甘く見たら危険です 遭難25件、目立つ軽装者

毎年富士登山では信じられないくらいの軽装者がいます。

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 富士山で遭難事故が相次いでいる。日本一高い山とあって海外からの観光客も多く、Tシャツに短パンなどの軽装で挑む登山者も少なくない。だが、昨夏には低体温症で東京都の男性が死亡するなど、夏の富士山といえども時に牙をむく。県警は「万全の準備をすれば防げる事故が多い」と注意を呼びかけている。

 県警地域課によると、今年の富士山での遭難事故は15日までに25件。2人が死亡、13人がけがをしている。昨年1年間で41件と過去最悪だったペースに迫っている。山梨県の富士吉田登山道でも、7月31日と8月12日にそれぞれ男性が突然倒れて死亡した。

 県内での山岳遭難は転倒したり道に迷ったりするケースが多いが、富士山の場合は、サンダルやTシャツ姿などの軽装による疲労などが目立つ。25件の遭難のうち24件は県外の登山者で、さらにこのうち6件は米国人や中国人などの外国人観光客だった。

 7月27日に遭難した米国人4人はいずれもスニーカーにジーンズという格好で登山。体調を崩し動けなくなり、新6合目付近で救出された後、「せっかく日本に来たから思い出をつくりたかった」などと話した。7月上旬には東京都の20代男性が「電車から見てきれいだったので」と、懐中電灯も持たずに富士山に登り、午後10時前に8合目付近で「暗くなって道がわからない。怖いので助けてほしい」と救助を求めた。

 県山岳連盟によると、標高が100メートル高くなるごとに気温は0.6度ずつ低くなる。地上が30度でも、標高3776メートルの富士山頂では初冬の気温になるという。また、風速1メートルの風が吹くと体感温度は1度低く感じるという。

 県観光局によると、夏季(7、8月)の富士山の登山者数は、2006年から増加傾向にあり、08年夏は過去最高の約43万人、昨夏は約36万人に上った。若者が多いのが特徴で、登山グッズなどを販売するアウトドアショップ「スウェン」の担当者は「最近は20、30代の若い客が登山服を購入するのが目立っている」という。

 遭難件数も増え続けており、県警地域課の浅野守次長は「富士山を知らないまま登山する人も多い。必要な準備や計画を整えて万全な体調で臨んでほしい」と話す

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あいさつ

過去に何度も富士山やそれ以外の山々に登った経験を元に、これから富士登山に挑戦する方々に役立つ服装・装備・持ち物を中心にまとめています。富士山は近年訪れる登山者が非常に多くなってきています。毎年のように富士山に登って感じるのは富士山は独立峰で周囲に視界を妨げる山がないため、天気が良ければ8合目ぐらいからの眺めには圧倒的な解放感があります!ただ、決して楽な登山ではありません。標高が3776mと非常に高く、周囲に木が生えていないため、天候があれると予想以上に危険な状況に陥ることも少なくありません。また、日本のその他の山々と比較して高山病の発症率も高いのも、富士登山の特徴です。このサイトが皆様の安全かつ快適な富士登山に役立てば幸いです。

このサイトの特徴

富士山の初登山は2007年、以降、登山回数10回以上。また、登山用品店で4年程度勤めていた経験があり、富士登山されるお客様から同じ質問を100回以上回答してきた経験が、このサイト作成のベースになっています。私自身も様々な登山用品に触れて、使ってきているため、装備関連の情報に関しては多め、かつ具体的な商品についても紹介しています。仲間に登山のプロフェッショナルがおり、そこから得た現場の情報もでるだけ反映するように心がけています。

富士登山を楽に登るポイント

ズバリ荷物軽くすることです。軽量化することで体感できるほど登山が楽になります。富士山は登山中に天候が変わることも多々あり、安全登山に欠かせない装備もありますが、できるだけ軽量化することで本当に登山が楽になります。若くて体力もある方は多少重くても登りきれますが、ご年配の方は軽量な装備を心がけて用意されるのを強く推奨します。登山時の重い荷物の代表格として”飲み物”があります。富士登山では最低でも1リットル以上の水分を必要としますが、多数ある山小屋でも販売されていますの(価格は500mlで500円程度)で、飲み物を山小屋で購入するスタイルにすると体感できるほどの軽量化に繋がります

近年、富士山に登って感じること

WEBメディア・登山サービス(装備レンタル等)の充実により、日本人に関してはある程度情報を得て、装備も準備している方が多いように感じます。(外国人登山者に関しては相変わらず市街地を歩くような軽装備の方が散見される)。 ただ、登山者の方々を見ていて実感しているのが、

  • 筋力不足
  • 装備の有効な使い方を知らない
  • 山の歩き方が認知されていない

点です。確かにどれも昨日今日では身に付きにくい内容ではあるのですが、このサイトでも情報発信できればと考えています。

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