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【2026年】富士山アプリの使い方・注意点|初心者が御殿場ルートで実地レビュー

【2026年】富士山アプリの使い方・注意点|初心者が御殿場ルートで実地レビュー

ヤマレコの「富士山アプリ」を、2026年に御殿場ルートで約7時間実際に使用しました。圏外でも使える地図やGPS、ルート逸脱警告など、初心者向けの機能や使い方、注意点、静岡県公式「FUJI NAVI」との違いを実体験をもとに紹介します。

目次

富士山アプリとは?

まず簡単に、富士山アプリの基本情報を整理しておきます。

  • 正式名称:富士山 – 富士登山に役立つ地図アプリ
  • 開発元:YAMARECO INC.(ヤマレコ)
  • 対応OS:iOS 16.0以降/Android(Androidの必要バージョンはGoogle Playで最新情報をご確認ください)
  • 料金:無料でダウンロード可能(アプリ内購入あり)
  • 初回リリース:2021年7月ごろ
  • 最終更新:Google Play 2026年8月27日/App Store version 26.35.0(2026年8月26日)

※本記事の情報は2026年9月5日時点のものです。

主な機能をざっくり一覧にすると、こんな感じです。

機能対応
オフライン地図○
ルート逸脱警告○
音声ガイド○(2026年6月からデフォルトOFF)
山小屋情報○
登頂証明○
いまココ(家族と現在地共有)○(要ログイン)

ここで一つ知っておいていただきたいのが、この富士山アプリは行政が作ったものではなく、登山記録コミュニティサイトを運営するヤマレコが提供しているアプリだという点です。

管理人

富士登山オフィシャルサイトでも初心者向けの便利なツールとして紹介されていますが、行政そのものが運営しているアプリではありません。

2026年6月29日のアップデートでは、「PROシーズンパス」と限定ルートへの対応が追加されました。詳細はアプリ内・ストアの最新情報をご確認ください。

静岡県公式アプリ「FUJI NAVI」との違い

富士山アプリとよく混同されやすいのが、静岡県が提供している公式アプリ「静岡県 FUJI NAVI」です。

こちらは、富士宮・御殿場・須走ルートから登る方向けに、入山証(QRコード)の取得や気象情報の通知など、安全な登山をサポートするために静岡県が運用しているアプリです。

静岡県側から登る場合は、入山手続きそのものは必須ですが、FUJI NAVIアプリを使わずに五合目の窓口で手続きをすることも可能です。

現地での手続きには、事前学習や書類作成、入山料の納付などで30分ほどかかるとされているため、県としてもFUJI NAVIでの事前登録を推奨しています。

つまり、「入山手続きをスムーズに済ませたいなら静岡県FUJI NAVIでの事前登録がおすすめ」というのが正確なところです。2つのアプリの役割を、簡単に表で整理してみます。

比較項目ヤマレコ 富士山アプリ静岡県 FUJI NAVI
提供元YAMARECO INC.静岡県
主な役割登山地図・GPS・道迷い防止・記録入山手続き・安全登山サポート
対象ルート富士山の主要4ルート中心静岡県側の3ルート
地図機能詳細な富士登山地図・オフライン対応地図機能あり(山小屋情報・現在地高度・目的地までの所要時間など)
ルート逸脱警告対応ヤマレコ版と同等の機能は公式案内で確認できず
入山証の発行非対応対応
入山料の決済非対応対応
気象情報の通知-対応
利用の必須度任意の安全サポートアプリ事前登録がおすすめ(現地手続きも可)

このように、富士山アプリは「登山中のナビ・記録」、FUJI NAVIは「入山手続き・安全支援」という役割分担になっています。静岡県側のルートから登る場合は、入山手続き用にFUJI NAVI、登山中のナビ用に富士山アプリ、と役割を分けて両方活用すると便利です。

実際に御殿場ルートで約7時間使ってみました

実際に御殿場ルートで約7時間使ってみました

今回歩いたのは、御殿場ルート新5合目から、宝永山方面へのトラバースルートを経由して富士宮口5合目に抜けるコースです。

合計で約7時間の行程になりました。

登る前にやることは、アプリを開いて「御殿場ルート」を選ぶだけ。基本操作はとてもシンプルで、登山ルートを選択して「登山を開始する」を押すだけなので、富士山アプリを使うのが初めてでも迷いませんでした。

管理人

道中、宝永山方面へのトラバースルートに入ったところ、アプリで設定していた「御殿場ルート」から外れたと判定され、「ルートからずれています。地図を確認してください」という音声警告が鳴りました。

今回は想定していた行動だったので問題はありませんでしたが、これは正規の登山道を外れて危険な場所を歩いてしまったという意味ではなく、あくまで「アプリ上で設定した予定ルートから外れましたよ」というお知らせです。

富士山では下山時にルートの分岐を間違えるケースが度々起きているため、こうして早い段階で気づかせてくれる仕組みはとても心強く感じました。

圏外でも本当に使える?

登山中キャリア電波OFFでも動作します

このアプリ最大のメリットは、通信の電波が届かない場所でも地図とGPSの現在地を確認できることです。

富士山の登山地図はあらかじめアプリ内に入っており、ネットに繋がっていない山中でも、GPS衛星の電波を使って現在地を特定し、地図を表示できます。

管理人

ここは初心者の方が誤解しやすいポイントでもあります。「電波が圏外=GPSも使えない」と思ってしまいがちですが、携帯電話の通信とGPS測位はまったく別の仕組みです。

空が開けていれば、通信が圏外でも現在地確認やGPSログの記録は可能です。実際、今回の行程でも地図の表示に困る場面はありませんでした。

ただし、アプリにあらかじめ収録されている富士山周辺の範囲外を新しく表示する場合は、当然ながら通信が必要になります。心配な方は、登山前に一度アプリを開いて、これから歩くエリアの地図が表示されるか確認しておくと安心です。

音声案内・ルート逸脱警告は2026年どうなっている?

道迷い防止に関わる音声機能は、2026年にいくつか変更がありました。使う前にぜひ知っておいてほしいポイントです。

音声ガイドは2026年6月から初期設定OFFに

2026年6月29日のアップデートでは、「音声ガイドをデフォルトOFFに変更」と案内されています。以前の情報をもとに「アプリを入れれば自動的に喋ってくれる」と思っていると、実際には鳴らずに戸惑ってしまうかもしれません。音声による案内を使いたい方は、登山前に設定メニューで内容を確認しておきましょう。

ルートを外れたときの警告(音・振動・通知)

設定した予定ルートから外れて進んでしまった場合、音・バイブレーション・通知でお知らせしてくれる機能です。ルートを外れたままだとその後も定期的に知らせてくれて、予定ルートへ復帰すると、復帰したことも音声で知らせてくれます。

ルート逸脱警告は安全上重要な機能なので、登山前にONになっているか確認しておきましょう。公式ヘルプでも、通常はONにしておくことがすすめられています。

管理人

特に助かるのは下山時です。富士山は吉田ルートと須走ルートの分岐など、間違えやすいポイントが公式にも案内されています。

2026年8月のアップデートでは、須走・吉田ルート分岐の音声案内も改善されました。

実際に使って良かった機能

今回の御殿場ルートで、特に「使ってよかった」と感じた機能を紹介します。

  • ルート選択のしやすさ:自分でGPXファイルを用意する必要がなく、4ルートから選ぶだけで準備が完了する
  • オフライン地図:圏外でも地図とGPSの現在地表示に困らなかった
  • ルート逸脱警告:宝永山方面へのトラバースで、設定ルートから外れたことにすぐ気づけた
  • 記録機能:歩行距離・行動時間・消費カロリー・標高差が自動で記録され、登山後に振り返りやすかった
管理人

普段の登山ではYAMAPやヤマレコ、ジオグラフィカを使っている私ですが、富士山に登るときだけはこの富士山アプリに切り替える価値があると感じました。

その他の便利な機能(公式情報より)

今回の御殿場ルートでは使う場面がありませんでしたが、富士山アプリには次のような機能も用意されています。

気になる方はぜひチェックしてみてください。

  • 到着予想時刻:現在のペースをもとに、次の通過ポイントへの予想到着時刻を表示
  • 標高グラフ:予定ルートと実際に歩いた軌跡を重ねて確認できる
  • 山小屋情報:歩くルート上の山小屋を標高順に一覧表示し、電話・Web予約にもつなげられる
  • 登頂証明:山頂までの到達状況に応じて内容が変わる登頂証明画像を作成し、SNSでシェアできる
  • ヤマレコへの記録投稿・GPXエクスポート:登山中の写真やGPSログを使って山行記録を作成できる
  • いまココ(家族と現在地を共有):ヤマレコにログインすると、家族が登山者の現在地を確認できる機能

記録された実測データ

体重や荷物の重さを設定しておくと、消費カロリーも自動的に計算されます。今回の御殿場ルート新5合目〜富士宮口5合目の行程で記録されたデータは以下の通りです。

  • 歩行距離:約11km
  • 行動時間:約6時間50分
  • 消費カロリー:約1,858kcal
  • 上り標高差:約1,390m
管理人

数値はあくまで参考値で、医療用途の精密な計測ではありませんが、登山後に「今回はこれくらい歩いたよ」と友人に共有する際にはかなり伝わりやすくなります。

バッテリー消費のリアルな目安

常時GPSを使って現在地を記録するアプリのため、バッテリー消費が早くなる場合があります。

まずは対策から先にお伝えします。

  • モバイルバッテリーを必ず携行する
  • 出発前にスマートフォンとモバイルバッテリーを満充電にしておく
  • 画面の明るさを下げる、不要なアプリを閉じておく

その上で、目安の数値についても触れておきます。筆者は日帰り登山では10,000mAhクラスを一つの目安にしていますが、これはあくまで筆者の基準です。

端末の機種・気温・画面点灯時間・写真撮影量・通信状況によって消費量は大きく変わるため、絶対的な数値としてではなく参考程度に考えてください。

電波の弱い山中では、スマートフォンが電波を探そうとして余計に電力を消費することもあります。端末によっては機内モード中でもWi-Fiだけ個別にONにできますが、携帯電話回線をOFFにすると通常の電話やモバイル通信が利用できなくなるため注意しましょう。

管理人

単独登山の場合は特に、スマートフォンの電池切れが情報収集や決済手段を失うことに直結するため、忘れずに備えておきたいところです。

ヤマレコ本体・YAMAPとの違い

富士山アプリは、ヤマレコが提供する通常版アプリを、富士山に特化して機能をシンプルにしたアプリ、と考えると分かりやすいでしょう。

通常版のヤマレコやYAMAPは全国の山に対応しており、自分でルートを作成する自由度の高さが特徴です。一方の富士山アプリは、主要4ルートを中心にした設計になっているぶん、選ぶだけで準備が完了するシンプルさが強みです。自分で細かいバリエーションルートを作りたい方には、通常版のヤマレコなどの方が向いているかもしれません。

他の地図アプリとの比較については、富士登山ルート地図・マップの総まとめもあわせてご覧ください。

メリット・デメリット

管理人

使ってみて感じたメリットとデメリットを、それぞれまとめておきます。

メリット

  • ルートを選ぶだけで準備が完了し、初めてでも迷わない
  • 圏外でもオフライン地図とGPSで現在地確認ができる
  • ルートを外れたときに音・振動・通知で警告してくれる
  • 山小屋情報や登頂証明など、富士山ならではの機能が充実している

気になった点・デメリット

  • 常時GPSを使うため、バッテリー消費が早くなる場合がある
  • 2026年から音声ガイドが初期設定OFFなので、事前の設定が必要
  • 主要4ルート中心の設計なので、自由に細かいルートを作りたい場合は不向き

こんな人におすすめ/物足りないかもしれない人

管理人

ここまでの内容をふまえて、どんな人に向いているアプリなのかをまとめます。

特におすすめ

  • 初めて富士山に登る人
  • 普段YAMAPやヤマレコなどの登山アプリを使い慣れていない人
  • 吉田・須走・御殿場・富士宮の一般的なルートで登る人

物足りないと感じるかもしれない人

  • 自分でルートを自由に作成したい人
  • 富士山以外の山にも頻繁に登り、1つのアプリで全国に対応したい人
  • バリエーションルート中心で登山する人

使う前にやっておきたい5つの設定

登る前に、この5つだけ確認しておくと安心です。

  1. アプリを最新バージョンに更新する
  2. 位置情報の利用を許可し、登山中にGPS記録が継続できる状態か確認する
  3. 登るルート(吉田・須走・御殿場・富士宮)を選択しておく
  4. 音声ガイドを使いたい場合はONにしておく
  5. スマートフォンとモバイルバッテリーを満充電にしておく

よくある質問

最後に、よく聞かれる質問をまとめました。

Q. 富士山アプリは無料ですか?
無料でダウンロードできます。アプリ内購入もあります。

Q. 圏外でも使えますか?
富士山のオフライン地図とGPSでの現在地確認は、圏外でも利用できます。

Q. 機内モードでも使えますか?
空が開けていれば、機内モードのままでもGPSログを記録できます。

Q. YAMAPを入れていても富士山アプリは必要ですか?
必須ではありませんが、ルートを選ぶだけの手軽さや逸脱警告を重視するなら、富士山に登るときだけこちらを使用する価値はあります。

Q. 静岡県FUJI NAVIとの違いは何ですか?
富士山アプリは登山中のナビと記録が中心、FUJI NAVIは入山手続きと安全支援が中心という違いがあります。

まとめ

富士山専用の地図アプリだけあって、ルート選択のしやすさや富士山に関する情報の充実度は魅力的でした。

行政が作った「公式アプリ」ではなくヤマレコが提供しているアプリであること、静岡県側から登る場合は入山証取得のために「静岡県FUJI NAVI」での事前登録もあわせておすすめしたいこと、2026年からは音声ガイドが初期設定OFFになっていることは、事前に知っておくと安心です。

富士山アプリは登山経験そのものを補ってくれるものではありませんが、ルート確認・現在地確認・道間違い防止という意味では、初めて富士山に登る方ほど入れておく価値が高いアプリだと感じました。

管理人

予備バッテリーの携行と合わせて、心強いサポート役として活用してみてください。

富士登山の持ち物リスト「42項目」

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