[8年愛用レビュー]フォックスファイヤー ドライスプリットZIPオフパンツ

装備
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管理人

フォックスファイヤー のドライスプリットZIPオフパンツを旧モデルの2016年から使い始め、その後リニューアルされた2019年にも購入し、登山だけでなくアウトドア全般に約8年使い続けてきましたので、その経験を踏まえてレビューしていきたいと思います。

ジップオフパンツ(コンバーチブル)って何?

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ジップオフパンツは、ジッパーによる着脱でショートパンツにも、ロングパンツにもなるため、天候や気温や風の状況に合わせて、下半身の温度調節ができるので非常に便利です。ジップオフパンツは、ジッパーによる着脱でショートパンツにも、ロングパンツにもなるため、夏の登山・・・特に天候の変わりやすい標高の高い山の登山で状況に合わせて調整できます。


普通の状態(12月八ヶ岳厳冬期登山で)


切り離した状態(8月の富士登山で)

ジップオフパンツが生きる山

富士山は登山口から山頂までの標高差が大きく、温度変化も大きい山です。

例えば、富士山の場合、「五合目から登るときはタイツとショートパンツ」⇒「標高が上がって気温が下がり、さらに風が強くなったら下のズボンをつけてロングパンツに」と状況によって切り替えることが多々あります。また山小屋1泊の場合は、夜からご来光を見る早朝は非常に冷えるためロングパンツにします。天候や気温や風の状況に合わせて、下半身の温度調節ができるので非常に便利です。

ジップオフパンツ(コンバーチブル)の難しさ

ジップオフパンツはジッパー部分が伸縮しない

私は複数のジップオフパンツ履いてきたので、ジップオフパンツの作りの難しさはある程度わかってきました。普通の登山用ロングパンツなら、生地全体が伸縮するため、非常に動きやすいく、強く膝を曲げても、ストレスなく生地が伸びます。

ところが、ジップオフパンツは連結部分のジッパーが伸びないため、強く膝を曲げた時にジッパー部分が足に食い込んできたりして、引っかかりやすいのです。

フォックスファイヤー ドライスプリットZIPオフパンツ

ストレッチ生地でもジッパー部分は伸びない

何本も試着し、実際に使ってきて、この引っ掛かりが全く無い製品があることがわかりました。そういうジップオフパンツは、生地の伸縮率を上げ、ジッパー部分の周径を絶妙に調節し、さらには膝部分を立体裁断にするなど工夫されています。

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管理人

今までモンベル、パタゴニア、マムートのジップオフパンツを使ってきましたが、今現在気に入って使っているのが「フォックスファイヤー ドライスプリットZIPオフパンツ」です。(様々なメーカーのジップオフパンツは結構すぐ廃盤になることも多いですが、フォックスファイヤーは結構長年作ってます。)

フォックスファイヤー ドライスプリットZIPオフパンツ


フォックスファイヤー ドライスプリットZIPオフパンツ メンズ

POINT

ファスナーを外すと膝上丈のショートパンツになるジップオフ仕様のサイドカーゴパンツ。ストレッチ性、撥水性、速乾性に優れ、引き裂きにも強くハードユースにも対応します。前4個、後ろ1個のポケットの内、サイドと後ろはファスナー付き。ウエストベルト付属。

  • 素材:ツーウェイストレッチ(ナイロン85%・ポリウレタン15%)
  • 重量:360g
  • カラー:カーキ/ブラック/チャコール
  • サイズ:S ・M ・L ・XL
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このドライスプリットZIPオフパンツは非常によく出来たジップオフパンツです。ここ数年、富士登山ではこのパンツで登ってます。

2016年から使ってます

2016年に初購入し、その後くたびれたので2019年に買い替えて近年の富士登山で使用してきました。非常に良く出来た完成度の高いジップオフパンツです。富士登山はもちろんのこと、その他登山や普段使いでもかなり着用しています。

フォックスファイヤー ドライスプリットZIPオフパンツ

強く膝曲げした時に、全くジッパーが食い込んで来ない、引っ掛かりがない

フォックスファイヤー ドライスプリットZIPオフパンツ
膝上のジッパー部の違和感がほぼ無い

この基準をクリアできるジップオフパンツは結構少ないです。メーカーによっては多少感じる程度残りますが、これは全くありませんでした。その後何度も登山で使いましたが、一度も引っかかる感じがありません。(ただ、これはその人の太ももと太さによるので個人差はあります。因みに私は細い方では無いと思います。)

これは、ジップオフする位置が膝よりも上で曲げ伸ばしの邪魔になりにくい位置なのと、膝を立体裁断にしているのと、ポリウレタンを15%入れることにより生地の伸縮率を上げていることが理由と思われます。

ウエストがよく伸びる、かなり伸びる、フィット感も非常に良い

フォックスファイヤー ドライスプリットZIPオフパンツ
フォックスファイヤー ドライスプリットZIPオフパンツ
のび~るウエスト

ウエスト全体が伸縮するゴムが入っているようで、かなり伸びます。食後にお腹がでてきてウエストがかなりキツくなることもありますが、このパンツなら心配無用です。この伸び率は、今まで購入したパンツの中でもTOPレベルです。

手間暇かかる裁断は、高額な登山用パンツではたまに見られる作りなのですが、この価格でやってるとは驚きました。

ナイロンベルトが付属

フォックスファイヤー ドライスプリットZIPオフパンツ
締めたいときは締めれる

ウエストでしっかり締めれるナイロンベルトが付いています。

フォックスファイヤー ドライスプリットZIPオフパンツ

2019年モデルは、バックルが旧モデルより非常に使いやすくなっています。

フォックスファイヤー ドライスプリットZIPオフパンツ

2016年購入の旧モデルより、連結、取り外しが容易にできるように、改良されています。

ジッパーで連結するときにすぐに左右がわかる

フォックスファイヤー ドライスプリットZIPオフパンツ
右・左で迷わない

短パンからロングパンツにするときに、切り離していたズボンをジッパーで連結するのですが、右足なのか左足のなのかどっちだ?となるのですが、ドライスプリットZIPオフパンツは、R、Lとタグが付いているので、どちらか迷うこともありません。

ただ、他メーカー製の中には、ジッパー自体が色分け(右側が赤いジッパー、左側が青ジッパー)など視覚ですぐ判別できるものもあるため、これも同じように改良してくれたら、なおGOODなのですが。

もちろん撥水、防風性も問題なし

フォックスファイヤー ドライスプリットZIPオフパンツ
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撥水性も十分

上の写真は購入後2回登山で使用し、洗濯してますが、写真のように強く撥水してます。蛇口の水を注いでも水がコロコロと生地の上を転がります。短時間の小雨程度なら、この撥水機能でしのげます。天候の変わりやすい山はありがたい機能です。

ポケットも作りが良い(メッシュも細かく滑りが良い)

フォックスファイヤー ドライスプリットZIPオフパンツ
フォックスファイヤー ドライスプリットZIPオフパンツ
多めのポケットも便利

ポケットは全部で5箇所あります。ポケットのメッシュ生地が非常に滑りがよいです。日本のメーカーなので縫製もいいと思います。

意外と細身?ダボッとしない

フォックスファイヤー ドライスプリットZIPオフパンツ
経験談

ジップオフパンツは、メーカーによってはシルエットがけっこうダボッとしているものもあるのですが、これは適度にスッとしています。

パンツが太いとそれだけジッパー部分のひっかかりが生じにくいのですが、ほどほど細身で引っ掛かりがでないよう作られています。

ポリウレタン15%

フォックスファイヤー ドライスプリットZIPオフパンツ

ポリウレタンを入れれば、伸縮性は上がります。

フォックスファイヤー ドライスプリットZIPオフパンツ
かなり伸びーる

パンツの伸縮幅、伸縮しやすさは申し分いです。

ただし、ポリウレタン繊維の特性上、少し乾きにくくなり、経年劣化も早い素材です。多くの登山用パンツでは、ポリウレタン5~6%程度が多いようですが、このパンツは多めの15%です。

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管理人

ポリウレタンは水に濡れると生地が伸びるため、沢登り等の水濡れリスクの高いアクティビティにはあまり向きません。販売員の方から「速乾性が少し劣ります」と聞きましたが、実際登山で使っても気になるレベルではないな、と感じています。

総評

フォックスファイヤー ドライスプリットZIPオフパンツ

2016年モデル(左)     2019年購入モデル(右)

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管理人

2016年、2017年、2018年、2019年、2022年の富士登山もこのパンツを履いて登りました。標高差が大きく、その標高ゆえ気温も低い富士山では、温度調節できるZIPオフパンツは理にかなっています。その日の天候によりますが、日中の登山は、タイツの上にハーフパンツ。早朝のご来光時と下山はロングパンツで、という感じです。

ジップオフパンツとしての完成度はトップクラス

私はフォックスファイヤー ドライスプリットZIPオフパンツを2016年に購入してから、様々な登山で使ってきました。温度調節できるジップオフである使いやすさ、伸縮性の高さから、夏山はほぼこれを履いています。

2016年モデルより、2019年購入モデルは、生地が軽量なって軽くなり(380g→360g)、使い勝手も良くなっています。旧モデルでは気になった歩行時の生地のスレ音もほぼ気にならない程度に変更されています。

ポリウレタンが多いので、数年使うとクタッとした感じがでるのが気になる点でしょうか。それ以外は合格点です。

2023年度の比較して・・・

私は夏はジップオフパンツで登山することが多いので、ほぼ毎年のように大手の登山ショップへ行っては様々なメーカーのジップオフパンツをだいたい試着してきています(他にいいのないかなーと)。体型にもよると思いますが、他メーカー性は膝の切り離し部分のジッパーの引っかかりが発生しているものが多かったり、海外ブランドだとそもそも太もものサイズ(直径)が細すぎ(日本人体型仕様になってない)たり、など「ドライスプリットZIPオフパンツ」に比べると見劣りします。定員さんのお話を聞いても、どうやら多くのトップブランドがジップオフパンツ制作にあまり力を入れていないようで、結局、ドライスプリットが一番履きやすい、となりました。

登山用のパンツをお探しの方、ぜひ試してみてください。

  • 良品のコンバーチブルパンツ(2022年6月13日);汗かき暑がりです。登山用にコンバーチブルパンツが欲しくて購入しました。満足している点:生地は柔らかめ、ストレッチ素材で大変履き心地良いです。、裾取り外し部分のチャックも、履いていて違和感ないです。 取り外しもスムースです。 靴を履いたままでも、裾部分着脱可能です。今時のスリムフィットではないですが、(容易に裾を取り外しできるように) それでも形は綺麗です。シルエットはレギュラーフィット
  • 軽量(2022年6月22日):Mを購入。まだ一度だけの着用でハーフパンツの状態で初の山登りに使用しました。とても軽量サラッとしてるので暑い日でも動きやすかったです。ロングパンツの状態ではまだ使ってないですが、下にタイツ等を穿いてないと脚を上げた時ジップの繋ぎの部分が若干気になるかもです。これひとつでロングでもハーフでも使えるので使い勝手が良いです。
  • サイズ感は普通だよ(2023年5月9日):とても気に入ってもう一度注文した。細いとのレビューが多いがそんなことはない。でもあえて夏用だからワンサイズ大きなサイズで注文した
  • 短パンが短かった(2023年9月1日):・素材、縫製、色、フィット感どれをとっても流石FOXFIRE、よかものですね。・ただ、短パン時の丈がひざ上で、できたらひざ下が良かったなあ。
[出典:amazon]

☆管理人一押し☆

富士登山向けのパンツ・ズボンに関しては、下記ページに記載しています。

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10年以上の登山経験を元に作成しました。安全・快適な登山の参考になれば幸いです。

【簡易版】「42項目」富士登山の装備・持ち物リスト一覧(クリックで開きます)

服装・装備・持ち物の準備リスト一覧(簡易リスト)

  • -遭難、怪我のリスクを防ぐ最重要装備
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過去に何度も富士山やそれ以外の山々に登った経験を元に、これから富士登山に挑戦する方々に役立つ服装・装備・持ち物を中心にまとめています。富士山は近年訪れる登山者が非常に多くなってきています。毎年のように富士山に登って感じるのは富士山は独立峰で周囲に視界を妨げる山がないため、天気が良ければ8合目ぐらいからの眺めには圧倒的な解放感があります!ただ、決して楽な登山ではありません。標高が3776mと非常に高く、周囲に木が生えていないため、天候があれると予想以上に危険な状況に陥ることも少なくありません。また、日本のその他の山々と比較して高山病の発症率も高いのも、富士登山の特徴です。このサイトが皆様の安全かつ快適な富士登山に役立てば幸いです。

このサイトの特徴

富士山の初登山は2007年、以降、登山回数10回以上。また、登山用品店で4年程度勤めていた経験があり、富士登山されるお客様から同じ質問を100回以上回答してきた経験が、このサイト作成のベースになっています。私自身も様々な登山用品に触れて、使ってきているため、装備関連の情報に関しては多め、かつ具体的な商品についても紹介しています。仲間に登山のプロフェッショナルがおり、そこから得た現場の情報もでるだけ反映するように心がけています。

富士登山を楽に登るポイント

ズバリ荷物軽くすることです。軽量化することで体感できるほど登山が楽になります。富士山は登山中に天候が変わることも多々あり、安全登山に欠かせない装備もありますが、できるだけ軽量化することで本当に登山が楽になります。若くて体力もある方は多少重くても登りきれますが、ご年配の方は軽量な装備を心がけて用意されるのを強く推奨します。登山時の重い荷物の代表格として”飲み物”があります。富士登山では最低でも1リットル以上の水分を必要としますが、多数ある山小屋でも販売されていますの(価格は500mlで500円程度)で、飲み物を山小屋で購入するスタイルにすると体感できるほどの軽量化に繋がります

近年、富士山に登って感じること

WEBメディア・登山サービス(装備レンタル等)の充実により、日本人に関してはある程度情報を得て、装備も準備している方が多いように感じます。(外国人登山者に関しては相変わらず市街地を歩くような軽装備の方が散見される)。 ただ、登山者の方々を見ていて実感しているのが、

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点です。確かにどれも昨日今日では身に付きにくい内容ではあるのですが、このサイトでも情報発信できればと考えています。

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