富士登山の基本工程を初心者向けに解説します。事前の装備・体力準備から5合目出発、山小屋泊・高山病対策を経て山頂で御来光を拝み、下山バスで下山する流れを紹介。安全対策も網羅し、登山計画作成や持ち物チェックリスト、天候確認や高所順応のコツ、山小屋予約のポイント、登山口へのアクセス方法、帰路のバス・タクシー利用情報まで網羅しました。
<4月頃>
登山トレーニングの開始

体作りは登山日が近づいてからでは間に合いません。富士登山はどのルートでも最低でも往復8時間以上の登山になるため、本番に向けてトレーニングを行うのが理想的で、遅くとも登山予定日の3ヶ月以上前から始めるのがおすすめです。富士登山に必要な”体力”を近隣の山々で身につけ、その時に”安全で効率的な山の歩き方”を実践してみてください。
<5月頃>
登るルートを決める

富士山には、登山口となる五合目から山頂まで4つのルートがあります。登山ルートによって特徴や難易度が異なり、登山口までのアクセスも変わってきますので、「どのルートを登るか?」を早い段階で決めるのがおすすめです。
<5月頃>
登山日程を決める

富士登山では登山道や山小屋が混雑する時期は”土・日・祝日・お盆期間”とほぼ決まっています。混雑時期に山小屋に一泊する計画の場合、八合目の人気の山小屋は早い時期に予約が満員になりやすく、計画が決まった段階で予約した方が良いでしょう。
悪天候や台風到来で登れなくなることも度々あります。仲間で登られる方は、事前の計画段階で、登れなかった場合の予備日程も決めておくと良いでしょう。
因みに天候に関しては、梅雨明けした7月下旬は晴れた天候が続きやすくおすすめです。
<5月頃>
登山スタイルを決める

富士山を登山スタイルとして、大きく3種類あります。
- ①単独・友人と登る
- ②バスツアー(旅行会社が企画する富士登山ツアー)
- ③ガイドツアー(専門の登山ガイドのサポートを得ながら登る)
登山者の多くが①に該当しますが、登山初心者で自信がないという方は、②・③も検討してみてください。
<6月頃>
登山装備の準備

登山計画が具体的に決まったら登山装備の準備をします。安全・快適に登るのに必要な登山装備は複数あり、装備によって重要度も異なります。すべて購入すると結構な費用がかかりますが、レンタル品を活用すればかなりコストが費用が抑えられます。詳しくは下記ページを御覧ください。
<登山予定日の7日前>
天気予報の確認

登山予定日の一週間前ぐらいから富士山の天気予報を確認しましょう。今の時代、台風の状況や進路はおおよそこの時期からわかります。4~3日前には、雷・強風・雨の予報、更には富士山の山小屋・施設が発信してくれている現地情報も確認しましょう。詳しくは下記ページでご確認ください。
<登山予定日の前日>
登山に備える

登山前日は天気予報を確認し、持ち物の事前準備を終え、しっかりと睡眠をとるようにしましょう。
天気予報は、登山可能な天気か、雨が降りそうな時間帯はいつか、雷予報が出てるか、を確認します。
事前準備は、ザック(リュック)に必要な物をすべて詰め込み、翌朝すぐに登れるようにします。雨予報ならすぐに雨具が取り出せる場所に収納しておきます。
睡眠不足は登山がしんどくなるだけでなく、高山病の発症リスクも高めます。可能であれば、登山前日に五合目の宿や駐車場での車中泊で寝ることにより、身体が高所順応して高山病の発症リスクを低減することが可能です。高山病の詳細は下記ページに掲載しています。
<登山当日>

登山当日に重要なことは、経験上、
- 天候判断
- 高山病対策
になります。
天候判断は、雨予報の時間帯・雷予報を把握します。雨であれば例えばどの時間帯には雨具を着たほう良さそうかを事前に把握しておきます。(※基本的に富士山は、午後になると天気が崩れやすい傾向があります)
高山病対策としては、呼吸は深く、ゆっくり歩く、水分補給をしっかりするに集約されます。一度症状がでると酸素吸入するか下山するかしないかぎりほぼ解消しないため、「いかに発症しないようにするか」の未然の対策が非常に重要です。
<下山後>

登山お疲れ様でした☆ 富士山の麓には多数の入浴施設(温泉・銭湯)があります。登山後のお風呂は汗も疲労も洗い流せて格別です!富士山周辺の入浴施設リスト、割引チケット情報については下記ページでご確認ください。
富士登山の装備・持ち物リスト「42項目」
- -遭難、怪我のリスクを防ぐ最重要装備
- ◎-登山の安全性・快適性が向上する装備
- ○-登山の安全性・快適性が多少向上する装備
- △-あれば便利な装備
- ザック(リュックサック・バックパック)
- ○ ザックカバー
- ◎ ヘッドライト・ヘッドランプ
- ◎ 予備電池
- 登山靴・トレッキングシューズ
- ◎ フットスパッツ
- △ 水筒
- △ 防水スタッフバック
- △ カメラ・デジカメ
- ◎ トレッキングポール
- ◎ サングラス
- ○ 腕時計
- ◎ 富士登山ルート地図・マップ
- ○ ビニール袋
- △ トイレットペーパー
- ◎ 洗面用具
- ◎ 携帯電話
- お金(100円玉など)
- ○ 耳栓or携帯ミュージックプレイヤー
- △ 使い捨てカイロ
- ○ メガネ、コンタクト
- ○ 酸素缶
- △ サバイバルシート
- △ 履き替える靴やサンダル
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