
このページでは、安価で、富士登山で十分に快適に使える性能を持ちながら、使用者の評価の高い製品を厳選して紹介しています。
新しく何かを始めるとなると、必要となる装備や持ち物の購入でそれ相応のコスト(費用)がかかりますが、過剰な性能に伴う無駄な出費は避け、心地よく支払える範囲内に収めたいところです。それとともにパフォーマンス(性能)も大切になっています。ここで求められるパフォーマンスは、近隣の低山用でも、ヒマラヤなどの過酷な高所登山用でもなく、富士山を登るのに耐え・快適に登るための性能です。
また、登山用品店に並んでいるブランド品だけでなく、安価なネットブランド(店舗で販売されておらずネット販売のみ)の中でも使用者の評価が高く、富士登山用に必要十分な製品も積極的に紹介しています。
ぜひ、参考にしてみてください。



元登山ショップ店員(約4年勤務)&登山歴15年以上の当サイト管理人が初心者向けに富士登山におすすめの登山装備を選んでみました。選考の基準で最も大切にしていることは、コストパフォーマンスです。
雨具・レインウェア
[雨天時必須・高性能防寒着としても活用]
\ 現場の声 /
購入せずにレンタルで済ますことも可能



最近では登山用品のレンタルサービスが充実しています。
- 普段全く登山せず、今後もする予定が不透明な方
- 登山には興味があるが、今後も続けるかわからない方
- 身体の成長期が終わっていない子供
上記に当てはまる方は、購入よりもレンタルの方が約1/3程度の費用で済み経済的です。富士山向けの登山装備の一式セットだけでなく、レインウェア単体でのレンタルもあります。
雨具・レインウェア・カッパの選び方



上下別の雨具であれば全身を防水してくれますが、ポンチョやコンビニで売っているようなビニールカッパは、雨が横から降ってくるような富士山ではあまり役に立ちません。
ビニールカッパ


ビニールカッパは、体をあまり動かさないようないような状況で短時間しようする場合にはいいかもしれませんが、防水透湿性がまったくないので運動して汗を大量にかくような登山にはまったく不適です。



ビニールカッパを使って登山をすると、ものすごい蒸れて雨で濡れてるのか、汗で濡れているのかわからないぐらいの状況になるそうです。
また耐久性がないため強風で破けることもあると聞いています。最近、富士登山ではビニールカッパを使っている人はさすがにあまり見かけなくなりました…が外国人登山者は着用率高めの印象です。
ポンチョ





ポンチョは簡易的で短時間の使用では重宝しますが、強風時に煽られやすく富士登山には不向きです。
富士登山で少し見かけるのはポンチョです。ポンチョはザックも含めて上半身を覆えるのでとても便利です。しかし、ひざ下の下半身は丸出しになってしまいます。富士山は7合目くらいからあまり木が生えていません。木が生えていないので、風が直接登山者に直撃します。富士山の雨はその強い風にのって体にバチバチと横から降ったりします。ポンチョは簡易的で短時間の使用では重宝しますが、富士登山には不向きです。
富士山では強風になることが度々あります。一定の風ではなく強弱のある変則的な強風で、特に一歩足を前に出すために足上げして一本足で立っている状態になった瞬間に変則的な強風がくると、体が風に押されてバランスを崩して倒れそうになったこともあります。子供にポンチョを着させている様子が散見されますが、風を受けやすい構造のポンチョは強風になると煽られて危なく、おすすめしません。
\ 現場の声 /
上下別の雨具





上下別の雨具(別名:セパレートタイプ)といっても目的に応じて様々(例:登山用、釣り用、バイク用、自転車用など)ありますが、それぞれの用途に合わせた仕様となっているため、基本的に登山には登山向けに作られた雨具が最適です。
登山用の雨具は、
- しっかり雨の濡れから守る高い防水性(耐水圧)
- 水を弾き、汗の蒸れもある程度放出する(撥水性、透湿性)
- 頭部にフードが付き、フィット感を調整できる
- 登山靴を履いたままで着脱できる(少し慣れ必要)
- ポケット位置が高く、ザックのショルダーハーネス(肩のベルト)と干渉しない
といった構造になっていて、山の厳しい天候下での長時間の歩行に耐えうる性能・構造になっています。





特に使用頻度が非常に高いポケットは、ザックのウエストベルト(腰回りのベルト)との干渉を防ぐため、位置が高いです。


登山用の雨具・レインウェアに求められる性能


2010/07/29 富士山が大雨と強風で退却



登山用のレインウェアは耐水性、撥水性、透湿性、機能性、強度、軽量性が求められます。
それぞれを簡単に説明します。
- 軽量性 ⇒ 重量のこと。軽ければ、それだけ持ち運ぶときの負担が減る
- 耐水性 ⇒ 表地から水圧をかけたときに裏側に水が染み出すまで、どの程度耐えられるかという性能
- 撥水性 ⇒ 水が表地の表面をコロコロと転がり、水をはじく性能
- 透湿性 ⇒ 水蒸気が生地を透過する性能
- 機能性 ⇒ 実際に使ったときにの使いやすさ、快適性能
- 強度 ⇒ 生地の引き裂き強度



登山用のレインウェアというのは、こういったそれぞれの性能が絶妙に組み合わされています。
レインウェアの各性能をもう少し詳しく知りたい方はこちら


レインウェアの各性能を少し詳しく解説します。
- 耐水性 ⇒ どれだけの水圧に耐えられるか?の指標。耐水圧が低いと、雨が降ったとき濡れた場所に座ったときに水がウェア内に染みやすくなる。濡れた場所に膝をついたり、肘をついたりしたときにレインウェアの生地に局所的に水圧がかかり、耐水圧が低いと中に水が染みてくる。縦走テント泊などでザックが重い場合は、ショルダーハーネスが乗った肩の部分 に水が染みることもある。体重75kgの人が座り込むと約0.2kg/cm2の圧力がお尻の部分にかかり、膝をついている時は、約1.1kg/cm2にな ると言われています。 0.2kg/cm2の圧力を耐水圧に換算すると 2,000mm、1.1kg/cm2の圧力をを耐水圧に換算すると11,000mmになります。(因みにゴアテックスの低水圧は初期値で45,000mmと非常に高い耐水圧があり高性能です)
- 撥水性 ⇒ 透湿性を引き出すのに欠かせない性能が撥水性。撥水性が低下すると生地の表地(ナイロン等)が濡れてしまい水の膜を作り、防水透湿素材の透湿性を阻害し蒸れやすくなる。
- 透湿性 ⇒ 登山は汗をかく。この透湿性が低いと自分の出す汗でウェア内にこもってべちゃべちゃになり汗冷えして状況によっては危険になる。ただし、肌着が速乾性のものでないと透湿性の性能は発揮されにくい。(綿はダメ)
- 機能性 ⇒ 機能性が高いものはジッパーが止水ジッパーになっていたり、フードの紐がしめやすかったり、ピットジップが付いていたりして快適に登山が楽しめる(実際に使ったときにわずらわしくない)作りになっている。
- 強度 ⇒ 生地の強度。これは表地のナイロンやポリエステルの強度でほぼ決まる。強度が強いと、使用による磨耗に強く、登山中に転倒したときでも生地が裂けにくい。傾向として強度が高いものは、レインウェア自体の重量が重くなる。
- 軽量性 ⇒ 登山においてレインウェアを使う出番は多いが、使わないときにはザックの中に収納して持ち運ぶことになる(特にレインパンツ)。レインウェアが軽いと背負う荷物がそれだけ軽くなる。それだけでなく、軽いと着心地も非常に軽く登山中の動きが楽になる。軽量性と生地の強度はトレードオフの関係にある。
また、あまり知られていない指標として経年劣化についても追記しておきます。
経年劣化で性能が低下 レインウェアの各性能の数値はあくまで初期値(最高値)で、その後の使用や月日の経過で性能は徐々に低下していきます。登山系のレインウェアの透湿性・耐水圧の初期値が非常に高いものが多いですが、その数値は徐々に下がり、いつか実使用で雨が染みてくるようになった時、レインウェアとして使えなくなります。



ポリウレタン系の防水透湿素材のレインウェアは加水分解による経年劣化により、耐用年数はおおよそ5年が目安、と言われています。
一方、PTFE原料のGORE-TEXのレインウェアでは10年程度使えた、との声を複数聞いており、耐用年数が高い印象です。



私はポリウレタン系とGORE-TEXのレインウェアを両方使ってきている経験ありますが、ポリウレタン系は購入から5年程度経過したある日、雨天の登山で着用していたら雨がじわーっと染み込み服が雨で濡れたようにベチャベチャに濡れました。
GORE-TEXのウェアは購入して約10年程度使ったことあります。
登山用レインウェア市場の全体像
市場に出回っている登山用レインウェアはメーカーにより価格設定が大きく異なりますが、大きく分けると2種類に分類できます。
- 初心者・入門者用モデル:ジャケット&パンツ合わせて1~2万円程度
- 中級者・上級者用モデル:ジャケット&パンツ合わせて3~5万円程度
初心者用と中・上級者用では、使われている防水透湿素材、ファスナー素材、その他細部の作りが明らかに違います。また、重量においても中上級者モデルは高性能素材の利用により可能な限り軽量化されているものがほとんどです。
肝心の防水透湿性能を比較すると、新品の初心者用モデルと中・上級者用モデルではそれほど差がありません。しかし、使用頻度や経年による劣化スピードには差があり、初心者用モデルは約5年程度で水がしみて買い替えることになるのに対し、中・上級者用モデルで使われるゴアテックスなどの防水透湿素材を使用したものはより長く使えます。



富士登山の利用においては初心者用で必要十分です。ただ、今後何度も何年も登山で使う予定の方は多少価格が高くても中・上級者モデルの方が満足度が高いかもしれません。
低価格な初心者・入門者モデル



もし富士登山に1回行ったらその後は雨具を使う予定がそれほど無い、登山にはあまり行かないかな、という方は、初心者・入門者モデルのレインウェアがおすすめです。
ミズノ ベルグテックEX ストームセイバー Ⅵレインスーツ(安くて高性能☆☆☆☆☆)


ミズノ ベルグテックEXストームセイバーVIは、登山やアウトドア活動に最適なコストパフォーマンス優れた非常に人気のレインウェアです。高い防水性と透湿性を兼ね備え、登山に求められる基本的な性能を網羅しているロングセラーのレインウェアです。



高性能で値段が安い本格的な登山対応のレインウェアといえば、このレインウェアです!
ある冊子でミズノの開発秘話を読んだのですが、「高性能・高コスパの登山入門者用のレインウェアを目標として開発した」と記載されていました。日本の大手スポーツメーカーが本腰入れて開発したレインウェアのため、なかなか他社がこの価格&クオリティでに太刀打ちできないというのが実情です。



富士山は登山初心者も多く、ミズノ ベルグテックのレインウェアは富士登山中によく見かけます。
ベルグテックEX ストームセイバー Ⅵの特徴


- ジャケットとパンツがセットになったトレッキングから日常まで、幅広く使えるハイスペックなレインスーツ。
- 高い透湿防水性に100洗耐久撥水加工の3層構造の素材を使用したフルシームシーリング加工の防水設計。
- コンパクトに収納できて持ち運びに便利なスタッフサック付きですが、簡易的にフード内に収納する事も可能な設計です。
- 裏側仕様:表地の裏にトリコットメッシュがボンディングされた素材で、2層素材に比べ、、肌側のベタつきを軽減
- ポケット:ベンチレーションになる胸ファスナーポケットつき。
- 裾仕様:調整可能なドローコードとストッパー付き
- フード仕様:衿に収納できるフード付き
- 上下セットで入るスタッフサック付きです。
- 100洗耐久撥水加工
- 耐水圧30,000mm以上、透湿性約16,000g/m2-24h
- 40dナイロンリップストップの3層素材を使用
- 製品重量:約550g(Mサイズ)


登山用レインウェアとしては、スタンダードな3層構造です。少し重量はでますが、摩耗耐久性の高い構造です。







「耐水圧:30,000mm以上、透湿性:約16,000g/m2-24h」は、エントリーモデル用の登山レインウェアとしては非常に優秀な数値です。
また、撥水性能が高いのも特徴です!
【撥水性】
100回洗濯しても水をはじく、耐久撥水加工。


新しい撥水処方で糸の1本1本まで均一に撥水性が行き渡るような細かい加工を施しています。雨がウエアについても水玉になって生地表面を飛び跳ね、飛び散ってしまうような強い撥水加工です。



撥水性能が弱いと表面のナイロン生地がベッチャリと水濡れしてしまって(性能試験では数値が高くても)実使用では透湿できなくなってしまいます。ベルグテックは撥水性能が非常に高く、雨の中でもちゃんと透湿できる性能を持っています。



ベルグテックより安価なレインウェアはありますが、この撥水性能が弱い傾向あるようです。耐水圧や透湿性が数値上は高くても撥水性能が弱いと蒸れます。低価格でもちゃんとしているのがミズノのベルグテックレインウェアです。
実際に使用した感想



富士登山で使ったことあります。(普段は上下で4~5万円のレインウェアを使っているので、その半額以下のベルグテックを比較するのは酷ですが)


温度調節のためのフロントファスナーの開け締め、ポケットの開け締めは、もどかしい感じがありました。


ファスナー部やポケット口は、雨が衣服内に侵入を防ぐフラップ構造
細かいところの作りが入門用レインウェア感ありますが、この価格なのでそれはしょうが無いですね。



サイズ感は、適度な余裕があり、私は普段はLかXLですが、Lサイズで全く問題なかったです。



このレインウェアは中に中間着(フリース)等を着ても大丈夫なサイズ感で設計されていますので、ゆったり目です。


下山途中に雨



登山中に小雨降りましたが、撥水性や透湿性に関しては普段使っているハイエンドレインウェアに比べると「少し性能が落ちるかな」程度で、登山用としては全く問題ないレインウェアだと思います。
このレインウェアよりも高性能なものを求めると、上下セットの価格で1.5~2倍程度の金額になりますので、「できるだけ低価格でちゃんとした富士登山対応のレインウェアが欲しい」という方に最適なレインウェア候補になると思います。





amazonのオンラインショップでは、現行モデルの「ベルグテックEXストームセイバーVI」の他に、旧モデルの「ベルグテックEXストームセイバーV」も併売されています。
撥水性能・耐水圧・透湿性は全く同じです。デザインやカラーラインナップが異なります。また、同サイズにおいてVに比べてVIの方が20g軽量化されています。



現行モデル(VI)の方がブラッシュアップされていますが、旧モデル(Ⅴ)の方が価格が安いこともあります。大きくは違いませんので、実売価格を踏まえて検討されるといいと思います。
amazonに1000件以上のレビューがあり、富士登山での使用レビューがありましたので、いくつか引用しました。
ユーザーレビュー(メンズ)
- 相変わらずの快適性:10年以上前の富士登山の時に古いモデルを購入し、今回自転車通勤用にリピートしました。適度な薄さて防風と多少の防寒性もあり、防水と蒸れ防止効果は相変わらず素晴らしいです。より高額な軽量な競合品も試した事がありますが、合羽としての機能はミズノが勝ると思います。
- 蒸れてない❗:富士登山用に購入しました。当初は安いカッパ的なので行こうと思ってたのですが、山頂で濡れると大変だと聞き、良いものを探したらこのモデルになりました。着心地も良くて動きにもフィット。雨も全く通さず快適。しかも全く蒸れない。これは良い商品に出会いました。登山当日も多くの人がこのモデルを着ていましたので人気のほどが伺えますね。お勧めできる素晴らしい雨具です。
- 富士山登山でしっかり活躍:富士山登山で使用。1日目は降ったりやんだり、パンツにファスナーがあるので、脱いだり着たりも楽。雨は完全にシャットアウト、中の蒸れも気にならなかった。また、防寒着、防風着としても役に立った。
- 富士山実着:土砂降りの富士山で着用しました。雨漏りもなく、蒸れも気にならなかったです。しかし、気温が高くなるとどうかはわかりません。ポケットの中がメッシュになっているので、暑い時は通気出来るかも。
[出典]amazon・楽天
最新モデル(Ⅵ)のメンズ用
旧モデル(Ⅴ)メンズ用
旧モデルの方が安いかも?


女性用(レディース)


ユーザーレビュー(レディース)
- 初心者の私には最適でした:登山用に購入。透湿性には毎回驚かされます。重さは仕方ないかな?丈夫で長持ちしてます。
- 弾く雨粒コロコロ、大雨でも安心!:前もベルグテックで、登山で使ってて6年前くらいで劣化してきたので買い替えです。あまり使ってなくても劣化はしていきます。(雨弾くけど縫い目から一部浸水した)今回、一瞬躊躇したのは、このⅥシリーズのカラーがすべて派手すぎること。撥水はかなり良いです、大雨使用はバイザーかキャップ併用をオススメします、顔は濡れます。コロコロ流れる雨粒はクセになるくらい、ちょっと楽しい気分になる。快適さと撥水を求めるならオススメです。オシャレかどうかはまた別というか・・。
- 丁寧な作りです:SBサイズでレインウエアとしてちょうど良いゆとりでした。ファスナーはYKK、縫製もしっかりしています。パンツはウエストゴムのほかにドローコードでさらに締めることができます。パンツの裾にもジッパーがついていてシューズを履いたままの着脱も可能です。まだ雨の中で来ていないのですが、シャワーをかけたところ撥水にも問題なしです。上着の色はコーラルピンクなのですが、パンツのグレーとの組み合わせも良く、大人にも似合う良い色だと思います。登山で着用予定なのでとても楽しみです。
- ちょうど良い大きさ、丈夫:富士登山に使用しました。生憎、天候が良く、レインスーツとしては使用しませんでしたが、防寒用として使用しました。他の口こみの評判通りで問題なく登頂できました。
[出典]amazon・楽天
最新モデル(Ⅵ)のレディース用
旧モデル(Ⅴ)レディース用
旧モデルの方が安いかも?
より詳しい解説は下記ページに掲載しています。


トレッキングポール・ストック
[バランスを取りやすく膝への負担を軽減]



用意するならI字型(2本)が断然オススメです。最近は、登山ショップに置いてあるメーカー品に比べ、ネットブランド(実店舗で置いていない、ネット専門ブランド)がコストパフォマンスに優れて、購入者の満足度も高いようです。
以下、アルミ製、カーボン製のコストパフォーマンスに優れた製品を紹介します。低価格重視の方にはアルミ製、体力に自信のない方には軽量なカーボン製をおすすめします。
DABADA 軽量アルミ製 トレッキングポール 2本セット アンチショック機能付(220g/本)



















登山系の通販ランキングで長年上位にいるトレッキングポールです。2本セットで3千円程度と低価格で557,700本の販売実績があります。
解説動画もあります↓
- 原産国:中国
- 製品安全協会承認品(SGマーク取得)
- 新品、2本で1セットです。
- サイズ:収納時56.5cm 使用時 最長120cm
- 重量:約220g(1本)
- 素材:アルミニウム合金7075
- 付属品:取扱説明書・トレッキングキャップ, バスケット
ポールの長さは 最長 120cm なので、長身の方以外は大丈夫だと思います。身長の大きな方は130cm程度まで伸びるものを使ったほうが良いでしょう。(私は身長176cmで最大130cmまで伸びるトレッキングポールを使っていますが特に長さ不足を感じたことがありません。過去に120cmのを使った時は下山するときに少し短いなと感じました)
さらに、アンチショック付きなので、肘への負担も軽減されます。
近年、トレッキングポールの普及に伴い登山中にポール先端のキャップが外れ、登山道のあちこちに散乱してしまっているのが問題になっていますが、スクリューキャップで外れにくくなっているのもポイントが高いです。(ただし、このタイプはキャップなしで使い続けると岩などに当たりスクリューが徐々に削れてキャップが付きにくくなります)
約220g(1本)、2本で440gは、多数あるアルミ製トレッキングポールの中でも軽量な部類に入ります。普通の登山ショップで販売されているトレッキングポールは、同程度のものでも2倍以上の価格になるため、コストパフォーマンスに優れています。同社製品で、より軽量なカーボン製のトレッキンポールもあります(カーボンポールは1本175g/¥5,000)ので可能な限り軽量化したい方はそちらもぜひ検討されてみてください。
amazonのカスタマーレビューの中に、実際に富士山で使われた方のレビューが多数ありますので、一部掲載します。
ユーザーレビュー
- 使いやすい商品です:富士山登山行くために購入致しました。メーカー品は高額な商品が多かったので、そこまで使うことは無いと思い安くて丈夫そうなものを探していました。実際に高尾山で少し練習がてら使用して富士山でも使うことができました。私はこの金額で買えて満足しています。収納もしやすく、標高の高い山の時しか使用しませんがいい買い物がで来ました。ありがとうございました。
- 値段以上でした。:初めての富士山挑戦に選びました。身長に合わせて長さ調節が出来、グリップも握りやすく、値段以上に良い商品でした。
- かなりいい:下りの膝痛緩和のため買いましたが、上りがかなり楽になりました。雲取山、天城山、富士山と使いましたが今のところ壊れることもなく、かなり役立ってます。
- 必要にして十分な品。富士山完登できました:本品は、生産地こそ海外ですが日本メーカーさんの品質管理の元、丁寧に生産されているのだなと感じました。内外の有名ブランドだと何倍もの価格ですが、良い品をこれだけ安価に提供していただきダバダさんありがとうございます♪富士山では同じポールをたくさん見かけました。このポールで正解でした👍
- 富士登山2回耐性あり:はじめての登山で富士宮ルート、翌週に富士吉田ルートと、この夏2度、富士山へ登る際に使用しましたが、耐久性が充分にあり、全く支障ありませんでした。
[出典]amazon・楽天




より詳しい解説は下記ページに掲載しています。


サポートタイツ
[筋肉痛や膝痛を軽減]


メリット



メーカーやモデルによって性能は異なるりますが、各種サポートタイツに共通する基本機能を調べてみました。
- 着圧(コンプレッション)機能
→適切な着圧で加圧することで、血液やリンパの流れをスムーズにする - 筋肉の動きをサポートする
→運動時の余分なブレを抑制し、足のスムーズな動きを補助する。 - 疲労を軽減する
→脚や股関節、ヒザなどの疲労や痛みを軽減してくれる - 吸汗速乾
→生地が汗を吸い上げ、乾かします
デメリット
- 加圧するので当然圧迫感がある
- そもそもきつめにできているので、着たり脱いだりするのがけっこう大変
どのサポートタイツが良いのか?
現在販売されているサポートタイツで有名どころは、
- CW-X(シーダブリューエックス)
- C3fit(シースリーフィット)
- SKINS(スキンズ)
というところでしょうか。



上記3つは、山仲間が使っていたり、著名な方が登山で使っている、とかで私の耳に入ってくるブランドです。各ブランドでさまざま特徴があるようなので、インターネットでいろいろ調べてみましたが、登山用のサポートタイツとして歴史と実績があり評価が高いのは、CW-X(シーダブリューエックス)かな?と思われます。
CW-X(シーダブリューエックス)のラインナップ





CW-Xは、下着で有名なワコールの商品です。テーピングの効果を得られるウェアとして開発されました。
一人の女性社員がスキーで膝を痛め、テーピングの効果を知ったこと。関節の負担を軽減するテーピングには専門知識が必要なことから、誰でもテーピングの効果を得られるウェアをつくれないか、という発想のもと商品が生まれた。
【公式動画】CW-X|身にまとうテーピング
2025年時点で、CW-Xのタイツはサポート力の違いで主要7モデル展開になっています。
そのうち、サポート機能を持つ登山対応のロングタイツは下記3モデルです。
- ベーシックモデル
※サポート部位⇒段階着圧のみ - ジェネレーターモデル(下半身フルサポート)
※サポート部位⇒腰・股関節・おしり・ふともも・ひざ・ふくらはぎ・段階着圧 - エキスパートモデル(股関節・ひざサポート)
※サポート部位⇒股関節・ふともも・ひざ・ふくらはぎ・段階着圧



機能的(サポート部位の数)は、
ジェネレーター > エキスパートモデル >> ベーシックモデル
となっていて、価格も機能に比例しています。
登山用となると、
- ジェネレーターモデル(カラダへかかる負荷を軽減したい方)
- エキスパートモデル(ひざの負荷を軽減したい方)
が該当します。メーカー公式サイトは登山・トレッキング用途は上記モデルを推奨しています。
(※各モデルの中でも丈の長さによって、ハーフ、セミロング、ロングがありますが、登山用としては日焼け対策・求められるサポートを考慮するとロングタイプが最適で、明らかに利用者の口コミも多いですので、ロングタイプのみ紹介します。)



サイズ幅の真ん中ぐらい(例:身長178cm,ウエスト88cm ⇒Lサイズ)なら選びやすいですが、境目の場合は実際に試着して確認したいところです。
CW-X ジェネレーターモデル(ロングタイプ)



「ジェネレーターモデル」は、サポート機能が腰・股関節・おしり・ふともも・ひざ・ふくらはぎ・段階着圧で、下半身を守るCW-Xのハイサポートモデルです。


ジェネレーターモデルには大きく5種類あります。※[ ]内は品番です
- ジェネレーターモデル ホット(スキーなど冬向け)[HZO719]
- ジェネレーターモデル [HZO639]
- ジェネレーターモデル(環境配慮:リサイクルナイロン糸使用、少し安い)[HZO669]
- ジェネレーターモデル 2.0 [HZO699]
- ジェネレーターモデル クール [HZO779]



1つのモデルに5種類もあって、かなりわかりにくいです!でも数種類試着したら違いありました。
結論として、富士登山におすすめなのは、
- ①ジェネレーターモデル [HZO639]
- ②ジェネレーターモデル(環境配慮:リサイクルナイロン糸使用、少し安い)[HZO669]
- ③ジェネレーターモデル 2.0 [HZO699]
の3種類です。
通常のジェネレーターモデル①と②はテーピング部分に縫い目があるのと生地がしっかり目です。



試着した中で一番着心地が良かったのは③ジェネレーターモデル 2.0です。
テーピング部分がシームレス(縫い目が無い)で生地も透けない程度に薄くて着ていて楽でした。メーカーHPにも「軽さとはきごこちを追求(イチロー愛用アイテム)」と記載ありますが、確かに納得の仕上がりになっています。ただ、価格も一番高いため、価格重視なら普通のジェネレーターモデルがいいかもしれません。
ハイサポートモデルだけあって、総じて、非常に効果が体感できている方が多いようですね。メンズ、レディース共に登山利用者の評価が非常に高く、みなさんほぼ五つ星です。
ジェネレーターモデルには、セミロング丈とロング丈がありますが、登山用途ではロング丈が普及しています。(登山でセミロング丈を着ている方はほとんど見たことありません)
以下、登山に使った方のメンズ用とレディース用のレビューになります。
メンズ用のレビュー
ユーザーレビュー
- フルサポートが良い:ジェネレーターは下半身のフルサポートがすごいです。エキスパートも使用していましたが、こちらはタイツ感覚でした。窮屈感ではありますが、ウォーキングや登山でもジェネレーターがおすすめです。
- 登山、後数年は楽しめます:寄る年波 下山時 膝が痛くて 山頂でサポータを巻いて下山していましたが これを履いての登山 そんな必要なくなりました。登りも 足がスムーズ上がり 使用していた 登山ポールが不要に・・ 洋服サイズはMですが ワンサイズ下のSを 購入これも正解でした。
- 足の関節の負担を下げてくれる。:登山に良く行くのですがこのタイツを履いて走行すると下半身が軽くなったような、関節の痛みがなくなりましたよ!
- 膝と腰の痛い人が運動する時は、これが最適:私は現在72歳。3枚持ってます。13年前から使用してます。ジョギング·登山には必需品。現在膝が痛い人でも、これを履いて運動すると目からウロコです。ぴちぴちサイズでないと効果が薄い。私は175cm.73kgで「M」が最適です。普通はLと思うでしょうが、Mサイズです。
[出典]amazon・楽天







モデルによってはamazonで1000件以上のレビュー付いてます。店舗では最も高く着心地が優れたジェネレーターモデル 2.0ですが、ネットだと価格変動によってはそれほど差が無いこともあるようです。私が確認した時は、メーカー価格順と実売価格が一致してませんでした。
レディース用のレビュー
ユーザーレビュー
- 他丁度良い感じで満足しています。:富士登山に向けて身体の負担を少しでも軽減できればと思い購入しました。購入後試し履きで1時間ほど歩いてみましたが、程よいサポート感で良かったです。身長161cm体重52.5kg サイズL。Mでは少しキツく長時間の着用は疲れるかと思いました。
- よかった:登山のために買いました。腰痛、股関節痛がある為、少しでも楽になればと買いましたが、結果は良かったです!本格的な山に登ったわけではありませんが、2日続けて軽めの山を登りましたが、履いている間は足の疲れも感じず、気のせいか登りも楽に感じました。脱いで歩くと足のコリを感じたくらいです。腰痛と股関節痛も出ず、楽しい登山ができました。今まで8000円位のスパッツを履いてましたが、初めからこちらにすれば良かったです。高い分の効果はあると個人的には思います!
- やっぱりこれ:長年愛用しています。ウォーキング ジョギング 登山 やっぱりこれじゃないとしっくりきません。
[出典]amazon・楽天
CW-X エキスパートモデル(ロングタイプ)





エキスパートモデルは、着地時の衝撃からひざを守り、サポートラインが筋肉のムダな動きを抑え、運動時の筋肉の疲労軽減が期待できます。「ジェネレーターモデル」より機能が少ない分、価格も手頃になっています。
エキスパートモデルは、
- エキスパートモデル 3.0
- エキスパートモデル クール
先程のジェネレータモデル クールは、生地全体がメッシュ生地だったのですが、このエキスパートモデル クールは、股関節・お尻の割れ目部分がメッシュになっていますが、その他の生地はしっかりした生地です。(ジェネレータモデル クールとエキスパートモデル クールは、同じ”クール”と付いてますが、かなり作りが違います)
個人的には、通気性を考えるとエキスパートモデル クールがおすすめです。



ジェネレーターモデル 2.0とエキスパートモデル クールを試着したのですが、テーピング機能の多いジェネレーターモデル 2.0の方が着心地が楽でいいです。(さすがハイエンドモデル!) エキスパートモデル クールはテーピングがしっかりと膝に効いている感じが強いです。
予算を抑えて本格的なサポートタイツを試したい方は「エキスパートモデル」でも十分かもしれません。
以下、登山に使った方のメンズ用とレディース用のレビューになります。
メンズ用のレビュー
ユーザーレビュー
- さすがCW-X‼︎:以前から気になっていたCW-X。違うメーカーの物も登山やランニングに使ってみましたが、今回購入したタイツを使ってみて、実感しました。疲れ度が違います!体力と体の頑丈さが取り得でしたが、少しずつ体力低下と、節々の痛みがあり、高機能タイツでサポートしたいと思っていました。これは手放せないかもです。
- 中々いい:左膝、坂道上り下り時時々痛むので、購入。M購入するも、足の短い私には、若干長め。登山で初着用したが、膝痛に効き目抜群、全く痛まなかった。買って好かった。
- 膝が支えられる安心感:履いてみると膝の周りにテーピングされたような心地で安心感がある。圧着効果で筋肉の疲れを軽減する効果もあるという。登山用として購入した。メッシュが施され冷感効果もある薄手の夏用モデル。
[出典]amazon・楽天
レディース用のレビュー
ユーザーレビュー
- 膝に良いです:もともと同じ型番のものを持っていて、2つめの購入です。膝をガッチリ固定して、足の上げ下げが楽でした。登山には必須です。
- 機能性抜群!:同じタイプのものをずっと10年以上愛用してきました。まだ、使えるのですが今回新しくしました。毎週の激しいバドミントンと登山には欠かせないものです。これがないと、膝を痛めるのではないか心配です。
- 登山に最適:きつすぎず、ちょうどよかったです。登山の時に使用しましたが、嫌いな階段コースもいっもより、楽に登れました。
[出典]amazon・楽天
より詳しい解説は下記ページに掲載しています。


ヘッドライト
[山小屋泊の方は必須]
\ 現場の声 /
なぜ懐中電灯ではなくヘッドライトなの?



ヘッドライトは両手がフリーになり、視線の先が照らされるため、登山中でも、夜間のトイレでも安全・快適です!
夜道を照らす光源として、ヘッドライト以外にも懐中電灯やランタンなどがありますが、登山用には頭に装着できるヘッドライトを推奨します。懐中電灯やランタンのような手で持つ照明は、片手がふさがってしまうため登山には不向きです。消灯後に自分の荷物の中から、ものを探して取り出すにも、懐中電灯の場合は片手でもってザック内を照らしながら、もう一方の手で荷物をさぐって取り出すことになりますが、ヘッドライトは両手で探せるため効率的です。


ヘッドライトを持っていない場合や故障・電池切れの時はスマートフォンには、ライト機能を活用してください。
真っ暗な中で使用すると、周辺をぼんやりと照らせます。手持ちのヘッドライトの明かりが付かない、日帰り登山で予定より遅くなり暗くなって足元が見えなくなってきた、など不測の事態で活用できます。ただ、20~30分の使用でバッテリーを10%程度消費するそうで、長時間はバッテリー残量を確認しながらが良さそうです。
ヘッドライトの選び方


目覚ましく進化するヘッドライト





科学技術の進化により、最近販売されているヘッドライトは高効率・高光量・高効率のLEDのものがほとんどです。
直視できないほど猛烈に明るいものも多数あり、新品の電池をセットしたら最も明るいモードでも十時間程度も光り続けるくらい高効率です。10年程度前に購入したヘッドライトをお持ちの方は、一度、最寄りのアウトドアショップで最新のヘッドライトに触れてみると、その変貌ぶりに驚くことでしょう。



約10年前のハイエンドモデルより、近年モデルの低価格版の方が数倍も明るくなってます。
登山用ヘッドライトの老舗のブラックダイヤモンド社の同じ名前のモデルで比較してみました。
- スポット:90ルーメン(2012年) ⇒ 400ルーメン(2025年)
- コズモ:55ルーメン(2012年) ⇒ 350ルーメン(2025年)




光源から全ての方向に照射される光の量を表す単位で、数値が高いほど光の量が多くなるため明るくなります。登山ではどの程度のルーメンが必要なのか?と疑問に思う方も少なくないと思いますが、私は数年に渡って最大230ルーメン(製品名:dpx-533h,2014年購入)のヘッドライトを富士登山含め使ってきましたが、これでも十分に明るいです。


富士山の山頂ご来光に伴う夜行登山においては、
- ほとんどが足元を照らすのに使う
- 周囲にはヘッドライトをつけた多数の登山者がいて拡散した光で登山道が少し照らされている
といった特殊な状況です。最大光量のハイモードではなく、少し光量を落としたミッドモードで登ったこともあります。正直、富士登山ではこの230ルーメンのヘッドライトを使っていても十分に足元を明るく照らせます。



昨今販売されているヘッドライトは200ルーメン以上の物がほとんどで富士登山では十分です。明るさ以上に光の質・価格・機能性・軽量性などに注目して選ばれたらいいのでは、と感じます。
登山用のヘッドライトを選ぶときのポイントは
- LEDを使用したものを選ぶ
- 点灯時間
- 雨が降っても動作する防滴のもを選ぶ
- 照射距離、照射範囲
- 電源(乾電池 or 専用リチウム電池)
- サブLED
です。



最近販売されているヘッドライトはほとんどがLEDで点灯時間も長いため、雨が降っても動作する防滴のもを選ぶ、明るさ(照射距離)と照射範囲、電源(電池 or バッテリー)について解説したいとおもいます。
雨が降っても動作する防滴



登山の場合、雨が降る中でも使用することがあるため防滴は大切な性能です。
野外で使うことが想定されて販売されているヘッドライトのほとんどがこの防滴ですが、どの程度の雨や水没に耐えられるかは製品によって異なりますが、雨に耐えられるよう設計されているのが一般的です。
照射距離と照射範囲



登山時にはるか遠方を照らすことはあまり多くありません。大事なのは足元の照射範囲です。
昨今のヘッドライトは非常に明るく、照射距離も長いです。中には100m以上先まで光が届くものまであります。明るいに越したことはないのですが、登山時にはるか遠方を照らすことはあまり多くありません。それよりも、登山で使うときに重要になるのが足元の照射範囲です。


上の写真は、私が所有する2つのヘッドライトを比較したものです。暗くてわかりませんが、私が立って1つを頭に装着し、もう一つを手で持って頭と同じ高さに腕を上げて、下を照らしています。
左側のヘッドライトは、照射距離が100m以上あるもので明るいですが、照射範囲が局所的です。実際に登山で使ったのですが、明るいので照らした登山道の状況を鮮明に認識することができますが、どうしても次にどこに足を置けばよいのか、予測しにくく、何度も数メートル先を照らすために頭を動かさなければなりませんでした。
右側のヘッドライトは、中心部が遠望照射もできるよう光が強く、近距離の照射範囲を広げたヘッドライトです。このヘッドライトだと、足元の登山道の状況を広範囲で確認できるため、歩きやすいです。
電源(乾電池 or 専用リチウム電池)



ヘッドライトの電源が、乾電池式と充電式リチウム電池式の2種類あります。乾電池式に比べ、充電式リチウム電池式はサイズも少しコンパクトになり、軽量になります。
充電式リチウム電池式の場合は、それ専用の電池で軽量・高出力にありますが、長期間使用して電池の蓄電量が劣化した場合に買い替えの可能性がでること、登山中の電池切れ対策で同じリチウム電池を予備で準備する、長年使用してバッテリーが劣化したとき同じバッテリーをメーカーが用意しているか?など、考えさせられます。一方、乾電池式はどこでも入手できる気軽さ、交換用としてすでに持っている電池が使える、など購入後も何かと扱いやすいです。
最近では、登山用品の世界的な老舗メーカー製のヘッドライト(ブラックダイヤモンド、ペツルなど)ではリスク管理に優れた専用リチウム電池とアルカリ乾電池のどちらにも対応する「ハイブリッド型」も増えています。



使用頻度や使用環境にもよりますが、ヘッドライトは長年使えたりします。自分のスタイルにあった電源のヘッドライトを選ぶことをおすすめします。
電池式の場合、安価な電池(100均電池など)は液漏れしやすく要注意、ヘッドライトの故障の原因になります。長期保管のときは電池を抜くのが基本ですが、抜き忘れのことを考えてもメーカー製(patasonic等)の電池を推奨します。(100均アルカリ電池は液漏れ多発で私は買わなくなりました)
サブLEDは暖色がおすすめ



山小屋での夜間使用を考えると、暖色のサブLED付きがおすすめです。
メインの白色LEDの他にサブLEDといって夜中に手元をやわらかく照らすためのLEDが付いているものがあります。サブLEDが付いているもヘッドライトの方が何かと便利です。







今までにさんざん登山やキャンプや車中泊などアウトドアシーンで使ってきて、青白系は一見、鮮明で綺麗に感じられるかもしれないが、長時間つかっていると少し疲れてきます。
山小屋の消灯後はサブLEDの出番になりますが、就寝前に青白い光は、体が眠いのに照明で起こされてる感じがあります。また、テントを出るときや山小屋消灯後にヘッドライトをつけるときに、青白い光は目に刺さる感じまします。暖色系は自身にも周囲の人にも優しい色なので、サブLEDは暖色系のヘッドライトがおすすめです。
人気・おすすめのヘッドライト



登山用のヘッドライトは多数ありますが、ここではコストパフォーマンスの優れたもの、登山者から高い評価を得ているものをご紹介します。



ヘッドライトは明るさが増し、機能が増えるほど、価格も上がりる傾向にあります。ただ、高性能化に伴い安価なモデルでも昔のハイエンドモデルの性能を超えており、よほど特殊な用途でないかぎり低価格モデルでも十分すぎる性能があります。
KEWISI ヘッドライト 300ルーメン/USB充電式/IPX5防水




- 寸法:3 x 3.3 x 6 cm
- 電力:800mAhリチウムポリマー電池
- 充電:USB充電
- 充電時間:2時間
- 防水レベル:IPX5
- 重量:40グラム(ヘッドバンド除く) 50グラム(ヘッドバンド含む)
- パッケージ内容:
- 1 x ヘッドライト LED
- 1 x USBケーブル



Amazonで売れているヘッドライト[2025年6月時点]です。富士登山に費用十分な機能と明るさ、レビュー数4600以上で星4.2評価。価格が約1,000円程度と格安です!
レビューを見ると富士山で使った方が多数おり、ある意味富士登山での実績もある格安ヘッドライトです。防水レベルがIPX5(最低3分間、12.5L/分の水を距離3mから噴射しても動作)で登山用としても十分だと思います。
またヘッドライトの照射光が中心がスポット的に明るく周りもぼんやり広がるタイプで、登山用に使えますが、登山用としてはすごく見やすい光ではないです。
それ以外は、最大の明るさ300ルーメンで動作時間は約5時間、40gと非常に軽量、価格が約千円程度でコスパがすごいです。



富士登山以外もハードに登山で使う方は他のメーカー製のヘッドライトがおすすめですが、それ以外の方はこのヘッドライトで十分のようにも思います。
ユーザーレビュー
- 十分使える:富士登山のために購入しました。多分シーズンで1回しか使わないので、安いものを選択。深夜1時から早朝4時くらいまでかけて使用しましたが、バッテリーも十分で特に問題なく利用できました。説明書に書いてなかったので、角度が変えられることが途中まで分からなかった。そのまま使うと周りの登山者が眩しくて迷惑になるので、ちゃんと角度を変えて足元を照らしましょう。
- 素早い納入!:富士登山の直前にヘッドライトがない事に気づいて即購入、即納入となりました。値段も安くて性能には何ら支障無しでした。夜の山小屋や登山には必須です。
- 明るい:夜の富士登山用に購入しました。足元を十分に明るく照らしてくれ、とても心強かったです。
- 十分明るい。:富士登山の御来光を見るために朝2時出発で使用したが、明るくて良かった。思いもよらず時間が経過して3時間ほど使用したが全く問題なし。雨とか降らなかったので耐水性は不明。
- 雨のなか問題なく使用できた。:これを買って夜間Walkのイベントに夫婦で参加。途中雷雨に見舞われびしょ濡れになるも、ライトは問題なく使えて二人ともそのまま一晩十分歩行できた。
[出典]amazon・楽天


Energizer ヴィジョンHDフォーカス HDD323


- 材質:ABS
- 電源:電池式
- 防水性能:IPX4
- 商品重量:53 グラム
- 取り付けタイプ:ハンドルバーマウント
- 商品寸法 (長さx幅x高さ):5.9 x 3.6 x 4.9 cm
- 輝度(ルーメン):400



ライト・電池のグローバルメーカーEnergizer(エナジャイザー) の400ルーメンヘッドライト。富士登山に必要な機能あり、電池式とバッテリー式の2タイプある。
メーカー公式動画


400ルーメンのへぅドライとです。電池式は単4乾電池3本必要(お試し用電池付属)で53g(本体重量)+40g(単4電池3本)で総重量は93g程度になります。USB充電式は総重量80gです。ただ、実売価格が1000円程度差があり、電池式でも十分に感じます。防水性能がIPX4(各方向からの水の飛まつ(シャワー程度)に最低5分間耐えられる)なので、ちょっと弱いです。



より高光度な電池式好きな方におすすめです。登山時はデジタルフォーカスで照射範囲を広く調整した方が良いですね。
ユーザーレビュー
- 明るい:登山用に購入。特に問題なし。防水性はないだろうけどまぁ困らないかな?
- 夜の登山でも見やすく疲れない:夜の登山という、ライトの性能と信頼が求めらる環境においての使用です。程良い拡散照射と白色の色味は長時間使用でも目が疲れません。角度調節が絶妙で登りと下り、どちらも重要な足元から5mまでをキチンと狙えます。光量は必要最低限を確保しています。もうちょっと欲しいですが。価格を考えると良い製品に出会えました。
- 明るい:おかげさまで富士山登山が成功した
- 富士山に登るときに使った:弾丸登山なので、急いでこっちの商品を購入しました。夜の登山道では明るさは十分だと、電池なので、交換になっても予備電池があれば困らないです。
[出典]amazon・楽天
電池式


USB充電式


より詳しい解説は下記ページに掲載しています。


ザック・リュックサック
[肩への負担を軽減・背中蒸れにくい]
容量は日帰りは20~25L、山小屋泊は30L程度が目安



日帰りの場合は20~25リットル程度、山小屋1泊登山は25~30リットル程度を目安に用意すると良いでしょう。


ザックの容量(大きさ)の目安は、日帰り登山と山小屋泊で異なります。日帰りの場合は20~25リットル程度、山小屋泊は25~30リットル程度を目安に用意すると良いでしょう。日帰り登山の場合はそれほど荷物は増えませんが、山小屋泊の場合は行動食や嵩張る防寒着が増えます。
特に女性は寒がりで女性ならではの持ち物もあるため、何かと荷物が増えるようです。小さく収納できる登山用の防寒着ではなく普段着を持ってく方は、30リットルでもギリギリになる場合がありますので、35リットル程度でも良いのではないか、と思う方もいます。



荷物量に比べてザック容量がギリギリだと、内圧が高くなり中の行動食(お菓子・パンなど)が潰れたり、ザックの下にある荷物を取り出すのに積み重なった上の荷物を一旦取り出さなければいけなくなったりするため、多少余裕がある容量のザックがおすすめです。
手持ちのザックの容量がわからない場合は、登山前にすべての荷物を入れて確認すると良いでしょう。
因みに、私は今までの富士登山で日帰りだと30リットル程度、1泊以上の場合は30~40リットル程度の容量に余裕のあるザックを使ってきています。私の装備の場合、日帰りで30リットルはかなり余裕あり、1泊以上で40リットルだと結構容量が余ります。


子供・高齢者と一緒に登る場合、疲労や高山病の発症(肺活量の小さい子どもは大人より発症率が高い)ため、登山途中で余力のある親や同伴者が代わりに背負うことになることも十分ありえますので、自分の荷物+アルファの容量のザックを選ぶのも一つの選択肢です。(1泊でも雨蓋式の40リットルザックであれば、なんとか2人分入れらると思います)



過去、富士登山でグループ内の子供(確か小学生)が高山病を発症し、私が40リットルのザックだったので子どもの荷物も背負ったことあります(パンパンになりましたね)
以上、容量の目安について記載しましたが『容量が30リットルと書かれていても、実際には30リットル分入らないザックも多い』と業界関係者から聞いています。


(この内容は一般の方はほとんど知りません。業界関係者でもある程度の経験年数ある方じゃないと知らない内容です) 興味のある方は、下記内容もご参考になさってください。
【余談】え!?30リットルなのに30リットル入らない?ほとんど知られていないザック業界の裏事情
ザックの容量は、各社 〇〇30、〇〇40、などと、ザック名+数字でそのザック容量を示しています。2009年からアウトドア業界に関わるようになり、様々なザックを見てきたある時、陳列されているあるメーカーのザックを見た時「これ、60と書いているけど、なんか小さくないか?」と疑問に感じることがありました。その後、日本の老舗ザックメーカーであるセロトーレの社長とお話する機会があり、各メーカーのザック容量が実際と異なる現状を教えていただきました。以下、セロトーレのWebサイトにも記載されている内容ですが、一部抜粋して紹介させていただきたいと思います。
○どのザック(リュックサック)も同じ容量表示だけど、本当に同じ大きさ?並べてみると大きさが全然違うけど、本当に同じ容量が入るのだろうか? 表示されている容量より1割ほど小さい(表示より大きなザックはまず有りません)程度なら目安の範囲としても、2割どころか3割以上も小さかったとしたら、もはやその容量表示は優良誤認です。ですが残念ながら3割前後も小さいザックが普通のようです。だから思ったよりも荷物が入らないのです。 ネットや雑誌の写真などでは、実際のザックの大きさなど分かるはずありません。たとえば、本当は30ℓ の容量しかないザックを正しく「30ℓで1,500g」と表示するよりも、「40ℓ で1,500g」と表示した方が軽く見えます。また、「30ℓ で¥20,000」と表示するよりも「40ℓ で¥20,000」と表示した方が安く見えます。つまり、実際の容量よりも大きく表示した方が軽く安く見えるのです。最初からそれを狙ったとは言いませんが、結果としていい加減な容量表示が優良誤認となってしまっているのは事実です。・・・つまり、そのような表示よりも実際の容量が2割〜3割も小さいザックは、たとえ重量が軽くても価格が安くても、数字上はそう見えるだけの優良誤認と言えます。実は軽くも安くもない、ただいい加減な容量表示で軽い、安いと錯覚させられているだけです。・・・ちなみにセロトーレのザックは、表示通りの容量が確実に入るよう設計しています。つまり正しく容量表示をしています。[出典:セロトーレ 登山用ザック(リュックサック)の「あるあるネタ」]
私がセロトーレの代表の方から直接伺った時は、「その昔はどのメーカーも適正な容量表示だったが、ある世界的な会社が数値より小さい容量のザックを販売するようになり、その他メーカーも真似するようになった」と話さていました。



以上のように、同じ30リットル表記でも、メーカーにより実際容量が異なる可能性があるため、A製品とB製品で(カタログ上は)同じ30リットルだけど軽い・重い、といった精度のある比較ができない状況になっています。
因みに、このページ上で30リットルと書いている場合は、実際に30リットルの容量があるザックではなく、30リットルザックとして売られているザックの容量を基準に話をしています。
- セロトーレ(公式HP)
- セロトーレ 楽天ショップ



セロトーレのザックの実物を見たことありますが、同じ30リットルのザックでも他社に比べて明らかにサイズが大きく、2リットルのペットボトルが15本入りそうな感じしました。
楽天ショップに僅かながらレビューが掲載されていて、「肩が痛くならないのは本当だった」「何年も前からこちらを愛用しています」等の高評価が付いてます。
富士登山向けの30リットル程度ならそんなに問題になりませんが、60リットル以上の大型ザックで2~3割違うはかなり差がありますので、本当にお気をつけて・・・(メーカーの数字じゃなくて実物を見て選びましょう)
以上、余談でした。
肩で背負う?腰で背負う?





ザック(リュック)には、肩で背負うタイプと腰で背負うタイプがあります。一般的に日常で使われているのは肩で背負うタイプです。腰で背負うタイプはザック背面にフレーム(アルミ合金など)が入っていて、正しく背負うと荷重が腰に乗り、肩の負担が軽減されるようになります。


このタイプは荷物が重ければ重いほど登山中に肩に食い込んできます。特に下山時はスピードが上がり上半身が前後上下に揺れやすいため肩へ食い込みやすくなります。
腰で背負うタイプはザック背面にフレーム(アルミ合金など)が入っていて、正しく背負うと荷重が腰に乗り、肩の負担が軽減されるようになります。


背面フレームの形状や入れ方はメーカーにより様々
肩で背負うタイプに比べて背面フレームや部材が増えるためザック全体の重量が増えますが、あまり肩に重さがのらないため、体感的に軽く感じ、登山時間が長いほど楽に感じます。
富士登山では
- 日帰り登山 → 肩で背負うタイプ or 腰で背負うタイプ
- 山小屋泊登山 → 腰で背負うタイプ
がおすすめです。
山小屋泊はどうしても荷物が増えて重くなるため、腰で背負うタイプが良いです。山小屋泊で肩で背負うタイプを使う場合はできるだけ荷物を軽量化するのをおすすめします。



因みに私は過去10回以上富士山登りましたが、ほぼフレーム入の「腰で背負うタイプ」使ってます。肩で背負うタイプも使ったことありますが、肩が痛くなるのがイヤでかなり荷物を厳選して軽量化しましたね。
開閉はジッパー or 雨蓋



最近は、雨蓋式とジッパー式を組み合わせた登山用ザックも多いです。
ザックを開け閉めする方式は大きくジッパー式か雨蓋式に分類されます。
ジッパー式




ジッパー式は、日頃多くの方が使っているジッパーでザック内部にアクセスするタイプで、荷物の出し入れが楽なのが特徴です。




雨蓋式


一方、雨蓋式は30リットル以上の登山用ザックに多く採用されている方式で、登山上部に雨蓋が付いています。


この方式は、荷物をパンパンにつめても故障しにくく、雨蓋の収納が使えて、雨蓋と本体との間に衣類を挟んだり、多様の荷物の増加にも対応できます。





上の写真ではロールマットを雨蓋で挟んでますが、富士登山で子どもの荷物を挟んで下山したことあります。
挟んだ荷物が落下しないようにバランス考えて挟む、しっかりベルトを締める等のコツが必要ですが、グループメンバーの荷物を背負う可能性が高い登山の場合は、やっぱり雨蓋式が無難ですね。
雨蓋の下は”巾着状の開口部”になっています。





この形状は山には良いけど、タウンユースには使いにくいんですよね~



基本的にジッパー式の方が荷物を出し入れしやすく扱いが楽です。雨蓋式は少し慣れやコツが必要で正直出し入れが少し手間かかります。どちらの方式も採用したハイブリッド型のザックもあります。
【くわしい解説】ザックの開閉方式(ジッパー式 or 雨蓋式)の違い
ジッパー式の特徴




- 開閉がシンプル
- ジッパーをスライドさせるだけで、素早く荷室を開閉できます。
- アクセス性が高い
- 大きく口が開く設計で、中の荷物を整理しやすいです。
- 防水性
- ジッパー部に水が染み込みやすいため、別途レインカバーが必要です。
- 耐久性
- 高品質ジッパー搭載モデルは長持ちしますが、砂や泥が噛むと開閉が重くなる場合があります。
雨蓋式(ドロップリッド式)の特徴


- 防水性に優れる
- 荷室の上にフタを被せる構造で、直接の雨水侵入を防ぎます。
- 容量調整が自在
- 雨蓋の装着位置を変えることで、荷物量に応じた容量増減が可能です。
- 小物収納が充実
- 雨蓋部分にポケットやジッパーを備えたモデルが多く、取り出しやすいです。
- 開閉の手間
- 雨蓋のバックル外しや内側の巾着開放など手順が増えるため、素早いアクセスには向きません。
比較表
比較項目 | ジッパー式 | 雨蓋式(ドロップリッド式) |
---|---|---|
開閉の速さ | ◎:ワンタッチで開閉可能 | ◯:バックルと内側開口を開ける必要あり |
アクセス性 | ◎:大きく開口し、荷物整理がしやすい | ◯:容量増減後はアクセスしやすいが手順がやや多い |
防水性 | △:ジッパー部に浸水の恐れ | ◯:雨蓋で荷室をカバーし、比較的水の侵入が少ない |
容量調整 | ×:容量固定 | ◎:雨蓋の位置で荷室容量を調整可能 |
重量 | ◎:構造がシンプルで軽量なモデルが多い | △:雨蓋&バックル分の重量が加わる |
耐久性 | ◯:ジッパー品質に依存 | ◎:シンプル構造で破損しにくい |
小物収納 | △:外部ポケットに依存 | ◎:雨蓋部のポケットが豊富 |
選び方のポイント
- デイハイクや軽装トレッキングには、開閉が速く軽量なジッパー式がおすすめです。
- 縦走や悪天候時には、防水性と容量調整に優れた雨蓋式が安心です。
- 小物を多く持ち歩く場合は、雨蓋式のポケット機能が活躍します。
使用シーンや荷物量、天候リスクを考慮して最適なタイプを選びましょう。



基本的に単独登山であれば、ジッパー式で問題ないです。
他のメンバーの荷物を背負う可能性がある登山グループのリーダーや子供の引率者(親など)は雨蓋式の方がおすすめです。
登山用のザックがいいの?



すでに代用できるリュックを持っているならに無理して新たに登山用を用意することもないと思います。特に年齢が若い方は多少登りにくかったり肩が痛くなっても元気&若さでカバーできます。


富士登山に挑戦するのに、日頃使っているデイバッグを使うか、新たに登山用を用意しようか悩む方もいると思います。実際に富士山に登るときに他の登山者の装備を見るとさまざまです。
登山用のザックは、登山者の負担を軽減し、快適に登れるよう設計されています。しかし、すでに代用できるリュックを持っているならに無理して新たに登山用を用意することもないと思います。特に年齢が若い方は多少登りにくかったり肩が痛くなっても元気&若さでカバーできます。



運動不足で体力に自信がない、富士登山をきっかけに登山を始めたい、という方はしっかりした登山用ザックを用意するのがおすすめです。
実は私も初めて富士山登った時はデイバッグでしたが、その後登山用(雨蓋式の腰で背負うタイプ)を購入して登って感じたのですが、歴然とした差があります。あれだけ食い込んできた肩の痛みがぜんぜんありません(特に下山時)。登山時に便利なポケットや機能が多数付いていて快適です。また、数年使ってわかったのですが登山用のザックは丈夫にできているため、そう簡単には壊れません。(生地のポリウレタン防水加工は徐々に劣化し始めますが・・・使い方にもよるので一概にいえませんが耐用年数は5~10年程度です)



たまに低山(高尾山など)で普通のリュック(デイバッグ)で登ることもありますが、やっぱり肩にショルダーベルトが食い込んできて痛くなるため、最近は低山でも登山用ザックを使っています。
女性はできるだけ店頭での試着を推奨





女性用ザックについては、女性用だから誰でも大丈夫、という訳ではなく、それぞれの体格によって合う合わないが出やすいです。
女性は、男性より肩幅が狭く、胸も膨らんでいる、ウエストの等の身体的な違いがあります。そのため、登山メーカーではザックは、男性用と女性用で分けて作られているモデルが多数あります。


出典:グレゴリー
男性用と女性用のザックでは、ハーネスの大きさや形状が違います。ショルダーハーネスは女性用は胸を圧迫しないようにカーブが強くハーネス自体も男性よりも細くなっています。
この女性用ザックについては、女性用だから誰でも大丈夫、という訳ではなく、それぞれの体格によって合う合わないが出やすいことが経験上わかっています。体型に合わないと、肩が痛い、胸が圧迫されて痛い、など痛みの症状がすぐにでます。
(それに比べて男性はあんまりないですね)



女性は店頭での試着&購入を推奨します。店頭では、必ず重り(5kg程度)入れてください。入れないと負荷がかからないので、身体との相性がわかりません。試着する際には、試着用の重りが用意されている専門店で購入しましょう。試着時にハーネス長など適切に調整して背負っても痛みが出たら✕、違和感の少ない他のザックを探しましょう☆
厳選おすすめのザック





今まで様々なザックを背負ってきた経験を元にレビューします☆
登山歴15年以上なので、今までにいろんなザックを背負ってきました。以下、実際に登山で使ったことあるザック(自己所有&友人から借用)です。
- モンベル キトラパック40 (日帰り・1泊小屋泊まり登山)
- ドイター エアコンタクト75+10 (4シーズンの縦走登山・アイスクライミング)
- グレゴリー トリコニ60 (友人から借りた)
- バーグハウス アリート45 (友人から借りた)
- アウトドアリサーチ ドライコンプリッジサック 31L (アイスクライミング・沢&水遊び用)
- パタゴニア ブラックホールパック32L (日帰り登山・普段使い)
- オスプレー バリアント37 (日帰り・雪山・アイスクライミング向け)
- ミステリーランチ スクリー32(1泊&日帰り登山・普段使い)
それ以外にも、実際に買う前に背負ったザック(ミレー、マムート、マウンテンダックス、カリマー、オスプレーなど)は数知れず。それだけ背負うと、背負っただけでいいザックかいまいちのザックか少しわかってきた気が?します。



今年は登山と日常使いを併用できるウエストベルト着脱可能ザックを中心に紹介したいと思います!
また、普段リュックで登る方にもおすすめしたい登山&普段遣いでスマホ収納に便利なショルダーポーチもご紹介します。
登山向けザックを日常使いする上で障害となるのが、登山では大きな役割を担うウエストベルト(ヒップベルト、メーカーにより呼び方が異なる)です。





普段使い・タウンユースでは、これがかなり邪魔です。
富士登山を登られる方は「普段全く登山しないけど今年は富士山登る!」という方も多いです。ここ数年、登山用品メーカーから「登山とタウンシュースを兼ねられるザック」として、ウエストベルトが着脱できるモデルが目に付くようになってきました。


着脱方式は面ファスナーが主流
(ベリベリっと剥がせます)



長時間~数日間も背負うノウハウを持ったメーカー製なので、普段遣いとしても背負心地が良い!とかなり評価が高いんです!
実は私もここ数年、山だけ用のザックだと使用頻度下がるため面ファスナーでウエストベルトを着脱できるモデルを使っています。この仕様の複数のメーカーのザックを試着含めて背負ってわかったのですが、面ファスナーで付いているザックは、着脱式ではないザックに比べて、少し荷重が逃げる感じがでやすい傾向あります。そのため重い荷物(例えば10キロ超え)とかだと背負心地に影響すると思いますが、富士登山で使う25~30リットル程度なら荷物が日帰りだと5キロ以下、1泊小屋泊まりでも5キロ程度だと思いますので、そんなに気にならないと思います。



そういう理由で、今年は富士登山はもちろん下山しても日常で使えるザック・リュックを中心に紹介したいと思います!


ショルダーポーチは、ザックのショルダーハーネス(肩ベルト)に取り付け可能なポーチです。



スマホ・コンデジ・お金・行動食など頻繁に出し入れするものを入れに便利ですが、メインはスマホ収納です。
登山アプリの位置確認、写真撮影、SNS投稿、家族との連絡・電子決済などスマホ1台でやりますので、とにかくスマホの出し入れ頻度が増えます。ザックに収納とか不便過ぎるため、断然ショルダーポーチが便利です。



何年も登山で使ってきて使うのが当たり前過ぎて紹介してませんでしたが、今年は選ぶポイント・注意点など含めていくつか紹介したいと思います☆
以下、下記の順番で記載します。
- 日帰り登山向け(20~25リットル)
- 1泊山小屋登山者向け(25~30リットル、ジッパー式・雨蓋式)
- リーダー・先生等引率者向け(ガチ登山ザック30リットル+αの雨蓋式)
- ショルダーポーチ
日帰り登山向け(20~25リットル、ジッパー式)
マムートリチウム25(今年のイチオシ!☆☆☆☆☆)


マムート リチウム 25は、1898年創業のスイスブランド「マムート」が展開するデイパックの代表モデルです。コンパクトながらも必要十分な容量を持ち、25Lという容量は日帰りハイキングから市街地での普段使いまで幅広く対応します。本製品は軽量性と耐久性、快適な背負い心地を高次元で両立し、アウトドアだけでなくビジネスカジュアルなシーンにも溶け込むデザインが特徴です。
25リットルで背面フレーム入り、ウエストベルトでしっかり荷物も背負える本格登山対応なザックです。ウエストベルトが面ファスナーで着脱できるので、タウンユースもいけます。レインカバーも標準装備!オンラインショップでの実売価格が購入しやすい価格帯なのも大きな魅力です。



個人的に驚いたのは、タウンユース対応しつつ、登山用として全く妥協していない使い勝手・ポケット数・背負心地を実現していることです。軽量ザックなのに重り入れても荷重バランスが良く背負心地が抜群に良い!(これには驚いた)
ガチ登山ブランドのマムートの本気を感じるザックです。
昨今の物価上昇でザックの価格が上がってますが、このザックは買いやすい価格帯なのGOOD!
富士登山用のザック探しで迷ったらこれ!と言えるくらい高い完成度です!
「特徴・メリット」と「気になる点・注意点」のくわしい解説


ポイント
- 軽量性と快適性を追求したデザイン
- 日帰り登山に十分な収納力と機能性
- 環境に配慮したサステナブルな製品
- ユーザーからの高評価と実際の使用感
- 取り外し可能なパッド入りヒップベルトによる快適性向上
マムート リチウム 25 の特徴とメリット


- 重量: 880 g
- 取り外し可能な一体型レインカバー
- ポールキャリア
- ヒップベルトに折り畳み式携帯電話用ポケット
- 取り外し可能なパッド入りヒップベルト
- キー ホルダー付きジッパーポケット
- 大きなジッパー付きのフロントポケット
- 伸縮性のある大きなフロントポケット1つ
- ハイドレーション システム対応
- メッシュ サイド ポケット2つ
- ヒップベルトにあるジッパー付きポケット
- ジッパー付きメインコンパートメント
- 前に引くタイプのヒップベルト調節
- 超軽量で通気性に非常に優れたEVAパッド
- 3-D EVAフォームとエアチャンネルにより背中の通気性を確保
- サイド コンプレッション ストラップ
- 優れた荷重伝達により肩への負担が少なく,動きやすいVフレーム
快適な背負い心地を実現する軽量設計


マムート リチウム 25 は、軽量でありながら、快適な背負い心地を実現する設計が特徴です。通気性の高い背面システムと、荷重を分散するヒップベルトにより、長時間の使用でも疲れにくいのが魅力です。特に、日帰り登山やハイキングでは、軽量性と快適性が重要な要素となるため、リチウム 25 はそのニーズにしっかりと応えます。
豊富な収納力と便利な機能性


25L の容量は、日帰り登山に必要な装備を収納するのに十分なスペースを提供します。内部には、整理整頓に便利なポケットが複数あり、荷物を効率的に収納できます。また、ハイドレーションシステムに対応しており、水分補給も容易です。サイドのメッシュポケットは、行動食やドリンクボトルなどの収納に便利で、必要な時にすぐに取り出せます。
取り外し可能なパッド入りヒップベルト


マムート リチウム 25 には、取り外し可能なパッド入りヒップベルトが装備されています。このヒップベルトは、以下の点で快適性に優れています。
- 荷重分散:
- バックパックの重量を腰とヒップに分散させ、肩への負担を軽減します。
- 安定性の向上:
- バックパックが身体にしっかりと固定され、歩行時の揺れを抑えます。
- 取り外し可能:
- 必要に応じて取り外すことができ、タウンユースなど、より軽快に使用したい場合に便利です。
- 便利なポケット:
- ヒップベルトには、スマートフォンを収納できる折りたたみ式ポケットが付いています。



個人的には、ヒップベルトのポケットがスマホがスッポリ入るポケットが付いていることです。これは便利!私のスマホは手帳ケースカバーなので大きめですが、それでもすっぽり入ります。


環境に配慮したサステナブルな製品


マムートは、環境保護に積極的に取り組んでおり、リチウム 25 もその一環として、リサイクル素材を主に使用しています。PFC フリーの耐久撥水加工や bluesign® 認証は、環境負荷の少ない製品であることを証明しています。アウトドア愛好家として、自然環境への影響を考慮した製品を選ぶことは、重要な選択肢の一つです。
細部にまでこだわったデザインと耐久性


マムート製品は、そのデザイン性と耐久性において高い評価を得ています。リチウム 25 も、細部にまでこだわったデザインが施されており、アウトドアシーンはもちろん、都市部での使用にも適しています。耐久性の高い素材を使用することで、長く愛用できる製品となっています。アウトドアでの使用は、時に過酷な条件下で行われることもありますが、リチウム 25 は、そのような状況下でも安心して使用できる耐久性を備えています。
フレーム入りで肩への負担が軽減


赤線の部分に金属フレームが入っています。25リットルサイズでフレーム入りはかなり珍しいです。



フレーム入りなので、荷重を腰に預け、肩への負担が軽減されます。
女性も使いやすい専用設計


女性用モデル「Lithium 25 Women」は、女性の体型に合わせた専用のキャリングシステムとショルダーストラップを採用し、より快適なフィット感を提供します。女性がアウトドア活動をより快適に楽しめるよう、細部にまで配慮された設計は、多くの女性アウトドア愛好家から支持されています。デザインも女性向けにアレンジされており、機能性だけでなく、ファッション性も重視する女性にもおすすめです。



男性モデルと基本的なパーツは一緒ですが、肩にかけるショルダーストラップ、背面長(少し短い)、ヒップベルト(少し短い)が異なります。
ショルダーストラップは、男性モデルより少し細めで短く、形状も胸を避けるような形状になります。


上の画像は他メーカーのものですが、性別により身体の構造が異なるので、それに合わせて設計されています。
マムート リチウム 25 の気になる点・注意点


容量について
25L という容量は、日帰り登山には十分ですが、1 泊以上の登山や、荷物が多い場合には容量不足を感じる可能性があります。



リチウム25よりも容量が多いリチウム30があります。容量が以外にも細かな作りが違います。
容量以外の大きな違いは、荷物の取り出し口です。リチウム25はジッパー開閉ですが、リチウム30は雨蓋式で雨蓋を取り外すと巾着状の開口部になります。
雨蓋式は予定以上の荷物の増加に対応でき、雨天時に開口部に雨が入りにくいなど登山用として優れている構造ですが、頻繁な荷物の出し入れにはジッパー開閉が断然有利です。リチウム25はどちらかというと登山・ハイキングより普段遣いした方向けなのかと思います。



また、リチウム25は容量的に日帰り登山向けで、荷物が増える山小屋1泊登山は防寒着が嵩張るので、パンパンに入れる感じになると思います。
雨天時の防水性について


一体型レインカバーは付属していますが、完全防水ではありません。背中側はカバーかかりませんので、豪雨の場合は、背面から内部に浸水する可能性があるため、防水対策が必要です。



レインカバーはザックの一番底にあります。外側の底にジッパーがあり底から取り出せます。
耐久性と長期使用について
耐久性の高い素材を使用していますが、長期間の使用や過酷な環境下では、劣化する可能性があります。定期的なメンテナンスが必要です。
フィット感の個人差について
快適な背負い心地は、個人の体型や荷物の量によって感じ方が異なります。購入前に、実際に試着してフィット感を確認することをおすすめします。



個人的にはリチウム25のフィット感はクセがなく万人にフィットしやすいと思います。
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ユーザーレビュー
- 良い商品:トレッキング用に購入しました。腰ベルトも取り外しできて、荷物に応じて使い分けしています。ブルーが安く購入できてGOOD。
- かっこいい!!:これまでグレゴリーを使っていて、もう10年経つので新しいザックを買おうと思い購入しました。また安定のグレゴリーを買おうかと思ったのですが最近マムート商品のオシャレさや質の良さに気づいたのとスイス(マムートの生産国)に行ったという親近感?からこちらを購入しました。とても機能性が良いのとスタイリッシュな見た目で最高です!唯一気になるのは自立しない点ですね。笑 山とかであれば地面に凹凸があるので岩に立てたりできるのですが家に置くときは壁にかけるか寝かせるようになってしまいそこが少し残念です。
- 荷物が少なくても型崩れしにくい:以前はドイターのフューチュラ28Lを使っていました。新しいモデルは改良されているのかもしれませんが、サイドポケットからモノが落ちやすく、荷物が少ないときに型崩れしやすいのが不満でした。リチウムに買い替えてこの2点の問題点は解決でき、見た目スリムなのに荷物が結構入って良いと思います。1点不満といえば、購入後1年経たずにショルダーハーネス部分の縫い目がほつれてきたことです。もう少し丈夫に縫ってほしいなと思いましたが、軽量タイプのザックなので通勤に毎日使っていたらこんなものなのかもしれませんね。
- 見た目、使い勝手 共に良い:見た目はスッキリスリムな形状ですが、思った以上にものが入ります。又 体に合ったホールド感で疲れにくくとても満足です。トレッキングや普段使いにも使える万能リュックだと思います。
- 日帰り登山とタウンに使用出来最高です:日帰り登山にピッタリのサイズです。荷物も十分入りますし背中がメッシュなので通気性が良く背中に汗むらが無いです。腰ベルトのホールド感も良くスマホが収納出来とても便利です。腰ベルトを外す事が出来る為、タウンとしても使用出来るので幅が広がります。購入してとても満足しています
[出典]amazon・楽天



女性向けに設計されたレディースモデルもあります。男性用モデルよりハーネス全体が小さくなっていて、ショルダーハーネスは胸を避けるような形状になっています。


ユーザーレビュー(ウィメンズ)
- よく考えられていてとても使いやすいです:それまで使ってたなんちゃってアウトドアのリュックとは大違い。体のラインにフィットして背負いやすく重さの感じ方が全然違う。使いやすく工夫された収納箇所も多くて良い。ウェストベルトは必要に応じて取り外しできるのでタウンユースにも使える。もう1つ小さいサイズを買おうか迷っていたけれどセールでこちらの方が安くなっていたので迷わずこちらに。
- 良い!:思ったより小さいですが、それは個人差があります。ベルトのスマホポケットがとても良い!作りもしっかりしていて使い勝手良し
- 腰ベルトに携帯が入るポケットが付いてる。:携帯が手の届く所に収納。又そこのポケット以外に小物が入るポケットもついているからハンカチや飴など登山中に便利です。
[出典]amazon・楽天
コロンビア ワイルドウッド30L(コスパ&汎用性が☆☆☆☆☆)


コロンビアの「ワイルドウッド30L」は、容量30Lの中型バックパックです。雨をはじく生地と軽量フレームの組み合わせにより、毎日の通勤・通学から日帰りハイキング、さらには1泊程度の旅行や登山まで幅広く活躍します。


- 容量 30L
- 重さ 約1.23kg
- サイズ 55×33×20cm
- 生地 420Dナイロン(撥水加工)
- 背面長 47〜50cm
- 付属品 レインカバー
- 水袋対応 最大3L
- フレーム素材 軽量アルミステー
- カラー ブラック/ネイビー/グレー など



付属のレインカバーや水袋(ハイドレーション)対応など、アウトドア初心者でも安心して使える機能がそろっていることが大きな特徴です。さらに都会的なデザインが採用されているため、街なかでも自然に溶け込みます。



腰でしっかり背負えるコロンビアのザック(リュック)です。
ウエストベルトが取り外しでき、すべてファスナー開閉なので、タウン用とアウトドア・登山を両立できるのが大きな特徴です!
「ワイルドウッド30L」は男性向けで、女性向けは「ワイルドウッド 27L」になります。
動画
コロンビア ワイルドウッド30Lのメリット・注意点
コロンビア ワイルドウッド30Lの主なメリット


- 小雨を弾く撥水加工で急な天候変化に対応
- 丈夫な420デニールナイロンで破れにくい
- 重さ約1.23kgで持ち運びやすい
- 前面が大きく開き荷物を取り出しやすい
- レインカバー付属で追加購入不要
- 3L水袋まで対応し水分補給が簡単
- トレッキングポールを固定できる
- 夜間に光るリフレクターロゴで安全性向上
- 16インチノートPCが入る背面ポケット
- サイドストラップで厚みを調整できる
- 飛行機の手荷物サイズに収まりやすい
- カラーバリエーションが落ち着いていて街使いしやすい
スペック表


項目 | 数値・内容 |
---|---|
容量 | 30L |
重さ | 約1.23kg |
サイズ | 55×33×20cm |
生地 | 420Dナイロン(撥水加工) |
背面長 | 47〜50cm |
付属品 | レインカバー |
水袋対応 | 最大3L |
フレーム素材 | 軽量アルミステー |
カラー | ブラック/ネイビー/グレー など |
防水と耐久について


生地にはコロンビア独自の撥水加工「オムニシールド」がほどこされているため、小雨程度なら中まで染み込みません。


撥水機能とは、生地の素材(糸)や表面にコーティングを施すことにより製品表面で水を弾く機能です。
コーティングを施すことで水分が生地表面を滑り落ち、製品が濡れるのを防ぎます。
コーティングは小雨など、あくまで少量の水を弾くものなので、水量が多いと撥水効果は発揮されません。また、汚れや摩耗、経年によるコーティングの劣化により撥水効果が薄れます。
コロンビアでは、独自の撥水テクノロジー「OMNI-SHIELD」を開発しアパレルをはじめシューズや小物にも活用しています。[出典:コロンビア]
また、420デニールという厚めのナイロンは、数字が大きいほど糸が太く引き裂き強度も上がる特徴があります。これにより枝や岩でこすった場合でも破れにくく、長期間にわたって使い続けられます。
背負いやすさ


背面には軽量アルミフレームが入っており、重さが背中全体と腰に均等に分散されます。背面パッドには空気の通り道が設けられているため、汗で蒸れにくく、夏場でも快適です。



実物を背負いましたが、日帰り登山や1泊登山にも対応できるスタンダードな登山用のザックの背負心地です。
昨今、こだわりの登山ザックも多い中で、特に良いとかはないですが、良くあるスタンダードな背負心地という感じです。
アルミフレームが縦に1本入っていますので、タウン用のリュックとは全然違います。腰で背負えるカッチリした背負心地です。
また、ウエストベルトが取り外しできるため、街歩きではベルトなしでスッキリとした見た目にもできます。
荷物の出し入れ


最大の特徴は、ファスナーを下まで大きく開けるパネルローディング構造です。箱のふたを開けるように前面がパカッと開くため、底にしまった着替えやカメラなどもスムーズに取り出せます。



移動中に何度も荷物を出し入れしたい旅行や、道の途中でレイヤリングを調整したいハイキングで便利です。
付属レインカバー


バッグ底部に専用レインカバーが収納されています。突然の雨でもカバーを素早く取り出してバッグ全体を覆えば、雨濡れから保護できます。



風飛び防止ベルト付きレインカバーで強風でも耐えられる本格的なレインカバー付いてます。
ただ、背中側はカバーできませんので、完全防水ではありません。
水袋(ハイドレーション)対応
バッグ内部に水袋を入れる専用ポケットがあり、チューブを肩ベルトから出せば歩きながらでも水分補給が可能です。
ポールホルダーと安全性


登山ストックや折りたたみ傘をザック外側に固定できるホルダーが備わっています。両手が空くことで転倒リスクを下げられ、岩場でのバランス保持や、通勤電車でスマホを使うシーンでも邪魔になりません。



リフレクターロゴは夜間の視認性を高めるため、帰宅が遅くなった際や夜のランニングにも有効です。
コロンビア ワイルドウッド30Lの注意したい点


重量は平均的
超軽量モデルほど軽くはありません。



生地がしっかりしていて、ポケットも多いため、軽量タイプではないです。この容量ではスタンダードな重量だと思います。
カラーが落ち着き系中心
明るい色が好みの人には物足りない場合があります。カラフルなスタッフバッグでアクセントを加えると雰囲気が変わります。
ワイルドウッド30Lはどんな人に向いている?
向いている人
- 一つのバッグで普段使いとアウトドアを両立したい方
- 小雨でも安心して使いたい方
- 荷物を素早く出し入れしたい方
- 電車移動や旅行で荷物をコンパクトにまとめたい方
- 付属品を買い足さずにアウトドアを始めたい方
向いていない人
- とにかく軽いバッグがほしい方
- たくさんの小ポケットが必要な方
- 予算を1万円以下におさえたい方
- 明るいビビッドカラーのバッグを探している方
よくある質問
Q. レインカバーをなくしたらどうすればいいですか? レインカバーだけ直営店やカスタマーサービスで購入できます。在庫がない場合は別メーカーの汎用品(20〜35L用)が流用できます。
Q. 飛行機に持ち込めますか? 三辺合計が108cmなので、多くの国内線で手荷物として持ち込めます。国際線LCCでも追加料金なしで持ち込めるケースが多いです。
Q. 30Lでは足りない場合どうすればいいですか? 一泊以上の登山や荷物が多い旅行では40Lクラスを検討すると安心です。同シリーズの40Lモデルや上位ブランドの35〜40Lモデルが選択肢になります。
実売価格の目安





登山対応&タウン対応の仕様で、昨今高額なザックが多い中で、メーカー製としては良心的な価格、購入しやすい価格だと思います。このザック・リュックの特徴は、個人的には、
・ウエストベエルトが着脱できる(面ファスナーで着脱してます)
・ポケット沢山 タウンユースに便利
・背面フレーム入りで腰で背負えて登山用としても使える
そしていろいろな汎用性を持たせつつ、
・価格が手頃!
というところですね。



実際に5キロの重り入れて背負ってみましたが、背負心地としてはスタンダードというか「よくあるフレーム入りのザック」でしたが、とにかく価格が手頃です。
コロンビアの2025年の新商品ですが、既にオンラインショップでレビューが数件付いて、コスパ含めて高評価が多いです☆
ユーザーレビュー(amazon・楽天)
- 軽くて担ぎやすい。:とても良いです 軽くしっかりとしたリ作りでした とても担ぎやすく 収納もよかったです
- コスパ良い。:30Lということなので、かなり入ります。荷mこれで長期の海外旅行もいけそうです。作りは登山用とまではいかないが、なかなかしっかりした作りです。ポケットも多め。雨よけカバーもついてました。
- ビジネス用でも容量、使い勝手、どちらも○:ビジネス用に購入。容量はパソコン、ファイル2冊、筆記用具、バッテリー、傘、ハンディファンなどなど大丈夫です。意外に役立つのが外側のファスナーなしの外袋:新聞やちょっとした何かを即、詰め込みできるので、急ぎの時に大変、重宝してます。
- 普段使いもできる:年に数回しか登山に行かない身としては、普段使いもできることが決め手になりました。
- 機能が充実しており、雨除けカバーも付いてこの価格は嬉しいです。登山に利用する予定で購入しましたが、普段使いにも悪目立ちしないデザインで大変気に入りました。ただ、自立しにくい点が少し不便に思います。
- 嬉しい!:お店で一度見ていて気に入ったザックだったので、今回お得に購入出来て嬉しいです。必要に応じて腰のベルトが取り外し出来るのがポイントです。これからいろいろな所にお出掛けするのが楽しみです(夫談)。



女性向けは「ワイルドウッド 27L」になります。「ワイルドウッド 30L」の違いは全体的に女性向けにサイズが小さくなっていることです。
ユーザーレビュー(amazon・楽天)
- 美しい、そして使いやすい:収納性と機能性に期待して購入しました。そしてこの色使い、デザインが気に入りました。最近のザックはシンプルなものが多い中ここまで収納が多くて機能的なものは逆に新鮮でした。これから使ってみて星を増やすか検討します。
- アイボリー系の色がかわいい!:自転車通勤のため初めて大きめのリュックを購入。仕事用と帰省する時ように使ってます。ハイキングやアウトドアとしてはまだ使ってませんが、大きさ、収納力含めて満足です。デザイン的にしっかりしすぎかなと思いましたが女性の私でも抵抗なく使える色だったし、底が濃いめなので汚れも気になりません。サイドの紐も調整出来るので、普段使いの時は思ったより膨らまないので見た目も使いやすです。背中にアルミ板?のような物が入ってるので背負う時は楽ですが、ロッカーや少し小さめの所に収納する時は形を変えられないのでちょっと厄介です。レインカバーがついてますが、パキッとした青で街中で使うのは抵抗があったため使ってません。たくさん入れても他のリュックより重さを感じづらいので、アウトドア、普段用とどちらもおすすめです。
- レディースと書いてありましたが、男性の私でも全然OKでした。容量も十分で、ポケットもたくさんあるので、使いやすく又、背中にフィットします。とても気に入っています。




より詳しい解説は下記ページに掲載しています。


帽子・ハット
[紫外線対策]
富士登山と帽子



富士登山には、帽子(ハット・キャップ)をかぶることを強くおすすめします。富士山は標高が高いため、晴天の時の日差しはかなり強烈で、紫外線も下界より強くなっています。


富士山は雲ひとつ無い快晴。太陽光線が降り注ぐ。
富士山ほどの標高の山になると、6合目あたりから木が無くなります。つまり、日陰がないということです。帽子をかぶることにより、日焼けを緩和し、熱中症を予防することができます。
また、雨の場合、帽子があれば、雨が顔や目に直接当たりにくくなるため視界を確保しやすく、安全に歩きやすくなります。


富士山で 猛烈な強風と横殴りの雨。まともに顔を上げる事ができない



富士山では、晴れでも雨でも帽子が登山者の皮膚と視界を守る役割を果たします。
紫外線の性質と対策


- 薄い雲ではUV-Bの80 ~ 90%が透過します。屋外では太陽から直接届く紫外線量と空気中で散乱して届く紫外線量がほぼ同程度になっています。
- 地表面の種類により紫外線の反射率は大きく異なります(新雪80%、砂浜10~ 20%、コンクリート・アスファルト10%、水面10 ~ 20%、草地・芝生、土面10%以下)。
- 標高が1000m上昇するごとに紫外線量は10 ~12%増加します。
- 年間で見ると、屋内で働く人は屋外で働く人の10 ~ 20%の紫外線を浴びています。
夏の日中など、日差しが強いときの外出には、日傘や帽子の利用も効果的です。最近は紫外線防御機能を高めた日傘もあります。また、帽子の着用で眼の紫外線ばく露
は20%程度減少します。特に、わが国で古くから使用されている麦わら帽子などの幅の広いつばのある帽子は、より大きな効果があります。ただ、日傘や帽子も、太陽
からの直接の紫外線は防げますが、大気中で散乱している紫外線まで防ぐことはできません。(出典:環境省 紫外線環境保健マニュアル2020)



「富士山では皮膚を露出しない」が基本です。下界より標高が高い富士山は紫外線量が約1.4倍と言われています。晴天の富士山上部は、日差しがまるでレーザービームみたいに強烈で、皮膚がボロボロになったり、軽い火傷のように赤くなってしまう方もいるようです。
\ 体験者の声 /
紫外線対策として、日焼け止めクリームを塗ることも大切ですが、登山の場合は多量の汗がでて、タオルで拭くと徐々にクリームが落ちていきます。そのため、首より上部の紫外線対策としては、幅の広いつばのある帽子が非常に有効です。
最適な帽子の種類は、天候によって変わる





富士登山で最適な帽子の種類は、天候によって変わります。ハット型、キャップ型のそれぞれの特徴について解説します。
ハット型


最適な天候:晴れ/曇り/(上からの)雨
特徴
- 猛烈な日差しから顔や首を守れる
- 富士山では風が強いことが多く、あご紐必須
- ただし、雨が降って風が強い時はいまいち
- レインウェアのフードかぶるとハットの横と後ろのツバが邪魔になる
キャップ型


最適な天候:(横殴りの)強風&雨
特徴
- 富士山でよくある強風&横殴りの雨だと、キャップ&レインウェアのフードかぶると、キャップの固く長いツバが雨が目に入るのを防いでくれて非常に良い
- ハットほどの日焼け効果は無いが、前にツバがあるので、無いより良い
- 基本的にあご紐付いていないので、ある程度きつく締めていないと、強風時に飛ばされそうになる



私の場合、富士登山にはハットを持って行き、悪天候が予想される場合はハットとキャップのどちらも持って行く場合があります。
登山で使えるハットの条件



日除けと視界の確保と日焼け防止役立つハットですが、富士登山に向いているハットにはいくつかの条件があります。
あご紐が付いている


ハットのあご紐は、強い風が吹いているときにハットが頭から外れて飛んで行くのを防止します。基本的に富士山は風強いことが多いため、これだけツバ大きくてあご紐ないと吹っ飛んでいくか、片手で飛ばないように押さえつけながら登っていくことになります。あご紐をしっかりと締めておけば、どんなに強風がきても帽子が飛ばされることはないので安心です。



市街地用(おしゃれ用)のハットには、このあご紐がない場合がありますので、手持ちのハットを使う方は確認すると良いでしょう。登山用のハットは必ずこのあご紐が付いているか、後付用ループが付いています。
ツバが適度にコシがある



ハットのツバのコシ(固さです。これはかなり重要です。富士山は風が強いことが多く、ある程度固さが無いと風で倒れて前が見えません。


経験者でないとなかなか気づけない点として、ハットのツバのコシ(固さです。これはかなり重要です・・・というのも、私自身がこれで失敗しているからです。。。ツバがふにゃふにゃのハットで登ったら、向かい風のときにツバがぺたって目を覆ってしまい、視界が妨げられ、非常に歩きにくかったです。上を見上げれば、頭側にツバがぺたって反り返ってしまい、足元(下側)を見ればツバが下にぺたってなって視界を妨げ「こりゃだめだ!」となりました。(以後、このハットは登山での出番がなくなりました)



適度に固いツバのあるハットがおすすめです。登山用品店でも、ツバがやわらか過ぎるのハットが置いています。それは低山登山やアウトドア一般向きの商品なので、間違わないように注意しましょう。ツバが結構固いハットもありますが、小さく折り畳めないので、折り畳める&風で倒れない程度のツバのハットが登山では使い勝手が良いです。
登山用ハットの特徴



登山用のハットは、あご紐が付いている、ツバが適度に固い、以外にも幾つかの特徴をもっている製品が多いです。
紫外線遮へい率が高い
紫外線遮へい率(UVカット率)とは人体に有害な影響を及ぼす紫外線波長(UV-A、UV-B)全域の遮蔽率の平均を表したものです(最大値100%)。ある程度過酷な条件での使用が想定される登山用ハット(キャップも)は、この数値が高いものが多いです。
撥水性
多少の雨でもすぐに濡れないように撥水性を持たせているものもあります。



ただ、私の経験では髪の毛のある人なら帽子が濡れても皮膚に直接触れないため、ハット自体が濡れてもそれほど気にならなかったりします。
速乾性
速乾性を持たせるため、化学繊維を使用することが多いです。
通気性
暑い夏場の場合、快適さに大きく関係するのが、この通気性です。紫外線をカットしつつ、通気性を持たせるよう、各社工夫しています。
ハットを蒸れにくくするために頭部にメッシュ生地が使われるものもありますが、メッシュが荒すぎると隙間から日差しが入って日焼けしてしまうものもあります。直射日光による日焼けを防ぎ、かつ最大限に通気するハットが登山では快適です。気温の高い夏の登山では通気が良すぎて頭が寒くなる、ということはほとんどありません。
各メーカーの登山用ハットとおすすめの紹介
登山用で販売されているハットは、どれもある程度の機能性を持っています。デザインで選ぶ方も多いので、各メーカーごとに紹介したいと思います。
ザ・ノース・フェイス ホライズンハット(男女兼用)




ザ・ノース・フェイス ホライズンハット
アウトドアシーンにマッチする日よけアイテムとして、THE NORTH FACEで高い人気を誇るホライズンハットです。UVケア(UPF15-30、紫外線カット率85%以上)機能をもち、頭囲にぐるりと配置したベンチレーションメッシュパネルで通気性を確保。取り外し可能なあごストラップ付き。薄くて軽く、持ち運びも便利です。
- 【Fabric】<本体>NORTHTECH Cloth Eco(ナイロン100%)<メッシュ部>ポリエステル100%
- 【Function】 ベンチレーションメッシュパネル/サイズ調整機能付き/取り外し可能なあご紐
- 【原産国】 ベトナム
- 【Size】 S、M、L、XL
- 【備考】 適合サイズ(頭周り):S(54~56cm)、M(56~58cm)、L(58~60cm)、XL(60~62cm)
つば長さ:(前後)7cm、(左右)7.5cm
ホライズンハットは、色の使い方が上品でデザインが優れていて、ノースフェイスのハットをかぶると不思議と若々しくみえます。今までに様々なメーカーのハットを試着しましたが、非常に良く出来ています。ノースフェイスのハットはデザイン性、かぶりやすさ、機能性すべてが優れています。見た目が似ているハットは多数ありますが、他メーカーに比べてかぶったときに違和感が少ないです。ノースのハット作りの縫製技術が高いように感じます。ホライズンハットは、発売からノースフェイスでも人気商品のようです。発売から数年経過していますが、登山を含めたアウトドアで活躍する定番ハットと言えるでしょう。



我が家のホライズンハットです。


頭囲にぐるりと配置したベンチレーション。内側はメッシュで、通気性を確保しつつ、虫が入らないように工夫されています。




後ろで締め具合を調節できます。


購入前に、「少しきついピッタリのサイズか、ワンサイズ上の少しゆったり目のサイズのどちらがいいかな?」と聞かれたので、「長時間つけ続ける帽子は少しゆったり目がおすすめ。きついとかぶるのが嫌になる。キャップはあご紐が無いため強風時のことを考えるとできるだけジャストサイズが良いが、ハットはあご紐で固定できるので、飛ばされる心配もない。」と回答しました。


その後、登山や日常で使っていますが、頭心地が良く、デザインも良く、満足しているようです。「内側のメッシュの通気性(群れにくさ)はそれほどでもない」(あれだけ内側にメッシュ使ってるが見た目ほどではない)と言っました。妻の購入後、子供用の帽子も探していて様々検討しましたが、ホライズンハット キッズの構造&デザイン共に優れていて購入しました。


ツバが大きく、重宝しています。子供も嫌がらずにかぶっていました。



購入して数年経過してますが、まだ現役で使ってます。



ホライズンハットは、ロングセラーモデルです。毎年カタログスペックは同じ?ようで、年度によりカラーが変わったりします。
ホライズンハットは複数の種類がある
2025年時点で、ホライズンハットには、
の4種類あるようです。



2025年は通常のホライズンハットは15色展開になっていますが、すべてユニセックス(男女兼用)です。サイズ展開がSからXLまでと広いのも魅力です。(XLが無いハットも多いので貴重です。ホライズンハットはスポーツショップ等でも置いていることが多いですが、XLサイズはあまり置いていないかもしれません)
ユーザーレビュー
- 大きめおすすめ:頭は小さい方ですがМサイズを購入。ぴったりでした。後ろでサイズ調節できるので大きめでも大丈夫です。
- 涼しい:涼しくて軽いので気に入ってます。ツバも広くて紫外線を防いでくれます。柔らかいのでコンパクトに折りたためて邪魔になりません。速乾なので汗をかいてもすぐに乾きます。購入して良かったです。
- 使いやすい色、デザイン:登山に使用するために購入。色は散々悩んだけど、無難にこちらにしましたが、結果的に大正解でした。ベーシックなぶん、服やシーズンを選びません。また、ワンサイズ大きめのLにしたので、髪を結んでもとても良い具合です。
- いい感じ:コスパ良い。ツバの部分は思っていたより形崩れしない。富士山登山用に購入。日常使いからキャンプにもおすすめです。
- 優れたアウトドア用ハットとして定評は伊達じゃない:実際にキャンプや登山で使用してみると、特にその通気性が真夏の炎天下でも効果を発揮してくれました。通気性が良いため蒸れにくく、長時間の使用でも不快感が少なかったです。また、つばが広いため顔や首元への日差しをしっかり遮ってくれるので、日焼け対策としても信頼できるアイテムです。一方で、風が強い日にはつばが風で浮いてしまうことがあり、あご紐がないと少し不安定に感じることも。また、素材が薄いため耐久性については長期間の使用後の確認が必要かもしれませんが、今のところ問題はありません。全体的に、軽さと通気性を重視する方や、真夏の日差し対策をしっかりしたい方には非常におすすめできる商品です。
[出典]amazon・楽天



amazonではホライズンハットのレビュー数が 900件以上あり、在庫のある旧カラーも値下げして販売されているようです。
(モデル、色やサイズ、旧カラーなどで価格変わります。amazon、楽天共にレビュー数多いです)
ザ・ノース・フェイス ブリマーハット




ザ・ノース・フェイス ブリマーハット
夏用のトレッキングハットとして高い人気を誇るブリマーハット。頭部に通気性をもたらすメッシュパネルを配備し、日差しを避けながら快適な状態を維持します。あご紐は取り外しが可能。両サイドにバイザー止め用スナップボタンを配置し、ワイヤー入りバイザーで変形自在に形作ることができます。UVケア(UPF15-30、紫外線カット率85%以上)機能付き。リサイクル可能なナイロン素材を使用し、環境に配慮した商品です。
- 【Fabric】 <本体>NORTHTECH Cloth Eco(ナイロン100%)<メッシュ部>ポリエステル100%
- 【Function】 通気性に優れたメッシュパネル採用/変形自在のワイヤー入りバイザー/両サイドにバイザー留め用スナップボタン/取り外し可能なあご紐
- 【原産国】 インドネシア
- 【Size】 S、M、L、XL
- 【備考】 つば長さ:6cm



2018~2024年の富士登山で使用しました。
登山(もちろん富士登山も)と日常使い用を兼ねられる通気性の優れ蒸れにくいハットを求め、都内の主要登山用品店を歩き回りました。ホライズンハットは適度なツバの硬さとデザイン性に優れ、コンパクトに収納できる非常に良くできたハットで、他メーカーも同様の構造のハットを発売するほど人気商品ですが、もう我が家に2個あるので、なにか違うハットは無いかな?と雑誌やネットで調べて探していました。様々メーカーのハットを被りましたが、自分の頭のサイズがXLで合うハットが限られていること、デザインがいまいちだったり、デザインに優れていてもツバの強度が弱すぎたりで、なかなか納得できる製品が見つかりませんでした。そして、ぐるっと一周して最初から候補だったブリマーハット(アーバンネイビー、XL)を購入しました。


ツバ全体がある程度のコシがあります。(ホライズンハットより硬い)


カウボーイ風にもできます。(登山で使う場面は?ですが)


ハット上部グルーっと一周メッシュになっているため、通気性が高いです。
しかも、このメッシュは2重になっていて、中が透けにくくなっています。坊主の人は透ける程度のメッシュだと頭が日焼けしてしまうというレビューを読んだことがありますが、ブリマーハットは2重になっているので通気性は1枚より落ちるかおしれませんが、頭部焼けしにくそうです。


頭と密着する内側部分がタオル生地のようになっているため、かぶった時の肌当たりも優しいです。
あご紐も着脱可能です。


ブリマーハットの優れた点は、上記の黄緑色の部分に細いワイヤーが入っていることです。このワイヤーのおかげでハットをかぶったときの細かくツバの形状を整えることができます。また、ワイヤーは適度に柔らかくハットを4つ折りなど小さく折りたたのも阻害しません。
実は最終選考まで残った他メーカーのハットはこれが無くて落選になりました。ある程度ツバの硬さがあると、折りたたんだときの癖が付きやすく、ワイヤー等が入ってないとその癖が取れません。ブリマーハットはこの適度な硬さのワイヤーのおかげで折り癖があっても、手で簡単に修正できるので、ツバが視界を阻害しません。
様々なメーカーのハットを見ると、改めてノースフェースのハットが本当によくできているな、と実感しました。


富士登山の様子
この日は天気が良く、風もそこまで強くなかったため、メッシュによる風抜けはそれほど体感ありませんでしたが、確かに蒸れてこもった感じがそれほど強くなかったと思います。個人的には、メッシュによる蒸れにくさより、ツバのワイヤーが秀逸で、視界の確保の調整がしやすかったです。
ハット選びで迷っている方、ぜひブリマーハット試してみてください☆ 普段遣いにも秀逸で、よほどの雨でない限り、メッシュからの雨の侵入も気になりません。
ブリマーハットもユニセックス(男女兼用)です。
ユーザーレビュー
- 涼しそう:頭が大きいのでLを選んだがそれでもまだ少し余裕がある感じ。登山など長時間かぶるならこれくらい緩い方がいいかもしれない。サラサラで軽い、真夏でも快適そう。ロゴが前面で目立つのがちょっとなぁ。。。
- 登山に良いです。:登山用に購入しました。軽くて通気性良く買って良かったです。
- 好み:登山や日があるうちのロングウォーク用に購入。私の頭周りは実測58cmで、LとLLを借りてみました。L:ちょうどいい。が、60の人がかぶると少し小さいかも。LL:悪くないけどゆるい。そのほか、確かに帽子の天辺は薄い生地ですが、日焼け防止には役にたちます。ツバが8cmなのも大きすぎず、見た目が良いと思います。10cmの方が実用性はあるかも知れませんが、顔の下部分と首後ろは別で対応した方がオシャレかと。
[出典]amazon・楽天
より詳しい解説は下記ページに掲載しています。


靴下・ソックス
[吸汗・防臭・靴ずれ防止]
登山用の靴下・ソックスとは



登山靴には登山用の靴下(ソックス)を着用するのがベストです。登山用の靴下にはいくつかの役割・機能がありますが、最も大切な役割は靴擦れ防止です。
一度靴擦れが発生すると、治るのに数日掛かりますし、何より歩いている時に足が痛くて、目の前に広がる雄大な自然の景色になかなか集中することができなくなります。靴擦れしないように事前に対策するのが、とにかく大切です。





登山用の靴下は、一般の靴下に比べて幾つかの大きな違いがありますので、その点を説明したいと思います。
靴下・ソックスの役割・機能
登山用の靴下は、
- 登山靴と足との空間を埋めて靴擦れを起こりにくくする
- 歩行時の衝撃をやわらげる
- 吸汗発散する
といった役割・機能があります。
登山靴と足との空間を埋めて靴擦れを起こりにくくする



登山靴は一般の靴に比べて硬いです。硬い理由は、登山道に転がっている岩や石、木々に足が強くあたっても痛くならないように保護するためです。靴下は自分の足と登山靴の足型のズレを埋めてくれます。





登山靴は、利用者の足に完全にピッタリ合わせて作られていません。多くの靴メーカーは、平均的な足型に合わせて作っています(メーカーにより足型が異なります)。
長時間の登山になればなるほど、足の皮膚が汗でふやけてくることもあり、自分の足と登山靴の足型のズレによる靴擦れが発生しやすくなりますが、ある程度の厚みのある登山用靴下を履くことによりある程度回避することができます。
私の経験では靴擦れの原因は、登山靴と自分の足との相性が最も影響し、その次が靴下かな、と感じています。
歩行時の衝撃をやわらげる



登山用の靴下の表裏をひっくり返すと、クッション性が求められる部位はパイル構造になっています。


このパイル構造により、歩行時に発生する衝撃(特に下山時)を和らげてくれる効果があります。どのメーカーのものでも最初は良いですが、使用時間や使用頻度により徐々にヘタってきます。そして、ヘタり具合は種類・メーカーによりかなり差があります。
吸汗・発散する



汗を貯めこんで足の皮膚がふやけないようにします。
ほとんどの登山靴は防水透湿素材を靴の表素材と裏素地の間に挟み込んでいます。登山中は足から多量の汗がでますが、靴下が汗を吸い、水蒸気といして発散して足を蒸れにくくする役割を果たします。
あまり汗が溜まってしまうと足の皮膚がふやけてきて(長時間お風呂に入ったときの皮膚のイメージ)、靴擦れが起きやすくなります。私が今まで幾つかの登山靴や靴下を履いてきて感じたのは、発散性以上に、吸汗性能のほうが大事かも、ということです。



登山靴に防水透湿素材(GORE-TEXなど)を使っても、基本的に足は蒸れます。湿ります。雨なんか降っていると、靴の外側が濡れるので湿気もそんなに出て行きません。
”靴下がどれだけ足の汗を溜め込めるか”というのが重要になってきて、靴下の素材や厚さに比例して蓄えられる量も増えます。
登山用の靴下は、普段使いの靴下にくらべて厚手なのは、靴と足との隙間を埋める、衝撃を吸収する、といった役割の他に、ある程度の汗を貯めこんで足の皮膚がふやけないようにする、という理由があるためです。
靴下・ソックスの選び方
登山用の靴下の選び方のポイントは、
- 自分の足のサイズにあったものを選ぶ
- 厚手のもの(トレッキング用)を選ぶ
- 繊維素材がウール混紡のものを選ぶ
- 耐久性がある
です。
自分の足のサイズにあったものを選ぶ
最近の登山用の靴下は、山登りしやすいように、かかと、つま先など各部位に合わせて特殊な作りになっていたりします。サイズが小さかったり、大きかったりするとそこからズレますので、効果が小さくなってしまいますので、自分の足のサイズにあったものを選びましょう。
「中厚手」(トレッキング用)を選ぶ



「中厚手」や「トレッキング用」と書かれたものがおすすめです。
アウトドアショップへ行くと、登山靴コーナーに、さまざまな厚さの靴下が置いています。普段使えそうな薄いものから、厚いものまで様々です。
薄いものは、クッション性や吸湿量も少なくなりますので、中厚手や、トレッキング用と書かれたものを選ぶと良いでしょう。一般的に登山専門店で靴を購入するときは、お店で用意しているこの厚さの靴下を履いて靴を選びます。
繊維素材がウール混紡のものがおすすめ



ウールの混紡割合の多い靴下は吸湿・防臭性能が非常に高く、おすすめです!
靴下の主材料が化学繊維100%のものと、メリノウール混紡のものがあります。結論を書くと、日帰りであれば価格な手頃な化繊100%でも良いと思いますが、1泊小屋泊の方は防臭効果の高いメリノウール(厳密にはメリノウールの混紡割合が多い)がおすすめです。
速乾と低価格を実現できる化繊の登山用靴下ですが、靴内はかならず蒸れるため速乾は効果は薄く、化繊は繊維自体が水を含まないため、ある程度の汗を吸うとベタつきやすいと言われています。
メリノウールが主材料の靴下は、ウールの優しい吸湿性で足がベタつきにくく、快適です。メリノウールは繊維が細いウールで、最近のものはほとんどチクチク感じません。ただ、繊維が化繊に比べて弱いため、耐久性を出すためウール100%のものはほとんどなく、メリノウールに化繊を混ぜて使っています。(例:ウール68%、ナイロン30%、ポリウレタン2%)
化繊とメリノウールの靴下の最大の違いは、匂いです。特に山小屋に泊まる方は要注意なのですが、化繊の靴下は靴を脱ぐと匂いやすいです(汗は無臭性のため、バクテリアの増殖が原因)。靴を脱いだ後、モワ~ンと漂ってきます。(もちろん靴の中も臭くなります).
それに比べて、ウールの靴下はほとんど匂いません。


出典:The structure of a Merino Wool Fibre
by CSIRO(オーストラリア連邦科学産業研究機構)



メリノウールは、工業製品では到底再現できない複雑な科学的かつ物理的構造(上図:メリノウールの繊維構造)によってバクテリアの増殖、それに伴う体臭の発生を抑制する効果があります。
論より証拠で、実際使うとわかりますが、ウールの抗菌・防臭力は非常に強力です。夏の登山で2日間履き続けた後のウール混紡の靴下を鼻に近づけても、「あ、少し臭うな」程度です。その昔、化繊100%の靴下を使用した時は、登山靴を脱いだ直後にむわっとすごい匂いが漂ってきて「一体どこからこの匂いが来てるんだ?ん、自分の足だったか」となった経験が懐かしく感じます。(しかも、靴内部に匂いが移って始末が悪い)。その後、メリノウール混紡の靴下を使うようになってから、ほとんど足が匂うことがなくなり、自分の足が臭いやすいのではなく、単に靴下の素材の影響だったと、経験を伴って理解することができました。
値段も化繊の登山用靴下に比べて、メリノウール混紡は多少価格も上がります。経験上、防臭効果はメリノウールの混紡割合に比例する感じがします。私も、山仲間も、ほぼ全員メリノウール混紡の靴下を使っています。
耐久性があるものがおすすめ
登山用の靴下は耐久性があるものがおすすめです。登山用靴下メーカーのものを履いて1度の富士登山で穴が空いたりすることは、ほぼ無いと思います。私の経験では、何度も使っていくうちに、靴下のクッション性が落ちていき、やがてつま先やかかと部分に穴が空くか、生地が薄くなってきます。


(つま先に穴が・・・何度も使うと足と靴との擦れで薄くなります)
消耗品ですので、どんなメーカーのを使ってもいずれはこうなりますが、何回の登山に耐えられるか、明らかに差があるなと感じます。



化繊割合の多い靴下は耐久性がかなりありますが、天然素材のメリノウールの割合の多い靴下は摩耗は避けられません。
天然の抗菌・防臭力を持っているがあまり耐久性のないメリノウールと、摩耗に強い化学繊維を組み合わせて、抗菌・防臭力・耐久性・クッション性が並立するように、各メーカーが試行錯誤した商品を開発しているのが現状です。
靴下・ソックスと登山靴との相性がとても重要


登山用の靴下選びは、登山靴とのバランスが重要です。
例えば、薄手の靴下を履いたときでちょうどいい登山靴なのに、厚手の靴下を履くと足が圧迫されて血行不良になって足が痛くなってしまうこともあるようです。
そのため、登山靴を購入するときに中厚手・トレッキング用靴下を試着して選んだ場合、その厚さと同程度の靴下を選んだ方がよいでしょう。(非常に重要!)



富士登山用の登山用靴下は、「中厚手」もしくは「トレッキング用」と書かれているものを選べば大丈夫です。
おすすめの靴下・ソックス



おすすめの登山用のウールの靴下は・・・スマートウール(smartwool)です。
登山初心者の方には初耳かもしれない名前かもしれませんが、ある程度登山している人にとってお気に入りの登山用靴下にスマートウールががランクインすると言ってもいいくらい強い支持をうけています。(私もスマートウール使ってます)
スマートウールの素晴らしいところ (ネットの評判も参考にしました)
- 各部所に 補強がある。
- 乾きが早い。
- 夏にも 汗がたまらない。(これホントです。)
- 足に形が あってくる。
- そして何回洗っても何故か 厚み・起毛が へたりにくい。(アウトドアショップの店員さんも言ってました)
- 値段は張ったが、後悔しない一品。(その通り!)
周囲の登山好きに聞いてみると、
化繊の靴下は安いけど蒸れるし臭い
⇒ いろいろなウールの靴下を試す
⇒ スマートウールに行き着く
という経過をたどっているようです。



私自身いくつか登山用靴下をもっていますが、スマートウールは1泊以上の登山で、使用頻度が高いです。


左側から
- Berghaus(バーグハウス) E Wool Trekking Crew
- finetrack(ファイントラック) アルパインソックス レギュラー
- smartwool(スマートウール) PhDアウトドアヘビークルー
- smartwool(スマートウール) トレッキングヘビークルー
- smartwool(スマートウール) Hunting Extra-Heavy(日本未発売品)
です。



以下、富士登山用としておすすめの靴下です。
スマートウール ハイク フルクッション クルー


- メリノウール56%、ナイロン11%、リサイクルナイロン31%、エラスタン2%
フィット感に優れ、運動量の多いアクティビティーにも対応するソックス。甲部分にはズレを抑える×印のエラスチックバンドを配備し、通気性を高めるためにメッシュゾーンを設けることでさらに快適性が向上しました。クッションは全体に装備し、つま先とかかとが特に厚くなっています。4方向に伸びる生地はフィット感に優れ、毛玉も出来にくくなっています。つま先は靴擦れを防ぐためにシームレスな縫い目を採用。スマートウールの技術を詰め込んだ一足です。
「ハイク フルクッション クルー」は、旧モデルの「PhDアウトドアミディアムクルー」の後継モデルに相当する登山用ソックス(写真見ても形状似てるのわかります)です。「ハイク フルクッション クルー」は2022年春に発売されたモデルで、かなりメジャーな商品なので、大手の登山ショップ等で置いているところが多いと思います。因みに、旧モデルのPhDソックスは5年以上?前に購入して度々使ってますが、足のホールド感(少し収縮圧がある)が非常に高く普段使いはしにくいですが、耐久性もあり登山用としてはトップクラスのソックスかな?と感じています。50%以上のウール混紡で汗の臭いもほぼしません。価格が少し高いのですが、富士山の1泊登山の予定で、興味のある方はぜひ試してみてください☆
ユーザーレビュー
- 新モデルはフィット感アップしています:旧モデルは全体の厚みがほぼ均一でしたが、新モデルは部位で厚みを変えていてつま先やかかとは厚めで暖かく、甲や土踏まずは薄めにしてX字織りパターンでフィット感を高めています。その分履き心地がだいぶ変わりましたがズレにくくなりました。
- 約10kmの山行で使用しました。クッション性も良くて特にズレる事無かったです。インソールを買い替えてから親指の皮が剥けて気になっていたのですが、この靴下のおかげで軽減されたように感じました。また購入したいと思います。
- 山に最適です!この靴下を履いてからはこれは以外考えられません!それぐらい気にいってます!
[出典]amazon・楽天




千代治のくつ下 ドラロンウールト レッキングソックス【おすすめ!】




- 【製造】日本・千代田繊維工業株式会社
- 国産トレッキングソックス(登山用靴下)。綿以上の吸湿・速乾性を持つドラロンウールを使用。
- 足の蒸れと冷え・寒さを防ぎ、サラッと気持ち良い履き心地。ハードな山歩きにも対応。
- クッション性が高く、足への衝撃を吸収します。脛までパイルが入り、登山靴とあたる所をカバーします。
- 登山以外のアウトドア、冬の寒い職場や外仕事等の冷え対策にも使えます。つま先に「CHIYOJI」の刺繍が入っています。
私は肌寒い季節には、登山用のソックスを普段履きするのですが、普段履きにウールの登山ソックス使うのは少しもったいないな、もう少し手頃な物はないだろうか、と探していた所、通販サイトでみつけたのが、日本メーカーの千代治のトレッキングソックスです。
2017年4月に初めて購入し、寒い時期はほぼ毎日履いているため傷んできたため、2019年、2021年、2024年にも購入しています。普段履き&日帰りの登山で何度も使用しています。
繊維がドラロンウール(アクリル90%・ウール10%)95%・ポリエステルポリウレタン5%と、ほぼ化繊割合が多いため耐久性はかなりあります。




パイルもかなりしっかりしています。何度も洗濯してますが、徐々に毛羽立ちますがそれほどでもありません。クッションのパイルもほとんど潰れません。日本メーカーなので製造技術が高いのかもしれません。気になる防臭性も日帰り登山ではほぼ臭いしません(防臭性はウール混紡割合の多いスマートウールには劣ります)。
主に日帰り登山でこの靴下を履くことが多いです。日帰りは千代治の登山靴下、1泊以上&雪山はメリノウールの混紡割合の多いソックス、というように使い分けています。千代治の登山用靴下を使い始めて5年以上になりますが、非常に履き心地良く耐久性があり、寒い時期は普段履きとしても使っています。何度も使うと毛玉が付くので、毛玉取り機でメンテンナスしています。登山用靴下として価格が手頃ながら完成度が高く、amazonや楽天で高評価なのも納得です(^^)
価格は2足で¥2,420、1足あたりは約1,210円と手頃ですが、1足のバラ売り無く、2足単位の購入になってしまいます。メンズ用、レディース用共にamazon・楽天のカスタマーレビューが非常高いです。



富士登山や頻繁に日帰り登山する方、秋冬春用の普段使いできる暖かい靴下をお探しの方に非常におすすめです。カラーバリエーションも豊富です。人気で生産が追いついていないのか、度々在庫切れになります。
ユーザーレビュー
- さすが日本企業:とにかく履き心地が良い。締めつけ感は無く、厚いので底のクッションも効いている。そして、こんなに良い製品が安い。ここの夏用のソックスも履いているけど、どちらも最高です。
- めちゃくちゃいい!:登山用靴下を探してたどり着きました。めちゃくちゃいいです。厚みもしっかりあって、なによりシンデレラフィット!大抵の靴下は大きくて踵がズレてしまうのですが、こちらはピッタリしっくりでとても履き心地が良いです。他の普段用の靴下も試してみようと思います。
[出典]amazon・楽天
(※「千代治 トレッキング ソックス」はネット販売のみで、登山用品店では置いてません。)
ナイガイ メリノウール 登山ソックス


- ブランド:NAIGAI TRAIL(ナイガイトレイル)
- サイズ : 23-25cm、25-27cm
- 仕様・特徴 : アーチサポート、メリノウール使用(混率20%)、総パイル編み、厚手
- 素材 : アクリル・毛・ナイロン・ポリウレタン (メリノウール20%)




これもおすすめ!
ナイガイという靴下専門メーカーが開発した登山用ソックスです。「登山好きなスタッフが考えた納得の登山用靴下」というキャッチコピーですが、本当にそれを感じさせる完成度です。






パイルは高密度ですが、靴下自体は柔らかいです。


登山ソックスとしては夏登山で使われる中厚手よりも少し厚いです。


メリノウールが20%使用され、実際に1泊2日の富士登山でも使ったことありますが、登山後に全くニオイしませんでした。



このナイガイの登山用靴下もかなりおすすめです。千代治の登山用靴下とどっちがいい?と聞かれたら、どっちでもお好きな方で、と答えるかもしれません。千代治は最低購入単位が2足セット(¥2,420)なので、1足だけ欲しい方はナイガイがいいかもしれません。
千代治と比べると、千代治の方が靴下生地が詰まっていてしっかり感あります。ナイガイは靴下自体は千代治よりも厚みがあるものの、ふわふわ感があって優しく包まれている感じがあります。
防臭性は、どちらも優れていますが、千代治はウール約10%、ナイガイは20%ですし、少しナイガイの方が防臭性が高い感じがします。
私はどちらも使ってきたのですが、靴下の耐久性(何年使えるか)では、少しナイガイの方が強いと思いました。デザイン性は、千代治の方が選択肢があってかわいいデザインもあるので、登山+冬の普段履きで千代治の方が本数多いです。
「富士登山用で1足だけ欲しい」という方は、ナイガイの方が安く済みます。性能も間違いないです。ナイガイもレビュー数多く、評価も高いです。


ユーザーレビュー
- ぴったり:富士山登山用に購入。厚さもちょうど良かった。
- 履きやすい:富士山登山用に厚手を探していました。届いたときは分厚過ぎではと心配だったが、履いてみると履きやすいし、サポートもしっかりしてとても快適でした
- 足が疲れない:色が気に入って購入しましたが、足の疲れが以前よりも少ないと感じました。毎年富士山に登っておりますが、今年は富士宮で下りましたが、全然余裕でした。
- ナイス!:初めての富士山登山で購入。厚みもあり、靴づれすることなく快適でした。 おススメです。
[出典]amazon・楽天


より詳しい解説は下記ページに掲載しています。


登山靴
[防水・転倒防止・足首の捻挫防止]



登山靴は、雨具やザック(リュック)に続く、登山の三種の神器と呼ばれています。登山靴(トレッキングシューズ)の特徴、選び方について解説します。


富士山に登山靴は必要なの?運動靴と登山靴の違い



過去何度も富士山に登っていますが、正直、富士山は登山靴でなくても運動靴で登れます。事実、様々な運動靴で登っている登山者が多数います。(特に若年層に多いように感じます)
私は運動靴と登山靴の両方で富士山に登ったことがありますが、両方を体験から
一般的な運動靴は登りは良いが、下りが困難。登山靴はあらゆる環境の変化にも対応でき安全。
とわかりました。
登山靴の特徴
登山靴は、あらゆる天候でも登山道を安全に、快適に登れるように設計された靴です。登山靴は、軽登山靴(トレッキングシューズ)、重登山靴(アルパイン)などがありますが、共通して
- 堅牢
- 防水透湿性
- ソールが固く、滑りにくい
- 足首を捻挫しにくい
という特徴を持っています。
堅牢


石で強く押してもあまり凹みません
登山靴は、歩行中に岩などに接触しても足を痛めないよう、全体的に硬い素材が使われています。アッパー(靴の底を除いた上の部分)は硬く、靴底も厚く硬いです。実は、この堅牢さゆえ、登山靴はその人の足との相性の差が出やすい(合わないと痛くなりやすい)のです。一般の運動靴は、特にアッパーが柔らかく、最初はジャストフィットしなくても次第に足にフィットするようにある程度は変形していきます。登山靴もある程度は変形していきますが、そもそも素材が硬いため、一般の運動靴に比べて僅かな変形に留まります。



その硬さゆえ、登山靴を選ぶ時に”購入時点で自分の足にフィットしている”ことが非常に重要になってきます。
防水透湿性
もちろん、水たまりに入れても、靴の中は濡れません


殆どの登山靴はアッパーに防水透湿性素材(ゴアテックスなど)を内蔵しています。山の天候は変わりやすく、雨が降ることも多々あります。富士山ではありませんが、他の山では浅い沢を渡らなければならないような登山道もあります。水が靴内部に侵入すると
- 水で足の皮膚がふやけて靴ずれする
- 水を吸った分、靴が重くなる
- 水濡れによる不快感
がおこります。アッパーに防水透湿性素材を挟み込むことにより、これを防ぐことができます。
出典:scarpa
特に致命的なのは足の皮膚のふやけです。長い時間お風呂に入っていると皮膚がふやけてやわらかくなりますが、足がふやふやの皮膚の状態で何時間も山を上り降りするとどうなるでしょうか?体重の圧力や靴との摩擦に耐えきれず容易に皮膚が傷つき(くるぶし、かかと、足先が発生しやすい)、痛くなってきます。一度靴ずれを発生すると、歩く度にそこが痛み、山登りを楽しむのが難しくなってきます。
そのため、ほぼすべての登山靴には防水透湿素材が使われています。防水性は必須です。何年も登山靴を使っていたりメンテナンスが悪いと防水透湿素材に穴が空いて、水が入ってくることがありますが、そのような登山靴は日帰りには何とか使えても、1泊以上の登山に使うのが難しくなってきます。
透湿製に関しては、私は今までに4足のゴアテックス内蔵の登山靴を履いてきてますが、透湿しているのかどうかよくわからない、体感が難しいです。一般の非防水の運動靴の方が、通気性があり、ずっと蒸れにくいように感じます。経験上、透湿性があるといっても、発汗量の多い足の蒸れを完全に放出できるほどの透湿性は期待できません。そのため、登山用の靴下が”余剰の汗を溜め込む”という重要な役割を果たします。
登山用の靴下は日常で使われる靴下よりも厚手ですが、硬い靴とのクッション材の役割以外にもその厚み分だけ汗を吸って溜め込み、足の皮膚をドライに保つという役割もあるのです。
山小屋で1泊して富士山を登る場合、一日目の数時間の登りで靴下がけっこう濡れてしまうこともあり(特に雨の場合)、山小屋に着いても靴を脱ぐと濡れにより足が冷える&不快になることもあります。1泊以上の場合は、予備で靴下をもう1足持っていくのがおすすめです。
ソールが固く、滑りにくい
登山靴は一般の靴のソールよりも、ずっと硬く、ブロックパターンも大きく、溝も深くなっています。登山靴で舗装路を歩くと歩きにくいですが、山道では悪路ほど効果を発揮します。


ブロックパターンが大きく、溝も深い
ソールの硬さは、岩角に足を乗せた時の下からの突き上げから保護していくれます。この効果は登りよりも、足裏への衝撃が大きくなる下山時に効果を発揮します。靴底が軟らかいと長時間に及ぶ足裏の突き上げで、次第に足裏が痛くなってきますが、硬いソールではほぼ起きません。


また、ブロックパターンが大きく溝が深いため、傾斜の強い砂利道・砂礫・土砂をしっかり噛み込むことができます。


富士山 富士宮ルート
富士山はどの登山ルートでも、六合目以上の多くの場所が上の写真のように火山の砂礫です。登りの時は、足がずり落ちやすく、靴底が滑るとその分移動がロスするため無駄に疲れますが、登山靴を履いて斜面に対して並行に足を置く(ソールを接地面積を最大にする)ことにより、滑るのを軽減でき効率よく登ることができます。富士山は特に滑りやすく、この歩行技術が大切になってきます。


吉田ルート下山道 砂礫が細かく滑りやすい
登山靴は下山時に足が滑って転倒を予防するのに大いに効果があります。一般の運動靴と比較するとその差は歴然としています。一般の運動靴で下山した場合、登山道のソールの噛み込みが甘いため、下りの勢いが付いてしまった場合やバランスを崩して足を付いてしまった場合などにそのままズズッと滑ってバランスを崩し転倒してしまうことがあります。富士山では、下山時に滑って尻もちを着く登山者の姿をよく見かけます。(その昔、一緒に登った仲間(一般靴)も目の前でズルって滑ってました。尻もち付いてしまう時に反射的に手を付くのですが、砂礫は結構尖っていて手を傷つける可能性があるため、何らかのグローブをはめた方がいいです)



登山靴だからといって完全に下りで滑らないようになるわけではありませんが、しっかりと地面を噛んでいる感じがわかり、明らかに安心感がでます。
足首を捻挫しにくい



登山中の怪我の統計結果より”怪我の多くが下山時に起きる”ということがわかっています。その中でも起きやすい怪我として、足首の捻挫があります。
下山中に足首を思いっきり捻ってしまうことは稀にあります。登りで体力を使っているため、下山時は疲労していることが多く、登山道は足場が凸凹のため、下りの勢いそのままで思いっきり足首を捻ってしまうのです。くるぶしを覆うミドルカットやハイカットの登山靴は捻挫を抑制する効果が高いです。くるぶしを覆うようなハイカットの登山靴は、ある程度の可動域までしか足首が動かないような構造になっています。そのため、登山靴を履いて、足首を捻った状態で体重をかけてしまっても、ある程度のところまでしか足首が曲がらず、靭帯・腱の損傷を防ぐことができます。
下山時に足首を捻ってしまうことは登山慣れた方でも疲労により度々やってしまうことがあります。私も下山中に過去何度か内側に足首をグニッと捻ったことがあります。普通の靴だとほぼ間違いなく捻挫する状態でしたが、ハイカットの登山靴を履き、しっかり一番上のフックまで靴紐を締めてたため、怪我なく登山を続けることができました。山仲間が下山中に足首を捻ってる瞬間もみたことありますが、後で彼は「かなり捻りましたが、登山靴のお陰で大丈夫でした」と言ってたと思います。
下山する時に足元見ながら下りますので、足首を捻る瞬間も目撃します。経験上、下山する勢いもついていますので、登山靴を履いていても「自分の足首があんなに強く捻れたの見たこと無いわ」くらい捻った状態になってます。もし、登山靴を履いていなかったら・・・ほぼ治療院行きです。足首を痛めると、痛みを抱えたまま下山するのは痛みが続いて結構辛いので、登山靴での登山を強く推奨します。



以上のように登山靴は、歩行のエネルギーロスを低減するだけでなく、登山で発生しやすい怪我を予防する特徴を持っています。
富士登山あるある「親指の爪真っ青になる病?」
静岡県警察の方が上記ツイートしていたので、この件についてお話したいと思います。富士登山あるあるの内容だと思うのですが、私も初めて富士山に登った時(2007年)、確かソールがイボイボしているから滑りにくいだろうと考え、サッカーのトレーニングシューズで登りました。登って山頂までは大丈夫だったのですが・・・


下り坂で足を一歩出す度に、靴の中の先端に親指がガンガン当たり、痛い痛いと感じ、靴紐締めても当たり続けるので痛みに我慢しながら数時間(何千回?)も下って下山し、後で確認したら爪の付け根と内部が内出血し、上の写真みたいになってました。しばらくすると爪が剥がれました(数カ月後に新しい爪になりました)
一般の靴は傾斜のある下り道を何時間も歩く前提で作られてません。これに懲りて、次の富士登山からちゃんと登山靴購入して登りました。もちろん、下山中に足が痛くなることは全くありませんでした。下山中に、足親指が靴内部の先端にガンガン当たると、とにかく痛い&下山時間=痛い時間(約2~3時間、苦行ですね)なので、ちゃんと登山靴履いて登ったほうがいいです!今の時代、レンタルすればそんなに費用もかかりません。



登山靴は自分の足のサイズ+1.0cmを目安に選びます。市街地用の靴では+0.5cm程度を選ぶと思いますが、登山靴で+1.0cm。登山靴と言えど傾斜のある下山道で多少は足が先端側にズレますが、最初から大きめ選ぶことで親指が当たるリスクを回避できます。
「親指の爪真っ青になる病」を回避するために、登山前に一度登る靴の紐をしっかり上まで締めて、下記動画のようにつま先を地面に「ドン!ドン!」と当ててみましょう。
これでもし、足の爪先が、靴内部の先端に当たったら富士登山で「親指の爪真っ青になる病」になる可能性あります。因みに、私はかなり強く地面にぶつけても全くつま先が当たりませんでした。当たってるのかどうか判らなかったら足の指先を上下に動かすと判別しやすいです。
登山靴・トレッキングシューズの選び方
登山靴を選ぶ上で大切なポイントは、
- 自分の足型に合っている
- くるぶしを覆う高さ
- 専門店で相談・試着する
になります。
ミドルカット・ハイカットがおすすめ









登山靴・トレッキングシューズはその高さでローカット、ミドルカット、ハイカットがあります。ローカットはくるぶしが出る高さ、ミドルカットはくるぶしを覆う高さ、ハイカットは足首をしっかり覆う高さになります。
ローカットは、高さが無い分軽量になり、足首も自由で歩きやすいですが、里山ハイキング・低山ハイキング・登山上級者向きです。日本一の標高で、火山の砂礫や岩場を歩く富士山には、足首のホールド力があり、小石も侵入しにくいミドルカット・ハイカットがおすすめです。
富士山は、登りと下りがはっきり分かれた登山ルートです。登山口から山頂までずーっと登って、山頂からはずーっと下りになります。その他の山々の稜線歩行ではアップダウンが続くルートもありますが、富士山は独立峰なので最初は登り時間、登りきったら次はずっと下り時間と明確に時間帯が分かれます。
ミッドカットやハイカットで一番上の段まで靴紐を強く締めると、明らかに足首の可動範囲が狭くなり登りにくくなります。私は富士登山では、ミドルカットやハイカットの登山靴を使いますが、
- 登り:最上段の靴紐は締めなかったり、ゆるめに締めたりして、足首の動かしやすさを優先しています。
- 下り:山頂からの下りでは一番上までかなりしっかり靴紐を締めて登山靴で足首がホールドされるようにし、足首の捻り予防と登山靴内での靴ずれを最小限にします。
登山初心者の方だと、そこまで気が回らない方も少なくないと思いますが「登りと下りで靴紐の締め具合を変える」をぜひ実践してみてください。より楽に登れるようになります。
自分の足型に合った登山靴を選ぶ





登山靴選びで最も重要なのが、自分の足型に合った靴を選ぶことです。(最重要!)
登山靴はアッパーの硬さゆえ、一般の運動靴より履くことで馴染む幅が小さいです。そのため、最初に自分の足型にどの程度合っているかで、歩きやすさ、靴ずれのしにくさも決まってきます。(メーカーの靴作りの構造による差も非常に大きいです)
私も今までに何人もの足を見てきましたが、人によって足の形状が結構違います。
今まで見てきた経験の範囲内ですが、
- 日本人型(日本人に多い足型、幅広)
- 欧米人型(欧米人に多い足型、全体的に足が細い)
- ゾウ型(日本人型だが、かかとも大きく、甲高で肉厚、ゾウの足に似ている)
に大きく分類できるかな、と感じています。もちろん、人によって同じ足のサイズでも、足の指の長さ割合、甲の高さ、かかとの大きさ、外反母趾(女性に多い)など違いがあります。
街で1時間程度歩くのとは異なり、富士登山は最短ルートの富士宮ルートでも登山時間が7時間程度ありますので、登山靴との相性が問われてきます。



登山靴メーカーや、同じメーカーでもモデルによって使われている足の木型が異なっています。自分の足にあった登山靴を探すなら、専門店で試着するのが賢明です。
直接、お店で試着する


登山用品の専門店で登山靴を試着するのがおすすめです。スポーツショップ等でも軽登山靴を扱っていますが、登山専門店の方が、フィット感を確認する設備や、靴の種類も充実しています。また、登山専門店でも特定のメーカーのみ扱うお店より、さまざまなメーカーを扱うお店の方が、自分の足に合った靴が見つかりやすく、選択肢も豊富です。


お店で足のサイズもしっかり計測してくれる
登山靴のフィッティングに関して、ある程度の経験があるスタッフなら、その人の足を見た瞬間に、「富士山用でこの予算内で、この足型ならAメーカーのこのモデル、Bメーカーのこのモデル・・・・が合いそうかな」と靴リストが頭に浮かんでくるのではないか、と思いますので、提案された靴を試着するとよいでしょう。
経験上、何足か試着すると自分にあった登山靴がわかってきます。例えば、
- 靴紐をしっかり縛り、歩いてもフィット感がある(少しでも違和感、痛みがあるのは避ける。短時間の試着で痛いと、登山で何時間も履くともっと痛い)
- つま先が靴内部の先端に当たらない(店内の傾斜のある台を下っても、つま先を床にトントンしても当たらない)
- 正面&横で下った時に、靴内部で足がずれない、踵がずれない(内部でのずれは靴ずれの原因)
が選考の基準になり、すべて満たす登山靴が見つかれば、かなり合う靴といえるのではないか、と思います。



登山靴との相性が悪いと登山中の痛みになり、その後使うのを躊躇するようになるか、買い換えることになるため、選考基準は、デザイン性は二の次にして、まず自分の足と合っているかを最優先にしましょう。
登山靴のレンタル



昨今、登山用品のレンタルサービスが充実し、気軽に登山靴をレンタルすることができます。
登山靴を試着することの重要性を上記で説いて来ましたが、登山靴をレンタルする場合でも試着し、サイズ交換することも可能です(レンタル会社により試着・交換サービスは異なります)
登山靴レンタル体験




2019/07/24-25 登山靴レンタルしてみました



富士山の吉田ルート1泊2日でレンタル登山靴を使用。快適に登山を終えることができました☆
登山靴のレンタル価格相場(2025/06/04時点)
「やまどうぐレンタル屋」は登山用品レンタル業界では老舗で多数のレンタル実績あります。
- 軽登山靴(自宅配送):1泊2日(税込 3,990円+往復送料1,000円(全国一律))
- 軽登山靴(手ぶら割-指定店舗の受取&返却):1泊2日(税込 3,590円)
「やまどうぐレンタル屋」では登山靴レンタルで登山用ソックスが無料で付いてきます!自宅配送でもレンタル料金が1万円を超えると送料無料になります。また、他社を圧倒する最大の特徴として「キャンセル全額返金サービス」があり、利用予定日の前日までに連絡すればキャンセル料なしで全額返金になります。
そらのした
「アウトドアレンタルショップ そらのした」はメーカー品のレンタル在庫を中心に取り揃えたレンタル会社です。
- 軽登山靴:1泊2日(税込 ¥4,818+往復送料)※店舗受け取りの場合、送料不要
「そらのした」はソックスは付いてませんが1,100円で購入可です。レンタル料金とは別に”保険料or保証金”が別途必要になります。価格は「やまどうぐレンタル屋」より高いですが、レンタル品質にこだわっていて、状態の綺麗な装備を中心にレンタルしているため、見た目にこだわりたい方は、そらのしたがおすすめです。
レンタルについては、事前に確認しておきたい内容が多数あります。詳しくは、「【富士山向け】登山道具・装備レンタルの総合案内(レンタル事情・特徴・価格)」でご確認ください。


各メーカーの登山靴



富士登山にも適していると思われる各メーカーの代表的な登山靴・トレッキングシューズをご紹介します。
登山靴はお店で試着して購入するのが基本です。しかし、首都圏なら登山専門店が多数ありますが、地方になると限られるか、品揃えも限られるかもしれません。(購入者レビューがある程度あることから、意外と登山靴を通販で購入している方もいるようです)そこで、私自身が試着してこれは、というおすすめも掲載しておきますので、登山靴選びの参考にしてみてください。
登山靴を通販で購入する前に大切なこと
サイズは普段の+1cmを選ぶ。例えば足が26.0cmなら27.0cmを選ぶ
理由:下山時に傾斜を下るとき多少足先が前にずれるのですが+1cm程度の余裕を持つことにより、つま先が靴の先端に当たることによる痛み、爪割れ・内出血を防ぐ。
普通の靴が合わない人は要注意です!
理由:スニーカーなど普通の靴を履いて、なかなか足が合わない方は要注意です。多くのメーカーが日本人の足型で作っていますが、それから大きく違っている可能性が高いです。店舗で試着して購入するのが無難です。
キャラバン(人気&定番)



キャラバンは創業65年の登山靴メーカーです。足型の守備範囲が広く、足型がバッチリ合うというよりは、それとなく誰でも合うような作りになっているのが特徴です。




C1_02s (メンズ&レディース) 重量: 約590g(26.0㎝片足標準)
履き口まわりに柔らかな生地やクッション材を採用し、足首を優しくホールド。 指先まわりはゆとりを持たせ、アキレス腱部分は足首が動きやすいように浅めにカットするなど、つま先部分にはTPU樹脂カップを採用し、指先をしっかりと保護。 さらに、悪路でもグリップ力を発揮するキャラバントレックソールや、着地時の衝撃を吸収するインソールクッションシステムなどで歩行性能を高めた、キャラバンシューズの顔とも呼べる人気モデル。
登山入門者が使いやすいように設計された、キャラバンシューズの代表的なモデルです。このモデルは登山ショップなら必ず置いてある、といってもいい登山靴です。指先がゆったりしています。ただ、足先まで靴紐がないため、ゆったり加減は調節できませんが、それだけに足入れしやすくなっています。あらゆる形状の足でも包有できる万人のための初心者向け登山靴というところでしょうか。価格も控えめで手ごろです。低予算でそれなりにしっかりした登山靴をお探しの方におすすめです。



ロングセラーモデルのため、amazon、楽天、共にレビュー数が多く評価も高いです。amazonでは3,000件以上のレビューがあり、富士登山使用者のレビューも複数あります。
ユーザーレビュー
- 富士登山に最適:毎年富士登山をしていて、これで2足目です。これとは別のローカットの登山シューズで登った時は、ゲイターやスパッツを付けなかったので、バンバン小石がシューズ内に入って酷い目に遭いました。今年既にこれで一度富士山に登りましたが、ハイカットなので砂走りも快適でした。富士登山には最適です!
- 日本人の足なら間違いなし|!裏切りません!:普段靴は25.5か26㎝を履いてます。登山靴は大きめがいいと言われていますが、EEEなので普段靴と同じサイズでも大丈夫。靴下は登山用を1足で使用しています。しかし、欧米人のように足先が細い人は靴紐を締め上げても緩い感じが残るかも?その場合は付属のソールを利用してみるといいでしょう。富士山、北アルプスの大キレット、ジャンダルムをこの靴で登りました。雑誌などでは初心者用と書かれていることが多いですが、国内登山であればこれで十分。全く問題ありませんでした。ソールを交換すると1万~2万ほどかかるらしいので、ソール交換時に毎回買い換えます。登山靴は高いものもありますが、コストパフォーマンス的にも優れていると思います。
- 素晴らしい:降ろしたてにも関わらず、長時間歩いて靴擦れもせず爪割れもせず。色が黒だと砂埃の汚れが目立ちますが、そこはしょうがないですね。登山靴は汚れてナンボだし。ただ、濡れた岩場ですこし滑るかなという感じがしました。他の靴でも同じかもしれませんけど。総じて値段分以上の素晴らしい国産登山靴だと思います。ゴツくてデカいデザインも逞しくてカッコイイです。これを履いて富士山を始め、夏の山小屋泊、雨の沢登り、雪の低山、飯能アルプスや丹沢山塊など様々なシチュエーションで登山をしました。まだまだ底減りせず防水機能も頑丈で、長い間使っていけそうです。
- ゴツいけど履きやすい:富士登山用に購入。軽石のような砂利道が多い富士山で履いても滑りづらく問題なく履けました。厚手の靴下履いても普段通りのサイズで大丈夫でした。見た目ゴツいですが、靴擦れもしませんでした。追記翌年も宝永山に登る際に履きました。滑りやすい砂と石のザレ場でも安定して歩けました。履きやすいです。
[出典]amazon・楽天


メレル




モアブ3 ミッドゴアテックス (メンズorレディース,約470g (27.0cm/片足))
2007年発売以降、世界累計2,800万人以上のアウトドアファンの足を支え、いまだ進化を続けるハイキングシューズのアイコンモデル。アウトドアブランドとして長年培ってきた技術を注ぎ続け、あらゆるフィールドに対応する優れた機能性と唯一無二の履き心地を実現させるこだわりの”ラスト(木型)”を進化させてきました。
スニーカーに近い軽登山靴といったところでしょうか。軽量で、非常にやわらかく、履きやすいです。ただ、ある程度耐久性が求められる砂走りだと、この靴大丈夫かな、という感じもあります。この靴で岩に足ぶつけたら足痛いと思いますが、普段遣いに使えるものをお探しの方には良いかもしれません。登山以外にもキャンプ、ハイキングなどマルチに使いたい方におすすめです。
ユーザーレビュー
- 大満足:富士山の登山に活用、足も疲れにくく、登りやすかったです。防水も安心です。まあ、少し安く買えたので良かったです。
- バランスの取れた登山靴:メレルの登山靴は3足目です。元々、自分の足に馴染むので高評価と言えばそれまでですが、良い点をいくつか挙げます。・質感がソフトなので靴づれしづらい・ゴツゴツした岩でも弛むし、ピプラムソールなので滑りにくい・安価最後に黒を選んだのですが、意外と登山ウェアにも馴染んで気に入ってます。ほぼ日帰り登山なので、ハードな場面での使用については評価できません。
- 立ってるだけでも楽さがわかる:このモデル凄いです。靴底がすごいのかわかりませんが、長時間ただ突っ立ってるだけでも疲れ方の違いがわかります。登山のみならず普段履きにも。歩き疲れることがありません。
[出典]amazon・楽天
より詳しい解説は下記ページに掲載しています。


富士登山の装備・持ち物リスト「42項目」
- -遭難、怪我のリスクを防ぐ最重要装備
- ◎-登山の安全性・快適性が向上する装備
- ○-登山の安全性・快適性が多少向上する装備
- △-あれば便利な装備
- ザック(リュックサック・バックパック)
- ○ ザックカバー
- ◎ ヘッドライト・ヘッドランプ
- ◎ 予備電池
- 登山靴・トレッキングシューズ
- ◎ フットスパッツ
- △ 水筒
- △ 防水スタッフバック
- △ カメラ・デジカメ
- ◎ トレッキングポール
- ◎ サングラス
- ○ 腕時計
- ◎ 富士登山ルート地図・マップ
- ○ ビニール袋
- △ トイレットペーパー
- ◎ 洗面用具
- ◎ 携帯電話
- お金(100円玉など)
- ○ 耳栓or携帯ミュージックプレイヤー
- △ 使い捨てカイロ
- ○ メガネ、コンタクト
- ○ 酸素缶
- △ サバイバルシート
- △ 履き替える靴やサンダル
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