富士登山での高山病の発症率は非常に高く、多くの登山者が頭痛、吐き気などの症状を発症します。発症後の回復は難しく、いかに発症を未然に防ぐかが最大のポイントになります。
発症率と原因
- 富士山登山者の49%は頭痛などの高山病にかかったと回答
- はじめての登山者は高山病になりやすい
- マイカーの人は高山病になりやすい
- 3人以上のグループは高山病になりやすい
- 3大傷病は高山病と外傷と低体温症
- 富士山八合目の診療所の受診者の約7割が「高山病」
- 20代から30代の受診者が目立つ。体力があるので無理しがちが原因。
- 準備不足が原因。山の天気は急変するので雨具(レインウェア)は必需品
- 子どもは5割以上の確率で高山病に
- 5歳~12歳の子ども245人のうち、134人に頭痛や吐き気など
予防法
- ゆっくり登る・・・酸欠になるのを防ぎ、体を徐々に高度順応させる
- 呼吸を深くする・・・酸欠になるのを防ぐ
- 水分をたくさん取る・・・脱水症状を防ぐ
- 睡眠をしっかりとる・・・弱った体で登らない
- 体を冷やさない・・・冷えると血液中の酸素の有効活用が、できなくなってしまう
- パルスオキシメーターで定期的に測定・・・測定酸欠状況の確認&回復呼吸の実践
発症時の対処方法
- 応急処置・・・水分補給・酸素吸入
- 症状が重い・・・最寄りの救護所に駆け込む・最寄りの山小屋に相談する
- 動ける余力ある・・・標高を下げるために下山する(※麓の市街地に到着後も無症状になるのに数時間かかることも)
以下、詳細です。
目次
富士山 標高3250m「雲の上の診療所」の医療現場
富士山・富士宮ルートの八合目の標高3250mにある診療所「富士山衛生センター」の医療現場の動画が2022年にYoutubeに公開されています。酸欠解消に有効な「呼吸法ロウソクを吹き消すような呼吸法(6:47)」も紹介されており、ぜひ、一度視聴してみてください!
【富士山 標高3250m「雲の上の診療所」女性医師 厳しい環境の中で24時間、登山者と向き合う緊迫の医療現場に密着】(動画時間 13:41)
富士山・富士宮登山道8合目、標高3250mにある診療所「富士山衛生センター」。日本一高い場所にある診療所で働く「女性医師」は、エベレスト登頂も果たした 一流の登山家です。酸素の薄い過酷な環境、限られた医療器具による治療、そして、女性医師の夢とは…。コロナによる“行動制限のない夏”登山者の増加で山岳救助の件数も増加する「富士山の今」を追いました。(情報ライブ ミヤネ屋 2022年8月25日放送)
富士登山における高山病の発症率
富士登山における高山病の発症率については、様々な団体が統計をとっており、ニュースとして報道されています。
登山者の49%が高山病にかかっていた
2012年11月29日のニュース記事です。
- 富士山登山者の49%は頭痛などの高山病にかかったと回答
- はじめての登山者は高山病になりやすい
- マイカーの人は高山病になりやすい
- 3人以上のグループは高山病になりやすい
\ 現場の声 /
#富士山 シリーズその24「クラクラする❔」登山中はハァハァして酸素を取り込みますが、一休みの後、要注意⚡️急に立ち上がると「クラクラ」😵💫スマホを見て顔を上げると「クラクラ」😵💫休憩の後、歩き出すとすごく苦しい‼️なんでだろぅ‥‥👀富士山だからです⚠️立ちくらみが半端ない❗️倒れないで🧎 pic.twitter.com/3uqFAZLrna
— 静岡県警察地域部地域課 (@SP_chiiki) July 5, 2022
診療所の受診者の約7割が「高山病」
富士山富士宮ルート八合目には夏の限られた期間だけ夏期臨時診療所「富士山衛生センター」が運営されています。その診療所の受診者の約7割が高山病という現実があります。
- 富士山診療所の3大傷病は高山病と外傷と低体温症
- 受診者の約7割が高山病。
- 20代から30代の受診者が目立つ。体力があるので無理しがちが原因。
- 準備不足が原因。山の天気は急変するので雨具(レインウェア)は必需品
富士山に登った子どもの5割超「急性高山病」に
2014/06/19にANNニュースで発表された内容です。小学生の場合は、(大人と比べて)高山病の発症率が高いようです。
- 5歳~12歳の子ども245人のうち、134人に頭痛や吐き気などの急性高山病の症状みられる
- 成人の登山者は3000m級の山で3割程度が高山病に
- 症状が出た場合は登山をやめる
\ 現場の声 /
実際の体験談など
- 2007年8月 4名中2名が高山病を発症(2名とも頭痛)
- 2008年8月 4名中2名が高山病を発症(1名は寒気、1名は動けないほどの激しい頭痛)
これ以降、様々な高山病の対策を実施しているため、同行の登山者に発症者いません。以下、私の個人的な経験の詳細と富士山の7合目の山小屋で働いていた山仲間の話です。
いまも忘れられない2008年の富士登山。
仲間1人が8合目付近で「頭がいたい・・・」と言い出しました。
高山病を発症してしまったよう。
その症状は登るにつれてひどくなり、唇は真っ青、体は震えていました。
登るスピードもガクンと落ちてしまった。
私はその友人の面倒を見て、残りの仲間は先に進むことに。。。
高山病を発症した友人の症状は、まるでインフルエンザにでもかかったかのように重症。
このまま生きて帰還できるのかと本気で思いました。
ケース1の仲間が「登頂したい」というので、何とか登頂。
その後下山し、勢いよく下っていたら別の友人が「あたまが割れそうだ・・・」といい始めた。
高山病を発症したよう。
私を含めた4人のうち2人が高山病になってしまった。。。
しかも、その友人の頭痛はひどいらしく、まったく動けなくなってしまった。
いつも明るい友人から完全に笑顔が消えて、とても苦しい表情に。
励まそうと、私が冗談を言ったら
「俺そんなに余裕ないから。」
と真顔で返される。
頭が割れそうなほど激しい頭痛で倒れる友人(手前)。奥の人は元気。
横になって休んでいても、友人の高山病はまったく改善しない様子。
ずっと留まっていてもどうしようもないので、なんとか動いてもらう。
吉田口(河口湖口)の下山道はジグザグに折り返しているのだが、その折り返し地点で毎度小休憩しながら下山した。
富士山の7合目の山小屋で働いたことのある友人の話。
「山小屋の中で登山者がご飯を食べていると、そのまま嘔吐してしまう人が結構いるんだよね。口に食べ物入れて、その場でゲーッてね。もう、あんなふうになったら、たぶん下山したほうがいいんだけど。」
私は今までに何度も富士山に登り、アルプスなど3000m級の山々を何度も登っていますが、ほとんど高山病を発症したことがありません。それは、3000m級で高山病を発症しにくい体質ということと、自分自身も様々な予防策を実践しているためです。そのため、どちらかというと高山病を発症した仲間を看病することが多いのですが、発症した友人を見ていて、本当につらそう・・・と心底思うのです。
まず第一に、その状況がつらいです。
例えば、仲間と富士山を登って8合目で激しい頭痛になったとします。
「ううう、頭が激しく痛い。割れそうだ・・・」
がんばって登山を続けるか、下山するかの選択になりますが、どちらを選んでも、数時間はその激しい痛みに耐えなければなりません。しかも症状のために、行動スピードがガクンと落ちて、ゆっくりとしか動けません。富士登山となると、前々から仲間と計画して、登山装備を買って、登頂目指してきているのですから、心情も複雑です。
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予防は治療に勝る
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という格言にあるように、高山病とは何かを知り、事前に予防することが肝心です。
高山病とその症状
高山病とは?
高山病とは、標高が高くなるにつれて気圧が低くなり、それに伴って空気中の酸素が少なくなり体の各組織で酸素が欠乏状態になったり、気圧の低下に乾燥して体の水分が欠乏することが原因で発症する症状です。富士山のように標高が高いところへ行くと発症します。エベレストなど、海外の高山を登ると多くの方が大なり小なり高山病を発症します。
高山病の症状は?
高山病の症状は、頭痛、嘔吐、呼吸困難などです。富士登山で良く耳にする症状は頭痛、嘔吐です。
症状の内容や重さは、人によってさまざまで「ちょっと頭が痛い」レベルの方から「頭が割れるほどの激しい頭痛」で動けなくなる方もいます。
※特異な症状ですが「私は富士山に登ると毎度、視野狭窄(視野が狭く)になる」という方の話も直接伺ったこともあります。
高山病になりやすい人
数年にわたって山仲間やプロのガイドさんから高山病に関する話を聞いてきた結果、高山病になりやすい人がいることがわかってきました。
- 普段まったく運動しない人・・・心配機能が鍛えられていないため、高山病になりやすい。
- 肺活量が少ない人・・・私の友人がそうなのですが、酸素を取り入れる能力が低いために発症しやすいのかもしれません。
- そもそも高山病体質の人・・・たとえば、2000m級の登山で高山病になる人は、富士登山でもなる可能性が高いです(もちろん、過去に高山に登ったことがない方はわかりません)
- 偏頭痛もちの人・・・普段から頭痛がある人は、高山病になりやすいそうです(富士山のガイドさんが言っていました)
以上の項目に当てはまる人は、要注意です。意識的に予防対策を実践することをおすすめします。
高山病の予防方法
私自身も可能な限り実践している、登山前の予防方法、登山前日の予防方法、登山中の予防方法を掲載します。高山病になると自分自身がつらいですし、場合によっては一緒に行動している仲間にも負担をかけてしまいます。ぜひ、実践してみてください。
登り途中で発症してしまうと、さらに登ると悪化することはあっても、回復する例は稀です。(下山時の発症であれば、そのまま下山するのみ) また、あまり知られていない内容として、下山してもすぐに症状が収まらず、回復までしばらく時間かかる傾向があります。
登山前(数ヶ月~数日前)の予防方法ー「体づくり」
登山予定日の数ヶ月~数日前は、登山に耐えうる体づくりに当てられます。日頃から運動をあまりしない方は、最寄りの山に何度も登ってみることをおすすめします。
無理のない範囲内で徐々に山登りしましょう。
- ステップ①:最寄りの低山(1000m級)の短いルート(1~3時間)を登る
- ステップ②:徐々に長いルート(3時間以上)を登る
- ステップ③:最寄りの標高の高い山(2000m級)の長いルート(3時間以上)を登る
これは体づくりの側面だけでなく、新しく購入した登山装備(特に登山靴)に慣れておく効果もあります。普段からスポーツ(マラソンなど)をされているのでしたら、事前に1度山に登っておく程度でも大丈夫かもしれません。ただし、登山は負荷が高いため、富士登山予定日の4日前ぐらいからは、控えるのがよいでしょう。
\ 現場の声 /
登山前(前日)の予防方法
登山前日は運動を控え、活力をたくわえる時期です。大切なのは、しっかり休息&睡眠をとり、可能であれば高度順応しておきます。登山当日はいつもより起床時間が早い方も多いと思いますので、就寝時間も早めにします。
高度順応(高所順応)
標高が上がると酸素濃度は低下しますが、登山開始前に標高の高い場所に滞在することで体はその環境に適応していきます。
富士登山前の高度順応の方法は主に3つです。
- ①登山口付近で1時間以上滞在する
- ②登山前日に登山口の宿泊施設に泊まる
- ③登山前日に登山口に近い標高の高い駐車場で車中泊する
前泊で高度順応できなくても、登山当日にいきなり登らず、登山口付近で1~3時間過ごすだけでも、身体が低気圧と低酸素空間に順応していく効果があると言われています。
富士スバルライン五合目(2022年7月撮影)
この方法は、富士スバルライン五合目(吉田ルート)なら、多数の売店や神社もあり、とても楽しく滞在できますが、その他のルートでは特にすることがなく、時間持て余します。
事前に標高の高い場所で宿泊することで、身体が高度順応し、高山病の発症しにくくすることができます。「吉田ルート」と「須走ルート」は登山口(五合目)に、「富士宮ルート」は登山口から少し登った六合目に宿泊施設があります。
<吉田ルート>
その他に、登山口から30分ほど歩いたところに山小屋2件あります。
<須走ルート>
<富士宮ルート>
富士宮ルートの登山口の五合目には宿ありませんが、20分ほど登ったところに山小屋2件あります。
富士スバルライン五合目 駐車場 パノラマ撮影
この内容はマイカーで車中泊装備、しっかりと寝れる環境が揃っている方向けの内容ですが、前日の夜には富士山の麓に着て車中泊するのもおすすめです。
- 吉田ルート:マイカー規制期間以外であれば、登山口となる富士スバルライン五合目の駐車場で車中泊可能です。(マイカー規制情報はこちら)
- 富士宮ルート:水ヶ塚駐車場(標高1448m、トイレあり(綺麗・清潔、蛇口から水も出る)、売店あり、駐車有料1,000円)で車中泊
- 御殿場ルート:御殿場口登山道新五合目の駐車場(標高1440m、トイレあり(2021年にトイレがリニューアルされ清潔&綺麗に!)、駐車無料)で車中泊
私は前日は五合目で車中泊することが多いです。同行者がいる場合も可能な限り高度順応するように勧めています。
水ヶ塚の駐車場で車中泊(2022年7月)
車中泊歴は長いですが、ポイントは窓をサンシェードや黒カーテン等で遮ることです。外灯の光や夜に出入りする車のライト等が車内に入って起こされるのを防ぎます。
ただし、不慣れな方がするとかえって寝不足になりかねないため、車の座席がフラットになる、寝袋等(毛布でも可)がある、マットもある、車中泊に慣れているという条件が揃っている方向けになります。
経験上、普段自宅で使っている枕を使うと車でも非常によく寝れます!あ試しあれ☆
登山中の予防方法
<高山病の原因>
- 体の各組織で酸素が欠乏状態
- 気圧の低下により乾燥して体の水分が欠乏
<予防の方法>
- ゆっくり登る・・・酸欠になるのを防ぎ、体を徐々に高度順応させる
- 呼吸を深くする・・・酸欠になるのを防ぐ
- 水分をたくさん取る・・・脱水症状を防ぐ
- 体を冷やさない・・・冷えると血液中の酸素の有効活用が、できなくなってしまう
以上のことを肝に銘じて、行動すると良いでしょう。
仲間の登山ガイドさんの富士登山ツアーに同行した時の話です。「え?こんなにゆっくり登るの?」というくらい登るのがゆっくりだったでかなり驚きました。私が普通に登る時に比べて6割~7割くらいの歩行スピードでした。富士登山のツアーでは”高山病の発症者を極力出さない”ことが重要な課題です。複数人の登山グループになると基礎体力に個人差ありますので、グループでまとまってで登るときには、意識的にスピードを遅くすることで高山病率を下げることができると思います。
因みに、私個人で登ったり誰かを引率する場合は、
- 登山中に呼吸が荒くなっていないか
⇒ ハァーハァーと口呼吸していたらスピードが早い - 登山中に心臓がバクバクとわかるくらいの鼓動になっていないか
⇒ メンバーに確認する - 喉が乾いていないか
⇒ 山小屋前の休憩ポイントで極力給水する - 登山中の表情・行動に余裕があるか
を指標にペースや休憩を入れています。「会話しながらでも登れるペース」と言い換えることもできます。誰かが症状の重い高山病になると、ゆっくり登るどころの話ではないくらい動けなくなり、動いても牛歩スピードになりますので、天候・時間的な余裕があればあえて最初からスピードを6~7割に抑えるのがおすすめです。
\ 現場の声 /
#富士山 シリーズその21「呼吸は大切」富士山上部では、空気が平地の3分の2❔ということは、いつもより1.5倍の空気を吸わないと苦しい⁉️しかもハードな運動中‥‥🏃呼吸のポイントは「しっかり息を吐く!」だ、そうです‼️吸うためには吐く‼️ふ~っ💨と大きく吐けば自然に吸えます♪お試しあれ~💨 pic.twitter.com/eRU2MUgWv0
— 静岡県警察地域部地域課 (@SP_chiiki) June 29, 2022
パルスオキシメーターで血酸素飽和度「SpO2」を定期的に測定する
パルスオキシメーター(pulse oximeter)は、動脈血酸素飽和度「SpO2(エスエーオーツー)」)と脈拍数を指先などに光をあてることによって測定する装置です。
血液中の酸素は赤血球の中にあるヘモグロビンによって運ばれます。酸素飽和度「SpO2」により「ヘモグロビンが肺にある酸素を血液中にどれだけ取り込んで体に運べているか」を数値として知ることができます。
パルスオキシメーターは医療現場で使われる装置でコロナウイルス感染時に肺のダメージを状況を確認できる装置として認知度が高まりました。
高山病の発症率が高い富士登山においては、救護所や一部の登山者が「標高による酸素濃度の低下がどの程度身体へ影響しているか」を数値として確認できる装置として活用しています。
パルスオキシメーターの原理
パルスオキシメーターの原理・表示されない時の対処方法などは下記動画がわかりやすくおすすめです!
どの程度の数値だと大丈夫なの?
「標高の低い平地」と「標高の高い富士山」では状況が違いますので、それぞれの関連情報を記載します。
「平地」での血中酸素飽和度 SpO2値
厚生労働省の基準値
尚、コロナ禍の中での厚生労働省発表の情報(2021年8月31日)では「93%以下の場合は、保健所やかかりつけ医にすぐ連絡しましょう。」と記載あります。
余談
調査する中で、精神科医の先生が息止めして酸素飽和度「SpO2」がどのように変化するか検証した動画を発見。この動画では息止め2分で90%、そこから20秒で一気に78%まで低下しています。
以上が平地での話ですが、次に標高の高い富士山についてです。
「富士登山」での血中酸素飽和度 SpO2値
SNSに掲載されている登山者のSpO2に関する投稿をピックアップしました。
\ 登山者の声 /
参考URL
管理人の「富士登山」での測定結果
2023年7月に富士山の須走ルートを登った時、各標高(五合目~山頂)で測定しました☆
今回、パルスオキシメーターは親戚からお借りしました☆
測定した場所 | 2023年 須走ルート 「SpO2」測定値[%] | |
---|---|---|
平地 | 98% | |
五合目 (登山口) | 94% | |
六合目 | 93% | |
七合目 | 91% | |
八合目 | 89% | |
九合目 | 91% | |
富士山 頂上 | 87% | |
※備考 | ・測定器名 メディパルエース MD300C1E |
酸素飽和度「SpO2」が下がってきた標高で、パルスオキシメーターで測定したまま「ロウソクの火をフーっと吹き消すような呼吸法」を実践したところ、数値が徐々に上がっていって驚きました!
フーーー、フーーーー、と1分間くらいゆっくり呼吸するだけで、数値が少しずつ上って行きました。僅かな時間、この呼吸法を実践するだけでパルスオキシメーターの数値が3~4%ぐらい上がったため、その効果に驚きました。その後、登山途中で息苦しくなってきた時、歩行ペースを少し落とし、この呼吸法を実践し、苦しい思いをほとんどすることなく山頂まで登り切ることができました!
以下の動画に呼吸法が紹介されています。「ロウソクの火を吹き消すような呼吸法(動画内の6:47あたり)」ので、ぜひ富士登山中に実践してみてください!
その他の出来事で「ディスプレイが見にくい」「測定できないことがあった」等ありましたので細かな内容は下記ページにまとめて掲載しています。
パルスオキシメーターで高山病を予防できる?
パルスオキシメーターの活用で高山病を予防することはある程度可能です!
これまでは、10年以上の登山経験の蓄積から登山中の高度順応状況「自分自身の今の身体の状態は大丈夫か」を把握していましていました。しかし、パルスオキシメーターで血中酸素飽和度 SpO2値を測定することにより、自分自身の高地の適応状況を数値で把握することが可能になります。しかし、ただ測定しただけでは現状確認にしかならず、数値が低かった場合にそこからどうやって数値を上げるかが非常に重要です。
今回の経験から、富士登山での「パルスオキシメーターの活用」は、「ロウソクの火を吹き消すような呼吸法」などの回復方法の実践があってこそ十二分に活かせると感じました。
また、
- 経験がほぼ無い「登山初心者の方」
- 自分自身の違和感を表現しなれていない「子供」
- 体力が潤沢とは言えない「ご高齢の方」
- 複数人のグループを引率する方
は、自分の状態を数値で把握できるパルスオキシメーターをグループに1つあっても良いのかな、と思います。
パルスオキシメーターはどれが良い?
パルスオキシメーターを選ぶ上で、ポイントとなってくるのは「医療機器認証」です。
医薬品医療機器等法の医療機器認証とは、厚生労働大臣により登録された登録認証機関が指定高度管理医療機器等について認証を行う第三者機関による認証制度です。医薬品医療機器等法に基づく医療機器の分類は、以下のとおりです。
- クラスⅣ:高度管理医療機器(国の承認が必要)
- クラスⅢ:高度管理医療機器(指定されたものは第三者認証、それ以外は国の承認が必要)
- クラスⅡ:管理医療機器(指定されたものは第三者認証、それ以外は国の承認が必要)
- クラスⅠ:一般医療機器(届出が必要)
[出典:日本品質保証機構(JQA)]
パルスオキシメーターは2020年のコロナウイルスの影響拡大とともに様々なメーカーから発売されている印象です。厚生労働省のWebサイトに掲載されている「承認・認証されたパルスオキシメータ」は2023年6月時点で176個もあります!正直、これほどのパルスオキシメーターがあるのかで、1つ選ぶのは簡単ではありません。
富士登山の救護所で使われているパルスオキシメーターを調査したところ、youtubeや写真で下記装置が写っていました。
実売価格が1,7万、4,6万円です。日本精密測器株式会社(NISSEI)製は、医療現場で使われているパルスオキシメーターの中でも比較的購入しやすい価格帯?だからか、amazonも楽天もレビュー数が多く(もちろん評価も高いです)、レビュー内容を見ると病気で日々の測定が必要な方が購入されているようです。
救護所で使われるようなパルスオキシメーターは、医療現場で使われるものなので、測定器としての実績、高い精度や信頼性があると思うのですが、個人登山者が富士登山でちょっと持っていくには価格が高めです。
パルスオキシメーターは「医療機器認証」取得したものでも、amazon等では3千円程度から販売されています。
価格は安価であれば購入しやすいのですが、最も大切な数値の正確さ(精度)に関しては素人には判断が付きません。パルスオキシメーター の中にはレビューが数千件ある製品もあり、「病院の測定値とほぼ同じだった」等のレビューも複数記載されていますので、信頼性の高いものを選ばれるのをおすすめします。
以下、amazonで下記条件を満たしたパルスオキシメーターをリストアップしてみました。
- 「医療機器認証」取得済み
- 価格が3~6千円程度
- 評価が高い(星4.0以上)
- レビュー数も多い(レビュー数1000件以上)
ダイキン パルスオキシメーター ライトテック DP1
空調で有名なダイキン製です。約6千円程度ですが、この価格帯の中でレビュー数が2000件以上、評価も非常に高い(評価4.5)です。楽天でもレビュー数が3000件を超えていて、こちらも評価が高い(評価4.72)です。他社製でもう少し安い製品もありますが、ダイキン製は「高精度のパルスオキシメーターをできるだけ安く購入したい方」に良いと感じました。
- 小さくて可愛いい。正確に測れます。(2021年11月10日):入院中なので配達先を病院にして貰いました。病院では 、NISSEIブランドのものを使っています。これと、今回買ったダイキン製のものと、測定値を比較したら、全く同じ数値で測定されていることがわかったので良い買い物をしたなとおもいました。
- コスパよく正確!音が気になる(2021年11月26日):看護師で、子供の喘息の観測に利用してます。他社の20,000円のものと比較したところ、同じ値が出ました。正確さは変わらないと思います。音がでますが、パルスオキシメーターとして、音は不要だと思います。
- 安心して使えます(2022年3月8日):病院で看護師さんの持っているものと比較。数値が全くいっしょでした。
- 信頼できます(2024年1月17日):10年以上使用していた物が壊れてしまい、日本製の商品を探して本品を購入しました。掛かりつけ医で問診時に病院の製品と同時計測しましたが全く同じ数値を表示しました。信頼できます。
関連動画
dretec(ドリテック) パルスオキシメーター OX-101
先程のダイキン製に比べると、質感が劣るようですが、価格が約4千円で、参考となるレビュー数も3000件以上あります。評価4.3。
- 高価な病院のものと差はなし!(2023年5月11日):病院内で使用している数万円もするパルスオキシメーターと比較しても、ほぼ誤差はありませんでした。医療機器分類を取っていることで安心できます。お年寄りなどの末梢循環が悪い方でも使用できます。この値段でこの機能なら、高価なものを購入する必要はないと判断します。在宅医療・病院内でも使用出来るのではないでしょうか。
- 少し誤差が・・・・(2023年12月12日):もう一台日本製を持っているのでそれとの比較になるが酸素濃度は+2~+3位多めに表示するけど心拍数はあてにならない
その他
上記以外にも、非常に沢山のパルスオキシメーターがあります。興味のある方は、ぜひ調べてみたください☆
関連ページ
2023.06.19
【2023年】パルスオキシメーターで富士登山の高山病対策
パルスオキシメーターとは? パルスオキシメーターとは? パルスオキシメーター(pulse oximeter)は、動脈血酸素飽和度「S...
高山病を発症した場合の対処方法
様々な予防法を実践しても、発症率の高さゆえ、グループの誰かが発症してしまうケースも多々あります。一口に高山病といっても、少し頭が痛いな~程度から、身動きが取れなくなる程度まで様々で、その状況に合わせて対処することが大切です。
- 高山病を発症したときの基本指針
- 救護所の情報
- 登り途中で発症した場合
- 下り途中で発症した場合
- メンバーとのやり取り
- 高山病から回復まで時間
高山病を発症したときの基本指針
高山病には
------------
標高を上げると悪化し、
標高を下げると治る
------------
という特徴があります。
登山途中に、ひどい症状が出た場合は、下山することをおすすめします。そのまま登ると、症状は悪化していきます。富士山の救護所に担ぎこまれた高山病患者は、酸素吸入等の処置を受けて症状が改善した後でも下山するように指導されるようです。
救護所に駆け込む
富士山の登山者の多いルートである吉田ルートの登りルート、富士宮ルートには救護所があり、緊急時はそこで応急処置を受けることができます。(※須走ルート、御殿場ルートには救護所はありません)
救護所で高山病や体調不良、転倒時の怪我など、もしもの事態にも対応してもらえます。救護所の開設期間は場所によって異なります。詳細は下記「救護所の開閉予定情報」で確認してくださ。
また、救護所の場所を登山地図で確認したい方は別ページでご確認ください。
2023.04.25
【2024年-無料版】富士登山ルート地図・マップ[簡易/詳細]の総まとめ[英語対応]
複数の地図の閲覧を推奨 同じ登山道を様々な視点で地図化しているため、基本的な内容は一緒ですが、見やすさ・詳細度・関連情報の掲載量が...
登り途中で発症した場合
- パルスオキシメータで血中酸素飽和度を測定(持っている方のみ)
- 水分不足が原因かもしれないため水分補給(ミネラルウォーターなど)
- 酸素缶の吸入(持っている方のみ)
- 「深く息を吐く呼吸」を何度も繰り返す(呼吸方はこの動画で確認)
- パルスオキシメータで数値の変化と体調から登るか下るかを判断
上記の手順で体調が回復すれば良いですが、あまり回復しなかった場合は「登頂したい!」との想いもあり、登るか下るかの判断は結構難しいです。
グループ登山の場合は、例えば4人で登っていて八合目で1人が高山病で動けなくなった場合、
- 高山病1名八合目から下山、残り3名はそのまま山頂へ。最終的に登山口で合流。
- 高山病1名にサポート1名付いて八合目から下山、残り2名はそのまま山頂へ。最終的に登山口で合流。
など、高山病の症状や程度によってどうしたらよいか、仲間で話し合いが必要になります。
下り途中で発症した場合
下り途中で発症した場合も、登りで発症した時と同じ手順で試してみてください。下り途中で発症しても下るだけなので楽なのでは?と思うかもしれませんが、最も登山者の多い吉田ルートでは登りルートと下りルートが異なり「下山途中に山小屋がほぼ無い」です。上の写真のように天候が良ければゆっくり牛歩で下山可能ですが、雨など悪天候ではゆっくり休むのも難しいかもしれません。
吉田ルートでは八合目で登りルートと下りルートが接近して山小屋もあります。
体調・天候等を踏まえて、山小屋に避難(山小屋内の休憩は有料)するなど柔軟に対応してみてください。
2023.04.25
【2024年-無料版】富士登山ルート地図・マップ[簡易/詳細]の総まとめ[英語対応]
複数の地図の閲覧を推奨 同じ登山道を様々な視点で地図化しているため、基本的な内容は一緒ですが、見やすさ・詳細度・関連情報の掲載量が...
高山病から回復まで時間
下山して標高を下げると回復に向かいますが、完治するのは下山後もしばらく経過してからが多いです。
いままでに富士登山で高山病を発症してきた仲間(複数)を見てきましたが、下山して標高が下がるに連れて徐々に回復していくというよりは、下山し終わって最寄りの温泉に行って休憩室でしばらく休んでいるうちに回復するというケースが多いです。
そのため、自分自身や登山メンバーが発症してしまった場合、症状から完全に回復するには下山してから数時間はかかる、と思って対処・サポートしてあげるとよいでしょう。
下山して麓の温泉に行って、入浴後に休憩所でしばらく横になってもなかなか回復してこないケースもありました。何度も富士山登ってる仲間でそれまで高山病なってなかったと思うのですが、その日の体調によってはこうなることもあります。
高山病になったら酸素缶?
酸素不足による高山病対策として有効なのが酸素吸引です。実際に、救護所に高山病を発症した登山者が訪れた際の対処方の一つとして、酸素吸入が用いられています。
以下、2014年に富士宮ルート八合目にある診療所”富士山衛生センター”に勤務された医師のお話より抜粋。
大体の場合、まず酸素を測って、酸素ボンベを使って酸素を吸ってもらうことになります。低酸素に伴って、気持ち悪い•頭痛がするといった症状が出ているので、通常は酸素濃度を一時的に上げてあげれば症状は良くなるんです。そのため、軽症の人は座らせて深呼吸をしながら酸素を吸ってもらいます。個人差はありますが、だいたい10分20分も吸っていれば楽になってくるものです。人によっては少し横になって安静にしてもらい、あまりに症状が遷延する人には、痛み止めや吐き気止めも用意していますので、そういう薬を使うこともあります。点滴もありますが、そこまでするのはよほどのケースですね
高山病は気圧低下や脱水症状によるものもありますが、低酸素による高山病を発症した場合は酸素吸入は有効です(海外の高所登山では酸素ボンベ吸引は常套手段)。ただし、富士登山で携行するような酸素缶で吸引できる酸素量は限りがあり、それだけ回復に至るかは未知数です。
ただ「だいたい10分20分も吸っていれば楽になってくる」とありますが、一般に市販されている酸素缶1本では容量不足でこの時間の酸素吸入はできません。
酸素缶には
- 一般的な5リットル缶(サイズ大)
- 高圧縮の10リットル缶(サイズ小)
の2種類あります。
一般的な5リットル缶(サイズ大)
- 容量:約5L
- 濃縮酸素約95%
- 使用回数50~60回(約2秒/回)
一般的な酸素缶の吸引時間は、酸素を吸うのに2秒、吐くのに2秒としたときに、この酸素缶1本で上手に使っても 4秒×60回=240秒≒約4分程度 になります。
高圧縮の10リットル缶(サイズ小)
ポケットオキシ
- サイズ:直径4cm 高さ15cm
- 重量:153g
- 酸素(99%)
- 充填量 10L
ポケットオキシの吸引可能時間は、
- 連続で使用した場合:3分前後
- 呼吸に合わせて使用した場合:10分前後
と一般缶よりは長くなります。
ポケットオキシは酸素容量が10リットルで一般的な酸素缶の2倍、サイズは写真のように小さく携行しやすいです。手で持つと小さい割にずっしり重く感じます。
旧パッケージのを1個持っています(サイズを見る限り新パッケージと大きさはほとんど変わりません。)が、ザックの片隅に入れて置ける程度の大きさです。
<ポケットオキシは吸引カップが小さい>
一般的な酸素缶はキャップが大きく口にそのまま近づけて違和感なく吸引できます。
一方、このポケットオキシはキャップの直径が小さいため口に当て吸引するのが難しいです。そのため、鼻に近づけて吸引する方法がメーカーより推奨されています。
賛否様々ある酸素缶ですが、登山メンバーに「子供(小学生まで)」、「登山初心者が複数人」、「高齢者」がいる場合は、一過性でも応用応急処置用として酸素缶の携行を検討してもいいのかな、と思います。ただ、どの酸素缶も一定数の割合?で酸素が抜けているものもあるようで、酸素がちゃんと入ってるかどうか外観から全くわからないのが懸念点です。
- 富士山7合目あたりから活躍するかも(2022年9月13日):家族3人で富士山に登頂するのに1本携帯していきました。結果、7~8合目の休憩時に少々使用して「あれ、もしかしてこの疲れは高山病だったのか」というような感覚を覚えました。
医学的には高山病への効果は賛否両論あるようですが、私はこの製品の使用で体が少し楽になりました。深呼吸10回分くらいでもだいぶ変わります。なので下山してもたぶんこれ半分以上余ってます……。
なお、割高とはいえ富士山では7合目/8合目/9合目の山小屋でも酸素ボンベ(5L)が1500~2000円くらいで売っているので、とりあえずこれを1本持っておいて、どうしても足りなさそうな自体になれば山小屋で調達するほうが、経済的で良いかもしれません。
南アルプスや北アルプスなどの2500m~の山に1~2泊で挑む方は、1人1本くらい持っていると安心できると思います。
余談ですが、高山で食後すぐに寝ると高山病になりやすいので、食後は1時間は寝ないようにお気をつけください。 - 高山病のお守り(2022年9月25日):富士山で高山病にかかり同じツアーの方に貰った事がきっかけで今年も富士登山に持参しました。軽さと使い安さがポイントです。私の高山のお供です。
- 富士登山用に購入(2023年1月23日):富士登山では、ちょうど1本使い切った、小さく容量があるので重宝しました
薬による対処法
高山病の症状を緩和・抑制する効果のある薬もありますが、副作用もあり、慎重な判断が大切です。
仲間の登山ガイドさん(富士山で100人以上はガイドした経験あり)より「富士山で高山病対策として薬を服用した方は、副作用として下山後もなかなか症状が収まらない・体調が改善しない傾向がある」と聞いたことがあり、当サイトでは私自身も一度も飲んだことがないこともあり、高山病対策としての薬には長らく触れてきませんでした。昨今、ネットで調べれば様々な情報が記載されていますが、当サイトでは登山における高山病として信頼性の高い記事を見つけたのでご紹介しておきます。薬についても記載されています。
高山病対策の胸部拡大法
2015/07/11に富士山を登ったときのことです。八合目ぐらいから呼吸が苦しくなりました。その時の対処法を残しておきます。ご参考に☆
今までに何度も富士山登ってきていますが、その中でも上位に入るしんどさ。
呼吸も少し苦しく、このままでは高山病になってしまう恐れがあるので、登山スピードと呼吸に非常に気を使う。
登山スピードは、とにかく楽に登れるスピードにし、
呼吸は、息をしっかりと吐ききり、深い呼吸を心がける。
また、水分もあまり喉が乾いていなくても、飲む。
一度、高山病を発症すると、ほとんど登山中に回復するのは難しいため、いかに未然に防ぐか、が非常に大切です。
過去に高山病になった仲間の様子を何度も見ていて、せっかくの登山も高山病を発症すると頭痛や体調不良により楽しむのが困難になるのがわかっているので、とにかく全力で高山病にならないように気を配りました。
なんとか九合目(万年雪山荘)に到着。
そして、ここで
兄がダウーーーン!
前日の24時ぐらいまで仕事して、2~3時間の睡眠しかしていない兄は、ついにここで限界。
「ちょっと寝るね」と私に言って、このザックを抱えた姿勢で寝始めました。。。
私も自身の体力が残り少なくなってきているのを感じていたので、兄が寝ている間、ヨガの体操をして体力の回復を試みる。
約30分ほどして、兄が起床。
「だいぶ回復したわ」とのことで、山頂目指し、登り始める。
30分ほど登って、九合五勺(胸突山荘)に到着。
この山小屋の名前は胸突山荘(むなつきさんそう)という強烈な名前ですが、胸を突くほど苦しい登り というのが由来だとか聞いたころがあります。
実際に、寝不足で弱った我々には、胸を突くほどとまではいかなくとも、かなりしんどい登山となりました。
ここから富士宮ルートの山頂まであと30分!
睡眠不足、疲労、空気が薄いで、しんどい(^_^;)
そんなしんどい状況の中、私は新しい必殺技を編み出してしまいました!
その名も、胸部拡大法。
■背景
九合五勺を過ぎたあたりから、疲労、空気が薄いで明らかに呼吸が苦しくなりました。
そこで、もっと呼吸を楽にできないか?とうっすら考えたら、ザックのショルダーベルトが多少胸部を圧迫していることに気が付きました。
元気な状態なら全く気にならない程度の圧迫ですが、けっこう弱っていたので、ザックのショルダーベルトに親指を入れて、前にぐいっと押し出したら・・・体感できるほど呼吸が楽なったのです!
こんな感じ。
これをするしないでは、呼吸のしやすさに明らかな差がありました。私は九合五勺から先の登山では、ほとんどこれをして登りました。このお陰で、呼吸が楽になったので、自然と登るスピードも上がり、体も楽になりました。(手は疲れますが 笑)
富士登山でかなり追い込まれた時に、役に立つと思います。
みなさんも、山頂付近で息苦しくなったとき、ぜひ試してみてください!
以上、胸部拡大法でした。
まとめ
発症率と原因
- 富士山登山者の49%は頭痛などの高山病にかかったと回答
- はじめての登山者は高山病になりやすい
- マイカーの人は高山病になりやすい
- 3人以上のグループは高山病になりやすい
- 3大傷病は高山病と外傷と低体温症
- 富士山八合目の診療所の受診者の約7割が「高山病」
- 20代から30代の受診者が目立つ。体力があるので無理しがちが原因。
- 準備不足が原因。山の天気は急変するので雨具(レインウェア)は必需品
- 子どもは5割以上の確率で高山病に
- 5歳~12歳の子ども245人のうち、134人に頭痛や吐き気など
予防法
- ゆっくり登る・・・酸欠になるのを防ぎ、体を徐々に高度順応させる
- 呼吸を深くする・・・酸欠になるのを防ぐ
- 水分をたくさん取る・・・脱水症状を防ぐ
- 睡眠をしっかりとる・・・弱った体で登らない
- 体を冷やさない・・・冷えると血液中の酸素の有効活用が、できなくなってしまう
- パルスオキシメーターで定期的に測定・・・測定酸欠状況の確認&回復呼吸の実践
最後に
いかに高山病にならないようにするか、未然に防ぐかが最大のポイントです。
もし高山病になってしまったら下山するのがセオリーです。
高度上げると症状がより悪化します。
一度、ある高度で高山病になってしまうと、その標高で回復するのは困難です。
いかに高山病にならないようにするか、未然に防ぐかが最大のポイントです。
装備・持ち物リスト
10年以上の登山経験を元に作成しました。安全・快適な登山の参考になれば幸いです。
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富士登山に挑戦する前に、富士登山における高山病の発症率、発症しやすい高山病の症状、発症を防ぐ予防対策、高山病を発症すると自身がどのようになりグループメンバーにどのような影響を与えるか、発症してしまった時の対処法などを「医療従事者の発信情報」や「富士登山のプロガイド」の声も盛り込んで、多数記載しています。このページで記載した内容を可能な範囲内で実践することで、ある程度発症確率を下げることは可能です!ぜひ、実践してみてください。