安価で高性能!登山レイングローブにテムレス&黒テムレス[使用レビュー]

装備

長年、登山用レイングローブとして、青テムレス(No.281)&黒テムレス(TEMRES 04advance)を使用しています。基本性能はどちらも同じですが、黒テムレスの方が全長が長くなっていて、よりアウトドア・登山向けに改良されています。このページではそれぞれの特徴や使用レビューを記載します。

ショーワグローブ テムレス(おすすめ)

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近年、登山界を賑わせている防水透湿のグローブといえば、このショーワグローブのテムレスです。園芸・業務用のグローブですが、その性能の高さゆえ、知ってる人は使っているマル秘グローブです。

安価な防水手袋といえば、ゴム手袋を連想するかもしれませが、透湿性能の全くないゴム手袋は着用後にさほど動かなくてもすぐに蒸れてしまい、登山用としては快適ではありません。また、着用後も中のグローブ内の湿気がこもりがちですぐに臭くなる(雑菌が繁殖する)ようになります。

テムレス(”手が蒸れない”から商品名が決まったそうです)は、透湿性があるため、着用中もムレにくく、着用後もグローブ内部が乾きやすいです。

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また、園芸用であるためグリップも良く、デザイン性を除けば登山用としてコストパフォーマンスに優れた防水透湿グローブと言われています。

経験談

私自身も登山用に所有していますがグローブ自体に伸縮性があり、手を広げると伸びます。

ショーワグローブ テムレス

 

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表側はザラザラしていて、かなりのグリップ力があります。裏布は少しザラザラしていて、装着した時のペタつく感じがあまりありません。サイズ感については、私は身長・体格の割に、手が小さく指が細い(女性とそれほど変わらないことも)ため、Mサイズでちょうどよいです。男性の場合は、Lサイズ以上が良いかもしれません。

私自身も、テムレス(シンプル)で、雨天時の登山に使った経験ありますが、確かに浸水せず、見た目を除けばコストパフォーマンス抜群、これでは一般に販売されている登山用レイングローブは太刀打ちできないな、と感じました。

汎用製品ですので、グローブのサイズ感は指が太い方でも使えるゆったり目です。軍手の上からでもはめられる程度の少し大きめサイズを選ぶと、雨天時はもちろんのこと、ご来光待ちでも防寒アイテムとしての汎用性が上がります。できるだけコストをかけずにレイングローブを用意したい、という方に最適な製品です。

数種類ある

テムレスは、元々、汎用・作業用として

  • テムレス(シンプル。約600円 見た目を気にしなければ、これで十分)
  • ジャージテムレス(裾口ジャージが手首にフィット。約650
  • 防寒テムレス(内側にやわらかいボアタイプの裏起毛。約1200円)

の3モデルが販売されています。

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その後、青テムレスを登山用途で使う方が増えたため、2020年、メーカー側が3シーズン向けのテムレスグローブを製品化しました。


TEMRES 03advance

TEMRES 04advance
 
  • TEMRES 03advance(カフあり)
  • TEMRES 04advance(カフなし)

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管理人

汎用品のテムレスと比べて、全長が長くなったり、03はドローコードを備えたカフが付いたり、04も入れ口が縫製されていたり、よりアウトドア用途に沿ったグローブとなっていますが、最大の特徴は色が黒いことです。

購入した04の写真(クリックで拡大します)

黒だから山ウェアに馴染む

汎用テムレスでは、作業用と言わんばかりの青色が際立っていましたが、アウトドア向けテムレスでは黒色になり、よりアウトドアウェアに馴染み、気兼ねなく使えるようになっています。

2020年新発売のされたTEMRES 03 or 04の価格は青テムレスより多少高くなっています(といっても1,500円程度)が、防水グローブとしてアウトドア(登山・ハイキング・自転車等)で何度も使う可能性があるのであれば、アウトドア向けテムレスが断然おすすめです☆

アウトドア向け黒テムレスの登場により、今まで以上に登山用レイングローブの有力候補になっています。「TEMRES 03advance(カフあり)」と「TEMRES 04advance(カフなし)」の2種類ありますが、経験上、カフ使うのはオーバーグローブとして使う主に積雪期が多く、夏の富士登山用としては価格の安い「04(カフなし)」で十分です。

テムレスNo.281 TEMRES 04advance
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管理人

富士登山用の防水グローブとして「青色のテムレスNo281」か「TEMRES 04advance」のどちらかを選べば十分でしょう。私はここ数年は富士登山も含め「TEMRES 04advance」を登山で使ってます。

サイズ選び

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サイズ選び関しては、メーカーWebサイトを見る限り、手のひらまわり、中指長さの2つを基準に選びます。「青テムレス(No.281)」も「TEMRES 04advance」も同じ製品寸法になっています。

  • Sサイズ:手のひらまわり 18.0 cm、中指長さ 6.9 cm
  • Mサイズ:手のひらまわり 20.0 cm、中指長さ 7.2 cm
  • Lサイズ:手のひらまわり 22.0 cm、中指長さ 7.8 cm
  • LLサイズ:手のひらまわり 24.0 cm、中指長さ 8.3 cm
  • 3Lサイズ:手のひらまわり 27.0 cm、中指長さ 8.3 cm
メーカーの製品リンク
テムレスNo.281 TEMRES 04advance
経験談

私はテムレス2種類持っていますが、どちらもMサイズ(手のひらまわり 20.0 cm、中指長さ 7.2 cm)です。自分の手のサイズ測ったら、中指長さが8.0cmあり、Mサイズだと指先はジャストサイズより少し短いといった感じです。ただ、指周りは余裕があるため、薄手の軍手付けるのは可能です。私は実店舗で試着して購入したのですが、「指先でカメラのボタン操作など細かな作業ができるように」とこのサイズを選びました。(指先がダブついていると指先を使う細かな作業が厳しいです)軍手の上からつけるならもうワンサイズ上のLサイズが良かったと思います。

実店舗で試着出来る方は良いですが、通販購入でサイズ選びで迷った場合は、大きめを選ぶと良いです。小さいとキツくてつけていられないですが、多少大きくてもよほど細やかな指先を使う作業しないかぎり、特に問題にならないためです。因みに青テムレスはビニール包装されて販売されていて基本試着できません。「TEMRES 04advance」は包装なしで販売されていますが、結構大きなお店でないとサイズがなかったりしました。気になる方は、最寄りのアウトドアショップに在庫があるか問い合わせてみてください☆

  • 登山用に購入した。(2022年12月8日):登山用防水グローブを持っていて雨の日に使用したが浸透してしまう。このグローブは穴が開かない限り浸透しない。また手首より長く雨の侵入も防ぐ。真冬でない手の濡れでもかなり指先が冷たくなるがこのグローブならその心配は無さそう。登山用防水グローブを買うならこのグローブを買った方が安いし使えるかも。オシャレじゃ無いけど。また冬用にボアが入った同様のグローブも持っていますがインナーグローブをしないと指先が冷たくなる。
  • 確かに蒸れない(2024年2月1日):その名の通り蒸れにくく、やや厚手で耐久性があります。ザラザラしているのでグリップ力も申し分ないです。普通のゴム手袋だと手袋の中がびしょびしょに滴るほど汗をかき、脱ぐのが大変ですがこれは夏場でもサッと脱ぎ履きできるので楽です。
[出典:amazon]

富士登山向けの手袋・グローブに関しては、下記ページに記載しています。

装備・持ち物リスト

https://fuji-climb.com/wp-content/uploads/fukidasi01-e1629959733265.png
管理人

10年以上の登山経験を元に作成しました。安全・快適な登山の参考になれば幸いです。

【簡易版】「42項目」富士登山の装備・持ち物リスト一覧(クリックで開きます)

服装・装備・持ち物の準備リスト一覧(簡易リスト)

  • -遭難、怪我のリスクを防ぐ最重要装備
  • -登山の安全性・快適性が向上する装備
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過去に何度も富士山やそれ以外の山々に登った経験を元に、これから富士登山に挑戦する方々に役立つ服装・装備・持ち物を中心にまとめています。富士山は近年訪れる登山者が非常に多くなってきています。毎年のように富士山に登って感じるのは富士山は独立峰で周囲に視界を妨げる山がないため、天気が良ければ8合目ぐらいからの眺めには圧倒的な解放感があります!ただ、決して楽な登山ではありません。標高が3776mと非常に高く、周囲に木が生えていないため、天候があれると予想以上に危険な状況に陥ることも少なくありません。また、日本のその他の山々と比較して高山病の発症率も高いのも、富士登山の特徴です。このサイトが皆様の安全かつ快適な富士登山に役立てば幸いです。

このサイトの特徴

富士山の初登山は2007年、以降、登山回数10回以上。また、登山用品店で4年程度勤めていた経験があり、富士登山されるお客様から同じ質問を100回以上回答してきた経験が、このサイト作成のベースになっています。私自身も様々な登山用品に触れて、使ってきているため、装備関連の情報に関しては多め、かつ具体的な商品についても紹介しています。仲間に登山のプロフェッショナルがおり、そこから得た現場の情報もでるだけ反映するように心がけています。

富士登山を楽に登るポイント

ズバリ荷物軽くすることです。軽量化することで体感できるほど登山が楽になります。富士山は登山中に天候が変わることも多々あり、安全登山に欠かせない装備もありますが、できるだけ軽量化することで本当に登山が楽になります。若くて体力もある方は多少重くても登りきれますが、ご年配の方は軽量な装備を心がけて用意されるのを強く推奨します。登山時の重い荷物の代表格として”飲み物”があります。富士登山では最低でも1リットル以上の水分を必要としますが、多数ある山小屋でも販売されていますの(価格は500mlで500円程度)で、飲み物を山小屋で購入するスタイルにすると体感できるほどの軽量化に繋がります

近年、富士山に登って感じること

WEBメディア・登山サービス(装備レンタル等)の充実により、日本人に関してはある程度情報を得て、装備も準備している方が多いように感じます。(外国人登山者に関しては相変わらず市街地を歩くような軽装備の方が散見される)。 ただ、登山者の方々を見ていて実感しているのが、

  • 筋力不足
  • 装備の有効な使い方を知らない
  • 山の歩き方が認知されていない

点です。確かにどれも昨日今日では身に付きにくい内容ではあるのですが、このサイトでも情報発信できればと考えています。

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