【富士登山2024年】吉田ルートの登山者数規制4000人を考察する

日記

2024年3月初旬に、各報道機関より2024年度の富士登山では「吉田ルートの五合目の登山道にゲートを設け、登山者数を1日4000人に規制する&午後4時~翌日午前3時の時間帯には登下山道を閉鎖(※山小屋宿泊の予約者は除く)」と発表がありました。

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4000人という数字はどのくらいの発生確率なの?

と疑問に思い、過去のデータを調査してみました。

過去の吉田ルートの登山者数の推移グラフ

毎年、富士登山シーズン後に、環境省から「富士山登山者数調査結果」が公開されており、そこに過去の登山者数など計測データが掲載されています。

 

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吉田ルートの過去の登山者数のグラフを抜粋していみました。

※コロナウイルスの影響で2020年は閉山、2021年と2022年も登山者数が少なく参考にならないため、2023年、2019年、2018年のグラフを参照しています。

    2023(令和5)年度富士山登山者数  2019(令和元)年度富士山登山者数

 2018(平成30)年度富士山登山者数

以上のグラフより、

  • 2023年⇒コロナの影響から回復した2023年でも吉田ルートの登山者数は最大3,974人
  • 2019年⇒8月の土日、お盆、9月の週末に4000人超え
  • 2018年⇒7月&8月の土日、お盆に4000人超え

だったことがわかります。

2024年の吉田ルートが登山者数規制される可能性は?

過去の吉田ルートの1日あたりの登山者数を見る限り、2024年の吉田ルートはお盆を除いた平日は登山者数が規制される可能性は低いことが予想されます。

規制される可能性があるのは「8月のお盆時期」と「週末の土日」になりますが・・・

富士山登山 時間帯別 登山者数の推移

上図の「2023年の富士登山 時間帯別 登山者数の推移」を見ると、吉田ルートの登山者数は2023年と2019年共に16時にピークを迎えていることがわかります。

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一般的に登山と言えば朝出発ですが、夕方にピークが来る富士登山は特殊な山ともいえます。

2024年度は「吉田ルートは午後4時~翌日午前3時の時間帯には登下山道を閉鎖(※山小屋宿泊の予約者は除く)」となりますので、予約なしの弾丸登山者はかなりバッサリ切られる可能性が見えてきます。

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個人的には「吉田ルートは午後4時~翌日午前3時の時間帯には登下山道を閉鎖」の効果により登山者が抑制されて1日の登山者数が4000人以下になりやすいのではないか?と思っています。

 

個人的考察

今年から使用料の徴収も始まります。

  • 吉田ルートのゲート通過者から、登下山道の使用料として1人・1回につき2,000円
  • 富士山保全協力金1,000円(任意の寄附金)と合わせると一人あたり最大3,000円

以上、様々な情報から考察すると2024年度の吉田ルートは、

  • 平日登山であれば規制される可能性は低い
  • 土日、お盆でも昼前までに登山開始すれば登山者規制に引っかかる可能性は低い

と予想しています。

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過去に何度も富士山やそれ以外の山々に登った経験を元に、これから富士登山に挑戦する方々に役立つ服装・装備・持ち物を中心にまとめています。富士山は近年訪れる登山者が非常に多くなってきています。毎年のように富士山に登って感じるのは富士山は独立峰で周囲に視界を妨げる山がないため、天気が良ければ8合目ぐらいからの眺めには圧倒的な解放感があります!ただ、決して楽な登山ではありません。標高が3776mと非常に高く、周囲に木が生えていないため、天候があれると予想以上に危険な状況に陥ることも少なくありません。また、日本のその他の山々と比較して高山病の発症率も高いのも、富士登山の特徴です。このサイトが皆様の安全かつ快適な富士登山に役立てば幸いです。

このサイトの特徴

富士山の初登山は2007年、以降、登山回数10回以上。また、登山用品店で4年程度勤めていた経験があり、富士登山されるお客様から同じ質問を100回以上回答してきた経験が、このサイト作成のベースになっています。私自身も様々な登山用品に触れて、使ってきているため、装備関連の情報に関しては多め、かつ具体的な商品についても紹介しています。仲間に登山のプロフェッショナルがおり、そこから得た現場の情報もでるだけ反映するように心がけています。

富士登山を楽に登るポイント

ズバリ荷物軽くすることです。軽量化することで体感できるほど登山が楽になります。富士山は登山中に天候が変わることも多々あり、安全登山に欠かせない装備もありますが、できるだけ軽量化することで本当に登山が楽になります。若くて体力もある方は多少重くても登りきれますが、ご年配の方は軽量な装備を心がけて用意されるのを強く推奨します。登山時の重い荷物の代表格として”飲み物”があります。富士登山では最低でも1リットル以上の水分を必要としますが、多数ある山小屋でも販売されていますの(価格は500mlで500円程度)で、飲み物を山小屋で購入するスタイルにすると体感できるほどの軽量化に繋がります

近年、富士山に登って感じること

WEBメディア・登山サービス(装備レンタル等)の充実により、日本人に関してはある程度情報を得て、装備も準備している方が多いように感じます。(外国人登山者に関しては相変わらず市街地を歩くような軽装備の方が散見される)。 ただ、登山者の方々を見ていて実感しているのが、

  • 筋力不足
  • 装備の有効な使い方を知らない
  • 山の歩き方が認知されていない

点です。確かにどれも昨日今日では身に付きにくい内容ではあるのですが、このサイトでも情報発信できればと考えています。

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