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- 夏の富士山は登山口・登山道で各キャリアのLTE通信が可能
- 携帯電話・スマホは防水・防塵対策する
- 山小屋泊まりの場合は予備バッテリーの準備を推奨
大手キャリアの電波状況
富士登山において携帯電話は、非常用の通信手段としてだけでなく、SNS等で富士登山の感動や喜びを家族や友人などに伝えて共有するために欠かせないアイテムといえるでしょう。

近年は各キャリアの富士山の登山口や登山道での電波状況が非常に良く、高速通信が可能になっています。

ただ経験上、山小屋内に入ると通信はできますが、電波がそれほど立たない(通信速度がかなり遅い)こともあります。
スマートフォンの防水・防塵対策

携帯電話・スマホを富士山に持っていく時の注意点は、防水・防塵対策と電池切れ対策です。
富士山の雨・霧
たとえ天気予報が晴れでも、富士山も晴れとは限りません。なぜなら、富士山の標高が高いからです。雲の中に入ると水滴が浮遊した霧の中で行動することになりますので、携帯電話・スマホをザックから取り出すと濡れることがあります。
2011/08/04 下山中に雨に。2時間前は青空が見えていた。
また、夏は気温が高いため、気温の上がる午後になるにつれ地上の水が蒸発して水蒸気になり、あたたかい空気の上昇気流に乗って上空へ運ばれるため、富士山の上部では濃霧や雨になることが頻繁にあります。さらには山頂では天気が良かったが下山したら八合目で雨ということも、過去何度か経験あります。
富士山の砂埃(すなぼこり)
雨の降らない日が続くと、森林限界を超えた山の表面が乾いてきて、砂埃が発生しやすくなります。富士山は標高が高く標高2500m付近から樹林がほとんど無く、周囲に山が無い独立峰のため風の影響を受けやすく、強風になるとこの砂粒が飛んでくることもあります。
2016/08/31 強風で砂塵が舞い上がり、登山者に砂雨となって降りかかる(吉田ルート下山道、本八合目付近)
2018/07/19 晴天が続くと砂埃が多量に舞う(吉田・須走ルートの下山道)
多くのスマートフォンは、充電用コネクタの穴がそのまま空いた状態になっています。防水仕様のものは穴に水が入ってもある程度耐えられるよう作られているようですが、砂埃が入ると面倒なことになりかねません。
スマートフォンの防水・防塵対策
最近のスマートフォンはiphoneもandroid機種も防水・防塵仕様のもの一般的になっています。防水・防塵仕様のものであれば、多少の雨や砂埃にまみれても故障しにくいと思います。しかし、スマートフォン自体が雨に当たってしまうと
- 受話口/スピーカー
- 送話口/マイク
- スピーカー
- USB接続端子
などに水が入り込んでしまい、タオル等で水を抜く・拭く手間、乾燥させる時間などかかります。

スマホが濡れると何かと面倒です。。。
簡易的な対策
悪天候時はスマートフォンは取り出さない、という方は
- 雨・砂が入りやすいコネクタ部は、テープ等で塞いでおく
- スマートフォンをフリーザーバッグ(ジップロックなど)に入れて持ち運ぶ
以上の対策でも十分と思います。

コネクタ部は、何度も貼り直しができるメンディングテープがおすすめです。
強固な対策
登山グループのリーダー・責任者で、スマートフォンによる天候確認・連絡が欠かせないという方もおられるでしょう。最近は、雨風でも耐えられる完全防水のスマートフォン用の防水ケースが多数販売されています。
スマホ用の完全防水ケースも販売されています。
スマホの防水対策には、防水ハードケースとドライバッグの2通りあります。水没も考慮するならドライバッグ系が強いですが、登山の雨対策程度であればハードケース系の方が使いやすそうです。

スマホ用ドライバッグを1つ持っていますが、安心感はあるものの出し入れが面倒です。簡易の防水・防塵対策ならジップロックでも対応できます(ただし袋の透明度が良くないので入れた状態でのカメラ撮影には向きません)
電池切れ対策
日帰り登山であればそれほど電池切れ・バッテリー切れになりにくいと思いますが、山小屋泊まりの場合は予備バッテリー等を準備すると安心です。登山者が山小屋のコンセントの借用は原則認められないようです。
こちらにも電池切れ対策の記事を書いています。
まとめ
- 夏の富士山は登山口・登山道で各キャリアのLTE通信が可能
- 携帯電話・スマホは防水・防塵対策する
- 山小屋泊まりの場合は予備バッテリーの準備を推奨
装備・持ち物リスト

10年以上の登山経験を元に作成しました。安全・快適な登山の参考になれば幸いです。
夏の富士山の携帯電話・スマホの電波状況ですが、現在はどこのキャリアでも繋がるようです。
エリアマップを見る限り、どのキャリアでも五合目以上の各登山道(富士宮口、須走口、御殿場口、吉田口)や富士山頂上でLTE通信が可能です。