富士登山のザック(リュック・バックパック)は容量(サイズ)・フィット感・機能性が重要です。ザックの容量は日帰り20~25L、一泊小屋泊まりの場合25L~30L程度が目安です。
- ザックの容量は日帰り20~25L、一泊小屋泊まりの場合25L~30L程度が目安
- 普段使いを考えるならジッパー開閉式が便利。ただ、富士山以外の登山も見据えるなら雨蓋式の方が都合が良い
- 背負うタイプは腰タイプがおすすめ(特に下りで差が出る)
- 男性用、女性用ザックがある。
- 長時間背負っても違和感が無いものを
ザックは登山の三種の神器の一つ

出典:ドイター

登山の三種の神器の一つであるザック(リュックサック・バックパック)。富士登山に最適なザック・リュックの選び方(機能、容量)とおすすめを紹介します。防寒着や飲み物や行動食などを入れるために、登山には欠かせない道具です。
ザック・リュックの選び方



いままでに富士山に登る中で多くの登山者の方々を見てきましたが、他の山域と異なり、日ごろ使っているデイバック、年季の入った登山用ザック、最新の登山ザックなど様々なザックが見られるので、いつも面白いな、と感じます。
ここでは富士山をより快適に登るためのザックの機能や容量について解説します。
ザック(リュックサック・バックパック)を選ぶ上で重要なポイントは、
- ザックのタイプ
- 容量
- 背負うタイプ
- 開閉形式
になります。
余談:ザック・リュックサック・バックパックって呼び方の違いは何?
私が登山を本格的に初めた頃”ザック”という表現が聞き慣れませんでしたが、15年以上登山しているとそれが常用単語になってきました。一応、登山業界的に?主に登山向けのものをザック、タウンユース向けのものをリュックと言われるのかな、と思っています。実際、登山用ザックとタウン向けリュックでは根本的な作りが異なり、その大きな違いの一つとして、登山ザックには背面に硬いフレームが入っている事が多いです。



タウン用のリュックは背面がフニャフニャ曲がりますが、フレーム入った登山ザックは金属フレーム入りでガッチガチで曲がらないか、金属無しでも固めに作られていることがほとんどです。
バックパックはあんまり使われていない印象ですね。(若い世代はわかりませんが)
ザック
- ドイツ語「Sack(袋)」が語源
- 主に登山・トレッキングなど本格アウトドアで使われる
- 容量30L以上の大型モデルに多い
- 日本の登山界では定番の呼び方
- 専門的・硬派な印象がある
リュックサック
- ドイツ語「Rucksack(背中の袋)」が語源
- 昔からある表現で、通学や軽登山で使われてきた
- 現在ではやや古風な響きがある
- 軽めのハイキングや日常使用向け
バックパック
- 英語「Backpack」が語源
- 世界共通で使われる言葉
- タウンユース・旅行・アウトドアすべてに対応
- カジュアルで現代的なイメージ
- 海外ブランド製品によく使われている



最近は、登山とタウンを兼ねられるザック・リュックも増えてきて、線引は難しいものも多いです。
まとめ
- 本格的な登山:ザック
- 昔ながらの表現で軽い用途:リュックサック
- 現代的・国際的・幅広い用途:バックパック
ザックのタイプ



荷物を持ち運ぶのに、手下げ式、肩がけ式、背負う式などさまざまありますが、数時間に及ぶ富士登山では背負うタイプがおすすめです。


富士山は登山時間が数時間にもなり、ルートによっては所々手を付いて登る場所もあります。登山中は両手が空いている(もしくはトレッキングポールを持っている)状態が理想的です。
容量は日帰りは20~25L、山小屋泊は30L程度が目安



日帰りの場合は20~25リットル程度、山小屋1泊登山は25~30リットル程度を目安に用意すると良いでしょう。


ザックの容量(大きさ)の目安は、日帰り登山と山小屋泊で異なります。日帰りの場合は20~25リットル程度、山小屋泊は25~30リットル程度を目安に用意すると良いでしょう。日帰り登山の場合はそれほど荷物は増えませんが、山小屋泊の場合は行動食や嵩張る防寒着が増えます。
特に女性は寒がりで女性ならではの持ち物もあるため、何かと荷物が増えるようです。小さく収納できる登山用の防寒着ではなく普段着を持ってく方は、30リットルでもギリギリになる場合がありますので、35リットル程度でも良いのではないか、と思う方もいます。



荷物量に比べてザック容量がギリギリだと、内圧が高くなり中の行動食(お菓子・パンなど)が潰れたり、ザックの下にある荷物を取り出すのに積み重なった上の荷物を一旦取り出さなければいけなくなったりするため、多少余裕がある容量のザックがおすすめです。
手持ちのザックの容量がわからない場合は、登山前にすべての荷物を入れて確認すると良いでしょう。
因みに、私は今までの富士登山で日帰りだと30リットル程度、1泊以上の場合は30~40リットル程度の容量に余裕のあるザックを使ってきています。私の装備の場合、日帰りで30リットルはかなり余裕あり、1泊以上で40リットルだと結構容量が余ります。


子供・高齢者と一緒に登る場合、疲労や高山病の発症(肺活量の小さい子どもは大人より発症率が高い)ため、登山途中で余力のある親や同伴者が代わりに背負うことになることも十分ありえますので、自分の荷物+アルファの容量のザックを選ぶのも一つの選択肢です。(1泊でも雨蓋式の40リットルザックであれば、なんとか2人分入れらると思います)



過去、富士登山でグループ内の子供(確か小学生)が高山病を発症し、私が40リットルのザックだったので子どもの荷物も背負ったことあります(パンパンになりましたね)
以上、容量の目安について記載しましたが『容量が30リットルと書かれていても、実際には30リットル分入らないザックも多い』と業界関係者から聞いています。


(この内容は一般の方はほとんど知りません。業界関係者でもある程度の経験年数ある方じゃないと知らない内容です) 興味のある方は、下記内容もご参考になさってください。
【余談】え!?30リットルなのに30リットル入らない?ほとんど知られていないザック業界の裏事情
ザックの容量は、各社 〇〇30、〇〇40、などと、ザック名+数字でそのザック容量を示しています。2009年からアウトドア業界に関わるようになり、様々なザックを見てきたある時、陳列されているあるメーカーのザックを見た時「これ、60と書いているけど、なんか小さくないか?」と疑問に感じることがありました。その後、日本の老舗ザックメーカーであるセロトーレの社長とお話する機会があり、各メーカーのザック容量が実際と異なる現状を教えていただきました。以下、セロトーレのWebサイトにも記載されている内容ですが、一部抜粋して紹介させていただきたいと思います。
○どのザック(リュックサック)も同じ容量表示だけど、本当に同じ大きさ?並べてみると大きさが全然違うけど、本当に同じ容量が入るのだろうか? 表示されている容量より1割ほど小さい(表示より大きなザックはまず有りません)程度なら目安の範囲としても、2割どころか3割以上も小さかったとしたら、もはやその容量表示は優良誤認です。ですが残念ながら3割前後も小さいザックが普通のようです。だから思ったよりも荷物が入らないのです。 ネットや雑誌の写真などでは、実際のザックの大きさなど分かるはずありません。たとえば、本当は30ℓ の容量しかないザックを正しく「30ℓで1,500g」と表示するよりも、「40ℓ で1,500g」と表示した方が軽く見えます。また、「30ℓ で¥20,000」と表示するよりも「40ℓ で¥20,000」と表示した方が安く見えます。つまり、実際の容量よりも大きく表示した方が軽く安く見えるのです。最初からそれを狙ったとは言いませんが、結果としていい加減な容量表示が優良誤認となってしまっているのは事実です。・・・つまり、そのような表示よりも実際の容量が2割〜3割も小さいザックは、たとえ重量が軽くても価格が安くても、数字上はそう見えるだけの優良誤認と言えます。実は軽くも安くもない、ただいい加減な容量表示で軽い、安いと錯覚させられているだけです。・・・ちなみにセロトーレのザックは、表示通りの容量が確実に入るよう設計しています。つまり正しく容量表示をしています。[出典:セロトーレ 登山用ザック(リュックサック)の「あるあるネタ」]
私がセロトーレの代表の方から直接伺った時は、「その昔はどのメーカーも適正な容量表示だったが、ある世界的な会社が数値より小さい容量のザックを販売するようになり、その他メーカーも真似するようになった」と話さていました。



以上のように、同じ30リットル表記でも、メーカーにより実際容量が異なる可能性があるため、A製品とB製品で(カタログ上は)同じ30リットルだけど軽い・重い、といった精度のある比較ができない状況になっています。
因みに、このページ上で30リットルと書いている場合は、実際に30リットルの容量があるザックではなく、30リットルザックとして売られているザックの容量を基準に話をしています。
- セロトーレ(公式HP)
- セロトーレ 楽天ショップ



セロトーレのザックの実物を見たことありますが、同じ30リットルのザックでも他社に比べて明らかにサイズが大きく、2リットルのペットボトルが15本入りそうな感じしました。
楽天ショップに僅かながらレビューが掲載されていて、「肩が痛くならないのは本当だった」「何年も前からこちらを愛用しています」等の高評価が付いてます。
富士登山向けの30リットル程度ならそんなに問題になりませんが、60リットル以上の大型ザックで2~3割違うはかなり差がありますので、本当にお気をつけて・・・(メーカーの数字じゃなくて実物を見て選びましょう)
以上、余談でした。
肩で背負う?腰で背負う?





ザック(リュック)には、肩で背負うタイプと腰で背負うタイプがあります。一般的に日常で使われているのは肩で背負うタイプです。腰で背負うタイプはザック背面にフレーム(アルミ合金など)が入っていて、正しく背負うと荷重が腰に乗り、肩の負担が軽減されるようになります。


このタイプは荷物が重ければ重いほど登山中に肩に食い込んできます。特に下山時はスピードが上がり上半身が前後上下に揺れやすいため肩へ食い込みやすくなります。
腰で背負うタイプはザック背面にフレーム(アルミ合金など)が入っていて、正しく背負うと荷重が腰に乗り、肩の負担が軽減されるようになります。


背面フレームの形状や入れ方はメーカーにより様々
肩で背負うタイプに比べて背面フレームや部材が増えるためザック全体の重量が増えますが、あまり肩に重さがのらないため、体感的に軽く感じ、登山時間が長いほど楽に感じます。
富士登山では
- 日帰り登山 → 肩で背負うタイプ or 腰で背負うタイプ
- 山小屋泊登山 → 腰で背負うタイプ
がおすすめです。
山小屋泊はどうしても荷物が増えて重くなるため、腰で背負うタイプが良いです。山小屋泊で肩で背負うタイプを使う場合はできるだけ荷物を軽量化するのをおすすめします。



因みに私は過去10回以上富士山登りましたが、ほぼフレーム入の「腰で背負うタイプ」使ってます。肩で背負うタイプも使ったことありますが、肩が痛くなるのがイヤでかなり荷物を厳選して軽量化しましたね。
開閉はジッパー or 雨蓋



最近は、雨蓋式とジッパー式を組み合わせた登山用ザックも多いです。
ザックを開け閉めする方式は大きくジッパー式か雨蓋式に分類されます。
ジッパー式




ジッパー式は、日頃多くの方が使っているジッパーでザック内部にアクセスするタイプで、荷物の出し入れが楽なのが特徴です。




雨蓋式


一方、雨蓋式は30リットル以上の登山用ザックに多く採用されている方式で、登山上部に雨蓋が付いています。


この方式は、荷物をパンパンにつめても故障しにくく、雨蓋の収納が使えて、雨蓋と本体との間に衣類を挟んだり、多様の荷物の増加にも対応できます。





上の写真ではロールマットを雨蓋で挟んでますが、富士登山で子どもの荷物を挟んで下山したことあります。
挟んだ荷物が落下しないようにバランス考えて挟む、しっかりベルトを締める等のコツが必要ですが、グループメンバーの荷物を背負う可能性が高い登山の場合は、やっぱり雨蓋式が無難ですね。
雨蓋の下は”巾着状の開口部”になっています。





この形状は山には良いけど、タウンユースには使いにくいんですよね~



基本的にジッパー式の方が荷物を出し入れしやすく扱いが楽です。雨蓋式は少し慣れやコツが必要で正直出し入れが少し手間かかります。どちらの方式も採用したハイブリッド型のザックもあります。
【くわしい解説】ザックの開閉方式(ジッパー式 or 雨蓋式)の違い
ジッパー式の特徴




- 開閉がシンプル
- ジッパーをスライドさせるだけで、素早く荷室を開閉できます。
- アクセス性が高い
- 大きく口が開く設計で、中の荷物を整理しやすいです。
- 防水性
- ジッパー部に水が染み込みやすいため、別途レインカバーが必要です。
- 耐久性
- 高品質ジッパー搭載モデルは長持ちしますが、砂や泥が噛むと開閉が重くなる場合があります。
雨蓋式(ドロップリッド式)の特徴


- 防水性に優れる
- 荷室の上にフタを被せる構造で、直接の雨水侵入を防ぎます。
- 容量調整が自在
- 雨蓋の装着位置を変えることで、荷物量に応じた容量増減が可能です。
- 小物収納が充実
- 雨蓋部分にポケットやジッパーを備えたモデルが多く、取り出しやすいです。
- 開閉の手間
- 雨蓋のバックル外しや内側の巾着開放など手順が増えるため、素早いアクセスには向きません。
比較表
比較項目 | ジッパー式 | 雨蓋式(ドロップリッド式) |
---|---|---|
開閉の速さ | ◎:ワンタッチで開閉可能 | ◯:バックルと内側開口を開ける必要あり |
アクセス性 | ◎:大きく開口し、荷物整理がしやすい | ◯:容量増減後はアクセスしやすいが手順がやや多い |
防水性 | △:ジッパー部に浸水の恐れ | ◯:雨蓋で荷室をカバーし、比較的水の侵入が少ない |
容量調整 | ×:容量固定 | ◎:雨蓋の位置で荷室容量を調整可能 |
重量 | ◎:構造がシンプルで軽量なモデルが多い | △:雨蓋&バックル分の重量が加わる |
耐久性 | ◯:ジッパー品質に依存 | ◎:シンプル構造で破損しにくい |
小物収納 | △:外部ポケットに依存 | ◎:雨蓋部のポケットが豊富 |
選び方のポイント
- デイハイクや軽装トレッキングには、開閉が速く軽量なジッパー式がおすすめです。
- 縦走や悪天候時には、防水性と容量調整に優れた雨蓋式が安心です。
- 小物を多く持ち歩く場合は、雨蓋式のポケット機能が活躍します。
使用シーンや荷物量、天候リスクを考慮して最適なタイプを選びましょう。



基本的に単独登山であれば、ジッパー式で問題ないです。
他のメンバーの荷物を背負う可能性がある登山グループのリーダーや子供の引率者(親など)は雨蓋式の方がおすすめです。
登山用のザックがいいの?



すでに代用できるリュックを持っているならに無理して新たに登山用を用意することもないと思います。特に年齢が若い方は多少登りにくかったり肩が痛くなっても元気&若さでカバーできます。


富士登山に挑戦するのに、日頃使っているデイバッグを使うか、新たに登山用を用意しようか悩む方もいると思います。実際に富士山に登るときに他の登山者の装備を見るとさまざまです。
登山用のザックは、登山者の負担を軽減し、快適に登れるよう設計されています。しかし、すでに代用できるリュックを持っているならに無理して新たに登山用を用意することもないと思います。特に年齢が若い方は多少登りにくかったり肩が痛くなっても元気&若さでカバーできます。



運動不足で体力に自信がない、富士登山をきっかけに登山を始めたい、という方はしっかりした登山用ザックを用意するのがおすすめです。
実は私も初めて富士山登った時はデイバッグでしたが、その後登山用(雨蓋式の腰で背負うタイプ)を購入して登って感じたのですが、歴然とした差があります。あれだけ食い込んできた肩の痛みがぜんぜんありません(特に下山時)。登山時に便利なポケットや機能が多数付いていて快適です。また、数年使ってわかったのですが登山用のザックは丈夫にできているため、そう簡単には壊れません。(生地のポリウレタン防水加工は徐々に劣化し始めますが・・・使い方にもよるので一概にいえませんが耐用年数は5~10年程度です)



たまに低山(高尾山など)で普通のリュック(デイバッグ)で登ることもありますが、やっぱり肩にショルダーベルトが食い込んできて痛くなるため、最近は低山でも登山用ザックを使っています。
女性はできるだけ店頭での試着を推奨





女性用ザックについては、女性用だから誰でも大丈夫、という訳ではなく、それぞれの体格によって合う合わないが出やすいです。
女性は体型により合う合わないが出やすい理由
女性は、男性より肩幅が狭く、胸も膨らんでいる、ウエストの等の身体的な違いがあります。そのため、登山メーカーではザックは、男性用と女性用で分けて作られているモデルが多数あります。


出典:グレゴリー
男性用と女性用のザックでは、ハーネスの大きさや形状が違います。ショルダーハーネスは女性用は胸を圧迫しないようにカーブが強くハーネス自体も男性よりも細くなっています。
この女性用ザックについては、女性用だから誰でも大丈夫、という訳ではなく、それぞれの体格によって合う合わないが出やすいことが経験上わかっています。体型に合わないと、肩が痛い、胸が圧迫されて痛い、など痛みの症状がすぐにでます。
(それに比べて男性はあんまりないですね)



女性は店頭での試着&購入を推奨します。店頭では、必ず重り(5kg程度)入れてください。入れないと負荷がかからないので、身体との相性がわかりません。試着する際には、試着用の重りが用意されている専門店で購入しましょう。試着時にハーネス長など適切に調整して背負っても痛みが出たら✕、違和感の少ない他のザックを探しましょう☆
厳選おすすめのザック





今まで様々なザックを背負ってきた経験を元にレビューします☆
登山歴15年以上なので、今までにいろんなザックを背負ってきました。以下、実際に登山で使ったことあるザック(自己所有&友人から借用)です。
- モンベル キトラパック40 (日帰り・1泊小屋泊まり登山)
- ドイター エアコンタクト75+10 (4シーズンの縦走登山・アイスクライミング)
- グレゴリー トリコニ60 (友人から借りた)
- バーグハウス アリート45 (友人から借りた)
- アウトドアリサーチ ドライコンプリッジサック 31L (アイスクライミング・沢&水遊び用)
- パタゴニア ブラックホールパック32L (日帰り登山・普段使い)
- オスプレー バリアント37 (日帰り・雪山・アイスクライミング向け)
- ミステリーランチ スクリー32(1泊&日帰り登山・普段使い)
それ以外にも、実際に買う前に背負ったザック(ミレー、マムート、マウンテンダックス、カリマー、オスプレーなど)は数知れず。それだけ背負うと、背負っただけでいいザックかいまいちのザックか少しわかってきた気が?します。
以下、下記の順番で記載します。
- 【肩荷重】登山可能リュック(20~30リットル)[日帰り登山者向け]
⇒主にタウン向けで富士登山にも使えるリュック。 - 【腰荷重】登山向きリュック(20~30リットル)[山小屋1泊の登山者向け]
⇒主に登山向け設計で富士登山にもおすすめリュック・ザック - リーダー・先生等引率者向け[日帰り&1泊登山者向け]
⇒子供やメンバーの荷物も背負えるガチ登山ザック雨蓋式 - ショルダーポーチ
⇒スマホを容易に出し入れできて、すごく便利!
【肩荷重】登山可能リュック(20~30リットル)[日帰り登山者向け]



以下、基本タウン利用と富士登山を兼ねられる、富士登山の日帰り登山者にも使える「肩で背負うタイプの汎用リュック」です。
- 肩で背負うタイプ
- ショルダハーネスに厚みがあり数キログラムを長時間背負っても肩への負担が少ない
- リュックの背面が硬めで、蒸れにくい構造



富士登山は日帰りなら荷物も軽めなので、腰で背負う本格的な登山ザックでなくても登れます(登山ザックの方が楽に登れますが)
ミレー「クーラ」20/30


クーラ20


クーラ30
ミレー「クーラ(KULA)」シリーズは、通勤・通学から軽登山、海外旅行まで一つでこなす多用途バックパックとして長年愛されています。軽量ながら500D CORDURA®と420D VELOCITYの二重生地を用い、防水レインカバーを標準装備。現在、国内展開されている容量バリエーションは 20 L/30 L/40 L の3モデルです。


パット見でビジネスリュックだけど背負心地は登山ザック、というユニークなリュックです。


背面やショルダーハーネスに、ミレーの登山用ザックと同等素材が使われているため、長時間背負っても快適な設計になっています。


収納ポケットは豊富です。


専用カバーを底部ポケットに内蔵しています。山の急な雨はもちろん、通勤時のゲリラ豪雨や自転車移動でもPCをしっかり防水します。



「通勤から街歩き、アウトドアまで。あらゆるシーンで頼れる相棒バックパック」のコンセプトで設計されましたが、amazonのレビュー数も多く高評価でかなり人気のリュックです。
ユーザーレビュー
- 普段使いとアウトドアで兼用できるザック:デイパックタイプ(パネルローディング式)では珍しく30Lの容量があるのが購入の動機です。ショルダーベルトがしっかりしていて背負い易く、日帰り登山やタウンユースで活躍すると思います!
- かっこよくてスタイリッシュで機能的:素晴らしいすぎる神。めっちゃかっこい使いやすいたくさん入るのにコンパクトになるから安心感すげー
- シンプルでかつ機能的:通勤、旅行にも使える機能があり、満足です。シンプルな形が好きです。
- 使いやすい:容量、ポケットが多く、背負いやすいです。大きすぎず小さすぎず普段使いに最高です。
[出典]amazon・楽天
コロンビア キャッスルロック 15L/20L/25L


キャッスルロックII 15L


キャッスルロックII 20L


キャッスルロックII 25L
- オムニシールド(表地耐久撥水)
コロンビアのキャッスルロックシリーズは、軽量ながらタフな420D リップストップのナイロンを採用し、オムニシールド撥水加工で小雨を弾きます。背面は通気メッシュとクッションパネルで快適、ハイドレーション対応や豊富なポケットで整理も容易。15L〜25Lのサイズ展開と手頃な価格で、日帰り登山から通勤通学まで幅広く活躍します。
登山専用というよりは、肩荷重のリュックになりますが、背面に厚さ1cmぐらいのパッドが採用されています。


また、ショルダーベルトも厚みがあり、長時間背負っていても快適な仕様になっています。





登山ザックとタウン用リュックが合体したようなリュックです。


ウエストテープが細くて腰では背負えません。普段遣いに便利な収納ポケットが豊富です。
富士登山用というより、普段遣いがメインで富士登山でも使えるリュックをお探しの方におすすめです。



レインカバーが標準で付いていますが、風飛び防止ベルト付きのレインカバーで富士山の強風でも飛んでいかない本格仕様になっています。


【腰荷重】登山向きリュック(20~30リットル)



以下、主に登山向け設計で富士登山にもおすすめリュック・ザックです。1泊の富士登山でも肩への負担が少ない「腰で背負うタイプの登山リュック・ザック」です。
- 腰で背負うタイプ(背面が非常に硬いor金属フレーム入り)
- 5Kgの荷物を長時間背負っても肩への負担が少ない
- 適切に背負えば下りでもショルダーベルトが肩に食い込まない
- 登山専用設計で富士登山やその他山々の登山でも快適



今年は登山と日常使いを併用できるウエストベルト着脱可能ザックを紹介したいと思います!
登山向けザックを日常使いする上で障害となるのが、登山では大きな役割を担うウエストベルト(ヒップベルト、メーカーにより呼び方が異なる)です。





普段使い・タウンユースでは、これがかなり邪魔です。
富士登山を登られる方は「普段全く登山しないけど今年は富士山登る!」という方も多いです。ここ数年、登山用品メーカーから「登山とタウンシュースを兼ねられるザック」として、ウエストベルトが着脱できるモデルが目に付くようになってきました。


着脱方式は面ファスナーが主流
(ベリベリっと剥がせます)



長時間~数日間も背負うノウハウを持ったメーカー製なので、普段遣いとしても背負心地が良い!とかなり評価が高いんです!
実は私もここ数年、山だけ用のザックだと使用頻度下がるため面ファスナーでウエストベルトを着脱できるモデルを使っています。この仕様の複数のメーカーのザックを試着含めて背負ってわかったのですが、面ファスナーで付いているザックは、着脱式ではないザックに比べて、少し荷重が逃げる感じがでやすい傾向あります。そのため重い荷物(例えば10キロ超え)とかだと背負心地に影響すると思いますが、富士登山で使う25~30リットル程度なら荷物が日帰りだと5キロ以下、1泊小屋泊まりでも5キロ程度だと思いますので、そんなに気にならないと思います。



そういう理由で、今年は富士登山はもちろん下山しても日常で使えるザック・リュックを中心に紹介したいと思います!
コロンビア ワイルドウッド30L(コスパ&汎用性が☆☆☆☆☆)


コロンビアの「ワイルドウッド30L」は、容量30Lの中型バックパックです。雨をはじく生地と軽量フレームの組み合わせにより、毎日の通勤・通学から日帰りハイキング、さらには1泊程度の旅行や登山まで幅広く活躍します。


- 容量 30L
- 重さ 約1.23kg
- サイズ 55×33×20cm
- 生地 420Dナイロン(撥水加工)
- 背面長 47〜50cm
- 付属品 レインカバー
- 水袋対応 最大3L
- フレーム素材 軽量アルミステー
- カラー ブラック/ネイビー/グレー など



付属のレインカバーや水袋(ハイドレーション)対応など、アウトドア初心者でも安心して使える機能がそろっていることが大きな特徴です。さらに都会的なデザインが採用されているため、街なかでも自然に溶け込みます。



腰でしっかり背負えるコロンビアのザック(リュック)です。
ウエストベルトが取り外しでき、すべてファスナー開閉なので、タウン用とアウトドア・登山を両立できるのが大きな特徴です!
「ワイルドウッド30L」は男性向けで、女性向けは「ワイルドウッド 27L」になります。
動画
コロンビア ワイルドウッド30Lのメリット・注意点
コロンビア ワイルドウッド30Lの主なメリット


- 小雨を弾く撥水加工で急な天候変化に対応
- 丈夫な420デニールナイロンで破れにくい
- 重さ約1.23kgで持ち運びやすい
- 前面が大きく開き荷物を取り出しやすい
- レインカバー付属で追加購入不要
- 3L水袋まで対応し水分補給が簡単
- トレッキングポールを固定できる
- 夜間に光るリフレクターロゴで安全性向上
- 16インチノートPCが入る背面ポケット
- サイドストラップで厚みを調整できる
- 飛行機の手荷物サイズに収まりやすい
- カラーバリエーションが落ち着いていて街使いしやすい
スペック表


項目 | 数値・内容 |
---|---|
容量 | 30L |
重さ | 約1.23kg |
サイズ | 55×33×20cm |
生地 | 420Dナイロン(撥水加工) |
背面長 | 47〜50cm |
付属品 | レインカバー |
水袋対応 | 最大3L |
フレーム素材 | 軽量アルミステー |
カラー | ブラック/ネイビー/グレー など |
防水と耐久について


生地にはコロンビア独自の撥水加工「オムニシールド」がほどこされているため、小雨程度なら中まで染み込みません。


撥水機能とは、生地の素材(糸)や表面にコーティングを施すことにより製品表面で水を弾く機能です。
コーティングを施すことで水分が生地表面を滑り落ち、製品が濡れるのを防ぎます。
コーティングは小雨など、あくまで少量の水を弾くものなので、水量が多いと撥水効果は発揮されません。また、汚れや摩耗、経年によるコーティングの劣化により撥水効果が薄れます。
コロンビアでは、独自の撥水テクノロジー「OMNI-SHIELD」を開発しアパレルをはじめシューズや小物にも活用しています。[出典:コロンビア]
また、420デニールという厚めのナイロンは、数字が大きいほど糸が太く引き裂き強度も上がる特徴があります。これにより枝や岩でこすった場合でも破れにくく、長期間にわたって使い続けられます。
背負いやすさ


背面には軽量アルミフレームが入っており、重さが背中全体と腰に均等に分散されます。背面パッドには空気の通り道が設けられているため、汗で蒸れにくく、夏場でも快適です。



実物を背負いましたが、日帰り登山や1泊登山にも対応できるスタンダードな登山用のザックの背負心地です。
昨今、こだわりの登山ザックも多い中で、特に良いとかはないですが、良くあるスタンダードな背負心地という感じです。
アルミフレームが縦に1本入っていますので、タウン用のリュックとは全然違います。腰で背負えるカッチリした背負心地です。
また、ウエストベルトが取り外しできるため、街歩きではベルトなしでスッキリとした見た目にもできます。
荷物の出し入れ


最大の特徴は、ファスナーを下まで大きく開けるパネルローディング構造です。箱のふたを開けるように前面がパカッと開くため、底にしまった着替えやカメラなどもスムーズに取り出せます。



移動中に何度も荷物を出し入れしたい旅行や、道の途中でレイヤリングを調整したいハイキングで便利です。
付属レインカバー


バッグ底部に専用レインカバーが収納されています。突然の雨でもカバーを素早く取り出してバッグ全体を覆えば、雨濡れから保護できます。



風飛び防止ベルト付きレインカバーで強風でも耐えられる本格的なレインカバー付いてます。
ただ、背中側はカバーできませんので、完全防水ではありません。
水袋(ハイドレーション)対応
バッグ内部に水袋を入れる専用ポケットがあり、チューブを肩ベルトから出せば歩きながらでも水分補給が可能です。
ポールホルダーと安全性


登山ストックや折りたたみ傘をザック外側に固定できるホルダーが備わっています。両手が空くことで転倒リスクを下げられ、岩場でのバランス保持や、通勤電車でスマホを使うシーンでも邪魔になりません。



リフレクターロゴは夜間の視認性を高めるため、帰宅が遅くなった際や夜のランニングにも有効です。
コロンビア ワイルドウッド30Lの注意したい点


重量は平均的
超軽量モデルほど軽くはありません。



生地がしっかりしていて、ポケットも多いため、軽量タイプではないです。この容量ではスタンダードな重量だと思います。
カラーが落ち着き系中心
明るい色が好みの人には物足りない場合があります。カラフルなスタッフバッグでアクセントを加えると雰囲気が変わります。
ワイルドウッド30Lはどんな人に向いている?
向いている人
- 一つのバッグで普段使いとアウトドアを両立したい方
- 小雨でも安心して使いたい方
- 荷物を素早く出し入れしたい方
- 電車移動や旅行で荷物をコンパクトにまとめたい方
- 付属品を買い足さずにアウトドアを始めたい方
向いていない人
- とにかく軽いバッグがほしい方
- たくさんの小ポケットが必要な方
- 予算を1万円以下におさえたい方
- 明るいビビッドカラーのバッグを探している方
よくある質問
Q. レインカバーをなくしたらどうすればいいですか? レインカバーだけ直営店やカスタマーサービスで購入できます。在庫がない場合は別メーカーの汎用品(20〜35L用)が流用できます。
Q. 飛行機に持ち込めますか? 三辺合計が108cmなので、多くの国内線で手荷物として持ち込めます。国際線LCCでも追加料金なしで持ち込めるケースが多いです。
Q. 30Lでは足りない場合どうすればいいですか? 一泊以上の登山や荷物が多い旅行では40Lクラスを検討すると安心です。同シリーズの40Lモデルや上位ブランドの35〜40Lモデルが選択肢になります。
実売価格の目安





登山対応&タウン対応の仕様で、昨今高額なザックが多い中で、メーカー製としては良心的な価格、購入しやすい価格だと思います。このザック・リュックの特徴は、個人的には、
・ウエストベエルトが着脱できる(面ファスナーで着脱してます)
・ポケット沢山 タウンユースに便利
・背面フレーム入りで腰で背負えて登山用としても使える
そしていろいろな汎用性を持たせつつ、
・価格が手頃!
というところですね。



実際に5キロの重り入れて背負ってみましたが、背負心地としてはスタンダードというか「よくあるフレーム入りのザック」でしたが、とにかく価格が手頃です。
コロンビアの2025年の新商品ですが、既にオンラインショップでレビューが数件付いて、コスパ含めて高評価が多いです☆
ユーザーレビュー(amazon・楽天)
- 軽くて担ぎやすい。:とても良いです 軽くしっかりとしたリ作りでした とても担ぎやすく 収納もよかったです
- コスパ良い。:30Lということなので、かなり入ります。荷mこれで長期の海外旅行もいけそうです。作りは登山用とまではいかないが、なかなかしっかりした作りです。ポケットも多め。雨よけカバーもついてました。
- ビジネス用でも容量、使い勝手、どちらも○:ビジネス用に購入。容量はパソコン、ファイル2冊、筆記用具、バッテリー、傘、ハンディファンなどなど大丈夫です。意外に役立つのが外側のファスナーなしの外袋:新聞やちょっとした何かを即、詰め込みできるので、急ぎの時に大変、重宝してます。
- 普段使いもできる:年に数回しか登山に行かない身としては、普段使いもできることが決め手になりました。
- 機能が充実しており、雨除けカバーも付いてこの価格は嬉しいです。登山に利用する予定で購入しましたが、普段使いにも悪目立ちしないデザインで大変気に入りました。ただ、自立しにくい点が少し不便に思います。
- 嬉しい!:お店で一度見ていて気に入ったザックだったので、今回お得に購入出来て嬉しいです。必要に応じて腰のベルトが取り外し出来るのがポイントです。これからいろいろな所にお出掛けするのが楽しみです(夫談)。



女性向けは「ワイルドウッド 27L」になります。「ワイルドウッド 30L」の違いは全体的に女性向けにサイズが小さくなっていることです。
ユーザーレビュー(amazon・楽天)
- 美しい、そして使いやすい:収納性と機能性に期待して購入しました。そしてこの色使い、デザインが気に入りました。最近のザックはシンプルなものが多い中ここまで収納が多くて機能的なものは逆に新鮮でした。これから使ってみて星を増やすか検討します。
- アイボリー系の色がかわいい!:自転車通勤のため初めて大きめのリュックを購入。仕事用と帰省する時ように使ってます。ハイキングやアウトドアとしてはまだ使ってませんが、大きさ、収納力含めて満足です。デザイン的にしっかりしすぎかなと思いましたが女性の私でも抵抗なく使える色だったし、底が濃いめなので汚れも気になりません。サイドの紐も調整出来るので、普段使いの時は思ったより膨らまないので見た目も使いやすです。背中にアルミ板?のような物が入ってるので背負う時は楽ですが、ロッカーや少し小さめの所に収納する時は形を変えられないのでちょっと厄介です。レインカバーがついてますが、パキッとした青で街中で使うのは抵抗があったため使ってません。たくさん入れても他のリュックより重さを感じづらいので、アウトドア、普段用とどちらもおすすめです。
- レディースと書いてありましたが、男性の私でも全然OKでした。容量も十分で、ポケットもたくさんあるので、使いやすく又、背中にフィットします。とても気に入っています。




マムート デュカン 22/26/32L(背中がスースー風通る)
近日作成予定
リーダー・先生等引率者向け[日帰り&1泊登山者向け]



以下、子供やメンバーの荷物も背負えるガチ登山用のザック(雨蓋式)になります。



富士登山は日帰りなら荷物も軽めなので、腰で背負う本格的な登山ザックでなくても登れます(登山ザックの方が楽に登れますが)
- 腰で背負うタイプ(背面が非常に硬いor金属フレーム入り)
- 5Kg以上の荷物を長時間背負っても肩への負担が少ない
- 適切に背負えば下りでもショルダーベルトが肩に食い込まない
- 登山専用設計で富士登山やその他山々の登山でも快適
- 雨蓋が「フローティング(可動)式」でより多くの荷物が背負える



登山ザックの雨蓋(トップリッド)には 「固定式」と「フローティング(可動)式」 の2系統があります。




登山ザックの雨蓋はメイン気室の開口部を覆って雨や雪の侵入を防ぎつつ、ポケットとしても活躍します。その取り付け方法の違いで、容量をほとんど変えられない固定式と、ストラップを伸ばして大きくかさ上げできるフローティング(可動)式に分かれます。
項目 | 固定式雨蓋(容量拡張ほぼ不可) | フローティング(可動)式雨蓋(大幅な容量拡張が可能) |
---|---|---|
構造 | 本体に短いベルトで密着固定するシンプル設計です。 | 長いストラップで雨蓋が“浮く”ように取り付けられ、高さを大きく調整できます。 |
容量 調整幅 | 数センチ程度しか動かず、実質的な容量増はありません。 | 10〜15 cmほど上下でき、+5〜8 L前後の拡張が見込めます。 |
メリット | ・軽量でパーツが少なく壊れにくいです。・雨蓋が暴れにくく重心が安定します。 | ・雨蓋下にテントやロープを挟めます。・山行内容に合わせて容量を柔軟に変えられます。 |
デメリット | ・荷物が増えたときの逃げ場がありません。・防寒着などかさ張る装備を追加しづらいです。 | ・構造が複雑で若干重くなります。・雨蓋を高くすると重心が上がりバランスを崩しやすいです。 |
向いている山行 | 日帰り〜小屋泊など、荷物量が一定の山行に適しています。 | テント泊、雪山、アルパインクライミングなど、荷物が増減しやすい山行に最適です。 |
代表的モデル例 | モンベル「アルパインパック 30」など20〜35 Lクラスに多く採用されています。 | ミレー「Saas Fee 30+5」など“+○L”表記のモデルが代表的です。 |



普通の富士登山であれば、日帰りでも山小屋1泊登山でも固定式の雨蓋で十分です。
ただ、様々な富士山以外の山々も登山する方、登山グループのリーダー、子供の荷物を背負う可能性のある親の方にはフローティング式をおすすめします。登山家、登山ガイド、山岳救助隊など山のプロも選ぶタイプになります。
以下、雨蓋がフローティング式のザックになります。
ミレー サースフェーNX 30+5


長年多くの登山者に愛され続けるミレーのサースフェーが、2024年に「NX」として進化しました。その中心モデルである「サースフェーNX 30+5」は、日帰りから小屋泊まで幅広く対応する絶妙なサイズ感と、随所に光る工夫が魅力です。伝統を受け継ぎながらも、現代のニーズに合わせてアップデートされたその実力は、まさに「山の相棒」と呼ぶにふさわしい存在です。



フィット感と収納力を両立しつつ、レインカバー標準装備で雨天にも強い人気ザックです!
いままで実使用や試着含めて二桁以上のザック背負ってきていますが、このザックは機能性も充実して、背負い心地もかなり良いと思います☆ (アップデート前はいまいちでしたが 笑)



様々なメーカーが物価高で値上がりしている中、本気ザックながら実売価格を抑えているのが好印象。30Lクラスの本気の登山ザック選ぶなら、まずこれを試してみてと言いたくなる、優等生ザックです☆
(ドラえもんで言うところの出来杉君ですね。)
ミレー サースフェーNX 30+5の特徴・注意点の詳細な解説
ミレー サースフェーNX 30+5の特徴とメリット






- スペック一覧:まず知りたい基本情報
- 雨をも弾く!進化した「超撥水」性能の秘密
- 身体の一部になるような、極上の背負い心地
- パッキングが芸術になる?考え抜かれた収納ギミック
- 拡張性がもたらす「+5L」の安心感
- これぞ定番!所有する喜びを満たすデザイン
- 長く使える、頼れる相棒としての堅牢性
- 初心者にも優しい、直感的な操作性
- 山のあらゆるシーンに対応する汎用性
ミレー サースフェーNX 30+5のスペック一覧



まずは基本となるスペックを見てみましょう。数値だけでは語りきれない魅力がありますが、ザック選びの第一歩として押さえておきたいポイントです。
項目 | スペック |
---|---|
容量 | 30+5L |
重量 | 1,500g |
サイズ | M、L |
背面長 | M=48cm, L=51cm |
素材 | コーデュラ®ナイロン 210D、ナイロン 210D |
特徴的な機能 | 2気室構造、拡張可能なウエストポケット、ハンドレスト、レインカバー付属 |
定価 | ¥28,050(税込) |
雨をも弾く!進化した「超撥水」性能の秘密


山での天気は変わりやすいもの。晴れていたはずが、気づけば雨に降られている…なんて経験は誰にでもあるのではないでしょうか。そんな時、ザックの中身が濡れてしまうと、楽しさも半減してしまいます。





このサースフェーNXが持つ最大の進化の一つが、この「撥水性」です。生地の素材には、耐久性に定評のあるコーデュラナイロンを採用し、さらにシリコン加工を施すことで、驚くほどの撥水性を実現しました。
小雨程度であれば、レインカバーを慌てて取り出す必要がないほどです。もちろん、本格的な雨に備えてレインカバーは標準で付属しているので安心です。



この「濡れにくい」という性能は、快適なだけでなく、電子機器や着替えを守るという安全面においても、非常に大きなメリットと言えるでしょう。
身体の一部になるような、極上の背負い心地


ザック選びで最も重要な要素と言っても過言ではないのが「背負い心地」です。サースフェーシリーズが長年愛されてきた理由も、この点にあります。NXモデルもその伝統をしっかりと受け継いでいます。
背中とザックが当たる部分には、通気性を確保しつつも、身体のラインに沿うように設計された背面システム「SAAS FEE BACK」を採用。クッション性の高いパッドが、荷重を効果的に分散し、肩や腰への負担を和らげてくれます。



特に、しっかりとしたヒップベルトは、ザックの荷重を腰で支える感覚を明確に伝えてくれ、まるでザックが身体の一部になったかのような一体感を生み出します。
このフィット感が、長時間の歩行でも疲れにくさにつながるのです。初めて背負った時、「お、軽い!」と感じるかもしれません。それは、ザック自体の重量が軽いのではなく、荷重バランスが優れている証拠。



荷重バランスが非常に優れているため、実際に重り5キロ入れて背負ってみましたが、他メーカーの同等ザックより1ランク上の背負心地に感じました。
パッキングが芸術になる?考え抜かれた収納ギミック
「あの道具、どこに入れたっけ…」と、ザックの中を探し回る時間はもったいないですよね。サースフェーNXは、そんな悩みを解決してくれる多彩な収納を備えています。メインの気室は、ジッパーで1気室と2気室を切り替えられる構造。


山小屋で荷物を整理する時や、汚れ物を分けたい時に非常に便利です。そして、特に注目したいのが、考え抜かれたポケットの配置です。
すぐに取り出したいスマートフォンや行動食を入れるのに最適なショルダーハーネスのメッシュポケット、


地図やコンパスの収納に便利な雨蓋のポケット、


そして何と言っても秀逸なのが、拡張式のウエストポケット。


普段はスリムですが、ジッパーを開けることで500mlのペットボトルまで収納可能になります。



この「かゆいところに手が届く」収納設計が、パッキングを一種の楽しみに変えてくれるかもしれません。荷物を美しく、機能的に収納できた時の満足感は、山行の準備段階から気分を高めてくれます。
拡張性がもたらす「+5L」の安心感





このザックの名前にもなっている「+5L」という数字。これは、雨蓋(リッド)下のスカート部分を伸ばすことで、容量を5リットル分拡張できることを意味します。
普段の日帰り登山では30Lで十分でも、「お土産を買いすぎちゃった」「念のために防寒着をもう一枚」といった場面で、この+5Lが真価を発揮します。この「あと少し」の余裕が、山行の計画に大きな安心感と柔軟性をもたらしてくれるのです。特に、山小屋泊では、着替えや食料などで荷物が増えがち。そんな時も、この拡張機能があればスマートに対応できます。
逆に荷物が少ない時は、サイドのコンプレッションストラップを引けば、ザック全体をスリムに保つことができ、荷物が中で揺れるのを防いでくれます。



この柔軟な対応力こそ、サースフェーが「オールラウンドに活躍する」と言われる所以なのです。
これぞ定番!所有する喜びを満たすデザイン


機能性が重視されるアウトドアギアですが、やはり見た目も大切にしたいもの。サースフェーNXは、奇をてらわない、まさに「王道」と呼ぶにふさわしいデザインが魅力です。縫製を極力減らしたクリーンな筒状のフォルムは、洗練された印象を与え、どんなウェアにも自然と馴染みます。
ミレーのロゴ刺繍も、主張しすぎず、それでいて所有する喜びを満たしてくれるアクセントになっています。この普遍的で飽きのこないデザインは、初心者の方が最初に手にする一本としても、経験豊富なベテランが辿り着く一本としても、長く愛用できることを約束してくれるでしょう。



山で同じザックを背負っている人を見かけると、なんだか嬉しくなってしまう。そんな、多くの人に愛される「定番」ならではの魅力が、このザックには詰まっています。
長く使える、頼れる相棒としての堅牢性


登山という過酷な環境で使う道具だからこそ、「丈夫さ」は譲れないポイントです。サースフェーNXは、その点でも非常に高い信頼性を誇ります。メイン素材には、引き裂きや摩耗に強い「コーデュラナイロン」を採用。岩場などで多少擦ってしまっても、簡単にはへこたれません。また、負荷がかかりやすいショルダーハーネスの付け根や、各種ストラップの縫製も非常に丁寧で、長年の使用に耐えうる作りになっています。



ザックは、一度購入すると長く付き合うことになる大切な相棒です。このサースフェーNXの堅牢性は、あなたの数々の山行の記憶と共に、長くその性能を維持してくれることでしょう。
初心者にも優しい、直感的な操作性


高機能なザックは、時にその操作が複雑で、初心者の方を戸惑わせてしまうことがあります。しかし、サースフェーNXは、その点もよく考えられています。各ストラップの調整は、グローブをしたままでも操作しやすいように、大きめのバックルやループが採用されています。
例えば、歩きながらでも胸の前のチェストストラップの高さを変えられたり、ショルダーハーネスの上部にあるストラップを引くだけで、ザックを身体に引き寄せ、フィット感を高められたり。これらの直感的な操作性は、登山中の小さなストレスを軽減し、歩行に集中させてくれます。機能が多いことは素晴らしいですが、それを誰でも簡単に使いこなせることこそ、本当に「良い道具」の条件なのかもしれません。
山のあらゆるシーンに対応する汎用性


「サースフェーNX 30+5」の最大の魅力は、その汎用性の高さにあると言っても良いでしょう。30Lという容量は、夏の低山日帰りハイクには十分なサイズ。そして、+5Lの拡張機能を使えば、着替えや食料が増える山小屋泊にもしっかりと対応できます。さらに、パッキングを工夫すれば、装備の少ない夏場のテント泊まで視野に入ってきます。つまり、このザックが一つあれば、様々なスタイルの登山を楽しむことができるのです。「これから登山を始めたいけど、どんなザックを選べばいいかわからない」という方にとって、これほど頼りになる選択肢は他にないかもしれません。



季節や山のレベルに合わせて、様々なパッキングを試すのも、このザックの楽しみ方の一つ。あなたの「やってみたい」を、しっかりとサポートしてくれる懐の深さを持っています。
ミレー サースフェーNX 30+5の気になる点・注意点


- 重量は最軽量クラスではない
- 背面の通気性は好みが分かれるかも
- 価格は決して安くはない
- サイドポケットの形状
- ベルト類が多く、少しごちゃついて見える?
重量は最軽量クラスではない
サースフェーNX 30+5の重量は約1,500g。これは、最近のウルトラライト(UL)系のザックと比較すると、決して軽い部類には入りません。もし1gでも装備を軽くしたい、スピードを重視する登山スタイルを好むのであれば、少し重さが気になるかもしれません。しかし、この重量は、裏を返せば堅牢な生地や、身体への負荷を軽減するためのしっかりとしたフレーム、クッション性の高いパッドによるもの。快適な背負い心地と耐久性を実現するための「意味のある重さ」と捉えることができます。



軽さだけを追求するのではなく、何を重視するか、ご自身の登山スタイルと照らし合わせて検討することが大切です。
背面の通気性は好みが分かれるかも
サースフェーNXの背面システムは、背中にフィットすることを重視した設計です。そのため、グレゴリーのズールのように、背中とザックの間に空間を作って風を通す「トランポリン型」のシステムと比較すると、通気性の面では一歩譲るかもしれません。特に汗をかきやすい方や、夏の低山ハイクがメインの方は、背中の蒸れが少し気になる可能性があります。とはいえ、通気性を高めるための凹凸やメッシュ素材が採用されており、不快になるほどの蒸れを感じることは少ないでしょう。



トランポリン型のザックも複数メーカー試着してきていますが、確かに背中はスースーですが、空間の分だけどうしても荷物の重さが後ろに側になり、ザックに後ろに引っ張られる感覚が強くなります。これは構造上しょうがないです。
フィット感と通気性のどちらを優先するかは、個人の体質や好みによるところが大きいポイントです。
価格は決して安くはない
定価で約28,000円という価格は、登山用ザックとしては標準的な価格帯ですが、決して気軽に購入できる金額ではないかもしれません。特に、これから登山を始める初心者の方にとっては、少しハードルが高く感じられる可能性があります。しかし、その価格には、これまで述べてきたような優れた機能性、快適性、そして何よりも長く使える堅牢性が含まれています。安価なザックを短期間で買い替えることを考えれば、結果的にコストパフォーマンスは高いと言えるかもしれません。長く付き合える「良い道具」への投資と考えるか、初期費用を抑えるかを検討する必要があるでしょう。



オンラインショップの実売価格はメーカー価格よりも安いです。
サイドポケットの形状


両サイドに配置されたメッシュポケットは、ナルゲンボトルのような太めのボトルもしっかりと収納できる便利な存在です。しかし、片側が少し浅めの設計になっています。これは、ザックを背負ったままでもアクセスしやすいようにという配慮からですが、背の高いボトルなどを入れた際には、少し安定感に欠けると感じる方もいるかもしれません。また、コンプレッションストラップがポケットの上を通る構造なので、荷物の出し入れの際に少し手間取ることがある、という声も聞かれます。



些細な点ではありますが、頻繁にサイドポケットを利用する方は、一度実店舗で使い勝手を確認してみることをお勧めします。
ベルト類が多く、少しごちゃついて見える?
機能を追求した結果として、サースフェーNXには多くのストラップやベルトが付いています。これらは、荷物を安定させたり、ギアを外付けしたりと、非常に便利な役割を果たします。しかし、荷物が少ない時や、街中で使用する際には、余ったベルトが垂れ下がってしまい、少しごちゃごちゃとした印象を与えてしまうかもしれません。デザインの好みは人それぞれですが、ミニマルでシンプルな見た目を好む方にとっては、少し気になるポイントになる可能性があります。とはいえ、これらのベルト類を綺麗にまとめるための工夫もされており、慣れれば気にならなくなるという方がほとんどです。



多機能分だけ、ベルト類が多めのザックになります。登山用と割り切れば問題ないと思います。あえて言うなら、登山ではなく、アルパインルートの登攀やクライミング用途だと、ベルトが邪魔になったり引っかかったりするリスクがあると思います。一般のトレッキングや登山向けです。
ミレー サースフェーNX 30+5の口コミ・レビュー






「買ってよかった!」背負い心地とフィット感を絶賛する声



やはり最も多く見られたのが、その卓越した背負い心地を称賛する声でした。



初めて本格的な登山ザックを背負う方はもちろん、これまでザックのフィット感に悩んできた経験者の方にこそ、この感動を味わっていただきたいと感じます。
「これは便利!」収納力の高さを評価する声



次に目立ったのが、その考え抜かれた収納力に関するレビューです。「かゆいところに手が届く」と評されるポケット配置は、多くのユーザーから支持されていました。
特に、ショルダーハーネスのメッシュポケットと、拡張式のウエストポケットは評価が高く、「スマートフォンや行動食をザックを下ろさずに取り出せるのが最高に便利」「ウエストポケットに500mlのペットボトルが入るのには驚いた。水分補給が本当に楽になった」といった具体的なコメントが多数寄せられています。また、「2気室の仕切りが便利で、濡れたレインウェアと着替えを分けて収納できるのが衛生的で良い」という声も。パッキングのしやすさ、そして行動中のアクセスのしやすさ、この両立がサースフェーNXの大きな強みであることが、これらの口コミからも伝わってきます。
「雨でも安心」進化した撥水性への驚きの声
NXモデルになって大幅に性能が向上した撥水性についても、多くの驚きと満足の声が上がっていました。「小雨の中を1時間ほど歩いたが、レインカバーなしでも中身は全く濡れていなかった」「生地の上を水滴が転がり落ちていくのを見て、性能の高さを実感した」など、その効果を実際に体験したユーザーからのリアルな声は非常に参考になります。あるレビューでは、「ザックカバーをかけるタイミングを迷うような霧雨の時に、この撥水性は本当に心強い」と述べられており、山での実用的なメリットの大きさが伺えます。



もちろん、付属のレインカバーの存在も安心材料として評価されており、「撥水性が高い上に、しっかりしたレインカバーまで付いているのはコスパが良い」という意見も見られました。
「デザインが好き」所有感を満たす見た目への好意的な意見
機能性だけでなく、その普遍的で洗練されたデザインを気に入っているという声も少なくありませんでした。「シンプルで飽きがこないデザインなので、長く使えそう」「どんな色のウェアにも合わせやすいのが良い」といったコメントは、機能一辺倒ではない、道具としての「愛着」を重視するユーザーの気持ちの表れでしょう。また、「ミレーのロゴが格好いい」「山で同じザックの人を見かけると嬉しくなる」といった、定番ブランドならではの所有する喜びを感じている声も。



機能的でありながら、どこか優しく、自然に溶け込むような佇まい。この絶妙なバランスが、多くの登山者を惹きつける魅力の一つになっているようです。
「あと一歩?」いくつかの改善を期待する声
もちろん、良い点ばかりではありません。いくつかの改善点を指摘する声も、正直なレビューとして参考になります。前述の「気になる点」でも触れましたが、「もう少し軽ければ…」「背中の通気性がもっと高ければ嬉しい」といった意見は、やはり一定数存在します。また、「サイドポケットが左右非対称で、片方が浅いのが少し使いにくい」「ストラップが多くて、最初のうちは調整に戸惑った」という、細かい使い勝手に関する指摘も見られました。これらの声は、決して製品の欠点を非難するものではなく、「もっとこうだったら最高なのに」という、製品への期待と愛情が故の意見と捉えることができます。



これらのポイントを踏まえた上で、自分の使い方に合うかどうかを判断することが、後悔しないザック選びにつながるはずです。
ミレー サースフェーNX 30+5の向いている人/向いていない人
【向いている人】
- これから登山を本格的に始めたい初心者の方:日帰りから小屋泊まで対応できる汎用性と、誰でも使いやすい操作性は、最初の相棒として最適です。
- 一つのザックで様々な山行を楽しみたい方:30+5Lという絶妙なサイズ感は、あなたの「やってみたい」を幅広くサポートしてくれます。
- ザックのフィット感や背負い心地を重視する方:長年の定番たる所以である、身体に吸い付くような一体感をぜひ体験してください。
- 雨天での行動が多い、もしくは心配な方:進化した撥水性能が、大きな安心感をもたらしてくれます。
- 長く使える、信頼性の高い道具を求めている方:堅牢な作りと飽きのこないデザインは、あなたの良き相棒として長く活躍してくれるでしょう。
【向いていない人】
- 装備の軽量化を最優先するウルトラライト(UL)志向の方:より軽量なモデルが他にあります。
- 真夏の低山ハイクなど、背中の通気性を何よりも重視する方:グレゴリーのズールなど、トランポリン型の背面システムを持つザックの方が快適かもしれません。
- ミニマルでシンプルなデザインを好む方:多機能ゆえのストラップ類が、少しごちゃついて見える可能性があります。
ミレー サースフェーNX 30+5のよくある質問
Q1. 女性でも使えますか?
A1. はい、お使いいただけます。ただし、より女性の体型に合わせて設計された「ウィメンズモデル(サースフェーNX 30+5 W)」が用意されています。ショルダーハーネスの形状や背面長が女性向けに最適化されているため、女性の方はこちらのモデルを強くお勧めします。
Q2. レインカバーは付属していますか?
A2. はい、ザックの底部に専用のレインカバーが内蔵されています。急な雨でもすぐに対応できるので安心です。
Q3. 街中で使うには大きすぎますか?
A3. 30Lクラスのザックなので、普段使いには少し大きく感じるかもしれません。しかし、荷物が少ない時はコンプレッションストラップで薄くすることができるので、旅行や、荷物の多い日などには活躍してくれるでしょう。
Q4. 旧モデルのサースフェーとの一番の違いは何ですか?
A4. 最も大きな違いは「撥水性」です。生地にシリコン加工が施され、格段に水に強くなりました。また、デザインもより洗練され、クリーンな印象になっています。基本的な背負い心地の良さやコンセプトは受け継がれています。
Q5. お手入れはどうすれば良いですか?
A5. 使用後は、泥などの汚れをブラシで落とし、固く絞った布で拭いてください。汚れがひどい場合は、中性洗剤を薄めたぬるま湯で手洗いし、風通しの良い日陰で完全に乾燥させてください。洗濯機や乾燥機の使用は、生地を傷める原因になるので避けてください。
Q6. 「M(48 cm)」と「L(51 cm)」のどちらを選べば良いですか?
背面長はバックパック選びの肝です。ミレー サースフェーNX 30+5には「M(48 cm)」と「L(51 cm)」が用意されており、一見たった3 cmの差ですが、腰ベルトが骨盤に正しく乗るかどうかを左右します。
背面長実測* | 推奨サイズ | 目安となる身長** | フィットのポイント |
---|---|---|---|
43 – 49 cm | M | 160 – 175 cm | 腰骨中央に腰ベルトが来て、ショルダーストラップの付け根が背中上端よりやや下に収まる |
49 – 53 cm | L | 170 – 190 cm | 腰位置が下がり過ぎず、荷重が肩ではなく腰に乗る |
* 背面長=第七頸椎(首の突起)〜腰骨最上部(腸骨稜)までの直線距離
** 背丈と背面長は必ずしも一致しないため、あくまで目安です。



重装備で腰荷重を優先したいなら少し長め=L、軽装かつ夏山中心なら取り回しが良いMのほうが快適に感じやすいと思います。
170~175cmの方はMとLで迷うところですが、個人的には痩せ型細身の方はM、標準体型やがっしり体型の方はLでいいんじゃないかと思います。
因みに私は身長176.5cmで体格がっしりですが、このザックを試着したところ、完全にLですね。Mはありえないみたいな感じでした。
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ユーザーレビュー
- 万能のザック!:容量も大きく、縦走から1泊くらいなら難なくこなせる機能が満載です。ショルダーにはペットボトルが収納でき、使いやすいです。唯一は少し重いかな?というところで、日帰りの短時間登山のときは別のザックを利用しています。
- 軽くてもしっかり:軽い上に、容量も+5L増やせるので、スリーシーズンの日帰りから、テント泊や小屋泊でも許容範囲です。何泊かは、食料や水次第。少々の雨や露でも撥水効果も高い。上蓋も自在に上げ下げ出来る。ベルトの調整が自在に出来る為、身体にフィットして、荷重を感じないほどです。背中の部分にも、内側も外側も工夫されていて、汗対策も万全です。ザックは登山の三種の神器。アフターフォローも万全で、さすがミレーさんと安心でした。山行を楽しませて頂いています。
- 日帰り登山に最適:富士登山の為に購入しました。適切にベルトをしめると、2リットルの水+雨具、着替え等を入れてても重さを感じないくらい荷重が分散されてます。各ポケットも使いやすく満足です。容量も日帰りなら十分だと思います。
- 私の期待以上の商品でした:通勤用にミレーのクーラ30を買った時から、次に登山リュックを買うなら、ミレーにしようと決めていました。中でもサースフェーNXの評判がとても良かったので、先日購入しました。実際に何度か使ってみましたが、抜群のフィット感で荷物がとても軽く感じます。ポケットがたくさんありますが、ちょうどいいところにあるのでとても使いやすいです。それと背面構造が蒸れにくくなっているので、汗かきの私にぴったりです。それなりの値段はしますが、期待以上の商品だったので、大変満足しております。
[出典]amazon・楽天


ショルダーポーチ


ショルダーポーチは、ザックのショルダーハーネス(肩ベルト)に取り付け可能なポーチです。



スマホ・コンデジ・お金・行動食など頻繁に出し入れするものを入れに便利ですが、メインはスマホ収納です。
登山アプリの位置確認、写真撮影、SNS投稿、家族との連絡・電子決済などスマホ1台でやりますので、とにかくスマホの出し入れ頻度が増えます。ザックに収納とか不便過ぎるため、断然ショルダーポーチが便利です。



何年も登山で使ってきて使うのが当たり前過ぎて紹介してませんでしたが、今年は選ぶポイント・注意点など含めていくつか紹介したいと思います☆
ザックの売れ筋ランキング
まとめ
- ザックの容量は日帰り20~25L、一泊小屋泊まりの場合30L程度が目安
- 普段使いを考えるならジッパー式が便利だが、登山においては雨蓋式の方が都合が良い
- 背負うタイプは腰タイプがおすすめ(特に下りで差が出る)
- 男性用、女性用ザックがある。
- 長時間背負っても違和感が無いものを
富士登山の装備・持ち物リスト「42項目」
- -遭難、怪我のリスクを防ぐ最重要装備
- ◎-登山の安全性・快適性が向上する装備
- ○-登山の安全性・快適性が多少向上する装備
- △-あれば便利な装備
- ザック(リュックサック・バックパック)
- ○ ザックカバー
- ◎ ヘッドライト・ヘッドランプ
- ◎ 予備電池
- 登山靴・トレッキングシューズ
- ◎ フットスパッツ
- △ 水筒
- △ 防水スタッフバック
- △ カメラ・デジカメ
- ◎ トレッキングポール
- ◎ サングラス
- ○ 腕時計
- ◎ 富士登山ルート地図・マップ
- ○ ビニール袋
- △ トイレットペーパー
- ◎ 洗面用具
- ◎ 携帯電話
- お金(100円玉など)
- ○ 耳栓or携帯ミュージックプレイヤー
- △ 使い捨てカイロ
- ○ メガネ、コンタクト
- ○ 酸素缶
- △ サバイバルシート
- △ 履き替える靴やサンダル
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