは何度もありますが、体が振られるほどの風のときは、片足を上げた瞬間に倒れそうになるので、支えになるトレッキングポールがとても役に立ちます。

富士山の台風

富士山の台風
管理人

台風のときは下界でもその影響が凄まじいので、富士山ではどれほどの状況になるか想像できるかと思います。

富士山と台風

YouTubeに、台風時に山頂の山小屋から撮影した動画が掲載されていました。

2014.8.10 16:30現在の富士山頂上。
台風の影響で山小屋がミシミシと揺れています。
雨、風共に強く、石も一緒に飛んでいます。
大変危険な状況です。

富士山の天気予報に関するよくある質問

富士山は雨でも登れますか?

Q. 富士山は雨でも登れますか?

小雨程度であれば、しっかりした雨具などの装備次第で登れる場合もあります。ただし、雷・強風・暴風雨が予想されるときは、中止や日程変更を強くおすすめします。特に雷の予報が出ている日は、山頂を目指すかどうか慎重に判断してください。

富士山の天気予報はどこを見るのがいいですか?

Q. 富士山の天気予報はどこを見るのがいいですか?

数日前はtenki.jpなどのルート別の市町村天気で大まかな傾向をつかみ、前日・当日は気象庁の警報・注意報、雨雲レーダー、雷ナウキャスト、富士山アメダス、そして富士登山オフィシャルサイトや現地のX(旧Twitter)情報を組み合わせて確認するのがおすすめです。

富士山は午後に雨が降りやすいですか?

Q. 富士山は午後に雨が降りやすいですか?

夏の富士山では、日差しで地表があたためられて上昇気流が発生し、午後になるほど雲や雨、雷が出やすくなる傾向があります。できるだけ早い時間帯に行動する計画を立てるのが安全です。

雷が鳴ったらどうすればいいですか?

Q. 雷が鳴ったらどうすればいいですか?

すぐに山小屋などの安全な場所へ避難してください。近くに安全な場所がない場合は、高い物体から4m以上離れた場所で姿勢を低くし、木の近くを避け、持ち物を体より高く突き出さないようにします。くわしくは、この記事内の「悪天候時の富士山を知る」もあわせてご覧ください。

富士山で一番危険な天気は何ですか?

Q. 富士山で一番危険な天気は何ですか?

特に危険なのは雷です。山頂や尾根、森林限界を超えた開けた場所は身を隠す場所が少なく、逃げ場に困りやすいためです。雷の予報や雷ナウキャストの活動度が出ている日は、登山の可否を慎重に判断してください。

風速何mから注意が必要ですか?

Q. 風速何mから注意が必要ですか?

気象庁の目安では、風速10〜15m/sで「やや強い風」、15〜20m/sで「強い風(風に向かって歩けない)」とされています。富士山の山頂・尾根は遮るものがなく体感的にはより強く感じやすいため、この目安より慎重に判断するのがおすすめです。くわしくは、この記事内の「登山を中止・延期すべき天気の目安」もご覧ください。

山頂の気温はどれくらい寒いですか?

Q. 山頂の気温はどれくらい寒いですか?

夏でも富士山頂の平均気温は6℃前後とされ、風が強い日はさらに体感温度が下がります。麓が真夏日でも、山頂はひと桁台の気温になることが多いので、防寒着は必ず用意しましょう。

山小屋を予約していても、天気が悪ければ中止すべきですか?

Q. 山小屋を予約していても、天気が悪ければ中止すべきですか?

はい。山小屋の予約はあくまで宿泊の確保であって、悪天候でも登らなければならないという意味ではありません。雷・強風・暴風雨・台風が予想される場合は、予約があっても中止や日程変更を検討してください。多くの山小屋は、荒天時のキャンセルについても相談に応じてくれます。

最後に

天気予報はあくまで予報であり、ある程度の振れ幅があります。直近の予報ほど当たる確率が高く、先になるほど確率は下がっていきます。最終的には、現地入りしてからの判断が頼りになります。

また、夏の富士山では、地表であたためられた水蒸気が上昇して、午後になるほど曇りや雨になりやすいことも、事前に知っておきたいポイントです。富士山には登山ルート上に多くの山小屋があるので、天候が崩れたときは無理をせず避難できます。

天候は時間の経過とともに刻々と変わっていきます。そのときどきの状況に合わせて柔軟に対応しながら、安全で楽しい富士登山になるよう心がけたいものですね。

富士登山の持ち物リスト「42項目」

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