このホームページは、日本でもっとも標高の高い富士山の登山について書かれています。そして、主に登山者の多い夏(7~8月)の富士山の登山道、必要となる服装、装備、持ち物の準備について詳細に書かれています。

わずかながら、冬の富士登山についても書かれています。(冬の富士登山はエベレスト並みの難易度と言われています。)

富士山について詳細な情報が書かれたホームページの多くが日本語で書かれているため、外国の人が情報を取得しにくい事情があるとおもいます。


あなたが富士山を安全に登山するのに非常に役立つと確信しています。

 

富士山の基本情報

  • 標高:3,775.63m
  • 最高標高地点:剣ヶ峰(けんがみね)
  • 山系:独立峰
  • 夏の登山者数:約30万人

富士山は、日本を代表する山で非常に美しいです。

登山者が多いため、登山道も整備されています。

登山道に立っている標識も英語や韓国語で書かれています。

suyama-336.jpg

 

 

富士山の登山道

主な富士山の登山ルートは大きく4つあります。(他にもいくつかあります。)

富士山の4つの登山道

富士登山ルートの比較
登山ルート名 出発地点
(五合目)標高
歩行距離 所要時間
(休憩含まず)
山小屋数
河口湖口(吉田口)登山道
(写真:黄色
2305m 全:15.1km
上り:7.5km
下り:7.6km
登り:約6時間
下り:約3時間20分
18
富士宮口登山道
(写真:青色
2400m 全:10km
登り:5.0km
下り:5.0km
登り:約5時間
下り:約2時間40分
9
須走口登山道
(写真:緑色
2000m 全:14km
登り:7.8km
下り:6.2km
登り:約5時間40分
下り:約2時間30分
12
御殿場口登山道
(写真:赤色
1440m 全:19.5km
登り:11.0km
下り:8.5km
登り:約7時間30分
下り:約3時間10分
5

出発地点を見ると、各登山ルートの五合目の標高がまったく違います

五合目と名前が付けられる明確な基準はどうやらないようです。

 

所要時間は、休憩を含まない値です。

普通はたっぷり山小屋付近で休憩せざるえない状況になるはずなので、プラス数時間くらいは見ておいた方が良いでしょう。

特にご来光待ちなどしていると、滞在時間がさらに長くなります。

 

富士山の天気

標高が約3776mですから、海外の高山と比較するとそれほど高くありません。


特に、近年は外国人の登山者を多く見かけます。


そして、外国の登山者の装備があまりにも軽装な人が多いです。

 

天気が良ければ問題ないのですが、悪化すると非常に困難な状況に陥ります。

富士山の特長は、横殴りの雨、強風、落雷です。

森林限界を超えた高山の雨というのは基本に横から殴りつけるように降ってきます

2010/07/29 須走口登山道7合目付近

2011/08/04 18:19 須走口下山道8合目付近

上の2つの動画を見ていただくとわかると思うのですが、雨が斜面に対してほぼ平行に降ってきています

雨は横殴りに降ってきて、目の中に雨が勢い良く衝突し、あなたの視界を奪います。

そして強い風は、あなたの体温を急速に奪い、低体温に陥ることもあります。

 

雷は非常に危険。雷の中にあなたが存在している状況になります。

 

The thunderbolt of Mt. Fuji

富士山から見える落雷の写真1

 

The thunderbolt of Mt. Fuji

富士山から見える落雷の写真2

 

この世のものとは思えない爆音と、光があなたを包み込みます。(体の姿勢を低くし、すぐに近くの山小屋に避難しましょう!!!過去に落雷による死亡者がいます。)

◎2011/12/10(土) 6合付近の沢に男性遺体
・10日午後1時15分ころ、吉田口6合付近の沢で成人男性が死亡しているのを、富士吉田署員らが発見。
・署員らは、4日から行方不明となった小田原市の大学生を、沢を下りながら捜索していた。
・遺体は大学生とは別人とみられ、身長約195センチ、頭髪は茶色。口ひげがあり、外国人の可能性も。紺色ジャンパーにズボン、茶色の登山靴。リュックなどの所持品は見つかっていない。
・登山中に滑落したとみて調査する。

もちろん、雷はあまりないですが、強風と大雨は頻繁に起こります。


よって、登山前に天候を確認することは非常に重要です。

悪天候時は下山する勇気が必要です。(私も体が動くほどの強風と視界を奪う大雨により、途中で下山した経験があります。)

そのため、準備不足で富士山を登山し、海外登山者の遭難事故が起こっています。

 

外国人登山者の事故

実際に起きた外国人登山者の事故を掲載します。

◎2011/12/10(土) 6合付近の沢に男性遺体
・10日午後1時15分ころ、吉田口6合付近の沢で成人男性が死亡しているのを、富士吉田署員らが発見。
・署員らは、4日から行方不明となった小田原市の大学生を、沢を下りながら捜索していた。
・遺体は大学生とは別人とみられ、身長約195センチ、頭髪は茶色。口ひげがあり、外国人の可能性も。紺色ジャンパーにズボン、茶色の登山靴。リュックなどの所持品は見つかっていない。
・登山中に滑落したとみて調査する。

◎2010/7/7 (水) 外国人相次いで救助
・7日夜10時ころ、御殿場口7合目付近で2名のマレーシア人男性(20,19)が登山中に疲労で歩けなくなり、県警に救助要請。
・4時間後、県警山岳遭難救助隊が山小屋の軒下で震えていた2人を発見、救助。命に別状なし。
・風雨強い状況の遭難。2人はヤッケを着ていただけの軽装備。
(2件目)
・7日夜、須走口6合目付近を1人で下山していたアメリカ人男性(84)が疲労で歩けなくなった。無事救助。

◎2010/6/12 (土) 吉田口7合で米国人滑落、命に別状なし
・12日午後8時50分ごろ、吉田口7合付近で、下山中の米国の医師(52)が滑落したと119番通報。
・12日午前5時に、子供2人と子供の友人1人の計4人で登山開始。
・20メートル下に滑落。近くにいた別の外国人グループに救助され、8合の山小屋「蓬莱館」にいた。
・13日、県消防防災ヘリ「あかふじ」で救助され、甲府市内の病院へ。肩や背中の痛みを訴えていたが、命に別条はなし。

◎2008/08/07(木) 吉田口8合で心停止、AEDで蘇生
・7日20時ころ、2人組の外国人男性が8合の「太子館」近くで倒れている埼玉県内の男性(56)を発見。

・8合目救護所に連絡され、富士吉田市立病院の医師が対処。

・心停止の状態。太子館に設置されていた自動体外式除細動器(AED)による措置で、約2分後に呼吸と脈が回復。意識も回復。救急車で病院に運ばれ、快方に向かっている。

・AEDは昨年から吉田口7合以上の山小屋14箇所に配備されていた。AEDで登山者の人命が救われたのは初めて。

・担当した医師「山岳で心停止状態から救助されたのは奇跡的。AED配備などの救護体制を整えた山小屋関係者の努力が大きい」


◎2007/07/17(火) 外国人遭難者を救助
・御殿場署の発表
(1)
・17日午前1時10分ごろ、吉田口7合目付近で、疲労などで動けなくなっていたオーストラリア人の母親(62)と娘(31)を救助。
・16日午前10時ごろ、吉田口から登山開始。
・登頂後下山しようとしたが、照明具がなく、7合目付近で助けを求めていた。
(2)
・17日午前3時ごろ、吉田口6合目付近で遭難していたアメリカ人の男子大生2人(22)を発見。
・富士吉田署の6合目警備派出所まで誘導。

このように記事になるのは大きな事故で、小さな事故を含めると実際にはたくさんあるとおもいます。

異国の地での事故は、言語の違いなどで、非常に不安が多いことと推測します。

だからこそ、周到な情報収集や事前準備は大切ですね!

 

外国人の方へのメッセージ

事前に天気を確認し、適切な装備を準備すれば富士登山を楽しむことができます。

 

DSCF1049.jpg

富士山の山頂付近からの景色

 

Evening glow of Mt. Fuji

壮大な景色

 

Sunrise of Mt. Fuji

富士山の山頂付近からの日の出

 

 

Sunrise of Mt. Fuji

富士山の山頂付近からの日の出

 

 

Torii of Mt. Fuji

富士山の鳥居

 

 

Night train mountain climbing of Mt. Fuji

富士山の夜行登山

 

The alpine plant of Mt. Fuji

富士山の高山植物

 

 

富士山から見れる景色は、非常に爽快感があり最高です!!!

 

あなたが無事に富士山の登山を楽しむことができるように心から祈っています!!!


このホームページは日本語で作られていますが、英語など複数の言語で変換して見る事が出来ます。

自動変換なので、読みにくいところもあるとおもいます。(この記事も自動変換です。このホームページの管理人は、中学、高校、大学で英語を学び、仕事で英 語の論文を毎日のように読んでいた時期もあります。しかし、最近は英語を使う機会がほとんどなく、かなり忘れてしまいました。つまり、現在は英語が得意で はありません。。。)

 

しかし、使われている単語や文脈で、必要となる服装、装備、持ち物がわかるとおもいます(たぶん・・・)

 

このサイトを英語で見たい方は ⇒ ここをクリック!!!

その他の言語で見たい方は ⇒ ここをクリック!!!(言語を選択してね!)

 

 

追伸

せっかく作ったので、多くの方々にこのページを見ていただきたいと思っています。

ブログやfacebookなどで、このホームページを紹介してくれるとうれしいです!

 

装備・持ち物リスト

https://fuji-climb.com/wp-content/uploads/fukidasi01-e1629959733265.png
管理人

10年以上の登山経験を元に作成しました。安全・快適な登山の参考になれば幸いです。

【簡易版】「42項目」富士登山の装備・持ち物リスト一覧(クリックで開きます)

服装・装備・持ち物の準備リスト一覧(簡易リスト)

  • -遭難、怪我のリスクを防ぐ最重要装備
  • -登山の安全性・快適性が向上する装備
  • -登山の安全性・快適性が多少向上する装備
  • -あれば便利な装備

こちらの記事もよく読まれています。

富士登山の全体像
装備・持ち物


登山装備レンタル


登山ルート


高山病
天気
アクセス

TOP