- 駐車料金の相場は1回1000円
- 山麓の駐車場⇔五合目登山口の往復で約2000円
- トイレでもチップ料金は200円か、300円
- 山小屋での買い物・食事 数百円
- 焼印は200円 or 300円
- 山小屋の素泊まり:6000円~、1泊2食付(夕食・朝食):8000円~ (※コロナの影響や物価上場に伴いコロナ以前より価格は上昇傾向。繁忙時期は平日より上昇。)
- 経験上、滞在費✕1万円が目安(1泊2日の場合は2万円)
- 基本、現金支払い(一部クレジットカード使える小屋もある)
以上のように、富士山を登る上で、様々な費用がかかります。
目次
山麓の駐車場の料金
マイカーで来られる方は、各登山口の山麓の駐車場に車を停めることになります。
駐車料金の相場は1回1000円です。(日帰りでも、数泊でも料金は一緒です)
山麓の駐車場⇔五合目登山口までのシャトルバス運賃
タクシーは高額なため、多くの方がシャトルバスを利用しますが、山麓の駐車場⇔五合目登山口の往復で約2000円(規制区間により金額が異なる)になります。
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トイレのチップ料金(協力金)
登山時間が最短ルートでも8時間以上と非常に長いこともあり、だれしもが1度はトイレを使うことになると思います。各登山道には多数のトイレが設置されていますが、そのほとんどが山小屋に併設されていて、利用はチップ制(別名:協力金)になっています。
どのトイレでもチップ料金は200円か、300円です。富士山には数十万人登っていて、日帰り登山でも2~3回はトイレを使うことになります。トイレに行きたくなったときにすぐに取り出せるように、100円玉を6枚程度用意しておくとよいでしょう。
【富士山のトイレの歴史】富士山(静岡、山梨県)では00年頃まで、5合目より上にあるトイレでは、たまったし尿を放流する方式だった。悪臭が漂い、山肌に汚物とトイレットペーパーが付着して白い跡を残す「白い川」が問題化した。当時、国内外のメディアで報じられたこともあり、環境省や静岡、山梨両県は02年からトイレの整備を進めた。5合目より上の50か所を▽カキ殻にすむ微生物が汚物を分解する「浄化循環式」▽おがくずと汚物を混ぜて分解、堆肥化する「バイオ式」▽タンクに汚物をためる「くみ取り式」▽タンクに設置したバーナーで汚物を燃やす「燃焼式」――などの「環境配慮型」に切り替えた。
(出典:2016年08月15日 Yomiuri Online 山のお供に携帯トイレ)
山小屋関係者から聞いた話ですが、「し尿の処理はものすごくお金がかかる」 と言っていました。具体的な金額は忘れてしまいましたが、その金額を聞いてかなり驚いた記憶があります。
- 整備に要した事業費(総額)約3億4千万円
- 支出:約2,565万円 (年間維持費)
- 協力金収入:約480万円 (おそらく登山者が入れてくれたお金)
- 利用者数:31,976人
上記のデータを見る限り山頂のトイレはチップ(協力金)では維持費をまかなえていないことがわかります。また、富士登山のオフィシャルサイトに”山頂トイレの年間維持管理費:約5,000万円”と記載(記事はこちら)ありました。
山小屋で飲み物、食べ物の購入費
富士山の山小屋には飲み物や行動食となるお菓子、カップラーメン、軽食などいろいろな食べ物を購入することができ、それを食べるのは山登りの楽しみの1つです。
値段は下界より高く、富士山プライス(日本一高い?)になっています。価格の値上がりは標高に比例します。
今までの経験より、軽量化するならお金がかかっても山小屋の売店を有効活用をおすすめします。特に飲み物系です。富士登山となるとだいたい1~1.5リットルの水分が必要となります。麓のお店でその量の飲み物を買うのもいいですが、ザックが非常に重くなり、無駄に疲れます。富士山にはたくさんの山小屋の売店があるのですから、手持ちの飲み物は多くても1リットル程度に抑えて、足りなくなったら山小屋で購入するのがオススメです。標高が上がっていくと500mlの水が500円くらいになりますが、水よりもお金の方がずっと軽いです。逆にお菓子などの行動食は、そもそも非常に軽いためあらかじめ準備しておくといいでしょう。
袋菓子系は標高の上昇に伴う気圧の低下でパンパンに膨らみ、爆発orザックの容量を圧迫させるのでお気をつけください。山頂で撮影した未開封のかっぱえびせん・・・もうパンパンです。その様子を見るのも、たのしい思い出になるのですけど。
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焼印
富士登山と特徴といえば焼印!費用は200円~500円が相場です。
あまり知られていませんが、木製の棒(金剛杖)だけでなく、板でも押してもらえます!
長さの異なる金剛杖、板(焼印帳)が販売されている山小屋も
正直、(現代的なトレッキングポールに比べると)長い金剛杖は山を登りにくい・岩場で邪魔になるため、「焼印ほしいけど金剛杖はちょっと・・・」という方は、短い棒や板がおすすめで、ザックにも収納しやすいです。金剛杖に関しては、トレッキングポールのページに詳細を記載しています。
頂上の神社の刻印・御朱印・お守り
富士山の頂上には2つの神社(久須志神社・浅間大社奥宮)があります。
久須志神社(くすしじんじゃ)[標高3,715m]
浅間大社奥宮(せんげんじんじゃおくみや)[標高3,712m]
富士山山頂にある2つの神社(久須志神社・浅間大社奥宮)でお守り・御札・御朱印・金剛杖への刻印を頂くことが可能です。刻印とは、印の金型に粉を塗ったものをハンマーで打ちつけるもので初穂料が300円、御朱印は初穂料1,000円、お守り・御札は様々あります。(※初穂料は変動する可能性あります)
富士山頂限定のお守りが並んでいます。
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富士山頂郵便局
富士山頂郵便局は浅間大社奥宮の横に併設されています。
登山証明書の発行(500円)、山頂オリジナル商品が販売されています。富士山の風景入日付印などの押印サービスがあり、はがきを送れます。
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山小屋の宿泊費
山小屋に1泊する場合は、別途宿泊費がかかります。宿泊費は、山小屋によって結構異なりますが、
- 素泊まり:6000円~
- 1泊2食付(夕食・朝食):8000円~
となっています。
コロナウイルス対策に伴い宿泊定員を数割下げていてコロナ以前より価格は上昇傾向です。富士宮ルート上の山小屋はどこも一律料金ですが、その他のルートは山小屋により料金設定が異なります。土・日・祝日・お盆など繁忙時期は平日より値上がりする小屋が多いです。具体的な宿泊料金は ”富士登山の山小屋リスト” に各山小屋のリストとWebサイトをリンク付けしていますので、そちらよりご確認ください。
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その他
天気が大荒れになり、山小屋へ避難するときにもお金がかかります。
2010年、須走口から登ったとき、あまりの強風と豪雨で山小屋に避難したことがあります。その時に、休憩料金として1000円ちょっと必要と言われました。私と友人は山小屋に入りましたが、小屋に入らず外で難をしのいでいる登山者も多数いました。
山小屋側としては、これだけ荒れ狂う悪天候の中の避難場所として、無料で登山者を受け入れたい心情はあると思うのですが、それをやってしまうと登山者の多い富士山の場合は小屋の中に人があふれかえってしまいますし、小屋は民営ですので、経営の観点から難しいところもあるのかなと思います。その時の記事は↓
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猛烈な風と雨が全身を襲う
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最後に
富士山であれもこれもすると、ある程度の費用はかかります。
「必要最低限の装備・日帰り登山・富士山に登って降りるだけ」でしたら費用も最小限になりますが、一泊するなど富士山の滞在期間が長くなると、それ相応の費用になってきます。
私の場合は、富士山までの移動交通費を除いて、登山中の所持金は滞在費✕1万円を目安にしています。日帰りであれば1万円程度、1泊2日であれば2万円程度です。
昨今、下界ではクレジットカードや電子マネー対応のお店が増えて、現金を触る機会が減ってきていますが、富士山では現金払いが主流でその他は対応してたりしてなかったり様々です。
富士山では100円単位がほとんど、1円・5円・10円・50円の支払いはほぼありませんので軽量化のためにも使わない硬貨は持たない、雨で濡れてしまわないように財布ごと防水袋(ジップロックなど)に入れるのがおすすめです。
装備・持ち物リスト
10年以上の登山経験を元に作成しました。安全・快適な登山の参考になれば幸いです。
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毎年恒例のマイカー規制により、富士山の麓の駐車場から各登山ルート(吉田ルート、須走ルート、富士宮ルート)の登山口になる五合目まではシャトルバスorタクシーで移動します。(御殿場ルートのみマイカー規制なく、マイカーで移動できます)