2021年の夏の富士登山がどうなるのか、少し記事にまとめてみたいと思います。(2021/02/03に書いた記事です)
新型コロナウイルスの影響
この記事を書いている2021年2月3日時点で、新型コロナウイルスの感染者数が多い都道府県は緊急事態宣言が出ています。
緊急事態措置の実施期間:令和3年3月7日まで
緊急事態措置の実施区域:栃木県(2月7日まで)、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、岐阜県、愛知県、京都府、大阪府、兵庫県、福岡県
緊急事態宣言も3月7日まで延長されています。(緊急事態宣言と多くの方々の努力もあり、感染者数は減ってきているようです。)
富士山は静岡県と山梨県の県境にあり、どちらも緊急事態宣言区域に入っていませんが、富士山は関東から近く、登山者の多くが関東から訪れることもあり、夏にも緊急事態宣言がある状況なら、やはり開山は難しいのかな、と思われます。
富士山を登る登山者層は、日本の山々の中でも特殊です。
- 単位期間の登山者が非常に多い(密になりやすい)
- 普段は登山しない初心者が多い
- 外国人の登山者が非常に多い
- 高山病の発症率が高い
- 登山ルートが日帰りor1泊する長さ
これらの条件を満たす山は日本では富士山くらいなのでは?と思います。
現状、開業している山小屋がいくつもありますが、上記の理由により夏までコロナの影響が続いているのなら、富士山は他の山よりも開山の判断が難しいと思います。
経済的視点から見ると、富士登山は多くの登山者が訪れることから、山小屋はもちろんのこと、富士山周辺の飲食店・宿・温泉施設等への経済効果は大きく、2020年に続き2021年も開山しないとなると、富士登山特需で成り立っていた事業はかなり厳しいと思われます。
昨年2020年のコロナ影響下でも、日本アルプスや八ヶ岳など日本を代表する山々で、営業していた山小屋がいくつもありました。2021年はどうなるかはかわりませんが、ある程度コロナの影響が落ち着き、もし他の山域の山々の山小屋の多くが営業していたなら、富士山も開山できるよう様々な規制やルールを設けて開山の方向で検討する可能性は十分あると思われます。
私が知る限り、富士山は残雪がおおよそ溶けた6月ごろには登山道の整備工事が入っています。山小屋も空けるとなると、事前の準備期間が必要になりますので、2021年夏の富士山の開山の可否は、昨年同様に5月ごろに決められるのではないか、と思います。
最後に
現在、富士山以外の冬期営業している山小屋があります(富士山では佐藤小屋は開いてるようです)が、山小屋側でのコロナウイルス対策はもちろんのこと、利用者側も現状を十分理解した行動を意識されているそうです。その1つが、「黙食」です。山小屋での食事はどうしても密になりやすいですが、マスクができない食事中に必要最低限の会話以外はせず静かに食べる「黙食」が、もし今年、富士山が開山されれば1つのキーワードになるかもしれません。
☆早くコロナウイルスが収束しますように☆
装備・持ち物リスト

10年以上の登山経験を元に作成しました。安全・快適な登山の参考になれば幸いです。
「考える」というタイトル通りで確定事項も科学的根拠も行政の見解も記されていないので参考になりません
考えた合理的な結論 例えばこれとこれの条件がクリアされれば登れますといったことが知りたかったです