15年以上の登山経験から富士登山ではメガネとコンタクトの両方携行を推奨していますので、その理由など解説します。
- 登山時には1Dayのソフトコンタクトがおすすめ
- 最低1回分の予備コンタクトの両目分を持つ
- メガネも持つ(ハードケースに入れる)
登山にはメガネとコンタクトレンズのどちらが最適なのか?


登山初心者にとって、メガネとコンタクトレンズのどちらが登山用にふさわしいのか判断に迷うこともあると思います。
私自身、視力が0.1を下回るくらい低いので、必ずメガネかコンタクトレンズのどちらかを着用して登山に臨むことになります。富士山の登山道には岩がゴロゴロ転がっており、段差が続きますので、視界がしっかりと確保することが安全に登る上で大切になってきます。
私は日常生活ではメガネを着用しています。富士山などの森林限界を超える山々で山行を重ねていく中で、試行錯誤した結果、
- 登山時には必ず1Dayのソフトコンタクトを使用する
- 最低1回分の予備コンタクトの両目分を持つ
- メガネも持つ(ハードケースに入れる)
という準備&携行で落ち着いています。
登山時には1Dayのソフトコンタクトがおすすめ



昔はメガネで登山していましたが、今ではほとんどソフトコンタクトを使います。
メガネは雨に弱い
何度もメガネ登山を重ねる中で、メガネは雨に弱いとわかったからです。



メガネは雨濡れするとレンズに付着した水滴で足元がまともに見えないです!
富士山のように標高の高い場所では雨は横から降ってきます。メガネだと当然メガネのレンズに雨があたり、べちゃべちゃに水滴が付着します。そうなると視界が散乱し、危険なほど前の状況がわからなくなります。当然、そんな状況なのでメガネのレンズを拭いてもすぐにべちゃべちゃに水滴が付着します。市街地の舗装された道を歩くのならいいですが、尖った岩がごろごろしている登山道で、これから進む状況をしっかりと把握できないのは、想像以上に不安と恐怖にかられました。だからと言って、強風と雨が吹き付けているのですから、まったりと休憩や行動するのも難しいです。



ソフトコンタクトを使えば、このような問題は発生しません。たとえ目の中に雨が飛び込んできても、まぶたを閉じれば視界が確保できます。そして、ソフトコンタクトはレンズサイズが大きいので、目から外れてしまう心配もあまりありません。
登山で使うなら1Dayのソフトコンタクト



山小屋でコンタクトレンズを洗浄するのはとても面倒なので1Dayコンタクトがおすすめです。
富士登山では1泊2日で登る方も多いと思います。1日目登山して、山小屋に着いて寝る前にコンタクトをはずします。その時に洗浄液でコンタクトレンズを洗浄するのはとても面倒です。1Dayコンタクトであれば、洗浄液のような液体を登山に持つ必要もありません。1日目使い終わったら使い切りで、2日目はまた新しいコンタクトを使用します。



レンズが綺麗なのでとっても視界がクリア。ありのままの景観が見つめることができます。


最低1回分の予備コンタクトの両目分を持つ



コンタクトは、使用日数分+予備1セット以上の携行をおすすめします。


登山中に何かしらの理由でコンタクトレンズが外れてしまう、異物が入って外す状況になることも考えられます。例えば、富士山で起こりえるのが、
- 大雨の中で登山中に目に雨が何度も入りコンタクトレンズが浮いてはずれ落ちてしまう
- 砂埃が目に入り目に痛みがでる
など、考えられます。
そういった不足の事態を事前に予想し、あらかじめ使用日数+1以上の予備コンタクトを準備するようにしています。
- 富士山を1日で登るなら、当日使う分+両目1回分以上
- アルプスを4泊5日で縦走するなら、当日使う分+両目5回分以上



上記のように、登山中に所持するコンタクトの数に余裕を持たせれば、不測の事態になっても落ち着いて対処できます。
メガネも持つ(ハードケースに入れる)


メガネも必ずザックの中に入れて携帯します。富士登山であれば、
- 晴天が続いていて砂ぼこりがものすごく舞って目に砂が入り、コンタクトレンズが不適な状況
- 普段使い慣れないコンタクトで違和感があって気になる
- 目が充血するなど不具合が起きた
など、様々な思わぬ出番が考えられます。



視界はコンタクトの方が良いですが、目のトラブルが発生した時のことを考えるとメガネも携行するのが無難です。
私は日帰り登山でもメガネをハードケースに入れて携行することが多いです。また、1泊山小屋泊の場合は、滞在中にメガネを使います。コンタクトを外した就寝後に、トイレに行くのにも使います。薄暗くなった消灯後にトイレ行くにはある程度の視力が必要です。
メガネはハードケースで携行





ハードケースに入れるのも大事なポイントです。
山小屋で他の人に踏まれてしまうなんてこともあるでしょう(みんな疲れていますから、足ふらふらです)。ソフトケースだとギュウギュウに荷物が詰まったザックの高い内圧や、登山中の転倒により、メガネが歪んだり傷ついたりする可能性がありますが、ハードケースならよほどの圧力が加わらない限り大丈夫です。(登山歴10年以上ですが、ハードケースに入れてメガネが変形したことありません)



メガネを買った時に付いてきたハードケースで大丈夫です☆
まとめ
- 登山時には1Dayのソフトコンタクトがおすすめ
- 最低1回分の予備コンタクトの両目分を持つ
- メガネも持つ(ハードケースに入れる)
昨今、コンタクトレンズも通販サイトを有効に活用すれば、費用を抑えて手軽に購入できます。
ご参考
富士登山の装備・持ち物リスト「42項目」
- -遭難、怪我のリスクを防ぐ最重要装備
- ◎-登山の安全性・快適性が向上する装備
- ○-登山の安全性・快適性が多少向上する装備
- △-あれば便利な装備
- ザック(リュックサック・バックパック)
- ○ ザックカバー
- ◎ ヘッドライト・ヘッドランプ
- ◎ 予備電池
- 登山靴・トレッキングシューズ
- ◎ フットスパッツ
- △ 水筒
- △ 防水スタッフバック
- △ カメラ・デジカメ
- ◎ トレッキングポール
- ◎ サングラス
- ○ 腕時計
- ◎ 富士登山ルート地図・マップ
- ○ ビニール袋
- △ トイレットペーパー
- ◎ 洗面用具
- ◎ 携帯電話
- お金(100円玉など)
- ○ 耳栓or携帯ミュージックプレイヤー
- △ 使い捨てカイロ
- ○ メガネ、コンタクト
- ○ 酸素缶
- △ サバイバルシート
- △ 履き替える靴やサンダル
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