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【富士山 吉田ルート完全ガイド】初心者向けに距離・時間・地図・山小屋も解説【2026年度版】

【富士山 吉田ルート完全ガイド】初心者向けに距離・時間・地図・山小屋も解説

富士山 登山 吉田ルート
「吉田ルート」を徹底解説

富士山・吉田ルート完全ガイド。初心者向けに、距離・所要時間・登山地図・山小屋・アクセス・下山時の分岐注意点を解説。通行料4,000円、通行予約、14時〜翌3時の時間規制、装備チェックもまとめました。

管理人

吉田ルートは山小屋の数がダントツNo.1で、いちばん人気のルートです。

五合目のお店もとても充実していて、休憩用のベンチやトイレもたくさん、救護所も3ヶ所あるので安心感バツグン。方角的にご来光もきれいに見えますよ。

ただし人気があるぶん混雑しやすく、自分のペースでゆっくり登りにくいのと、下山ルートは少し単調なのが正直なところ。

このページでは、そういった特徴に加えて、2024年から続いている登山ルールと2026年の最新情報についてもまとめています。

目次

吉田ルートの基本情報・2026年ルール早見表

知りたいこと答え
吉田ルートは初心者向き?主要4ルートの中では山小屋が多く初心者向き。ただし混雑には注意
2026年の通行料は?1人1回4,000円
予約は必要?事前予約がおすすめ(当日、現地での支払いも可能)
14時以降に五合目から入れる?山小屋の宿泊予約がないと入れません
剣ヶ峰・お鉢巡りに行ける?7/1〜7/9は不可。7/10以降に開通予定
マイカーで五合目まで行ける?マイカー規制期間(2026年は7/3 18:00〜9/10 18:00)は不可。富士山パーキングで乗り換え
所要時間は?登り約6時間10分、下り約3時間35分(休憩別、合計約9時間45分が目安)
日帰りはできる?体力・経験がある人なら可能。初心者は高山病リスクを抑えられる山小屋泊がおすすめ

吉田ルートの距離・所要時間・標高差

富士山吉田ルートの概略図
河口湖側から見た富士山と吉田ルートの位置関係
吉田ルート(山梨県)
 [ルートカラー:黄]
  • 開通:2026/07/01(水)~ 09/10(木)
  • 登山口(五合目)標高:2305m
  • 歩行距離:13.8km (登り-6.8km,下り-7.0km)
  • 所要時間(休憩含まず):約9時間45分 (登り-約6時間10分,下り-約3時間35分)
  • 山小屋数:18
  • 通行料(入山料):1人1回4,000円(2026年度)

吉田ルートは山小屋の数がいちばん多く、初心者さんにもやさしいルート。例年、いちばんたくさんの登山者が選ぶ人気No.1コースです。富士スバルライン五合目(旧 河口湖口五合目)を出発し、吉田口五合目に合流して富士山の頂上を目指します。

【2026年最新】通行予約・入山ルールをチェック!

2024年から吉田ルートでは登山者を守るための新しいルールがスタートしていて、2026年も基本的に同じしくみが続いています。出発前に必ずチェックしておきましょう。

2026年 吉田ルートの主なルール
  • 通行料(入山料):1人1回4,000円。山小屋に泊まる方も、宿泊料とは別に必要です。五合目ゲート以外(馬返しなど)から登った場合でも、登下山道を使うなら対象になります
    (御中道の散策やゲート外での五合目観光は対象外です)。
  • 通行予約:専用サイトからの事前予約がおすすめ。
    予約者にはリストバンド代わりの木札が配られますが、数に限りがあるので早めの手続きが安心です(当日、現地での支払いも可能)。
  • 時間規制:14:00~翌3:00は、山小屋の宿泊予約がない人は五合目のゲートから登山道に入れません。
  • 人数規制:1日の登山者数が4,000人に達すると、その日は五合目ゲートが閉鎖されます(山小屋宿泊者は対象外)。
    ちなみに環境省の調査資料によると、2025年に吉田ルートで4,000人に達した日はなく、最も多い日でも2,845人(8月30日)だったそうです。とはいえ、混雑ピークの週末・お盆時期は余裕を持って行動しましょう。
  • 装備チェック:五合目のゲートで、防寒具・上下セパレート式の雨具・登山に適した靴を持っているか確認されます。
    3つすべて揃っていないとゲートを通れないので、事前準備は万全にしておきましょう。

【7月1日〜9日に登る方へ】
山頂をぐるっと一周する「お鉢巡り」は、例年7月10日ごろに開通します。吉田ルート・須走ルートの山頂へは7月1日から行けますが、7月9日までは山頂周回線歩道(お鉢巡り)が閉鎖されているため、山頂を一周したり、日本最高地点の剣ヶ峰まで足をのばしたりすることはできません。剣ヶ峰も目指したい方は、7月10日以降の登山がおすすめです。
なお、開通時期は残雪や天候、登山道の整備状況によって前後することがあるため、7月10日前後に登る方はとくに、出発前に富士登山オフィシャルサイトで最新情報を確認してください。剣ヶ峰を目指す方は、お鉢巡りの所要時間と注意点も確認しておきましょう。

予約から当日の流れは、だいたいこんな感じです。

  • 富士スバルライン五合目(標高約2,300m)に到着
  • 予約者専用窓口でスマホのQRコードを提示
  • 木札(リストバンド)を受け取り、装備チェックを受ける
  • 登山道へ出発!

最新の予約状況やルールの詳細は、必ず公式サイトでご確認ください。
→ 富士登山オフィシャルサイト

吉田ルート登山口へのアクセス

”富士スバルライン五合目” が登山口となります。

自宅からマイカーで移動する場合

マイカー規制が”ある時期”か”ない時期”かで、五合目までの行き方が変わります。

マイカー規制”なし”
マイカー規制なしの場合の富士スバルライン五合目へのアクセス経路

規制期間外でも、富士スバルラインは有料道路なので通行料がかかります(普通車:全線往復2,800円、軽自動車・125cc超バイク:全線往復2,300円)。事前に用意しておくとスムーズです。

マイカー規制”あり”
マイカー規制期間中の富士山パーキング経由での五合目アクセス経路

マイカー規制期間は、

  • マイカーで自宅を出発
  • 乗換駐車場に到着
  • シャトルバス・タクシーに乗換
  • 五合目登山口へ

という流れになります。

富士スバルライン五合目付近には普通車約330台分の駐車スペースがありますが、夏季のマイカー規制期間中は一般車は富士山パーキング(旧名 県立富士北麓(ほくろく)駐車場(約1400台)に停めて、シャトルバスかシャトルタクシーに乗り換えて五合目まで移動することになります。※平成31年4月より県立富士北麓駐車場⇒富士山パーキングに名称が変更されました。

【2026年】マイカー規制情報

  • シャトルバス:[運賃]大人-往復3,400円(小人-往復1,700円)、片道2,000円。[乗車時間]片道-約45分
    (詳細⇒山梨県|富士山パーキング&マイカー規制チラシ)
    ※マイカー規制シャトルバスの運行期間は、2026年7月4日(土)〜9月10日(木)です。マイカー規制自体は7月3日(金)18:00から始まるため、7月3日の夜に移動する場合は、シャトルバスの運行状況やタクシー利用の可否を事前に確認しておくと安心です(詳細⇒富士急バス|時刻表&運賃表)。
  • その他①:シャトルタクシーもあります(片道約13,100円が目安 ※深夜・早朝は2割増し)
    (詳細⇒山梨県|富士山パーキング&マイカー規制チラシ)
  • その他②:電気自動車(EV)、燃料電池車(FCV)はマイカー規制の対象外ですが、通行するには事前に富士山パーキングで「電気自動車等確認証」を受け取る必要があります(ハイブリッド車は規制対象になるのでご注意を)。
    (詳細⇒富士スバルライン 公式サイト)

自宅から電車&バスで移動する場合

夏期限定で、最寄り駅(富士急大月線:富士山駅、富士急河口湖線:河口湖駅)から富士スバルライン五合目までのバスも運行しています。

電車&バスで登山口へ
電車とバスを使った富士スバルライン五合目までのアクセス経路
  • 自宅の最寄り駅出発
  • 電車で移動
  • 登山口の最寄り駅に到着
  • 登山バスに乗換
  • 五合目登山口へ

富士山駅
(吉田ルート最寄り駅)

吉田ルートの登山地図・マップ

昔ながらのPDF地図はもちろん、最近は登山アプリの地図もあり、選択肢がぐっと広がっています。

吉田ルート以外の地図も含めてまとめてチェックしたい方は、富士登山ルート地図を無料ダウンロードするのページもあわせてご覧ください。

簡易地図

富士山 吉田ルートの登山地図・マップ・コースタイム

アプリ地図・有料地図

<登山アプリ-オンライン地図(Webブラウザ閲覧可能)>

※無料で閲覧可能ですが、会員登録が必要な場合があります。

<紙地図>

大きな紙地図なので全体を把握しやすく、登山口までの移動含めた計画を立てやすいです。

その他

管理人

ほかにも、静岡県が制作したマナーガイド「富士山へ登る人のために」のebook版があります。日本語・英語版/中国語(繁体字)版/中国語(簡体字)版/韓国語版/ポルトガル語版があり、簡略化された登山地図も掲載されています。数が多いので下記ページにまとめました。

吉田ルートの特徴|初心者におすすめできる理由と注意点

特徴(長所・短所)
管理人

吉田ルートの特徴を〇と△で整理してみました。

  • 多くの登山者や観光客でにぎわうので、富士スバルライン五合目にはお店がたくさんあり、とても充実しています。
    富士スバルライン五合目の商業施設
  • 他の登山ルートと比べても、山小屋の数がとにかく多く、休憩やトイレのタイミングに困りにくいのがうれしいところ。(吉田ルートの山小屋の密集度はおそらく日本一)
    富士山 吉田ルート 登山道 登りルートの山小屋
  • 登山道と下山道が分かれているので、登る人と下る人がすれ違う渋滞は起きにくいです(ただし、高山病などで途中リタイヤして登山道を下りてくる方を見かけることもあります)。
    富士山 吉田ルート 地図
  • 五合目、七合目、八合目に看護師・医師が常駐する救護所があり、もしもの時のサポートが手厚いです(開いている期間・時間は場所によって異なります)(⇒くわしくは「特記事項」をチェック)
    富士山 吉田ルート 五合目、七合目、八合目に看護師・医師常駐の救護所
  • 登りの登山道は、砂利道あり岩場ありと変化に富んでいて、歩いていて楽しいです。
    富士山 吉田ルート 砂礫道、溶岩の岩場
  • 吉田ルートは富士山の北東側にあるので、天候がよければ登山道の途中からでも開放的なご来光を眺めることができます(⇒くわしくは「特記事項」をチェック)
    吉田ルート 鎌岩館 ご来光
  • 富士登山者の半分以上が選ぶ人気ルートなので、ハイシーズンの7~8月の週末やお盆時期はかなり混雑します。
    富士山 吉田ルートの渋滞 混雑
  • 本八合目で須走ルートと合流するので、そこからさらに人が増えて混雑しやすくなります。
    本八合目で須走ルートと合流するため、さらに混雑しやすい。
  • とくに山頂でご来光を見たい場合は、日の出の時間に合わせて各山小屋から一斉に人が出発するので、須走ルートと合流する本八合目より上は「ご来光渋滞」が発生しやすく、コースタイムよりだいぶ時間がかかることがあります。
    吉田ルート 本八合目以上はご来光渋滞
  • 吉田ルートの山頂(久須志神社)から、日本最高地点の剣ヶ峰(標高3776m)までは、火口を挟んでほぼ反対側。剣ヶ峰も目指すなら実質お鉢めぐり(約90分)が必要になるので、それなりの体力を残しておきましょう。
    吉田ルートの頂上と剣ヶ峰は火口挟んで反対側
  • 登山者が多いぶん、常に周りに人がいる状態になりやすく、自分のペースでのんびり登るのは少し難しいかもしれません。
    富士山 吉田ルートの渋滞 混雑
  • 下山ルートは、八合目より下は単調な砂利道のジグザグが長く続きます(このジグザグ区間だけで体感約2時間)。下山全体では約3時間35分が目安ですが、景色の変化は少なめなので、少し退屈に感じるかもしれません。
    吉田ルートの下山ルートは単調な砂礫のジグザグ道がひたすら続き
  • 下山ルートの八合目には吉田ルートと須走ルートの分岐点があり、間違えやすいので要注意です。(⇒くわしくは「特記事項」をチェック)
    富士山 吉田ルート 須走ルート 下山道 富士山 

特記事項

救護所

吉田ルートには、全部で3つの救護所があります。何かあったら遠慮なく頼ってくださいね。

救護所の開閉予定情報はこちら
【2026年度】救護所の開閉予定

(2026/08/06時点)の情報です。

富士山 吉田ルート 五合目、七合目、八合目に看護師・医師常駐の救護所

救護所は吉田ルート上には3ヶ所、富士宮ルートは1ヶ所、須走ルートは登山口に1ヶ所、御殿場ルートは救護所がありません。

吉田ルート

富士宮ルート

須走ルート

御殿場ルート

  • 救護所なし。

ご来光の方角と日の出時刻

ご来光の方角と日の出時刻
富士山 山開きシーズンの日の出方角と時刻

山頂から見たご来光の方角は、山開きの7月1日ごろは東北東で、そこから少しずつ南寄りに移動していき、閉山間近の9月10日ごろにはほぼ真東になります。吉田ルートは富士山の北東側にあるので、天候に恵まれれば登山道の途中からでも開放的なご来光を楽しめますよ。

吉田ルート 鎌岩館 ご来光

吉田ルート 七合目 鎌岩館からのご来光

(御殿場ルートや富士宮ルートだと、時期や場所によってはご来光の瞬間が山の斜面にかくれてしまったり、左側の地平線・雲海が斜面で見えづらかったりすることもあります。山小屋前でどんな風にご来光が見えるかは、宿泊予定の山小屋に事前に問い合わせておくと安心です。くわしい方角・日の出時刻は日の出・日の入りマップでも確認できます)。

【要注意】下山道の分岐

【要注意】下山道の分岐

下山時にとくに注意したいのが、八合目にある吉田ルートと須走ルートの分岐点です。

須走・吉田ルート下山道(下りルート) 八合目 下江戸屋 分岐
須走・吉田ルート下山道(下りルート) 八合目 下江戸屋 分岐

吉田・須走ルート下山道の八合目 下江戸屋分岐

写真の通り、吉田ルート(富士スバルライン五合目)は左側です。晴天時は標識をしっかり確認できますが、雨天時など視界の悪いときは要注意です。

吉田ルート下山道(下りルート) 山頂~八合目 下江戸屋前を通過

吉田ルート下山の方は下江戸屋前を通過します

吉田ルートの山小屋・施設一覧

山小屋・施設リスト一覧

吉田ルートの五合目(富士スバルライン五合目&吉田ルート五合目)からルート頂上の間には、20以上の山小屋・救護所・神社があります。他のルートと比べても、吉田ルートはいちばん施設が充実しています。

ここでは、吉田ルート沿いにある山小屋の軒数・位置・簡単な特徴だけをさくっと確認できるようにまとめています。富士山の山小屋料金・予約方法・食事・トイレ事情はこちらの記事で、ルート横断的に詳しく比較しています。宿泊先を決めるときはそちらもあわせてチェックしてみてください。

スクロールできます
「吉田ルート」の施設(山小屋・その他)
施設名場所/標高収容人数口コミ
(Google)
五合園レストハウス
(ごごうえん)
富士スバルライン五合目
2305m
-口コミ
富士山五合目
簡易郵便局
富士スバルライン五合目
五合園レストハウス内
2305m
-口コミ
富士急雲上閣
(ふじきゅううんじょうかく)
富士スバルライン五合目
2305m
53人口コミ
こみたけ売店富士スバルライン五合目
2305m
-口コミ
冨士山みはらし富士スバルライン五合目
2305m
68人口コミ
冨士山小御嶽神社
(ふじさんこみたけじんじゃ)
富士スバルライン五合目
2305m
-口コミ
山梨県富士山五合目
総合管理センター
富士スバルライン五合目
2305m
-口コミ
五合目救護所富士スバルライン五合目
総合管理センター内
2305m
-口コミ
佐藤小屋
(さとうごや)
五合目
2230m
100人口コミ
里見平・星観荘
(さとみだいら・せいかんそう)
六合目
2325m
100人口コミ
富士山吉田口六合目
安全指導センター
六合目
2305m
-口コミ
花小屋
(はなごや)
七合目
2700m
150人口コミ
日の出館
(ひのでかん)
七合目
2720m
150人口コミ
七合目トモエ館七合目
2740m
150人口コミ
七合目救護所七合目
2790m
-口コミ
鎌岩館
(かまいわかん)
七合目
2790m
150人口コミ
富士一館
(ふじいちかん)
七合目
2800m
130人口コミ
鳥居荘
(とりいそう)
七合目
2900m
250人口コミ
東洋館
(とうようかん)
七合目
3000m
320人口コミ
八合目救護所八合目
3100m
-口コミ
太子館
(たいしかん)
八合目
3100m
350人口コミ
蓬莱館
(ほうらいかん)
八合目
3150m
150人口コミ
白雲荘
(はくうんそう)
八合目
3200m
300人口コミ
元祖室
(がんそむろ)
八合目
3250m
200人口コミ
八合目江戸屋
(下江戸屋)
(えどや/したえどや)
八合目
3350m
180人口コミ
※本八合目で吉田ルートと須走ルートの登山道(登りルート)が合流するため、以下リストは吉田・須走ルートと同じになります。
富士山ホテル本八合目
3400m
350人口コミ
本八合目トモエ館本八合目
3400m
250人口コミ
胸突江戸屋
(上江戸屋)
(むなつきえどや/うええどや)
本八合目
3400m
210人口コミ
御来光館
(ごらいこうかん)
八合五勺
3450m
150人口コミ
富士山頂上
久須志神社
(くすしじんじゃ)
頂上
3715m
-口コミ
頂上 扇屋
(おうぎや)
頂上
3715m
宿泊なし口コミ
山口屋
(やまぐちや)
頂上
3715m
150人口コミ

関連ページ

吉田ルートのモデルプラン

管理人

「結局、何泊すればいいの?」「ご来光を見るなら何時に出発?」という疑問に答えるかたちで、モデルプランをまとめました。ご自身の体力や同行者に合わせて調整してくださいね。

基本は1泊2日。日帰り(弾丸登山)はおすすめしません

富士登山というと「1日で登って下りる弾丸登山」を思い浮かべる方もいますが、あまりおすすめできません。標高が上がるスピードが速すぎると体が順応できず、高山病の症状(頭痛・吐き気・めまいなど)が出やすくなりますし、夜通し歩くことで睡眠不足による体力低下も重なります。七合目〜八合目あたりの山小屋に1泊して、体を高度に慣らしながら登るのが、いちばん安全で気持ちよく山頂を目指せる方法です。

初心者向け1泊2日モデルプラン

  • 1日目 昼前後:富士スバルライン五合目に到着。装備チェック・通行予約の手続きを済ませ、体を高度に慣らすため1時間ほど五合目でゆっくり過ごす
  • 1日目 午後:七合目〜八合目の山小屋へ向けて出発。休憩をこまめに取りながらゆっくり登る
  • 1日目 夕方〜夜:山小屋に到着し、夕食・仮眠。星空やご来光の方角もこのタイミングでチェック
  • 2日目 深夜〜早朝:ご来光の時間に合わせて出発し、山頂を目指す
  • 2日目 午前:山頂でご来光・参拝・休憩。時間と体力に余裕があればお鉢巡りも検討(7/10以降)
  • 2日目 午前〜昼:下山開始。休憩を挟みながら五合目まで下山し、そのまま帰路へ

山頂ご来光を狙う場合の時間割の目安

ご来光の時刻は時期によって変わりますが、七合目〜八合目の山小屋に泊まった場合は、深夜1時〜2時頃に山小屋を出発するのが一つの目安です。本八合目より上は須走ルートと合流して渋滞しやすいため、余裕を持ったスケジュールを組みましょう。山小屋に泊まらず五合目から夜通し登る場合は、21時〜22時頃の出発が目安になりますが、前述の通り体への負担が大きいため、できれば山小屋泊をおすすめします。

七合目泊・八合目泊・本八合目泊の違い

  • 七合目泊:五合目から比較的近く、初日の負担が少なめ。ただし2日目の行動時間は長くなります。
  • 八合目泊:初日の登りと2日目の登りのバランスが良く、いちばん選ばれやすい高度です。
  • 本八合目泊:山頂に近く2日目が楽になりますが、標高が高いぶん初日の高山病リスクはやや上がります。すでに高所での登山経験がある方向けです。

子連れ・体力に不安がある方向けプラン

お子さん連れや体力に自信がない方は、七合目付近の山小屋で1泊し、無理に山頂を目指さず七合目〜八合目あたりで折り返す「プチ登山」も立派な選択肢です。五合目周辺だけでも、小御嶽神社や散策路、乗馬体験など楽しめる要素がたくさんあります。まずは五合目観光から富士山に親しんでみるのもおすすめです。

混雑を避けたいなら、何時に登り始める?

いちばん混雑するのは、山頂でのご来光を狙う登山者が集中する早朝の本八合目より上です。混雑を避けたい方は、午前中の早い時間に五合目を出発して、日中のうちに山小屋へ到着する「昼型」の登り方がおすすめです。ご来光にこだわらないのであれば、山小屋を出発する時間を少し遅らせて、明るくなってから山頂を目指すと渋滞を避けやすくなります。

動画

1分で分かる富士登山安全ガイド

各地点の情報、個人的感想

ここから紹介する写真は、2019年7月に吉田ルートを登ったときに撮影したものです。景色やお店の雰囲気はほとんど変わっていませんが、通行料や人数規制などの登山ルールは2026年時点のものとは異なりますので、最新ルールは上の「【2026年最新】通行予約・入山ルールをチェック!」を参考にしてくださいね。

富士スバルライン五合目(旧 河口湖口五合目)

富士スバルライン五合目は、観光客(上まで登らない方々)、これから登山する方、下山してきた方、バス(観光バス、シャトルバス)で、まるで都内にいるかのようなにぎわいです。(ここまで観光地化されているのは富士スバルライン五合目だけ)

富士スバルライン五合目案内図

富士スバルライン五合目 案内図

トイレ(無料)、複数の大きな売店(五合園レストハウス、富士山みはらし、こみたけ売店、富士急雲上閣)、小御嶽神社、五合目総合管理センターがあります。

五合目の売店

五合園レストハウス

五合園レストハウス(左)、富士山みはらし(右)

富士山こみたけ

こみたけ売店

富士急雲上閣

富士急雲上閣

それぞれの売店の様子はこんな感じです。

富士スバルライン五合目 売店

各売店は富士山グッズがとても充実

登山装備 富士スバルライン五合目

登山ウェア・装備も販売されています(うっかり忘れたときの強い味方)

五合園レストハウスには郵便局(富士山五合目簡易郵便局)があり、現金を引き出せます。

郵便局 五合園レストハウス

富士山五合目簡易郵便局(五合園レストハウス、1階)

外国人観光客向けの外貨両替機もあります。

五合園レストハウス 外貨両替

外貨両替機(五合園レストハウス、1階)

富士急雲上閣には多数のコインロッカーがあり、ちょっとした荷物預けに便利です。(他の売店にもあるかもしれません)

富士急雲上閣 コインロッカー

コインロッカー(富士急雲上閣、1階:大600円、小300円 )

冨士山小御嶽神社

”富士山みはらし”と”売店こみたけ”の間に鳥居があり、そこから冨士山小御嶽神社へ続いています。

冨士山小御嶽神社の鳥居
冨士山小御嶽神社の社殿

時間に余裕があれば、ぜひ参拝していってください。

乗馬

乗馬も体験できます。

富士スバルライン五合目 乗馬
富士スバルライン五合目 乗馬

料金を払えば、登山の荷物を背負って六合目まで移動することもできます。

五合目総合管理センター

売店街から登山道へ進むと、五合目総合管理センターがあります。

五合目総合管理センター

五合目総合管理センター

富士山の観光案内や、いろいろな言語で書かれた富士登山資料が用意されています。夏山シーズン中は看護師が常駐し、救護施設の役割も担っています。

救護所の開閉予定情報はこちら
【2026年度】救護所の開閉予定

(2026/08/06時点)の情報です。

富士山 吉田ルート 五合目、七合目、八合目に看護師・医師常駐の救護所

救護所は吉田ルート上には3ヶ所、富士宮ルートは1ヶ所、須走ルートは登山口に1ヶ所、御殿場ルートは救護所がありません。

吉田ルート

富士宮ルート

須走ルート

御殿場ルート

  • 救護所なし。

公衆トイレ&休憩所

富士スバルライン五合目 公衆トイレ

富士スバルライン五合目 公衆トイレ&休憩所

とても整備されたきれいな公衆トイレがあります。ただ、利用者が多くマナーの問題もあり、汚れてしまっていることも少なくありません。

五合目~六合目

吉田ルート 五合目~六合目

とても傾斜がゆるやかな道が続きます。昔、吉田ルートを初めて登ったとき「富士登山って意外と楽?」と勘違いしてしまったほどです。

五合目から楽に六合目に到着します。馬も歩いています(有料で乗ることも可能です)。

吉田ルート 五合目~六合目

10分ほど進むと、泉ヶ滝(いずみがたき)という分岐点にさしかかります。

泉ヶ滝(いずみがたき) 標高2,275m

泉ヶ滝(標高2,275m)

泉ヶ滝(いずみがたき) 標高2,275m

泉ヶ滝は、吉田口五合目方面と富士山頂方面の分岐点です。

富士登山をする方は、もちろん富士山頂方面へ。

しばらく樹林帯が続きます。

足元にはあまり目が向きがちですが、道端をのぞいてみると高山植物の花々が咲いているかもしれません。

吉田ルート五合目~六合目の樹林帯に咲く高山植物
吉田ルート五合目~六合目の道端に咲く花

ぜひ、富士山の自然も感じてみてください。

途中、落石避けのシェルターがあります。

吉田ルート 五合目~六合目 シェルター

落石避けのシェルターを通過すると、まもなく建物が見えてきます。

吉田ルート六合目 富士山安全指導センター

吉田ルート六合目(標高2,390m) 富士山安全指導センター

六合目には仮設トイレが設置されています。

吉田ルート 六合目 トイレ

六合目を出発すると、次の七合目の山小屋のトイレまで約60分ほどかかります。

トイレに行っておきたい方は、ここで済ませておくのがおすすめです。

六合目~七合目

吉田ルート登山道(登りルート) 六合目~七合目 

六合目から七合目までは、しばらく整備されたジグザグの道を登ります。

吉田ルート登山道(登りルート) 六合目~七合目 イワツメクサ

時期によっては、あちこちにイワツメクサの白い花が咲いているかもしれません。

吉田ルート登山道(登りルート) 六合目~七合目 立ち並ぶ山小屋が見える

ある程度登ると、富士山の斜面にいくつも山小屋が立ち並ぶ、見慣れない不思議な光景が広がってきます。

吉田ルート登山道(登りルート) 六合目~七合目 

徐々に七合目の山小屋が近づいてきて、ひとつ目の節目まで登った達成感が湧いてきます。

吉田ルート登山道(登りルート) 七合目 花小屋

富士山 七合目 花小屋(標高2,700m)

吉田ルート登山道(登りルート) 七合目 花小屋

六合目から約60分登ってはじめて出会う山小屋なので、花小屋前の休憩スペースは混みやすいです。

ここからしばらく山小屋街が続きます。(少し登るごとに山小屋&休憩スペースがあります)

もう少し先の山小屋の方が休憩スペースが空いている可能性が高いので、体力に余裕がある方は、もう少し上の山小屋前での休憩もおすすめです。

七合目~八合目

七合目から八合目にかけては、とにかく山小屋が密集しています。

それぞれの山小屋には休憩スペースとトイレが併設されています。

呼吸を整えながら、自分なりの登山リズムを作っていきましょう。

吉田ルート登山道(登りルート) 七合目~八合目 

花小屋から上を見上げると、等間隔に立ち並ぶ山小屋が見えてきます。

ここからしばらく山小屋ラッシュが続きます。

吉田ルート登山道(登りルート) 七合目~八合目

ここからは、火山らしい岩盤の傾斜が続きます。

吉田ルート登山道(登りルート) 七合目~八合目 日の出館
吉田ルート登山道(登りルート) 七合目~八合目 日の出館

七合目 日の出館(標高2,720m)

少し登ると、トモエ館があります。

吉田ルート登山道(登りルート) 六合目~七合目  吉田ルート登山道(登りルート) 七合目 花小屋 標高2,700m 吉田ルート登山道(登りルート) 七合目~八合目 トモエ館

七合目 トモエ館(標高2,740m)

ここから少し登ると、

吉田ルート登山道(登りルート) 七合目~八合目

七合目救護所が見えてきます。

吉田ルート 富士山七合目救護所
吉田ルート 富士山七合目救護所
吉田ルート 富士山七合目救護所

吉田ルート 富士山七合目救護所(標高2,790m)

救護所は主に登山者が多い時期に開いています。

救護所の開閉予定情報はこちら
【2026年度】救護所の開閉予定

(2026/08/06時点)の情報です。

富士山 吉田ルート 五合目、七合目、八合目に看護師・医師常駐の救護所

救護所は吉田ルート上には3ヶ所、富士宮ルートは1ヶ所、須走ルートは登山口に1ヶ所、御殿場ルートは救護所がありません。

吉田ルート

富士宮ルート

須走ルート

御殿場ルート

  • 救護所なし。

救護所のすぐ上には山小屋があります。

吉田ルート登山道(登りルート) 六合目~七合目  吉田ルート登山道(登りルート) 七合目 花小屋 標高2,700m 吉田ルート登山道(登りルート) 七合目~八合目 鎌岩館

七合目 鎌岩館(標高2,790m)

ここから少し登ると、

吉田ルート登山道(登りルート) 六合目~七合目  吉田ルート登山道(登りルート) 七合目 花小屋 標高2,700m 吉田ルート登山道(登りルート) 七合目~八合目 鎌岩館

富士一館があります。

吉田ルート七合目 富士一館の外観

七合目 富士一館(標高2,800m)

さらに少し登ると、赤い鳥居が目印の鳥居荘に到着します。

吉田ルート登山道(登りルート) 七合目~八合目 鳥居荘

本七合目 鳥居荘(標高2,900m)

鳥居荘は、名前は七合目ですが実際には本七合目にあります。

ここから、次の山小屋までは7分ほどです。

吉田ルート登山道(登りルート) 七合目~八合目

ゴツゴツした溶岩の岩場が続きます。

吉田ルート登山道(登りルート) 七合目~八合目

次の山小屋が見えてきました。

吉田ルート登山道(登りルート) 七合目~八合目 東洋館

七合目 東洋館(標高3,000m)

東洋館は2007年にリニューアルされていて、建物がとてもきれいです。

吉田ルート登山道(登りルート) 七合目~八合目 東洋館

小屋前の休憩スペースも広々としています。

東洋館から次の八合目の山小屋までは約30分ほどです。

まだまだ岩場が続きます。

吉田ルート登山道(登りルート) 七合目~八合目

次の山小屋が見えてきました。

吉田ルート登山道(登りルート) 七合目~八合目

岩の隙間からイワツメクサが顔をのぞかせています。

吉田ルート登山道(登りルート) 七合目~八合目

この岩場は凸凹が激しく、手を使う場面も出てきます。

足場も不安定なところが多いので、転倒には十分注意しましょう。

吉田ルート登山道(登りルート) 七合目~八合目

八合目の太子館が見えてきました。

吉田ルート登山道(登りルート) 八合目 太子館

八合目 太子館(標高3,100m)

『太子舘』という名前は、「聖徳太子が馬に乗って富士山に登った際、休憩した場所がここだった」という伝説に由来しているそうです。

太子館には、富士山八合目 富士吉田救護所が隣接しています。

富士山八合目 富士吉田救護所

富士山八合目 富士吉田救護所(標高3,100m)

夏の開山期間中いつも開設しているわけではなく、登山者が多い時期に合わせて開設されています。

救護所の開閉予定情報はこちら
【2026年度】救護所の開閉予定

(2026/08/06時点)の情報です。

富士山 吉田ルート 五合目、七合目、八合目に看護師・医師常駐の救護所

救護所は吉田ルート上には3ヶ所、富士宮ルートは1ヶ所、須走ルートは登山口に1ヶ所、御殿場ルートは救護所がありません。

吉田ルート

富士宮ルート

須走ルート

御殿場ルート

  • 救護所なし。

経験上、高山病になる方は八合目付近~本八合目付近で発症する傾向があります。

気分が悪い、転倒してケガをしたなど、少しでも不安を感じたら遠慮なく救護所を頼ってください。

八合目~本八合目

八合目付近まで来ると、五合目よりも気温が下がっているのがはっきり体感できます。

天候にもよりますが、風が強いとTシャツ1枚では肌寒く、レインウェアを羽織ることもあります。

吉田ルート登山道(登りルート) 八合目~本八合目 

まだ岩場が続きます。

吉田ルート登山道(登りルート) 八合目~本八合目 蓬莱館

八合目 蓬莱館(標高3,150m)

吉田ルート登山道(登りルート) 八合目~本八合目 蓬莱館 石碑

蓬莱館から少し道の雰囲気が変わります。

吉田ルート登山道(登りルート) 八合目~本八合目
吉田ルート登山道(登りルート) 八合目~本八合目 白雲荘

八合目 白雲荘(標高3,200m)

白雲荘 温度計

白雲荘には温度計が付いています。7月下旬の八合目は、だいたいこんな気温です。

吉田ルート登山道(登りルート) 八合目~本八合目

そろそろ登山の疲れを実感してくるころです。

山頂まではまだ先が長いので、呼吸を整えながらゆっくり進みましょう。

吉田ルート登山道(登りルート) 八合目~本八合目

やがて鳥居のある山小屋が見えてきます。

吉田ルート登山道(登りルート) 八合目~本八合目 鳥居

鳥居の奥には、冨士山天拝宮(てんぱいぐう)があります。

冨士山信仰の冨士道中興元祖・伊藤食行身禄が、享保18年6月13日~7月13日の31日間を庶民救済のため一日一椀の水だけの断食修行により六十三歳で即身入定霊跡。[出典]富士山天拝宮 -冨士山八合目 –

吉田ルート登山道(登りルート) 八合目~本八合目 富士山天拝宮(てんぱいぐう)

この建物の右側の階段を上がると烏帽子岩神社があり、富士山信仰と深いつながりを持つ神社です。

この隣には、山小屋の元祖室(がんそむろ)があります。

吉田ルート登山道(登りルート) 八合目~本八合目 元祖室

八合目 元祖室(標高3,250m)

吉田ルート登山道(登りルート) 八合目~本八合目

富士山山頂まで、1.8km・125分の看板が立っています。

吉田ルート登山道(登りルート) 八合目~本八合目

次の山小屋は本八合目の山小屋になります。

吉田ルート登山道(登りルート) 本八合目 冨士山ホテル

本八合目 富士山ホテル(標高3,400m)

富士山ホテルは、第1、第2、別館と複数の建物が密集しています。

吉田ルート登山道(登りルート) 本八合目 冨士山ホテル 別館
吉田ルート登山道(登りルート) 本八合目 冨士山ホテル 第2

すべて合わせると収容人数350人と、富士山の中でも最大規模の山小屋になります。

本八合目~九合目

本八合目は須走ルートとの合流地点です。そのため、時間帯によってはここから先がぐっと混雑しやすくなります。

本八合目には、富士山ホテルのほかに本八合目トモエ館、胸突江戸屋(上江戸屋)があります。

吉田ルート登山道(登りルート) 本八合目 トモエ館

本八合目 トモエ館(標高3,400m)

吉田ルート登山道(登りルート) 本八合目 胸突江戸屋 上江戸屋

本八合目 胸突江戸屋(上江戸屋)(標高3,400m)

「胸突(むなつき)」とは、「胸を突かれたように息が上がるほど険しく急な場所」という意味です。

実際に本八合目付近から、空気の薄さ・疲労・気温の低下・強い風など、富士登山の正念場を迎えることになります。

また、本八合目あたりから、高山病の症状が出る方と出ない方の差がはっきりしてきます。

吉田ルート登山道(登りルート) 本八合目 浅間大社境内

「これより浅間大社境内」

本八合目より上は、富士山本宮浅間大社奥宮の境内地になります。

ここから15分ほど登ったところに次の山小屋があります。

吉田ルート登山道(登りルート) 本八合目~九合目

登山道は幅広で、比較的歩きやすいです。

吉田ルート登山道(登りルート) 本八合目~九合目

左側を見ると、下山者が下っていく様子が確認できます。

吉田ルート登山道(登りルート) 本八合目~九合目

ここを登れば御来光館です。

吉田ルート登山道(登りルート) 本八合目~九合目 御来光館

八合五勺 御来光館(標高3,450m)

御来光館は本八合目と九合目の間にある山小屋です。

また、吉田ルート山頂までの最後の山小屋でもあります。この先、山頂まで1時間以上トイレがないので、必要な方はここで済ませておきましょう。

吉田ルート登山道(登りルート) 本八合目~九合目

ここまで来ると登山者の疲労感が見えてきて、歩くスピードも明らかにゆっくりになってきます。

しばらく登ると、遠くに鳥居が見えてきます。

吉田ルート登山道(登りルート) 本八合目~九合目

しばらく登ると、遠くに鳥居が見えてきます。

吉田ルート登山道(登りルート) 九合目 迎久須志神社

九合目 迎久須志神社(標高3,600m)

九合目の迎久須志神社(むかえくすしじんじゃ)に到着です。

吉田ルート登山道(登りルート) 九合目 迎久須志神社

この建物は現在、廃墟になっています。

ここから山頂まで約35分ほどですが、天候が落ち着いていれば、ここで少し休憩しておくのがおすすめです。

ここから山頂までは道がまた険しく、急になっていくので、ここでしっかり座って休んでおくと、山頂まで比較的楽に登れます。

九合目~山頂

九合目から見上げれば、山頂が見えてきます。

吉田ルート登山道(登りルート) 九合目~山頂

この最後の登りが、なかなか手ごわいです。

吉田ルート登山道(登りルート) 九合目~山頂

途中の看板に励まされながら進みます。

吉田ルート登山道(登りルート) 九合目~山頂

ゴロゴロした岩場が続き、道幅もそれほど広くありません。

そのため、早朝に山頂でご来光を見ようとする方々でこのあたりは大渋滞になります。

吉田ルート登山道(登りルート) 九合目~山頂

岩場もあるので、山頂まであと少しですが慎重に進みましょう。吉田ルート登山道(登りルート) 九合目~山頂

最後のジグザグを曲がると、その先に鳥居が見えてきます。

吉田ルート登山道(登りルート) 九合目~山頂

そう、あの鳥居が山頂です。

吉田ルート登山道(登りルート) 山頂

お疲れさまでした!登頂です!

この鳥居で記念写真を撮る方がたくさんいます。ぜひ、周りの登山者の方々と登頂の喜びを分かち合ってくださいね☆

鳥居をくぐると、久須志神社(くすしじんじゃ)があります。

吉田ルート 山頂 久須志神社

吉田ルート山頂 久須志神社(標高3,715m)

多くの登山者がここで参拝し、記念撮影をしています。

富士山の山頂

富士山 山頂ルート 案内図 地図 お鉢めぐり

富士山山頂 案内図(クリックで拡大)

富士山の山頂には、大内院と呼ばれる巨大な火口(直径780m)と八神峰(8つの峰々)があり、ぐるっと一周する歩行ルートは約90分ほどかかります。(この一周コースは、通称お鉢めぐりと呼ばれています。)

吉田ルートの頂上から、日本最高地点の剣ヶ峰(3,776m)は火口を挟んで反対側にあり、剣ヶ峰へ行く≒お鉢めぐり90分になりますので、天候・体調・残り時間と相談しながら検討してみてください。剣ヶ峰を目指す方は、お鉢巡りの所要時間と注意点も確認しておきましょう。

吉田ルートの頂上部を少し離れたところから見てみると・・・

須走・吉田ルート下山道:山頂

建物がたくさん密集していて、まるで雲の上の集落のような景色になっています。

吉田ルートの頂上部には、参拝や御朱印、お守り購入などで多くの登山者がにぎわう久須志神社があります。

吉田ルート 山頂 久須志神社

吉田ルート山頂 久須志神社(標高3,715m)

富士山 吉田ルート頂上 扇屋

頂上 扇屋(売店・食事)

富士山 吉田ルート頂上 山口屋

富士山頂上 山口屋(売店・食事・宿泊)

※2016年から、隣にあった東京屋のスペースも扇屋が運営しているようです。

また、上記の山小屋前には広々とした休憩スペースがあります。

富士山 吉田ルート頂上 休憩スペース

登山者が多い吉田&須走ルート頂上の休憩スペースは、時間帯によっては多くの登山者でいっぱいになります。

須走・吉田ルート下山道:山頂

席が空いていれば、腰を下ろして登頂の充実感をゆっくり味わうのがおすすめです。

富士山 吉田ルート頂上 自動販売機

日本一高い場所に設置された自動販売機です。

富士山 吉田ルート頂上 自動販売機

お値段も、もしかすると日本一かもしれません。

トイレもあります。

富士山 吉田ルート頂上 トイレ

山頂のトイレは300円

山頂での時間を満喫したら、いよいよ下山です。

下山 山頂~八合目

富士山 吉田・須走ルート下山 

吉田ルートは登山道と下山道が分かれています。

吉田ルートの下山道は、八合目までは須走ルートの下山道と共通です。(ブルドーザーもこのルートを行き来します)

富士山頂上お鉢めぐり
富士山 吉田・須走ルート下山 石碑

この”須走口下山道”の石碑が下山口の目印です。

下山道を降りると、ひたすら砂利のジグザグ道が続きます。

須走・吉田ルート下山道:山頂から八合目の下江戸屋分岐へ

靴の中に砂利が入り込みやすいので、できればスパッツを準備しておくと快適です。

(スパッツに関する記事はこちら)

吉田ルート下山道(下りルート) 山頂~八合目

天気がよければ、雲海や下に広がる町並み、湖、海までを見渡すことができます。

吉田ルート下山道(下りルート) 山頂~八合目

ジグザグ道の折り返し地点は、ちょっとした休憩スポットになっています。

吉田ルート下山道(下りルート) 山頂~八合目

下山は、登りの約半分の時間で標高を下げていきます。

登りほど汗もかかず、標高が下がるにつれて気温も少しずつ上がっていきます。

山頂ではちょうどよかった重ね着も下山を始めるとすぐ暑くなってくるので、この途中の休憩スポットで調整しておきましょう。

吉田ルート下山道(下りルート) 山頂~八合目 ブルドーザー

ブルドーザーが通ることもあります。

吉田ルート下山道(下りルート) 山頂~八合目

やがて、本八合目の山小屋が見えてきます。

さらに下ると、八合目の分岐にさしかかります。

須走・吉田ルート下山道(下りルート) 八合目 分岐

下山 八合目 吉田・須走の下山ルートの分岐(下江戸屋分岐)

須走・吉田ルート下山道(下りルート) 八合目 下江戸屋 分岐

下山時にとくに注意したいのが、八合目にある吉田ルートと須走ルートの分岐点です。

須走・吉田ルート下山道(下りルート) 八合目 下江戸屋 分岐

吉田・須走ルート下山道の八合目 下江戸屋分岐

 写真の通り、吉田ルート(富士スバルライン五合目)は左側です。晴天時は標識をしっかり確認できますが、雨天時など視界の悪いときは要注意です。 

吉田ルート下山道(下りルート) 山頂~八合目 下江戸屋前を通過

吉田ルート下山の方は下江戸屋前を通過する

日本語・外国語でのアナウンスも流れていて、案内係の方も立っています。迷ったら、遠慮なく声をかけて確認しましょう。

もし間違って降りてしまったらもし誤って須走ルートに入ってしまった場合は、
  1. まず現在位置を確認する
  2. 登り返すか、そのまま下るかを決める

という手順で行動しましょう。

現在位置はスマホの登山アプリで確認できますが、わからない場合は近くの山小屋に聞くか、周囲の登山者に確認するのが確実です。須走ルートは7合目より下は「砂走り」という深い砂利道が続きます。下るぶんには膝にやさしく衝撃を吸収してくれる砂走りですが、登るとなると足がずり落ちてしまい、かなり大変です。この砂走りをある程度下ってから8合目の分岐まで登り返すのはとても体力を使うので、状況(残っている体力・天候・日没までの時間)によっては、そのまま須走ルートを下山してしまった方が安全な場合もあります。

須走ルートの登山口(須走口五合目)まで下りてから交通機関で吉田口(5合目 or マイカー規制時の乗換駐車場)まで移動するには、それなりの時間と費用がかかります。目安としては、

  • タクシーで須走口五合目⇒富士山パーキング:約45分(Googleマップより)
  • タクシーで須走口五合目⇒富士スバルライン五合目:約1時間10分(Googleマップより)

なお、バス(シャトルバス、巡回バス)で吉田ルート側へ移動する場合は発車までの待ち時間が発生するため、タクシー移動より費用は抑えられるものの、かなり時間がかかる可能性があります。

下山 八合目~富士スバルライン五合目

吉田ルート下山道(下りルート) 八合目~七合目

八合目の分岐からは、ひたすらジグザグ道が続きます。

吉田ルート下山道(下りルート) 八合目~七合目

下に広がっていた雲と、少しずつ標高が近づいてきます。

吉田ルート下山道(下りルート) 八合目~七合目

基本的にずっと砂利道です。深いところ、浅いところは場所によって異なります。

単調な下山道と体力の消耗で、周りの登山者にも疲労感が漂っていますが、もうひと踏ん張りです。

やがて、先に建物が見えてきます。

吉田ルート下山道(下りルート) 八合目~七合目
吉田ルート下山道(下りルート) 七合目 公衆トイレ

富士山吉田口下山道 七合目公衆トイレ

ここまで来ると、五合目まであと約80分(意外とまだあります)。

ジグザグ道は、ここを少し下ったところで終わります。

吉田ルート下山道(下りルート) 七合目~六合目

懐かしい木々の緑が広がってきます。

吉田ルート下山道(下りルート) 七合目~六合目
吉田ルート下山道(下りルート) 七合目~六合目 落石避け シェルター

途中、落石避けのシェルターを3つ通過すると、まもなく登山ルートと合流します。

吉田ルート下山道(下りルート) 六合目~五合目

六合目~五合目は、これから登る方と下山してきた方がすれ違う道です。

登山は基本的に登山者が優先です。疲れているとは思いますが、これから長い道のりが待っている登山者の方々に、できるだけ道を譲ってあげてください。

吉田ルート下山道(下りルート) 六合目~五合目

泉ヶ滝を通過し、五合目が見えてきました!

やった、ゴール!ゆっくり腰を下ろして休もう…と思いきや。

富士スバルライン五合目

観光客と登山者、下山者でごった返す五合目。

下山してもなかなか静かには休めないかもしれない、それが人気No.1の吉田ルートでした☆

マイカーの方は、車を停めた富士山パーキングの観光案内所に近隣の温泉の特別割引券がたくさん置いてあるので、ぜひ活用してみてください。

富士山パーキング 観光案内所

富士山パーキング 観光案内所

温泉 特別割引券

近隣の温泉 割引券

私の吉田ルートの登山記録

富士山の登山道地図・ルートマップ

吉田ルートに関するよくある質問

吉田ルートは初心者でも登れますか?

富士山の主要4ルートの中では、山小屋や救護所の数がいちばん多く、初心者の方にも選ばれやすいルートです。ただし「山道を長時間歩く」こと自体は初心者には決して楽ではないので、事前準備(装備・体力づくり)と、無理のない登山計画(1泊2日での山小屋泊)がポイントになります。

吉田ルートは日帰りできますか?

体力・経験がある人なら日帰りも可能ですが、初心者には山小屋泊がおすすめです。高度順応の時間を取りやすく、高山病や疲労によるトラブルを減らしやすくなります。七合目〜八合目の山小屋で1泊するプランを検討してみてください。

吉田ルートの入山料(通行料)はいくらですか?

2026年は1人1回4,000円です。山小屋に宿泊する方も、宿泊料とは別に必要になります。五合目ゲート以外から登った場合でも、登下山道を使うのであれば対象になります。

吉田ルートは予約しないと登れませんか?

予約をしていなくても、通行可能な時間帯であれば、当日その場で通行料を支払って登山できます。ただし、14:00〜翌3:00の時間帯や、1日の登山者数が4,000人に達した場合は、山小屋の宿泊予約がない方は五合目ゲートから山頂方面へ進めません。確実にスムーズに通過したい方は、事前予約がおすすめです。

14時以降でも登れますか?

山小屋の宿泊予約がない場合、14:00〜翌3:00は五合目ゲートから登山道に入ることができません。この時間規制は、暗くなってからの無理な登山を防ぐための安全対策です。山小屋に宿泊予約がある方は対象外です。

吉田ルートで山頂ご来光を見るなら何時に出発すればいいですか?

七合目〜八合目の山小屋に泊まった場合、深夜1時〜2時頃の出発が一つの目安です。本八合目より上は須走ルートと合流して渋滞しやすいため、余裕を持って早めに出発するのがおすすめです。

吉田ルートの下山で間違えやすい場所はどこですか?

下山道の八合目にある、吉田ルートと須走ルートの分岐点(下江戸屋分岐)が特に間違えやすいポイントです。吉田ルート(富士スバルライン五合目方面)は左側になります。くわしくは本文の「【要注意】下山道の分岐」で写真つきで解説しています。

吉田ルートから剣ヶ峰まで行けますか?

吉田ルートの山頂(久須志神社)から剣ヶ峰へは、火口を挟んでほぼ反対側にあり、実質お鉢巡り(約90分)をすることになります。なお、お鉢巡りは例年7月10日ごろの開通のため、2026年は7月1日〜9日は山頂止まりとなり、剣ヶ峰までは行けません。剣ヶ峰を目指す方は、お鉢巡りの所要時間と注意点も確認しておきましょう。

最終確認日:2026年7月6日

富士登山の持ち物リスト「42項目」

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必須絶対に必要
◎強く推奨
○あると便利
△状況次第
👕 衣類・ウェア
🎒 行動用品
🍱 食品・ケア用品
📦 その他

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