- 水(ミネラルウォーターなど)を用意する
- 登山中は1日の水分補給量の目安は 1.5~2リットル程度
- 簡単につぶれるペットボトルがおすすめ
- 軽量化するなら山小屋や自販を有効活用する
詳細は以下に記載しています。
Table of Contents
登山中の水分補給は非常に重要です


富士山は標高が高く、6合目以上は森林限界を超えているため、天気の良い日は直射日光で暑く、空気も乾燥しがちで、水分の消費量が多くなります。

登山中は少しでものどが渇いたら、他の登山者の通行の妨げにならないような場所で足を止め ⇒ すぐ飲む という行動がとても大切です。
登山に適切な飲み物・水分の種類

まず、水(ミネラルウォーターなど)を用意するのがオススメです。
水・ミネラルウォーターは、万が一擦り傷などの怪我したときに、傷口に付着した砂などを洗い流すのに使えるからです。それだでなく、山小屋に宿泊して歯を磨くときの水として、顔を拭くための水として必要となります。
私はいつも水(ミネラルウォーターなど)を500mlペットボトル1本持ち歩きます。できれば、この水は未開封で衛生状態をたもつのが理想ですが、登山の最後のほうは飲んでいます。
水だけでは物足りない、という方はスポーツ飲料水を用意するのも良いでしょう。登山は見た目はゆっくりですが、高い心拍数が続く負荷の高い運動です。しかも、富士山では、登山時間が最短ルートでも7時間程度あります。(休憩含まず、寄り道するともっと長時間に)コーラなどの味の濃い飲み物はかえってのどが渇くので、さけるのが無難です。
富士登山1日の水分補給量は1.5~2リットルリットル程度

何度か一緒に登ったメンバーの水分補給量を見ていると、おおよそ1日で1.5~2リットル程度の水分補給量が目安とわかりました。水分の多くが登りの時に消費され、下りはそこまで飲みません。
私が富士山に何度も登った結果、以下のスタイルで落ち着いています。
登山スタート時に
- 水(ミネラルウォーター) 500ml×1本
- 水やスポーツ飲料など 500ml×1本
の合計1リットルを持ちます。これでは途中で足りなくなるので、登山中の山小屋で500mlの飲み物を1~2本購入します。
山小屋や自販を有効活用し、軽量化する

富士山は標高が上がると値段も上がります。山頂では、飲み物は500円が相場のようです。

吉田ルート頂上の自動販売機(2023/07撮影)
おそらく日本でもっとも飲み物の値段が高い?です。
私は5合目から2リットルの水を持って登山した経験と、1リットルだけ持ち足りない分は自販や山小屋で購入した経験のどちらもありますが、後者ほうが断然楽でオススメです。飲み物1リットル買っても1000円です。お金は軽いですから、余分に水分を1kg持って何時間も背負って登るよりず~っと楽です。登山スタート時に500mlだけ持って後は途中で買い足すことで、より軽量化できます。
意外なゴミ問題・・・空いたペットボトルが!?
下界なら、飲み終えて空いたペットボトルをポイッとゴミ箱に捨てられるのですが、富士山ではそんな場所はありません。富士山ではゴミを捨てる場所はなく、すべて自分自身で持ち帰るのが基本です。当然、空いたペットボトルをザックに戻して持ち運ぶことになります。

空いたペットボトルは複数本になると嵩張ってきます。そこで対処法をいくつかご紹介☆
意外にかさばるペットボトル。なにかいい方法はないかと考えたら・・・ありました!それは、「簡単につぶれる容器の飲み物を買う」です。

かさばるペットボトルも
↓↓↓

少し力を加えるだけで簡単につぶせました。
このように、「簡単につぶれる容器の飲み物を買う」と帰りのザックがコンパクトになるだけでなく、ザックの中身を探すときにもペットが邪魔にならないので、おすすめです(^^)
ちょっと裏技?的な内容ですが、実は飲み物を買った山小屋で空いたペットボトル容器を引き取ってもらえることが多いです。例えば、宿泊する山小屋で水を購入し、飲み終わって空になったペットボトルを「これを引き取ってもらえますか?」と聞くと大概OKの回答で、私はまだ一度も断られたことがありません。(※買った店のペット容器の返却はOKですが、それ意外の手持ちの空きボトルを引き受けてくれるかどうかは試したことないです、多分駄目かと。。。)
富士山の各山小屋は食料・荷物・ごみ等をブルドーザーで上げ下ろししています。日帰りならまだいいですが、1泊2日になるとペットゴミが嵩張ってきますので、ぜひご参考に。
まとめ
- 水(ミネラルウォーターなど)を用意する
- 登山中は1日の水分補給量の目安は 1.5~2リットル程度
- 簡単につぶれるペットボトルがおすすめ
- 軽量化するなら山小屋や自販を有効活用する
標高が高く登山時間が長い富士山では、水分補給は熱中症、高山病、脱水症状を避けるためにとても重要です。無理に節約して水分不足による体調不良で途中で下山してしまっては、本末転倒になります。
登山中は積極的・意識的に水分を補給して、楽しい富士登山にしましょう(^^)
装備・持ち物リスト

10年以上の登山経験を元に作成しました。安全・快適な登山の参考になれば幸いです。
積極的に水分を摂取することにより、登山中の水分不足による体調不良や熱中症、高山病、脱水症状などを予防することができます。(登山ガイドさん曰く、「登山中の水分摂取量が少ない方は、高山病が発症しやすい傾向がある」とのことです。)
吉田ルート、須走ルート、富士宮ルートは、登山ルートにトイレが併設された山小屋(ほとんどのトイレは有料です)が多数あります。(御殿場ルートはトイレ少ないのでご注意ください。各登山ルートの山小屋数を確認したい方はこちらの地図を御覧ください)