富士登山では不測の事態に備え健康保険証(原本)の携行を推奨しています。
- 不測の事態に備え健康保険証(原本)を携行する
- 保険証のコピーは原則、無効
- 富士山の救護所の診療は無償
健康保険証の用意を

富士山に遠方から訪れる方も多数おられると思いますが、思わぬ体調不良、登山時の怪我をしたなどで急遽、麓の病院へ行くこともあるかもしれませんので、しっかり用意したいのが健康保険証です。

保険証があれば3割負担になりますが、なければ10割負担になります。後で返金を受けることもできますが、手続きが面倒です。。。
登山ではありませんが、その昔職場の同僚と地方でスノーボードしていた時、仲間1人が強く頭を打ったのか記憶障害?認知症(何度も同じことを聞く)のようになり、下山して田舎の病院へ行ったことがあります。だいぶ昔の話で詳細覚えてませんが、保険証を持っていなかった?のか仲間で医療費を出し合った記憶があります。10割の全額負担だとちょっとの検査が入ると数万円になってしまいますので、健康保険証はしっかり用意しましょう。
健康保険証の原本を用意。コピーは原則、無効
登山時に万が一紛失してしまう可能性を考えると、登山時に持っていく保険証はコピーを選びたくなりますが、いろいろ調査した結果、保険証のコピーは原則、無効である、と判明しました。以下、医療機関のWebサイトの引用です。
「保険証はコピーでも大丈夫でしょうか?」
[出典:名寄市 【 なよろ眼科 】]
保険証のコピーは無効です。必ず原本をお持ちください。残念ながら、コピーなどを悪用されるトラブルが多いため、必ず原本で確認するように保険基金から厳しく指導されております。やむを得ずコピーで受診された場合は自費での診療をお願いしたり、保険証の発行元にその有効性を確認させていただく必要がございますのでご了承願います。
※はじめて受診されるとき、月代わりには、必ず保険証(コピー不可)をお持ちください。
毎月必ず原本で確認することが医療機関に義務付けられております。
(保険証の期限切れ、退職他に伴う無効、保険種別や負担割合の変更などの確認のためです)
それでは修学旅行などの学校行事で用意した保険証のコピーは一体なんだったんだ?となりますが、紛失リスクがある子供かつ学校が主催の時の特例的なもののようです。
例外的に学校の責任で生徒の身分保障が認められるケースがあります。例えば、生徒が小学生で保険証のような公的証明書の原本を持ち歩くと不注意で紛失してしまう恐れが強まります。
そういう事態を懸念する学校にとっては、身分を証明する手間よりも紛失発生時の対応が負担になります。つまり紛失が問題になる可能性を考慮した結果、コピーの持参をOKとする場合があるわけです。
勿論、公的には保険証のコピーは有効性が認められません。そのため、実際に医療機関で複製でもOKとされるかは未知数です。コピーが認められないとしても一時的に全額負担をして後で原本の提出を行えば3割負担を除く残金の返金が受けられます。
学校が建て替えるかは学校次第ですが、そういったことも踏まえて生徒に複製の持参を求めています。このようなことから生徒が修学旅行で保険証のコピーを持っていくことがあるといえます。社会人だと当然この方法では通用しません。
生徒は生徒でも高校生や大学生であれば同じく認められない可能性が高くなるでしょう。紛失してしまう恐れがある子供だからこそ、例外として認められることで保険証を複製したものでもOKとしています。
しかし全てではなく学校によってはコピーNGです。やはりオリジナルでなければ原本と認めず、改めてオリジナルを持っていくように指導することになります。学校側の都合で原本を持っていくか、複製を作って持参する結果に分かれます。
[出典:保険証のコピーは使えない?修学旅行に持っていく理由と受診が可能な例]
富士山の救護所の診療は無償



富士山の吉田・富士宮ルート上には期間限定で救護所が設置されています。
富士山の吉田・富士宮ルート上には期間限定で救護所が設置されています。各救護所では、運営を委託されている医大の医師や医学生・看護学生によって、高山病やその他外傷などの応急処置をしてもらえます。ここでの処置はすべて無償で行われるため、保険証は不要です。
救護所の開閉予定情報はこちら


吉田ルート
- 五合目総合管理センター内(スバルライン五合目)
2025年7月1日~9月11日(8:00~20:00) 診療費無料。 - 七合目救護所(鎌岩館の下)
調整中
(期間中、24時間医師が常駐。診療費無料) - 八合目救護所(太子館の隣)
調整中
(期間中、24時間医師が常駐。診療費無料)
富士宮ルート
- 八合目 富士山衛生センター(池田館の隣)
調整中
(期間中、医師が常駐し24時間体制で診療。診療費無料)
X(旧twitter)@富士山衛生センター
須走ルート、御殿場ルート
- 救護所なし。
富士登山の装備・持ち物リスト「42項目」
- -遭難、怪我のリスクを防ぐ最重要装備
- ◎-登山の安全性・快適性が向上する装備
- ○-登山の安全性・快適性が多少向上する装備
- △-あれば便利な装備
- ザック(リュックサック・バックパック)
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- ◎ ヘッドライト・ヘッドランプ
- ◎ 予備電池
- 登山靴・トレッキングシューズ
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- ◎ 富士登山ルート地図・マップ
- ○ ビニール袋
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- ◎ 携帯電話
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- △ 履き替える靴やサンダル
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