呼吸がしんどくてあみ出した高山病対策の胸部拡大法

富士宮口

この八合目ぐらいから、早朝2時に自宅を出発し、ずっと約3時間強も車を運転したのが効いているか、正直結構しんどくなってきました。。。

今までに何度も富士山登ってきていますが、その中でも上位に入るしんどさ。

呼吸も少し苦しく、このままでは高山病になってしまう恐れがあるので、登山スピードと呼吸に非常に気を使う。

登山スピードは、とにかく楽に登れるスピードにし、

呼吸は、息をしっかりと吐ききり、深い呼吸を心がける。

また、水分もあまり喉が乾いていなくても、飲む。

 

一度、高山病を発症すると、ほとんど登山中に回復するのは難しいため、いかに未然に防ぐか、が非常に大切です。

過去に高山病になった仲間の様子を何度も見ていて、せっかくの登山も高山病を発症すると頭痛や体調不良により楽しむのが困難になるのがわかっているので、とにかく全力で高山病にならないように気を配りました。

 

なんとか九合目(万年雪山荘)に到着。

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そして、ここで

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兄がダウーーーン!

前日の24時ぐらいまで仕事して、2~3時間の睡眠しかしていない兄は、ついにここで限界。

「ちょっと寝るね」と私に言って、このザックを抱えた姿勢で寝始めました。。。

 

私も自身の体力が残り少なくなってきているのを感じていたので、兄が寝ている間、ヨガの体操をして体力の回復を試みる。

約30分ほどして、兄が起床。

「だいぶ回復したわ」とのことで、山頂目指し、登り始める。

 

30分ほど登って、九合五勺(胸突山荘)に到着。

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この山小屋の名前は胸突山荘(むなつきさんそう)という強烈な名前ですが、胸を突くほど苦しい登り というのが由来だとか聞いたころがあります。

 

実際に、寝不足で弱った我々には、胸を突くほどとまではいかなくとも、かなりしんどい登山となりました。

 

ここから富士宮ルートの山頂まであと30分!

 

IMGP4459

睡眠不足、疲労、空気が薄いで、しんどい(^_^;)

 

そんなしんどい状況の中、私は新しい必殺技を編み出してしまいました!

その名も、胸部拡大法。

■背景

九合五勺を過ぎたあたりから、疲労、空気が薄いで明らかに呼吸が苦しくなりました。

そこで、もっと呼吸を楽にできないか?とうっすら考えたら、ザックのショルダーベルトが多少胸部を圧迫していることに気が付きました。

元気な状態なら全く気にならない程度の圧迫ですが、けっこう弱っていたので、ザックのショルダーベルトに親指を入れて、前にぐいっと押し出したら・・・体感できるほど呼吸が楽なったのです!

S__1966130

こんな感じ。

 

S__1966128

これをするしないでは、呼吸のしやすさに明らかな差がありました。

私は九合五勺から先の登山では、ほとんどこれをして登りました。

このお陰で、呼吸が楽になったので、自然と登るスピードも上がり、体も楽になりました。(手は疲れますが 笑)

富士登山でかなり追い込まれた時に、役に立つと思います。

みなさんも、山頂付近で息苦しくなったとき、ぜひ試してみてください!

以上、胸部拡大法でした。

 

そんなことをやっているうちに、富士宮ルートの頂上の鳥居が見えてきて・・・

 

S__1966132

 

無事登頂!

 

S__1966135

 

な、長かった。。。

 

S__1966134

 

高山病になることなく、富士宮ルートの頂上に到着し、その奥に進むと見えてきました!

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過去に何度も富士山やそれ以外の山々に登った経験を元に、これから富士登山に挑戦する方々に役立つ服装・装備・持ち物を中心にまとめています。富士山は近年訪れる登山者が非常に多くなってきています。毎年のように富士山に登って感じるのは富士山は独立峰で周囲に視界を妨げる山がないため、天気が良ければ8合目ぐらいからの眺めには圧倒的な解放感があります!ただ、決して楽な登山ではありません。標高が3776mと非常に高く、周囲に木が生えていないため、天候があれると予想以上に危険な状況に陥ることも少なくありません。また、日本のその他の山々と比較して高山病の発症率も高いのも、富士登山の特徴です。このサイトが皆様の安全かつ快適な富士登山に役立てば幸いです。

このサイトの特徴

富士山の初登山は2007年、以降、登山回数10回以上。また、登山用品店で4年程度勤めていた経験があり、富士登山されるお客様から同じ質問を100回以上回答してきた経験が、このサイト作成のベースになっています。私自身も様々な登山用品に触れて、使ってきているため、装備関連の情報に関しては多め、かつ具体的な商品についても紹介しています。仲間に登山のプロフェッショナルがおり、そこから得た現場の情報もでるだけ反映するように心がけています。

富士登山を楽に登るポイント

ズバリ荷物軽くすることです。軽量化することで体感できるほど登山が楽になります。富士山は登山中に天候が変わることも多々あり、安全登山に欠かせない装備もありますが、できるだけ軽量化することで本当に登山が楽になります。若くて体力もある方は多少重くても登りきれますが、ご年配の方は軽量な装備を心がけて用意されるのを強く推奨します。登山時の重い荷物の代表格として”飲み物”があります。富士登山では最低でも1リットル以上の水分を必要としますが、多数ある山小屋でも販売されていますの(価格は500mlで500円程度)で、飲み物を山小屋で購入するスタイルにすると体感できるほどの軽量化に繋がります

近年、富士山に登って感じること

WEBメディア・登山サービス(装備レンタル等)の充実により、日本人に関してはある程度情報を得て、装備も準備している方が多いように感じます。(外国人登山者に関しては相変わらず市街地を歩くような軽装備の方が散見される)。 ただ、登山者の方々を見ていて実感しているのが、

  • 筋力不足
  • 装備の有効な使い方を知らない
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点です。確かにどれも昨日今日では身に付きにくい内容ではあるのですが、このサイトでも情報発信できればと考えています。

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