富士登山では「早朝登山」や「山頂でのご来光待ち」の寒さ対策に使い捨てカイロが有効です。持参数や貼る場所、安全な使い方も解説しています。
- ご来光の時間帯の富士山の山頂付近は夏でも1ケタ台の気温
- あくまで衣類の防寒装備があっての+αのカイロ
- 用意するなら揉み不要の貼るカイロ
使い捨てカイロで防寒対策は?

主にご来光登山の安価な防寒対策として筆頭に上がる使い捨てカイロですが、防寒装備が貧弱な場合や風が強い環境では暖かさは体感しにくいです。
山頂ご来光は万全な準備を



ご来光を見るのは、山小屋前のベンチで見るケース、山頂で見るケースがあり、どちらも経験がありますが、風の影響を多少緩和される山小屋前よりも、標高も高く風の影響をそのまま受ける山頂の方が明らかに寒いです。


2016/09/01 06:09 山頂の”このしろ池”の表面が凍っていた
山頂でのご来光待ちは想像以上に体温が奪われます。防寒着やグローブなどで防寒できますが、それは体温を逃がさないようにするためのものです。それ自体が発熱する使い捨てカイロなど温かい熱源を肌着の上などに貼ると温まります。
山頂でご来光待ちする場合は、ウィンタースポーツ用のグローブを用意するくらいがちょうど良いです。因みに私は、富士山でご来光を見るときは防寒着(フリース・ダウンジャケットなど)とグローブ(雪山用)を持っていくため、ご来光を座ってみていてもほとんど寒さを感じませんでした。防寒装備がしっかり揃っているならカイロが無くても大丈夫です。
防寒装備が十分に無い場合の選択肢としては、安価で軽量なカイロがある程度有効です。ただ、風が強くなりがちな山頂でご来光を見る場合、防寒装備が貧弱だと局所的な熱源のカイロでは熱が逃げて効果も薄いため、防寒装備+カイロと思っておいてください。
2016年9月1日に山頂で山頂でご来光を見た時、立っていると風でふらつくほどの強風でした。周囲の登山者をみると、寒くてじっと座って見ていられないようでした。ご来光をしっかり見る場合は、上下の防寒装備を用意するのをおすすめします。(>>>その時の記事はこちら)
効率よく温められるカイロを貼る場所



お腹、背中などに貼ると、効率よく全身を温めることができるようです。低温やけど予防のため、衣類の上から貼りましょう。
血液は約1分間で、体内を1周するそうです。効率よく温めるには、沢山血液が流れている箇所を温めるのが有効のようです。


- 腹部:ヘソから指4本程度下がった部分~「丹田」のツボ
- 背中:肩甲骨の間~「風門」のツボ
詳細は外部サイトでご確認ください。
最後に



あくまでカイロは補助的なもので、防寒対策の基本は防寒着になります。ただ、冷え性で寒さに自信の無い方はお守りの意味合いも込めて、使い捨てカイロを数枚用意しておくと良いかもしれません。
防寒着に関しては下記ページで詳しく解説しています。


富士登山の装備・持ち物リスト「42項目」
- -遭難、怪我のリスクを防ぐ最重要装備
- ◎-登山の安全性・快適性が向上する装備
- ○-登山の安全性・快適性が多少向上する装備
- △-あれば便利な装備
- ザック(リュックサック・バックパック)
- ○ ザックカバー
- ◎ ヘッドライト・ヘッドランプ
- ◎ 予備電池
- 登山靴・トレッキングシューズ
- ◎ フットスパッツ
- △ 水筒
- △ 防水スタッフバック
- △ カメラ・デジカメ
- ◎ トレッキングポール
- ◎ サングラス
- ○ 腕時計
- ◎ 富士登山ルート地図・マップ
- ○ ビニール袋
- △ トイレットペーパー
- ◎ 洗面用具
- ◎ 携帯電話
- お金(100円玉など)
- ○ 耳栓or携帯ミュージックプレイヤー
- △ 使い捨てカイロ
- ○ メガネ、コンタクト
- ○ 酸素缶
- △ サバイバルシート
- △ 履き替える靴やサンダル
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