富士登山@2026年(令和8年度)
2026/06/15更新
2026年度の情報は発表され次第、随時更新しています。
結論からお伝えすると、富士登山には「マイナ保険証」または「資格確認書」のいずれかを持参することをおすすめします。
管理人保険証類は山中で頻繁に提示するものではなく、けがや高山病で下山後に医療機関を受診する場面に備えるためのものです。
初心者だけでなく経験者にも起こり得るトラブルであり、保険証類の有無は受診時の負担額や手続きの手間に直結します。
- 持参推奨:マイナ保険証または資格確認書
- コピーのみ:非推奨
- スマホのマイナ保険証のみ:やや不安
- 富士山の救護所の診療は無償
この記事では、富士登山における保険証類の持参方法と制度状況、富士山特有の救護所事情について解説します。
富士登山に健康保険証・マイナ保険証は必要?



従来の健康保険証は、2025年12月1日をもって最長の有効期限を迎えており、2025年12月2日以降はマイナ保険証または資格確認書の提示が基本となっています。
「古い健康保険証を持って行けばよい」と思っている方もいるかもしれませんが、2026年現在はマイナ保険証または資格確認書が基本という点を押さえておきましょう。
富士登山に健康保険証類が必要なのは、入山時に提示を求められる装備ではなく、下山後に医療機関を受診する際に資格確認のために必要となるためです。
登山ではありませんが、その昔職場の同僚と地方でスノーボードしていた時、仲間1人が強く頭を打ったのか記憶障害?認知症(何度も同じことを聞く)のようになり、下山して田舎の病院へ行ったことがあります。
だいぶ昔の話で詳細覚えてませんが、保険証を持っていなかった?のか仲間で医療費を出し合った記憶があります。10割の全額負担だとちょっとの検査が入ると数万円になってしまいますので、健康保険証はしっかり用意しましょう。
健康保険証・マイナ保険証・資格確認書の違い



現在、医療機関を受診する際は、次のいずれかを提示することが基本です。
| 持参するもの | 対象者 | 備考 |
|---|---|---|
| マイナ保険証 | 健康保険証として利用登録したマイナンバーカードを持つ人 | カードリーダーで資格確認 |
| 資格確認書 | マイナ保険証の利用登録をしていない人など | 従来の保険証と同様に窓口で提示 |
| 資格情報のお知らせ | マイナ保険証利用者への補助的な通知書 | 単独では受診不可 |
資格情報のお知らせは、マイナ保険証で資格確認ができない場合に、紙で印字されたものをマイナンバーカードとセットで提示する補助的な書類で、これだけでは保険診療を受けられません。
また、資格確認書はマイナンバーカードを持っていない人だけでなく、マイナ保険証の利用登録をしていない人にも交付されるもので、自分で申請しないともらえないわけではありません。
自分がマイナ保険証の利用登録済みかどうかは、マイナポータルで確認できます。未登録の場合は、医療機関窓口のカードリーダーやセブン銀行ATMなどから登録できます。
登山前に自分が何を持って行けばよいかを確認しておきましょう。なお、期限切れの従来型健康保険証について、医療機関側で暫定的な確認対応が行われる場合もありますが、登山時はこれを前提にしないでください。
健康保険証のコピーだけで登山してもよい?



紛失リスクを考えるとコピーを持参したくなりますが、従来の健康保険証や資格確認書のコピーだけでは、原則として資格確認書類として不十分です。
医療機関では、初診時や月替わりなどに保険資格の確認が求められるため、コピーだけでは受診手続きがスムーズに進まないことがあります。
コピーはあくまで紛失時の控え・本人確認の補助としての位置づけであり、実物の代わりにはなりません。やむを得ずコピーしかない場合、いったん全額負担となる可能性があり、加入している健康保険への確認が必要になることもあります。
紛失が心配な場合は、ジッパー付きの小さな袋やケースに入れ、サコッシュやウエストポーチ、ザックの内ポケットなどザックの奥に入れっぱなしにしない場所で、貴重品とともに体に近い位置で管理するとよいでしょう。
スマホのマイナ保険証だけで大丈夫?



結論として、スマホのマイナ保険証だけに頼るのは避け、実物のマイナンバーカードや資格確認書も合わせて持つと安心です。
マイナ保険証は2025年9月19日以降、スマホでも使える医療機関が増えていますが、対応は順次拡大中で、すべての医療機関で利用できるとは限りません。下山後すぐに駆け込む医療機関が対応しているとは限らない点も踏まえておく必要があります。
受診前に時間の余裕がある場合は、利用予定の医療機関がスマホのマイナ保険証に対応しているか確認しておくと安心です。さらに登山中はスマホを地図・連絡・写真撮影でも使うため電池の消耗が早く、電池切れ・画面破損・端末故障・受付機器の未対応といったリスクもあります。
モバイルバッテリーを携行しつつ、実物のマイナンバーカードや資格確認書も合わせて持つようにしましょう。
富士山の救護所と病院の違い



富士山では、登山シーズン中に期間限定で救護所が設置されます。
富士山の吉田・富士宮ルート上には期間限定で救護所が設置されています。各救護所では、運営を委託されている医大の医師や医学生・看護学生によって、高山病やその他外傷などの応急処置をしてもらえます。ここでの処置はすべて無償で行われるため、保険証は不要です。
吉田ルートは五合目・七合目(鎌岩館下)・八合目(太子館横)の3か所、富士宮ルートは八合目(池田館横の富士山衛生センター)、須走ルートは五合目(須走インフォメーションセンター内)にそれぞれ救護所があります。一方、御殿場ルートには救護所がありません。吉田ルートの下山道沿いにも救護所は設置されていません。



救護所は病院ではなく、医師や看護師などによる高山病やけがの応急処置、緊急搬送の判断などが中心です。
富士山の主な救護所では無料で応急対応が行われる場合がありますが、精密検査や継続的な治療、薬の処方などには限界があります。
本格的な治療が必要な場合は下山後に医療機関を受診することになるため、保険証類の携行は引き続き重要です。
- 吉田ルートは救護所が比較的多いです。
- 須走ルートは五合目に救護所があるものの登山道上に複数設置されているわけではない点に注意してください。
- 御殿場ルートは行程が長く救護所もなく、山小屋やトイレ、人通りも他ルートより少なめのため、特に準備を入念にしておきたいルートです。
- 富士宮ルートは救護所が八合目にあるため、五合目から八合目の間で体調を崩した場合は自力で対応する場面も想定しておく必要があります。
救護所の開閉予定情報はこちら





救護所は吉田ルート上には3ヶ所、富士宮ルートは1ヶ所、須走ルートは登山口に1ヶ所、御殿場ルートは救護所がありません。
- 五合目総合管理センター内(スバルライン五合目)
2026年7月1日~9月11日(7:00~19:00)
(診療費無料) - 七合目救護所(鎌岩館の下)
2026年7月1日〜最終: 9月10日
(期間中、24時間医師が常駐。診療費無料) - 八合目救護所(太子館の隣)
2026年7月11日〜最終: 9月7日(予定)
(期間中、24時間医師が常駐。診療費無料)
- 八合目 富士山衛生センター(池田館の隣)
2026年7月17日~9月6日(予定)
(期間中、医師が常駐し24時間体制で診療。診療費無料)
X(旧twitter)@富士山衛生センター
- 5合目(富士山須走インフォメーションセンター内)
2026年7月1日~9月10日
利用時間:6時~21時
(応急処置、緊急搬送の判断と手配、健康相談・予防指導)
- 救護所なし。
健康保険と登山保険の違い



健康保険(マイナ保険証・資格確認書)は、医療機関での診療費に関わるものです。
一方、登山保険(山岳保険)は、遭難時の救援者費用や第三者への賠償責任、けがによる入院・手術の補償などに関わるもので、両者は役割が異なります。
健康保険があるからといって、ヘリコプターなどによる救助費用がカバーされるとは限りません。重篤な症状で公的機関以外の民間救助を依頼した場合などは、保険証類の有無に関わらず高額な費用が発生することもあります。
富士登山向けには、1泊2日程度の行程を対象に、けが・賠償事故・救援者費用をまとめて数百円程度から加入できるものもある短期の山岳保険が用意されています。
出発前チェックリスト



富士登山前に、保険証類を中心に以下を確認しておくと安心です。
- マイナ保険証または資格確認書のいずれか
- 資格情報のお知らせ(マイナ保険証利用者で、紙のものを持っている場合)
- 加入している登山保険の証書や連絡先
- 緊急連絡先のメモ(紙とスマホの両方で用意)
- 常備薬(薬名・服用量のメモがあるとより安心)
これらは防水ケースやジッパー付きの袋にまとめておくと管理しやすくなります。
子ども連れの場合は、子ども自身の保険証類も忘れずに準備し、同行者にも保管場所を共有しておくと、本人が動けない状況でも対応しやすくなります。
よくある質問
Q. 富士登山に健康保険証は必須ですか?
入山時に提示を求められる装備ではありませんが、けがや高山病で下山後に医療機関を受診する場面に備えて、マイナ保険証または資格確認書の持参を推奨します。
Q. 健康保険証のコピーだけでも大丈夫ですか?
コピーは原則として資格確認に使えないため、コピーのみでの登山はおすすめしません。マイナ保険証や資格確認書の実物を携行してください。
Q. マイナ保険証をスマホに入れていればカードは不要ですか?
対応医療機関であれば利用できますが、対応は順次拡大中で、電池切れや故障のリスクもあります。実物のマイナンバーカードも合わせて携行すると安心です。
Q. 資格情報のお知らせだけで受診できますか?
できません。資格情報のお知らせは単独では保険診療を受けられず、マイナ保険証で資格確認ができない場合に、マイナンバーカードとセットで提示する補助的な書類です。
Q. 富士山の救護所では保険証は必要ですか?
富士山の主な救護所では無料で応急対応が行われる場合があり保険証は不要ですが、救護所はあくまで応急対応の場であり、下山後の医療機関受診に備えて保険証類を持参しておく必要があります。
Q. 登山保険と健康保険は何が違いますか?
健康保険は医療機関での診療費に関わるもの、登山保険は遭難時の救援者費用や賠償責任などに関わるものです。役割が異なるため、どちらか一方で代用することはできません。
Q. マイナンバーカードを山に持って行くのが不安です。どうすればよいですか?
ジッパー付きの袋や防水ケースに入れ、サコッシュやウエストポーチなど体に近い場所で管理すると、紛失や水濡れのリスクを減らせます。万一紛失した場合は、マイナンバー総合フリーダイヤルなど公式の窓口に速やかに連絡してください。
Q. 家族や子どもの保険証類も必要ですか?
必要です。子どもも受診時には資格確認が必要なため、家族で登山する場合は子ども自身のマイナ保険証または資格確認書も忘れずに準備し、保管場所を同行者と共有しておきましょう。
まとめ
富士登山における保険証類の持参は、万一のけがや体調不良に備えるための基本的な準備です。現在はマイナ保険証・資格確認書が基本となっているため、自分が何を持って行けばよいかを事前に確認しておくことが大切です。安全な登山のために、装備チェックの際は保険証類や登山保険の準備も忘れずにリストに加えてください。
参照:厚生労働省「マイナンバーカードの健康保険証利用(マイナ保険証)について」、デジタル庁「資格確認書(マイナ保険証以外の受診方法)」、富士登山オフィシャルサイト「各登山口と登山ルートについて」

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