富士登山@2026年(令和8年度)
2026/07/12更新
富士山「完全開山」|山頂へ繋がる4つのルートが開通しました
富士山の吉田ルート・富士宮ルート・須走ルート・御殿場ルートにある山小屋を、ルート別に一覧でまとめました。あわせて、山小屋でできること(休憩・売店・焼印・食堂・トイレ・宿泊)、宿泊前に知っておきたいポイント(宿泊プランと料金、夕食、予約のコツ、設備、キャンセル対応)、初心者向けの選び方、よくある質問までわかりやすく解説します。
管理人2026年の最新の山小屋情報を確認しながら、早めに準備していきましょう。


名前:Masaki T (登山歴16年)
経歴:2007年から富士登山に挑戦し、通算22回。関東最大級だった登山用品店で約4年勤務し、富士登山の接客も100回以上経験。現在も月1回登山を継続し、装備・高山病・登山中のトラブル対応などの実体験をもとに、安全で楽しい富士登山情報を発信しています。


Masaki T (登山歴16年)
富士登山記録・運営者情報
経歴:2007年から富士登山に挑戦し、通算22回。関東最大級だった登山用品店で約4年勤務し、富士登山の接客も100回以上経験。現在も月1回登山を継続し、装備・高山病・登山中のトラブル対応などの実体験をもとに、安全で楽しい富士登山情報を発信しています。
富士山の山小屋予約状況【2026年7月6日時点】
富士山の山小屋は全体的に予約が進んでおり、特に吉田ルート本八合目より上・ご来光を狙いやすい山小屋は空きが少ない状況です。7〜8月の人気日程は満室や残りわずかの小屋が目立つ一方、七合目付近や富士宮・御殿場ルートの一部の山小屋には、まだ空きが見つかることもあります。



空室状況は日々動くので、こまめなチェックとキャンセル待ちが現実的な作戦です。
なお2026年は全ルートで入山規制があり、午後2時〜翌日午前3時に登る場合は山小屋の宿泊予約が実質必須になっているため、例年以上に早めの予約がおすすめです。富士山の山小屋は、基本的に事前予約が前提です。飛び込みで泊まれるとは考えず、必ず各山小屋の公式サイトで予約状況を確認しておきましょう。
- 山小屋ごとの予約状況は、下の「富士山の山小屋リスト一覧」から各公式サイトをご確認ください。
富士山の山小屋一覧|吉田・富士宮・須走・御殿場ルート別


| ルート | 山小屋の多さ | 予約の重要度 | 初心者向け度 | 注意点 |
|---|---|---|---|---|
| 吉田ルート | 多い | 高い | 高い | 本八合目より上は混雑しやすい |
| 富士宮ルート | 普通 | 高い | やや高い | 九合目以上は早めの予約が安心 |
| 須走ルート | 普通 | 高い | 中程度 | 本八合目で吉田ルートと合流 |
| 御殿場ルート | 少ない | 高い | 低い | 山小屋・トイレが少ない |



各登山ルートの施設情報を一覧にまとめました。



もともとは山小屋だけのリストにする予定でしたが、救護所のようないざという時に頼りになる施設もあわせて知っておいたほうが役立つと思い、ルート上の主要な施設もまとめて掲載しています。
標高の低い順(登るときに通過する順番)に並べています。
山小屋を予約するときは、下記のポイントを事前に確認しておくのがおすすめです。
- 宿泊プラン:素泊り、夕食のみ、夕食・朝食
- 食事内容:カレー、カレー以外の選択肢、ベジタリアン対応
- 設備:個室、更衣室、携帯電話の充電、無料Wi-Fi
- 対応言語:日本語、英語、その他言語
- その他:キャンセル時の対応


リストに記載している宿泊人数は2019年時点のものです。コロナ禍の間は多くの山小屋で定員を減らしていましたが、2026年度はコロナ以前と同じ定員に戻っている小屋が多いようです。その年の正確な定員は、各山小屋の公式サイトで確認しておくと安心です。



それでは、各ルート上の施設情報を見ていきましょう。
吉田ルートの山小屋一覧|おすすめ・予約・八合目の小屋
吉田ルートの山小屋一覧表
| 「吉田ルート」の施設(山小屋・その他) | |||
| 施設名 | 場所/標高 | 収容人数 | 口コミ (Google) |
| 五合園レストハウス (ごごうえん) | 富士スバルライン五合目 2305m | - | 口コミ |
| 富士山五合目 簡易郵便局 | 富士スバルライン五合目 五合園レストハウス内 2305m | - | 口コミ |
| 富士急雲上閣 (ふじきゅううんじょうかく) | 富士スバルライン五合目 2305m | 53人 | 口コミ |
| こみたけ売店 | 富士スバルライン五合目 2305m | - | 口コミ |
| 冨士山みはらし | 富士スバルライン五合目 2305m | 68人 | 口コミ |
| 冨士山小御嶽神社 (ふじさんこみたけじんじゃ) | 富士スバルライン五合目 2305m | - | 口コミ |
| 山梨県富士山五合目 総合管理センター | 富士スバルライン五合目 2305m | - | 口コミ |
| 五合目救護所 | 富士スバルライン五合目 総合管理センター内 2305m | - | 口コミ |
| 佐藤小屋 (さとうごや) | 五合目 2230m | 100人 | 口コミ |
| 里見平・星観荘 (さとみだいら・せいかんそう) | 六合目 2325m | 100人 | 口コミ |
| 富士山吉田口六合目 安全指導センター | 六合目 2305m | - | 口コミ |
| 花小屋 (はなごや) | 七合目 2700m | 150人 | 口コミ |
| 日の出館 (ひのでかん) | 七合目 2720m | 150人 | 口コミ |
| 七合目トモエ館 | 七合目 2740m | 150人 | 口コミ |
| 七合目救護所 | 七合目 2790m | - | 口コミ |
| 鎌岩館 (かまいわかん) | 七合目 2790m | 150人 | 口コミ |
| 富士一館 (ふじいちかん) | 七合目 2800m | 130人 | 口コミ |
| 鳥居荘 (とりいそう) | 七合目 2900m | 250人 | 口コミ |
| 東洋館 (とうようかん) | 七合目 3000m | 320人 | 口コミ |
| 八合目救護所 | 八合目 3100m | - | 口コミ |
| 太子館 (たいしかん) | 八合目 3100m | 350人 | 口コミ |
| 蓬莱館 (ほうらいかん) | 八合目 3150m | 150人 | 口コミ |
| 白雲荘 (はくうんそう) | 八合目 3200m | 300人 | 口コミ |
| 元祖室 (がんそむろ) | 八合目 3250m | 200人 | 口コミ |
| 八合目江戸屋 (下江戸屋) (えどや/したえどや) | 八合目 3350m | 180人 | 口コミ |
| ※本八合目で吉田ルートと須走ルートの登山道(登りルート)が合流するため、以下リストは吉田・須走ルートと同じになります。 | |||
| 富士山ホテル | 本八合目 3400m | 350人 | 口コミ |
| 本八合目トモエ館 | 本八合目 3400m | 250人 | 口コミ |
| 胸突江戸屋 (上江戸屋) (むなつきえどや/うええどや) | 本八合目 3400m | 210人 | 口コミ |
| 御来光館 (ごらいこうかん) | 八合五勺 3450m | 150人 | 口コミ |
| 富士山頂上 久須志神社 (くすしじんじゃ) | 頂上 3715m | - | 口コミ |
| 頂上 扇屋 (おうぎや) | 頂上 3715m | 宿泊なし | 口コミ |
| 山口屋 (やまぐちや) | 頂上 3715m | 150人 | 口コミ |
吉田ルートの山小屋は4ルートで最も多い



吉田ルートの五合目(富士スバルライン五合目&吉田ルート五合目)から山頂までの間には、20以上の山小屋・救護所・神社があります。4ルートの中でもっとも施設が充実しているルートです。
吉田ルートでおすすめしやすい山小屋の選び方



山小屋の数が多い吉田ルートは、目的に合わせて選べるのが強みです。
ご来光を山頂近くで迎えたいなら本八合目より上、初めての富士登山で無理なく行程を分けたいなら七合目〜八合目あたり、というふうに、宿泊する標高で計画の立てやすさが変わってきます。
具体的な小屋選びは、後述の「初心者が富士山の山小屋を選ぶポイント」もあわせて参考にしてください。
吉田ルート八合目・本八合目の山小屋



八合目から本八合目にかけては、須走ルートと合流する地点でもあり、吉田ルートの中でもとくに山小屋が集中しているエリアです。



御来光までの中間地点として利用する登山者が多く、混雑期はこのあたりの山小屋から予約が埋まっていく傾向があります。
吉田ルートの山小屋予約で確認したいこと



吉田ルートは登山者数がもっとも多いルートなので、宿泊プラン・食事内容・設備に加えて、五合目からその山小屋までのだいたいのコースタイムも確認しておくと当日の計画が立てやすくなります。
また、2026年は五合目のゲートで装備チェックがあるため、防寒着・上下セパレートの雨具・登山靴を忘れずに準備しましょう(詳しくは後述の「2026年は入山規制があるため山小屋予約が重要」で解説しています)。
関連ページ


富士宮ルートの山小屋一覧|予約・料金・おすすめ





富士宮ルートの山小屋は、”富士山表富士宮口登山組合”に所属しています。
富士宮ルートの山小屋一覧表
| 「富士宮ルート」の施設(山小屋・その他) | |||
| 山小屋名 | 場所/標高 | 収容人数 | 口コミ (Google) |
| 五合目レストハウス | 五合目 2400m | - | 口コミ |
| 雲海荘 (うんかいそう) | 六合目 2493m | 80人 | 口コミ |
| 宝永山荘 (ほうえいさんそう) | 六合目 2493m | 80人 | 口コミ |
| 山口山荘 (やまぐちさんそう) | 七合目 3010m | 180人 | 口コミ |
| 富士山 衛生センター (救護所) | 八合目 3250m | - | 口コミ |
| 池田館 (いけだかん) | 八合目 3250m | 250人 | 口コミ |
| 萬年雪山荘 (まんねんゆきやまそう) | 九合目 3460m | 250人 | 口コミ |
| 胸突山荘 (むなつきさんそう) | 九合五勺 3590m | 150人 | 口コミ |
| 頂上富士館 (ちょうじょうふじかん) | 頂上 3712m | 150人 | 口コミ |
| 富士山頂郵便局 | 頂上 3712m | - | 口コミ |
| 富士山頂上 浅間大社奥宮 (せんげんたいしゃおくみや) | 頂上 3712m | - | 口コミ |
富士宮ルートの山小屋料金は小屋ごとに異なる
2024年までは富士宮ルートのどの山小屋も組合で決められた同じ料金でしたが、2025年以降は小屋ごとに料金が異なるようになっています。予約前に、各小屋の公式サイトで料金を確認しておきましょう。
富士宮ルートの山頂・九合目付近の山小屋



富士宮ルートは5合目の標高が4ルートの中でもっとも高く、山頂までの距離が短い分、九合目・九合五勺から山頂にかけての山小屋に御来光目的の登山者が集中しやすい傾向があります。



標高が高いぶん気温も低くなるので、防寒対策はしっかりしておきましょう。
富士宮ルートの山小屋予約で確認したいこと
富士宮ルートは登り下りで同じ道を使うルートなので、下山時にも予約した山小屋の前を通ることになります。



2025年から料金が小屋ごとに違うようになったので、複数の小屋を比較してから予約するのもおすすめです。
関連ページ


須走ルートの山小屋一覧|予約・おすすめ・本八合目の合流に注意


須走ルートの山小屋一覧表
| 「須走ルート」の施設(山小屋・その他) | |||
| 山小屋名 | 場所/標高 | 収容人数 | 口コミ (Google) |
| 菊屋 (きくや) | 五合目 1970m | 70人 | 口コミ |
| 東富士山荘 (ひがしふじさんそう) | 五合目 1970m | - | 口コミ |
| 吉野家 (よしのや) | 砂払い五合目 (下山道) 2230m | 100人 | 口コミ |
| 長田山荘 (おさださんそう) | 新六合目 2450m | 25人 | 口コミ |
| 瀬戸館 (せとかん) | 本六合目 2625m | 120人 | 口コミ |
| 大陽館 (たいようかん) | 七合目 2920m | 150人 | 口コミ |
| 見晴館 (みはらしかん) | 本七合目 3200m | 90人 | 口コミ |
| 八合目江戸屋 (下江戸屋) (えどや/したえどや) | 八合目 3350m | 180人 | 口コミ |
| ※本八合目で吉田ルートと須走ルートの登山道(登りルート)が合流するため、以下リストは吉田・須走ルートと同じになります。 | |||
| 富士山ホテル | 本八合目 3400m | 350人 | 口コミ |
| 本八合目トモエ館 | 本八合目 3400m | 250人 | 口コミ |
| 胸突江戸屋 (上江戸屋) (むなつきえどや/うええどや) | 本八合目 3400m | 210人 | 口コミ |
| 御来光館 (ごらいこうかん) | 八合五勺 3450m | 150人 | 口コミ |
| 富士山頂上 久須志神社 (くすしじんじゃ) | 頂上 3715m | - | 口コミ |
| 頂上 扇屋 (おうぎや) | 頂上 3715m | 宿泊なし | 口コミ |
| 山口屋 (やまぐちや) | 頂上 3715m | 150人 | 口コミ |
須走ルートは本八合目で吉田ルートと合流する



須走ルートは、本八合目のあたりで吉田ルートと合流します。
須走ルートの山小屋予約で注意したいこと



本八合目から上は吉田ルートと合流して同じ道を歩くため、この付近の山小屋は吉田ルート利用者も含めて混み合います。
逆に、合流前の七合目〜八合目あたりは比較的落ち着いていることが多く、静かに登りたい人にも須走ルートは向いています。下山時の「砂走り」を楽しみたい場合は、須走ルート専用の下山道を通ることになるので、道標をよく確認しましょう。
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御殿場ルートの山小屋一覧|予約・施設の少なさに注意


御殿場ルートの山小屋一覧表
御殿場ルートは山小屋・トイレが少ない



御殿場ルートは、五合目からの標高差と歩行距離が4ルートの中でもっとも長いルートです。
そのぶんルート上の施設やトイレが少ないので、その点を踏まえて登山計画を立てることをおすすめします。
御殿場ルートで宿泊計画を立てるときの注意点



山小屋の数が少ないぶん、次の小屋までの区間が長くなりがちです。水分・行動食は他のルートより多めに持ち、トイレのタイミングも計画に入れておきましょう。
山小屋の数が少ない=人気の山小屋は早く埋まりやすいということでもあるので、御殿場ルートで宿泊予定の方こそ、早めの予約をおすすめします。
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富士山の山小屋でできること|休憩・売店・食事・トイレ・宿泊





富士山の山小屋は登山中の頼れる存在! 休憩スペース(外のベンチは無料、小屋の中で休むのは有料)、売店(食べ物や焼印など)、食堂、トイレ(有料)、宿泊(素泊まり・1泊1食・1泊2食)など、いろいろなサービスを提供してくれます。





山小屋があるからこそ、安心して快適に富士登山を楽しめます。困ったときの頼れる存在として覚えておきましょう。
山小屋前の休憩スペース





富士山の山小屋の前には、誰でも無料で使える休憩スペースがあります。ベンチが置いてあるので、ひと息つくのにぴったりです。
外のベンチは無料ですが、小屋の中に入って休憩する場合は基本的に有料になるので覚えておきましょう。
大雨や強風などで天候が荒れたときは、避難を兼ねて小屋の中で休憩することもあります。
売店・飲み物・食べ物





富士山の山小屋の売店では、いろいろなものが売られています。ただし物を運び上げる手間がかかる分、いわゆる「富士山価格」で下界よりは高めです。
飲み物(500mlペットボトルで500円~600円程度、標高が上がるほど高くなる傾向)、お菓子(300円~400円前後)などを取り扱っています。物価上昇の影響で、以前より少しずつ値上がりしている印象です。
酸素缶、最低限の機能のレインウェア、ヘッドライトが置いてある山小屋もあります。



近年は、バナナが置いてある山小屋も見かけるようになりました!(登山中のフルーツは最高です!皮は引き取ってもらえます)
焼印・金剛杖





各山小屋では、金剛杖などに焼印を押してもらえます。値段は小屋によって違い、だいたい300円~500円くらいです。
焼印を押すための木の棒や板が必要ですが、金剛杖以外の板でも押してもらえることが多いようです。


長さの異なる金剛杖、板(焼印帳)が販売されている山小屋も
食堂・夕食





富士山には、食事を提供してくれる山小屋がたくさんあります。下界より少し割高ですが、しっかりお腹を満たしたいときには本当に助かります。
食事は基本的に小屋の中で食べるスタイルです。強風や雨で外のベンチが使いにくいときは、避難がてら食事をとるのもおすすめです。夕食の定番メニューについては、後半の「夕食はカレーが定番!」で詳しく紹介しています。
トイレ





登山時間が長い富士山では、ほぼ全員がトイレのお世話になります。
各山小屋にはトイレが併設されていて、利用料金は200円か300円が目安です。トイレットペーパーも備え付けられています。
その昔は、トイレの排泄物が垂れ流しにされていた時代もあったようですが、1997年頃からトイレ整備が進み、2006年頃には環境に配慮したトイレ(非放流タイプ)がすべての山小屋に整備されました。「バイオ式オガクズ」タイプ、「浄化循環式(カキ殻)」タイプ、「燃焼式」タイプなど、いくつかの方式が使われているようです。



経験上、トイレのきれいさやニオイは山小屋によってかなり差があります。とても清潔なところもあれば、思わず息を止めたくなるようなところも……。
宿泊・寝室





基本は相部屋です(一部の山小屋には個室もあります)。2段ベッドのような造りの寝室になっている小屋も多いです。


一人分横幅は肩幅+アルファ程度
一人あたり布団一枚分のスペースが目安です。とはいえシングルベッドほどの幅はなく、隣の人と体が触れない程度の約60~70cm(寝袋1つ分くらい)というところがほとんどです。
混雑期はぎゅっと詰めて寝ることになりますが、空いているタイミングなら布団1枚分あけて案内してもらえることもあります。
悪天候時や体調不良時のサポート



山小屋のスタッフさんは、いざというときの心強い味方でもあります。
たとえば、悪天候が予想されるときに下山を呼びかけたり、遭難が起きたときに救助へ向かったりすることもあります。子供が高山病で動けなくなったときに、スタッフさんが対応してくれている場面を見たこともあります。
以下は、2019年に山小屋の方が実際に救助活動にあたったときのブログ記事からの一部要約です。
2019年7月27日「遭難者」(出典:富士山頂山小屋「富士館」の店長ブログ)の内容を要約すると、次のようなエピソードが紹介されています。
台風で山頂が大荒れになったある夜、遭難者が発生し、山小屋のスタッフはほぼ徹夜で対応にあたったそうです。
天候が悪い日は警察もすぐには動けない中、吉田口・富士宮口の垣根を越えて山頂で働くスタッフたちが力を合わせ、一人の命を救うことができたといいます。台風や荒天の中での無理な登山は、自分自身のためにも、周りに迷惑をかけないためにも避けるべき、という教訓が綴られています。
山小屋に宿泊する前に知っておきたいこと


富士山の山小屋に泊まる前に、知っておくと安心なポイントをまとめました。2026年は入山規制もあるので、そのあたりも含めてチェックしていきましょう。
宿泊プランと料金


山小屋の宿泊プランは、主に次の3タイプです。
- 1泊素泊り[料金相場:¥9,000円~13,000円前後]
- 1泊1食付(夕食or朝食)[料金相場:¥10,000~14,000円前後]
- 1泊2食付(夕食&朝食[または弁当])[料金相場:¥11,000~18,000円前後]
この3つが基本の宿泊プランです。



料金は山小屋によってかなり違います。
人気ルートの中継地点として便利な八合目前後の山小屋は、料金が上がる傾向があります。
また、土日は割増料金になる山小屋も多いです。
物価上昇の影響で、宿泊料金は年々上がっています(コロナ以前は素泊まり1泊6,000円くらいの小屋も普通にありました)。
また、2026年は宿泊料金とは別に、全ルートで1人1回4,000円の入山料・通行料がかかります。山小屋に泊まる方もこの支払いが必要なので、予算に入れておきましょう。
宿泊料金は山小屋によって異なるので、詳細は各山小屋の公式サイトでご確認ください。



山頂でのご来光を狙う場合、早朝2~3時に起きてすぐ出発することが多いので、朝食はお弁当スタイルで用意され、ご来光を見たあとに食べられるようにしてくれる小屋もあります。
夕食はカレーが定番!


富士山の山小屋の夕食は、カレーというところが多いです



富士山の山小屋の夕食は、カレーライスというところが多いです。手早く作れて、誰にでも食べやすいメニューだからかもしれません。
富士山以外の山(八ヶ岳・アルプスなど)の山小屋では、主菜・副菜・ごはん・味噌汁というような定食スタイルが多く、「夕食=カレー」は富士山ならではの文化とも言えます。(少数ですが、カレー以外のメニューを出してくれる富士山の山小屋もあります)
男性だと、1人前だけでは少し物足りないと感じるかもしれません(一部の山小屋ではおかわりもできます)。
七合目のある山小屋の方に聞いた話では、「標高が高くて気圧が低いので、ご飯を炊くのに圧力鍋を使っている」とのことでした。水の沸点は、富士スバルライン五合目(標高2305m)で約94℃、富士山頂だと約88℃まで下がるそうです。(参考動画はこちら) おそらく多くの山小屋が圧力鍋でご飯を炊いていると思われます。



外国人登山者が増えていることもあり、
・ベジタリアン対応(お肉を使わないカレーや、別メニュー)
・アレルギー対応
をしてくれる山小屋も増えてきているようです。
カレーがどうしても苦手…という方は、予約時に相談してみるのがおすすめです。
八合目より上の人気小屋は早めの予約が必要





山頂でのご来光を目指す人が多いこともあり、全体の中間地点にあたる八合目前後の山小屋に予約が集中しがちです。
7/1(吉田ルート開通)、7/10(須走・御殿場・富士宮ルート開通)以降の土日・祝日・お盆期間は、平日の1.5~2.0倍ほど登山者が増えるといわれています。そのぶん、数ヶ月前の早い段階で定員に達し、予約受付が終了してしまう山小屋も少なくありません。
個人の予約に加えて、富士登山ツアーを企画する旅行会社がまとまった部屋を先に押さえていることも、早く満室になる理由のひとつのようです。
そのため、土日祝日やお盆に八合目前後の山小屋を予定している方は、できるだけ早く予約する、平日にずらす、キャンセル待ちを狙うなど、柔軟に動くのがおすすめです。
2026年は入山規制があるため山小屋予約が重要



2026年シーズンは、富士山の全4ルートで入山規制が実施されています。
混雑を避けたい・遅い時間に登りたいという方は、山小屋の予約がほぼ必須と考えておきましょう。
まず、どのルートから登っても1人1回4,000円の入山料・通行料が必要です(吉田ルートでは「通行料」、静岡県側の富士宮・須走・御殿場ルートでは「入山料」と呼ばれています)。これは山小屋に宿泊する方も同じく必要になる費用です。
さらに、吉田ルートの五合目にはゲートが設けられていて、午後2時から翌日午前3時まで閉鎖されるほか、1日の登山者数が4,000人に達した時点でも閉鎖されます。ただし山小屋の宿泊予約がある人はこの時間規制の対象外となり、ゲートを通ることができます(通行料の支払いは必要です)。静岡県側の3ルートでも同様に、この時間帯に入山するには山小屋の宿泊予約が必要というルールになっています。
つまり、日中のうちに下山し切れず、遅い時間から登り始めてご来光を目指すような登山計画(いわゆる弾丸登山)は、山小屋に泊まらない限り実質できなくなったということです。安全のためにも、最初から山小屋泊のプランで計画を立てるのがおすすめです。
なお、静岡県側の3ルートを登る方は、山小屋の予約とは別に、静岡県の登山事前登録システム「FUJI NAVI」での登録と、ルール・マナーについてのオンライン学習(eラーニング)を済ませておく必要があります。吉田ルートでは、五合目で防寒着・上下セパレートの雨具・登山に適した靴を持っているかの装備チェックも行われます。規制の詳細やその年の最新情報は、必ず「富士登山オフィシャルサイト」でご確認ください。
開山期間中でも営業日を確認する



山小屋によっては、閉山日より前に営業を終えてしまったり、団体の貸し切りで予約できない日があったりします。
夏の富士登山シーズンは、2026年も例年どおり7/1~9/10が基本です(須走・御殿場・富士宮ルートは7/10から開通。気象や残雪の状況により前後する場合があります)。
各山小屋の営業期間をよく見ると、閉山日の9/10より前に小屋閉めをしてしまうところが意外とあります。
シーズン終盤に登る予定の方は、利用するルートの山小屋の営業期間を事前にチェックしておくと安心です。
また、まれに団体の貸し切りなどで予約自体ができない日もあるので、その点も頭に入れておきましょう。
個室・更衣室・充電・Wi-Fiなどの設備を確認する



山小屋によっては、個室、更衣室、携帯電話の充電、無料Wi-Fiなどが用意されているところもあります。
グループに女性がいる場合は、更衣室があると何かと助かります。
携帯電話の充電については、ほとんどの山小屋で”充電不可”ですが、一部の山小屋では利用できることもあります。念のため、モバイルバッテリーは持参しておくと安心です。
キャンセルするときの対応



キャンセルの対応は山小屋によって違うので、予定が変わったら早めに予約先へ連絡しましょう。
富士山は天候によって難易度が大きく変わりますし、高山病や転倒によるケガなどで、登山を諦めざるを得なくなることもあります。
台風の接近や、登山が危険と判断されるような悪天候の場合は、基本的にキャンセル料がかからないことが多いようです。
それ以外の理由でのキャンセル対応は山小屋ごとに違うので、予約した山小屋へ早めに連絡するのが一番です。
なお、山小屋の宿泊予約とは別に支払う入山料・通行料(1人4,000円)は、キャンセル時の扱いがルートによって異なります。吉田ルートの事前決済は基本的に返金されない一方、静岡県側3ルート(富士宮・須走・御殿場)の事前登録は、予定変更やキャンセルをしても手数料なしで全額返金される仕組みになっています。あわせて覚えておくと安心です。
初心者が富士山の山小屋を選ぶポイント
「結局どの山小屋を選べばいいの?」という方向けに、目的別の選び方をまとめました。具体的な小屋名は、上の「ルート別一覧」から気になるエリアの山小屋を見比べてみてください。
| 目的 | 選び方の目安 |
|---|---|
| 初心者 | 七合目〜八合目あたりで、トイレ・売店が近い山小屋 |
| 御来光がメイン | 八合目より上・本八合目・八合五勺など、山頂に近い山小屋 |
| 混雑を避けたい | 七合目付近の山小屋、または平日の日程 |
| 富士宮ルート | 九合目・九合五勺・山頂付近は早めの予約を |
| 御殿場ルート | 山小屋の数自体が少ないので、早めの予約が必須 |
| 子ども連れ・女性 | 更衣室・個室・トイレ環境が整った山小屋を優先 |
初心者は八合目前後の山小屋が使いやすい
初めての富士登山なら、五合目からの行程を無理なく2日に分けられる七合目〜八合目あたりの山小屋がおすすめです。中間地点で一泊することで、高山病対策になる「高度順応」の時間も確保できます。
御来光目的なら標高が高い山小屋が便利
山頂でのご来光にこだわるなら、本八合目・八合五勺・九合目など、山頂に近い山小屋を選ぶと、当日の出発時間を遅めに設定でき、体力の消耗も抑えられます。ただし、この標高帯は人気が集中するため、早めの予約が欠かせません。
混雑を避けたいなら七合目付近や平日も検討する
静かに登りたい方は、八合目より下の七合目付近の山小屋や、土日祝・お盆を外した平日の日程を検討してみましょう。標高が低い分、御来光を見るには早めの出発が必要になりますが、予約も比較的取りやすい傾向があります。
女性・子ども連れは更衣室・トイレ環境も確認する
更衣室や個室のある山小屋は、グループに女性や子どもがいる場合とくに重宝します。予約の際に、更衣室の有無・トイレの場所・個室プランがあるかどうかを、公式サイトや電話で確認しておくと安心です。
富士山の山小屋予約でよくある質問
富士山の山小屋は予約なしで泊まれる?
富士山の山小屋は、基本的に事前予約が前提です。飛び込みで泊まれるとは考えず、必ず各山小屋の公式サイトで予約状況を確認しておきましょう。2026年は入山規制もあり、遅い時間に登る場合は宿泊予約があること自体が通行の条件になるので、なおさら事前予約が必要です。
吉田ルートでおすすめの山小屋はどこ?
目的によって変わります。ご来光を山頂近くで見たいなら本八合目より上、初めての富士登山で余裕を持ちたいなら七合目〜八合目あたりが検討しやすいエリアです。具体的な小屋は、上の「吉田ルートの山小屋一覧表」で設備や料金を見比べてから選ぶのがおすすめです。
富士宮ルートの山小屋はどこが予約しやすい?
山頂に近い九合目・九合五勺エリアはご来光目的の登山者に人気で埋まりやすい一方、七合目〜八合目あたりは比較的余裕があることが多いです。2025年から料金が小屋ごとに違うようになっているので、「富士宮ルートの山小屋一覧表」で条件を比較してみてください。
須走ルートの山小屋はどこにある?
須走ルートの山小屋は、五合目から本八合目の間に点在しています。本八合目より上は吉田ルートと合流するため、その付近の山小屋は両ルートの登山者で混み合いやすくなります。
御殿場ルートの山小屋は少ない?
はい、4ルートの中でもっとも山小屋の数が少ないルートです。そのぶん、山小屋間の距離が長くなるので、水分・行動食を多めに準備し、早めに宿泊予約をしておくことをおすすめします。
山小屋の料金はいくら?
目安として、素泊まりで¥9,000〜13,000円、1泊1食付きで¥10,000〜14,000円、1泊2食付きで¥11,000〜18,000円程度です。これとは別に、2026年は全ルートで1人1回4,000円の入山料・通行料がかかります。
山小屋のトイレだけ使える?
はい、多くの山小屋では宿泊しなくてもトイレだけの利用ができます。利用料金は200円か300円が目安です。
山小屋でスマホ充電はできる?
ほとんどの山小屋は充電不可です。一部可能な小屋もありますが、期待しすぎず、モバイルバッテリーを持参するのが安心です。
山小屋は個室がある?
基本は相部屋ですが、一部の山小屋には個室プランがあります。グループに女性や子どもがいる場合は、予約時に個室の有無を確認しておくとよいでしょう。
山小屋のキャンセル料はかかる?
対応は山小屋によって異なりますが、台風など危険な悪天候によるキャンセルは、基本的に料金がかからないことが多いようです。それ以外の理由の場合は、予約した山小屋に早めに連絡して確認しましょう。なお、宿泊費とは別にかかる入山料・通行料は、吉田ルートの事前決済は返金なし、静岡県側3ルートの事前登録は手数料なしで全額返金という違いがあります。
まとめ|富士山の山小屋はルート別に早めの予約がおすすめ


富士山の山小屋は、ルートによって数も雰囲気もさまざまです。とくに2026年は入山規制の影響で、山小屋の予約が登山計画の土台になります。目的やルートに合わせて早めにリサーチし、人気の日程は早めの予約、平日やキャンセル待ちも選択肢に入れておくと、当日の安心感がぐっと変わります。
このサイトは、私自身が富士登山するときにも実際に使っています。以前から山小屋情報も載せたいと思っていて、数年がかりでようやく形になりました。



気づけば、当初の予定よりだいぶボリュームのあるページになってしまいました。
リストには山小屋だけでなく、途中にあるその他の施設も入れています。
救護所や郵便局など、意外と知られていない施設のことも知ってもらえたほうが役立つと思ったからです(私自身、富士登山を何年も続けたあとに「こんな施設あったんだ」と気づいたものが結構あります)。
皆さんの富士登山の準備に、少しでも役立てば嬉しいです。
参考サイト
以下、このページの作成にあたって参考にさせていただいたwebサイトです。
- 富士登山オフィシャルサイト(山梨県)
- 静岡県側の登山規制について|静岡県公式ホームページ
- 富士山吉田口旅館組合
- 富士山表富士宮口登山組合
- 須走ルート 山小屋案内 小山町観光情報
- 宿泊 | 知っておきたい7つのオキテ| 世界遺産 富士山とことんガイド| 静岡県
- あっぱれ富士登山
- 初心者のための登山とキャンプ入門
- 富士さんぽ – 初心者のための富士山登山ガイド

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- 必須飲み物・水分
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- ◎携帯電話
- ○酸素缶
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